クリムゾン・エンジェル 3

――― 紅い天使の冒険 3 ―――



検索ワード「かすみ」でここを開いた方におねがい。
当作品はデドアラのかすみとは全く無関係です。
が、
評価のほうは、とりあえず第1話を読んでみてからにしてくださると嬉しいです。
まぁ、それでもダメって場合はしょうがありませんけど。(^^;)

第1話はここをクリック


登場人物紹介

紅い髪の美少女
たぶん本作品の主人公。
なのにまだ名前が出てこない。
…ちょっと出しづらくなってきた。困った。
いまさら「かすみっていうんです」ともちょっと言いづらいような気がし始めてきてる今日この頃。

いやほら、このHPいちお「かすみ忍法帖」だしさ、
やっぱかすみ絡みでないとマズイかと。(^^ゞ
まぁ、それはともかくとしても、その他の主要キャラ名がですね、実は全部「かすみ」に 絡めちゃったんで今更変えたく無い…てのもあるんだけど…さて困ったことですわい。

あ。かすみ絡みといいましても、デドアラ方面のかすみ絡みじゃなくて、霞という漢字絡み になっております。
それはともかく。

主人公の「紅い髪、紅い目」の紅は鮮やかな赤。
紅って書くと本当はちょっとにごった感じ…というか、わりかし暗い赤なんだけども、赤という字じゃ詰まらないのでこっちの字を当てることにしました。
身長152センチ、バスト96センチ、ウエスト、48センチ、ヒップ83センチ(以上推定)
胸に埋まってるクリスタルは、地球産の水晶なんかでは勿論無い。
未知の結晶体で超多面カットが施されている。その結晶の性質と相まって非常に複雑な 乱反射をみせる。綺麗だけど、いろいろ秘密がありそう。

年齢は16〜17才くらいに見えるが、本当の年齢は不明。
伸ばした髪の間から長く尖った耳の先が見える。この耳は、犬や猫などの動物と同じく 彼女の感情に反応してぴくぴく動いたり、伏せられたりする。
いちおう設定としては、彼女は猿からではなく、猫かなんかから分化した種族の末裔って つもりでいる…けどそれは本編とはまったく関係ない。(^^;)

余談になるが、この子の耳が尖っているのは私が高校生のときからで、このイメージは スポックなんかのように耳の先端だけが尖っているというものではなく、 猫の耳に酷似したかたちをしている。当然耳たぶは無い。
かなり細い耳です。

着ているスーツについて。
名称をフィットスーツだとかドライバースーツ(ドライビングスーツに非ず)とか表記がまちまちなのは、別に違うものを指してるわけじゃなくて、単に私のそのときそのときの気まぐれ。
統一性に欠けるけど勘弁されて。
ちなみに、かすみのものは、ほとんど肌に塗料を吹き付けただけみたいに薄いものと理解されたい。
薄いけれども機能的には十分余裕のある生命維持機能をもっている。
このへんの設定も高校生時分から考えてたわけだけど、当時は「そんな薄い素材じゃ宇宙服 として機能しめぇ」とアキラメ入ってましたんですが、人類の未来と科学の力を信じることにしました。
さて、これだと胸が垂れちゃうんじゃないかと、心配をされる御仁もいらっしゃるかもしれませんが心配ご無用。
このマテリアルはちゃんと形状記憶機能と十分な強度とを持ち合わせ、もちろんストレッチ素材でもありますので体形もばっちり整えてくれちゃいますし、どんなでかパイでも、 きっちり支えてくれるのです。
…こういう設定を考えてしまうあたりがつくづくアホだよなぁ…と、自分自身ちらっと思わないではありませんが。(笑)

話は関係ないけど、この極薄スーツの設定考えてるうちに、どんどんアホなほうへ行って しまった。
これ、どれくらい薄いかっていうと分子1個分なのさ。
でもって、外からの侵入は出来ないけど、内側から外に排出することは可能なものとする。
こうすりゃ、発汗作用もあって、ばっちりじゃん。とか思って。
あ、それならいっそ透明にしちゃえば自由なコーディネートが出来るよね。とか。
まてまて、それだけ薄くて伸縮性あってしかも透明だぁ?
つったら、おお、それきてりゃ、そのままセックスできちゃうじゃん。
ちゃんと汁も出てくるし。
極薄だから生とかわんない感触だし。
そのくせ、あくまで服の上だからペッティング扱い?
「あたしは入れさせてない!」とまで主張できるんちゃうか!?
そこまで考えて、やっぱそりゃマズかろ〜、ちゅうか、単なるネタになってしまうので ボツ。透明化は中止。分子一個分もちょっと薄すぎ。(笑)

