大型特殊免許(一種)取得物語
by 愛媛県試験場編
特別付録/写真で見る方向転換のコツ
ホイールローダ
遂に恐れていた全免許制覇 を誓った?Keropyの次なる標的は、大型特殊免許、通称 「大特」 である。 残すところあと、大特(一種) 大特((二種) けん引(二種) 大型自動二輪 が持っていない免許であるが
・・・・え? 原付と小型特殊も無いだろって?勘弁してくださいよ〜。
と言うわけで、これから大特免許取得日記をお送りいたします。(合格するまで更新予定)
そもそも大特 とは、どんな免許か? 大型特殊自動車を公道上で運転できる免許。大型特殊自動車とは、みなさんもよく街で見かける事もあると思います。クレーン車などで、大体黄色と黒の模様の塗装が施された、「○○重機」なんて書いてある、どデカくて遅い、あの車です。この「大特」免許を取得しに来る方は大体二通りの目的をもった方々に分かれます。ひとつは仕事で実際必要に迫られて取りに来る方。もうひとつは単に趣味で取りに来る暇人。
まあそれはさて置き、まずはどこで免許を取るかです。公認自動車学校で取ると、簡単に取れそうですが10万円〜かかるそうです。経済的に余裕の無い、しかも仕事の合間をみての取得ですから・・・・・・
速攻で免許センターに直行です!免許センターで練習して試験場で技能試験を受ける事にします。 けって〜い!パチパチパチ!
練習1日目
早速受付で練習券(720円)と指導券(200円) を食費を切り詰めたお金で、2枚ずつ購入します。練習受付で大特の指導をお願いします!と券を出すと、係りの人が「大特か・・・指導はいらんじゃろ、ひとりで乗ってみろ!」と言うので、操作の方法だけ説明を受けてひとりで練習する事になりました。不安じゃのう!
早速大特車に乗り込みます。ここの試験車はホイールローダと言う車種でメーカーはTCM と書いてあります。後輪で舵を取る仕組みでカーブでは内輪差は無いそうです。まずはエンジンをかけます。そしてバケットと言うブルドーザーのスコップみたいなものを、3本あるレバーの真ん中のレバーを手前に引いて、上にあげます。一番上まできたらレバーをすぐさま、離さないといけません。いつまでもレバーを引いているとエンジンが止まってしまいます。
次にギアを2速に入れます(ちなみにこのクルマは、2速セミオートマ で左のレバーが手前から、後退 中立 前進 で右のレバーが手前1速 奥2速 です) そしてハンドルは左手だけで操作 します。(ハンドル上にある丸いノブを持ってグルグル回します) ちなみにシートベルトはありません。
ブレーキは二箇所についています。左ブレーキは作業用ブレーキ(作業中はバケットの操作に、右足でアクセルを吹かすので左のクラッチの位置にブレーキがあります)通常の位置にあるブレーキは走行中使うブレーキです。
早速発進します。走り出すと凄いエンジン音で非常にうるさいです。凄く遅いのでもっとアクセルを吹かします。すると右に左に蛇行して真っ直ぐ走りません。気合でハンドルを動かし真っ直ぐに立て直そうとしますが、暴れ馬に乗っているように蛇行します。交差点で左折しますが、大回りになってしまいます。しかもブレーキの効きがすこぶる悪い。
直線で今度は気合でアクセル全開にします。やはり蛇行します。しかもこのクルマはサスペンションが無いので、荒れた路面ではメチャクチャ跳ねまくって最悪です。う〜んこれはとんでもないクルマじゃのう!
とりあえずこの日は、直進のみ練習に没頭しました。 感想/ 昔、カワサキのバイクで「マッハ」という、(曲がらない、止まらない、まっすぐ走らない)なんてバイクがあったが、まさにそんな感じだぞ!
