<平成17年5月27日掲載>
整体における不妊治療と言うと、新陳代謝を良くする、骨盤のズレを取るとか子宮を軟らかくする等になりますが、ここでホルモン分泌を考慮した治療計画をメインに記載したいと思います。
不妊と言っても男性と女性のそれぞれが健康体であることが望ましいのですが、今回の治療においては、女性が自律神経失調症があり、男性が精子が弱めの夫婦です。女性の方は、首ズレがこじれて自律神経のバランスを崩し体を固くしてホルモン分泌を悪くした状況が見受けられます。男性の方は、単なる働き過ぎかも知れませんが腰も悪いと言う事でした。今までに5回の人工授精を行い成功に至っていません。
自律神経の影響によるホルモン分泌とか専門的な知識はまだありません(何か良い本が有りましたら教えて下さい)が、整体を通じて考えられる問題点を述べておくと
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自律神経のアンバランス下で卵子が十分に発育できるか?
(卵子の健康度は自律神経に影響されないだろうか?)
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排卵した後の妊娠維持の為のホルモン分泌を十分できるか?
等があると思います。また、精子を濃縮して人工授精を行っていたとの事ですが、母体のこう言う状況下で排卵したからと言って本当に人工授精をすべきであったかも問題は残ります。
今私が行ってきた治療は、女性の自律神経のバランスを取る事と、男性の生殖関連の神経に刺激を与えて精子の強化をして来ましたが効果は出てきているようです。ただし、自律神経失調は首ズレから体を固くして冷え性を起こし、首ズレを戻そうとしても体を固くするためになかなか首の矯正が出来ませんでしたが、自律神経の調整を行っていると首への力も少し抜けた為め首の矯正を無理やりに掛けてちょっとズレを戻すと、あとは自分の力で体の固さも抜けてきて良い方向に向かっていると言う感じです。他の効用を言うと、股関節は柔らかくなり、背中の張りも少し楽なって姿勢も改善され、生理痛による腹痛、頭痛は無くなっています。男性の方も5回目の人工授精時に元気な精子が何匹か居るとの事で今までよりは期待値は高かったようです。
本題に入ると、卵子が正常であれば、排卵後のホルモン分泌も問題無くされるかどうか(何に影響されるか)は分かりません(この関係で研究されている方がいらっしゃいましたら教えて下さい)が、これは今後の課題として、今回のケースでは、性腺刺激ホルモン、エストロゲン及びプロゲステロンの分泌カーブに着目して治療計画を立てました。基本は週2回の治療です。
・月経開始日X、排卵日Yとします。
・治療想定日 X,+2,+3,+4,(+3=Y-1),Y+3,+3,+4
・日数換算 1,
3, 6, 10, 13, 17, 20, 23, 27日目
・1,3日目の整体は卵胞の成熟サポートを想定
・6、10日目の整体はエストロゲン分泌のサポートを想定
・13,17,20日目の整体はプロゲステロン分泌のサポートを想定
東洋整体蘇生術では、今まで不妊治療の成功例は多々あり、排卵日まで子宮を弛めて自律神経を調整することで妊娠を成功させています。今回のケースでは、自律神経が落ち着くまでに時間が掛かりそうなので排卵後も自律神経調整を行います。排卵前に自律神経の安定が確保され、卵子が健康状態であればプロゲステロン分泌のサポートは必要無いかも知れませんが、今後の検討事項として残し、今回の治療は上記計画とします。
[ご参考]
今回の治療計画を立てるに当たり、基礎的内容としてインサイド・ヒューマンボディより抜粋して下記に記載します。
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月経の周期は平均28日で、月経は約5日間続く。
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正常な卵子は卵巣でおよそ6ヶ月の成長プロセスがある。
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精子は射精後10時間以上の長旅をして卵子と結び付く。
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受精可能な期間としては
− 精子の場合、射精後12〜48時間
− 卵子の場合、卵巣から放出後12〜24時間
従って、排卵前72時間から排卵後24時間以内に性交を結ぶ必要があると言われている。
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受精から5−7日で卵管を通り抜けて子宮に到達する。
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子宮に到達して2−4日で着床が始まる。
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だいたい受精して6−8日目に着床。
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排卵のサイクルは、卵巣、脳下垂体、視床下部の間でごく微量のホルモンをやりとりすることで決定される。
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性腺刺激ホルモンであるゴナドトロピンは脳下垂体から分泌され、性腺(卵巣)での卵子の成長と、卵巣からの性ホルモンの生産を刺激する。
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月経開始日から卵胞が成熟を始めるに当たり卵胞刺激ホルモンが3日目ぐらいでピークを向かえ下降するが、排卵日でまた山を作る。黄体刺激ホルモンが急上昇してピークに達すると、成熟した卵胞が破裂して、卵子を放出することになる。
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子宮内膜を肥厚させるホルモンであるエストロゲンは卵胞の成長に伴い分泌されるが月経開始から8日前後から立ち上がり排卵前にピークを終える。
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子宮内膜を着床しやすい状態に整えるホルモンであるプロゲステロンは排卵後に立ち上がり、排卵7日目でピークに達する。