ようはこの主人公、ベビーフェイスなんだけど、からだは「ばんっ、きゅっ、ぼーん」な ナイスバディの持ち主なわけでありまして、その上、むっちゃいろっぽい…というより エロっぽいおじょーちゃんなワケであります。

たぶん、顔の造作なんかは幼げなんだけど、からだがいろっぽいのと、あと、大量に フェロモン放出してんじゃねーかなー。
それはたぶん「臭い」としては認識されないんだけど、性欲刺激する匂いを発散してる って設定。


真紅のドール
かすみの愛機である。
これもまだ名前が出てきてないんだよなぁ。
でも実はって言います。
読みは「れい」でも「ゼロ」でもお好きにどうぞ。(^^;)

胸のクリスタルは紅い髪の美少女のものと同じ。
大きさはちがうけど。

胸のコクピットの中はお肉や襞のかたまりで、その真ん中に割れ目があって、 そこからいつもにゅちゃにゅちゃと粘液をあふれさせていたりする。
絵でお見せできないのが残念。(笑)
仮に描けたとしてもモザイク処理の必要があるかもしれない。
という説明でそのかたちをご想像いただけようか?
その割れ目の中に裸のドライバー(パイロット)が収まる感じ。
ところでこれはどうやら他のドールとは全然違うようである。
なにか秘密がありそうだ。
(とかいって、もうすでにバレバレ)(笑)


リン・クルード
海賊の生き残り。
第1話をよく読んでいただければわかるが彼女は死んでいなかったんである。

ところで彼女といいましたが、もしお気づきで無かった方がいらっしゃったら 困るので念のためにいっときますと、彼女は女性です。
19才。
銀髪に緑の目の持ち主。
身長は170センチくらいを想定。
スレンダーな美少女。




第3話 「出会い」


戦闘艦のブリッジには、まだ人の気配が残っているようでさえあった。
人の温もりや、残り香さえもが感じられる。
それを残した者達は、今はひとりも生き残っていないというのに。

死者たちから、それを引き継いだのはたったひとりの少女だった。
上質の絹のような髪は鮮やかに紅く背中になだれ落ち、 ワインレッドの瞳は深く澄み、潤んできらきらと輝く。
肌理の細かな柔らかい肌は雪のように白く滑らかだ。
身にまとっているのは、薄いフィルムを貼り付けただけかのような、肌にぴったりフィットした黒いドライバースーツだ。
スーツと言うより全身タイツのようだ。
あどけない顔立ちとは裏腹な、なまめかしい身体のラインが強調されている。

いま、そのフィットスーツはオープンモードになっていて、少女の豊かなバストも乳首から 下がかろうじて覆われているに過ぎない。
そこより上…胸元、肩、両腕は露出した状態だ。
剥き出しにされた肩から腕にかけてのラインは華奢で、儚げな風情さえ漂わせている。
手首にはスーツと同じ素材の、しかしこれは厚めで幅広のリストバンド。
そしてそれと一体化した極薄の手袋に包まれている指は、細くしなやかなだった。
露出した胸元に輝いているのは大きなクリスタルだ。
卵ほどもある。
一見ブローチかペンダントのようだが、チェーンは見えない。
少女の雪白の肌に直接貼り付いているように見える。
少女はブリッジの中央、一段高くなったところにある艦長席にたったひとり、その身をくつろがせていた。
軽く両脚を組み、アームレストに片肘をついて頬杖をしている。
そのため、豊かな双丘は両腕に挟み込まれる格好になり、ただでさえ大きな胸が、むぎゅう、と大きく絞り出されている。
尖った双つの乳首が愛らしい。
悩殺的なポーズだった。
そのとき不意に、たわわな胸が解放されて、ぷるんと揺れた。
少女が正面ディスプレイに何を見つけたものか、頬杖をといて、身を乗り出したのだ。
フィットスーツがこすれて、きゅっと音を立てた。

