「遠近のブリコラージュ」

南 惠 展  2008

GALLERY wks.

遠くは近い、近くは遠い。
矛盾した言葉でも現実の感覚の中ではよくあるものです。
月(遠い)と人(近い)を題材にした様々な形態を並べ、
遠近のつながりを楽しんでみます。
展覧会DM

 

月のウサギ(立つ女)
アルミ線、石膏 H200×W100×D40(cm)

ブリコラージュとは器用仕事と訳されます。身のまわりにある素材を使い、その物が持つ用途にとらわれずに利用して、必要なものを作る事を言います。今回並べられた作品は身のまわりの物を素材にしていますが、本来の意味でのブリコラージュとは少し違います。それでは、タイトルにあるブリコラージュとは何を指しているのでしょう?

人の意識、無意識を含めた心の働きは不思議です。たえず世界に違いを生み出しながら違った物事どうしを関係づけます、抽象的な観念でも身のまわりの具体的なものを当てはめて理解したり、根拠のない出来事であっても上手くなにかを結びつけて納得したりもします。このような自由な結びつきを生み出す心の働きを、広い意味でのブリコラージュだと考えます。

関係のない(遠い)物事の関係(近い)に気づく心の働き。

みなさんが、作品と作品、作品と自分との間の何かしらの関係に気づき、鑑賞する出来事を「遠近のブリコラージュ」と考えました。遠近という感覚的な言葉を手がかりにして、この場所にあるいろいろな関係をお楽しみください。


椅子のツキ
アルミ H42×W40×D40(cm)
   
会場風景
   


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