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排卵後の卵胞は黄体に変わり、エストロゲンやプロゲステロンを分泌する。
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受精すると黄体からのホルモン分泌が増加して妊娠を維持するが、受精しないと黄体の寿命は14日間で終わる。
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甲状腺ホルモンは女性の生殖能力にも影響を及ぼすことと、脳下垂体で生産される甲状腺刺激ホルモンと視床下部で生産される甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンにより調整される。
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卵胞刺激ホルモン(FSH)の脳下垂体での分泌増加によって、正常な1つの卵子が選ばれは発育を始める。
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FSH分泌の増加は、エストロゲンやプロゲステロンが低下したために起こり、この2種類のホルモンは卵巣から分泌され、受精が成立しないときは減少する。
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卵胞の成長につれてエストロゲン(卵胞ホルモン)の生産が着実に増大。これが、脳下垂体からのホルモンであるLHサージを引き起し、排卵と卵子の最終的な成熟が起こる。LHサージが起こってから排卵までの時間はほぼ一定していて36時間。
[考察]
上記より治療を考察すると
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ホルモン分泌を促すには脳下垂体への刺激を考慮する必要があるかも。(頭蓋部、頚椎脇、甲状腺への刺激を増やす)
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そう言った意味では、今回の患者さんは首後頭蓋際を触るだけで気持ちが悪く、また、腹部卵巣付近にも痛みが発生していたので、排卵はあったようだが健全であったかどうかは疑わしい。
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ただし、最近は首ズレが戻りつつあり、自律神経も落ち着いてきたところで、首後頭蓋際にも触れるようになり、腹部の痛みも減少してきているので今後に期待ができそう。
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尚、卵子の成長プロセスを考慮すると健康な卵子を誕生させるには自律神経の安定下で半年以上は治療を継続する必要性が考えられる。(自律神経の影響が卵子の成長にどのように関わっているかご存知の方はご教授願いたい。)
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この様に考えていくと、色々なバランスが取れていないと正常な成長を遂げられないので、人工授精を行うに於いても、卵子や精子の健康状態を見極めて実施しないと無駄な費用と期待感、受精しなかった時の絶望感と次ぎへのストレス、不安をあおって良くない様な気がする。まずは、それぞれの健康状態を良くする事が肝心ですね。
[治療状況と患者概要]
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男性42歳、女性36歳。結婚後4年半と子供に恵まれていない。(男性37歳の時に結婚)
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2006年4月から産婦人科に通い出し、6月から人工授精を始める。
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2007年5月で5回目実施。当初は3回続けて実施したが、仕事と排卵の都合、排卵時の頭痛や腹痛もあり、その後は間隔を空けるようになった。
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人工授精時の精子の状態は元気がないので濃縮で実施。
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卵子の状態は判らないが、子宮に粘り気が無いとの事。(これは自律神経の影響では?)
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今までは、人工授精を受けたその日にも仕事をしていた。お医者さんは問題ないと言っていたそうだ。今年の3月末で仕事を辞めて、5回目の人工授精の後、はじめて何もしないでいて、次の日、初めて基礎体温がボーダーラインを越えたが3日しか持続できず成功しなかった。前の月は月経が始まって前の1週間基礎体温がボーダーラインを越えており期待は高かったが、上手く行かなかった。整体を始める前は基礎体温がボーダーラインを越えることが無かったが、整体を始めた事により少しずつ越えるようになり、最近は持続し出してきたので今後に期待したい。
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2006年7月20日より週1回ペースで25回、仕事を辞めるのを期に2007年4月より週2回ペースで13回実施。(2007年5月26日現在)
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仕事のストレスは女性のホルモンに与える影響も大きいようで、会社を辞めてからの週2回の軽めの治療でかなりの体の改善が見られ、5回目の人工授精は失敗に終わったが、女性の体にもゆとりが出てきており、人工授精をしなくても妊娠できそうな気分になってきているので、後は男性が仕事をし過ぎず、排卵日に合わせて上手く性交が結ばれれば上手く行きそう。妊娠の暁には、トップページで報告します。
東洋整体蘇生術師会会員
院長(整体士) 佐藤達也
佐藤整体蘇生術院
福岡県筑紫野市二日市北2丁目3−3
アルフィーネ二日市駅前208号
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