ディスプレイは通信信号をキャッチしたことを告げていた。
あまり強いものではない。
断続的に発信されているようだ。
それは、救難信号だった。
しかも近い。
誰が発信しているものなのか。
答えはすぐに想像がついた。
海賊に生き残りがいたに違いない。
そういえば1機、撃墜を未確認だ。
あれだけ被弾したのだから、てっきり沈んだものと思ったが、どうやら生き延びていたもの らしい。
さて、どうしたものか。
少女はかたちの良い眉根をよせた。
普段なら無視したに違いなかった。
もちろん救難信号を受けた場合、救出に向かうことは、宇宙に生きる者にとって至上の掟 だったが、あいにく紅い天使にはそのようなモラルの持ち合わせなど、これっぽっち も無い。
互助精神などというものは、彼にとって理解の外にあるのだった。
紅い天使の「血にまみれた殺戮者」のイメージや伝説は、おそらくそういった 行動原理と決して無関係では無い。
ただ「振り」をする必要のあるときに「振り」をすることは出来た。
そういう意味でなら社会性はあると言える。
だが、今はその「振り」をする必要も無い。
だから紅い天使が戦闘艦の進路を発信源に向けて修正したのは人道的な見地からで は決して無い。
少女のピンクの舌先が紅唇をちろと舐めた。

その救難信号の発信源では―――
救難信号が発信され始めたのを確認して、リン・クルードは「ふう」と大きな息を 吐いていた。
まだ生きながらえている我が身の幸運を神に感謝しながら。
これは奇跡です、神さま。もうダメかと思ったのにあたしはまだ生きています。
でも―――

どうせなら、ちゃんと助けてくれればよかったのに…
コレじゃ半端すぎますよ〜
リンは我が身の行く末を考えては涙にくれそうになるのだった。
そう長い行く末では無さそうだったけれど。

え?
リン・クルードって誰かって?
リン・クルードは海賊の一味―――だった少女だ。
短く刈った銀髪と、緑の目を持つスレンダーな美少女だ。
クールな目許がカッコイイ。
海賊一味のボス・中佐に敵前逃亡扱いされて銃撃を受け、宇宙の果てまで吹っ飛んで 行ったあの少女だ。

年は19才。
もともとはネルヴァド宇宙軍の少尉だった。
7才のときにその才を見いだされ、「ジャック」を埋め込まれた。
ジャックっていうのは、ドールとのインターフェースのことだ。
ナノマシンの集積体でもある。
ジャックはドールとドライバーの間にあって、徐々に人間側をドールに対して 最適化していく。
ドールをではなく人間を、だ。
早い話、個々の差はあるけれど、ドールドライバーの脳や神経系を機械化していく。
それがジャックだ。
中佐がいい例だ。
頭の半分が機械化されていた。
あれは負傷や怪我が原因じゃない。
ジャックのせいだ。
ジャックが長い時間をかけて中佐の頭を徐々に侵蝕…ではなくて、最適化した 結果だ。
たぶん中佐は脳幹部や脊髄あたりまでも「最適化」されていたんじゃないだろうか?
少なくともリンはそう思っている。
でなければ、トラムナ人じゃあるまいし、人間の身であそこまで機動できるなんて ちょっと考えられないもの。
そう思っている。

幸いなことにリン・クルードは中佐ほどの機械化はされていない。
ある意味、適性に欠ける、という事でもあるのかもしれないけど、リンは ジャックを埋めてもう10年以上になるけど、機械化の兆候は、ほとんど無い。
外見上は、耳のうしろに埋め込まれたジャックが見えるだけだ。
それだって、髪で簡単に隠れてしまう。
女の子としては幸運なことだったと言える。

「幸運なもんか」
リンは声に出して言った。
脱出カプセルを兼ねたコクピットの中、あかりはわずかに、クロノメーターの淡い緑の 照り返しだけだ。
暗いし、寒いし、なにより怖いけれど、今は少しでも…ほんのわずかでもエネルギー 消費を押さえなければならない。
「今って…いつまでよ?」
そうね、白馬に乗った王子様がむかえにきてくれるまで。
泣きそうな気持ちでそんなことを考えてみる。
救難信号の発信器はさっきオンにしたけれど、これは自力航行の出来ないカプセルだ。
この信号がいったい誰に届くというのか。
誰が聞き届けてくれると言うのか。
10年後か、20年後か?
100年、1000年、それとも100万年後??
「白馬の王子様だってその頃にはミイラになってるわよ」
うんざりしきった声音だ。
自分の声だ。
「…ばかみたい…」
左手首の代謝コントローラーに指を伸ばす。
ドライバースーツはそのまま人口冬眠装置になる。
代謝を限界までさげて、眠りにつく。
誰かが助けてくれるその日まで。
いや、わかっている。
「…そんなの…」
これがたぶん最後の眠りだ。
「…きやすめよ…」
意識がすーっと闇に吸い込まれていく。

と、思ったそのとき―――
がごん!
天地がひっくり返ったかと思うような衝撃が襲った。
「隕石!?!」
代謝コントローラーの送る覚醒信号に蹴飛ばされるような気分を味わいながら 瞬間的に浮かんだ考えはそれだった。
「神さま、ごめんなさい、あたしがばかでした、気休めでもいいです、
もう男なんかほしがりません、だから助けて!」
自分でも何を言ってるんだかわからない。
完全にパニックだった。
ごごん!
今度は激しい振動と共に目の前の壁というか天井というか、キャノピー だった部分が、消えた。
ごうっという音と一緒にエアが持っていかれる。
一瞬の後、―――
星の世界が私の目の前に開けていた。
彼方に、遠く飛んでいくキャノピーが1度きらっと光るのが見えた。

そしてそのまま、もう何もおこる気配は無かった。
リンはおそるおそる外へ出てみた。
おずおずとあたりを見回して…
リンは思った―――
どうやらあたしの王子様は100万年たってもミイラになったりはしないようだ、と。

真紅の巨人が手をさしのべていた。

少女が手をさしのべて言った。
「わたしはかすみ。《零》のドライバーよ。紅い天使って言った方が通りがいいかしら? そして今はこの船の持ち主でもあるわ」
そう言って紅い髪の美少女はブリッジの中を見回した。
誇り深げに。
リンは混乱してしてしまって、何と言っていいのかわからない。
「あ…う…」
みっともない。意味のない音が出てくるだけだ。
だって、まさか、こんな女の子だとは思ってなかったもの。
そりゃさ、 別に差別意識なんて無いけどさ、あれだけ悪名高い紅い天使の正体がまさか自分よりも 年下の女の子だなんて…いくらなんでも…そりゃ、ねぇ?
あわあわしてると、目の前の美少女はくすりと笑って
「アナタ、女の子だったなんてねぇ?」
って、それを言いたいのはあたしの方だ、とリンは思う。
それにしても、いまの甘く濡れた声にいくらか失望の色が混じってたように感じられる のは気のせいだろうか?
頭の中がぐちゃぐちゃしてるうちに美少女の白い繊細な指がリンの頬をやさしく撫でる。
背筋がざわざわっとした。
不快だから?
そうじゃない。
その逆だ。
美少女の指先は魔法の指先だった。
触れたところからとろけてしまう。
こんなのって…。
きゅんと脳味噌をひっくり返されてしまったような感じ。
「いいわ。それでも」
少女の声が遠くきこえた。
どういう意味?
頭がぼうっとしちゃってものを考えられない。
あたしどうしちゃったの?
気が付けばいつのまにか、少女の甘い舌があたしの唇を割って入ってきている。
夢中で舌を絡め返しながら、これは夢だわ、とリンは頭の隅でちらっと思った。



第3話「出会い」 了




あー、ごめんなさい。
これはさすがに「無しだろう」と自分でも思いました。
てか、思ってます。
前半部分、なんも書いてねーのと一緒。
すんません。

ほんとは、前半部分をああゆうかたちにしようと思い立った時点では、 後半をもっと引っ張るつもりだったんですよ〜。
てゆうか、もともとはここまでが「第2話」だったし。(^^ゞ

せめて、リンが正式に仲間になるとこまで持って行きたかったんですけどねぇ。
すまん、それは次回「護衛屋」で。
(第2話のタイトルがどんどん繰り越されていく/笑)

と、ここで「少女が手をさしのべた」以降を書き足しました。
この続きが楽しみですねー。(←棒読み)







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