練習2日目
今日もひとりで単独練習します。この大特車には指導員が乗りたがらない理由が分かりました。こんなクルマに乗っていると体が悪くなりそうです。運転している本人はまだいいのですが、補助席は斜め後ろにあるので、カーブでハンドルを切るたび、大きく車体後部が振られます。後輪ステアという構造の為。しかもサスが無い、いわゆるノーサスなので、荒れた路面で一度上下に跳ねだすと、しばらく止まりません(笑)知らない人が見るとたぶん笑います。
それはさておき、練習開始です。前回と比べたら幾分まともに前進できるようになりました。コーナー(左曲がり)では前輪をインベタにライン取りすると、無輪差ゼロなので綺麗な小回りが出来ることも発見!しかも左前輪は目視で確認できるので分かりやすいです。
方向転換にも挑戦です。(方向転換時のみギアは1速 を使います) 後輪が曲がる構造なのでバックで車庫入れする際には、普通車で前進で車庫に入れる要領です。大きく回しながら進入すると、すんなり車庫入れ完了できました。当然、出庫する際は素早くハンドルを切らないと、曲がりきれなくなります。案の定、やってしまいました・・・・・ハンドルを切るのが遅れた為、気が付くと前輪がコースアウトしています。慌ててハンドルを切り増したのですが、今度は後輪までもが脱輪しています。こうなってはどうにもならないので、そのまま畑を耕しているかのように、芝生の上を走ってコースに戻りました(笑) 教訓/ 後輪が動く事を頭に入れないと、まともには走らない。
練習3日目
今日も単独練習です。練習時間になっても大特車が帰ってきません。ハゲの爺さんが5分近くも送れて帰ってきました。いいかげんにしろ!くそ爺! 早速練習です。まずはエンジンかけて、バケット上げてと・・・・ありゃりゃ?バケットが上がらず車体が浮いてきたぞ!?うわあぁぁぁ〜!レバーの操作間違えてバケットで地面を押していた!ひえぇぇぇ〜!危ない危ない (ーー;)
練習4日目 〜8日目
ひたすら練習。だいぶ直線もスピード出してもふらつかないようになりました。方向転換もバッチリです。(6日目に指導を受けました)
練習9日目
今日はサイドブレーキを完全に下ろさずに走行していて、注意を受けました。サイドブレーキは少しでも上がっていると駐車灯が点灯するのですぐにバレてしまいます。(-_-;)
練習10日目
今日はとてつもない失態を犯してしまいました。いつものように発進したのですが、なんだか様子が変です。よく見ると・・・・・ぎゃぁぁぁぁ〜!バ、バケットが下がったままです!(>_<) まったく恥ずかしい思いをしました。すぐさまバケットを上げて走りました。 教訓/ 馬鹿は死ななきゃ直らない!? (+_+)
練習11日目
このホイールローダはTCMと言うメーカーですが、セルモーターの音がメルセデスベンツの音に似ていますが外車なんでしょうか?そう言えばギア類や、サイドブレーキは右側にあるしなぁ。ドアは無いが乗り降りは左からだし・・・・。指導員の人に聞くと最高速は2速全開で31k/h位だそうですが、そこまで出すとまっすぐ走らないそうです。直線ではスピード出さないといけないそうですが、全開ではなくて良いそうで、大体25k/hも出せばいいそうです。左手片手で操作しないといけないので蛇行したら、早めにハンドル修正しないとかなりふらつきます。言うならば、後輪がホイルスピンしながら前進するFR車や、走行中後輪がロックした車をコントロールする感じにも似ています。
練習12日目
TCMと言うメーカーは日本製でした。東洋〜なんとかって書いてあった。この車はサイドミラーしかない為、後方確認(停車前など)は、直接後ろを振り返って目視しなければならないそうです。初めて知りました。最近若い女性の方で大特二種を練習している人(唐子浜の教習所の指導員らしい・・・)を見ないけど合格したのでしょうか?
練習13日目
最近、大特車に乗っててふと思う事があります。大特は大型(試験車)より小さいし、遅いし、大型免許で乗れてもいいんじゃないか!と・・・・。ただ後輪が舵を取るというだけの違いなのでは・・・世の中には不可思議な事が多いけど、免許の種類についても時々、疑問を抱くのであった。しかもホイールローダが町を走っているのは見た事無いぞ!見るのはクレーン車ばかりだもんな。 最近大特車は寒い!北風が寒くなってきた。真冬でも試験するのかな?試験官も大変ですね〜。
先日ある産業廃棄物処理場に会社でいらなくなった機械を捨てに行くと、そこにはホイルローダが数台いました。職人のおっちゃんが空き缶の山をバケットでバリバリやってましたが、自由自在にホイールローダを操っていました。休憩する時はバケットを地面に接地させて休んでいたので私も練習が終わると駐車してバケットを下げておくようにしました。(^_^)
今日は操作類説明します。
@ スピードメーター (一応60Kmまで表示はあるが、31kmしか出ない。)
A 方向指示器 (自動では戻らないので手で戻す)
B メインスイッチ (エンジン始動時使用)
C エンジンストップボタン (このボタンを押してエンジンを停止さす)
D バケット上下レバー (手前に引くとバケット上がる)
E 前進 中立 後退 切り替えレバー
F シフトレバー (↑1速 ↓2速) 写真では見えませんが・・・・・
G サイドブレーキ
H アクセル
I 走行用ブレーキ
J 作業用ブレーキ
K 触ってはいけません
L 触ってはいけません
M 前照灯スイッチ
N 水温計、燃料計など、
あとフロントガラス上部には、ワイパースイッチもある。
練習14日目
そろそろ上手く乗れるようになったので試験を受けてみようと思います。う〜む、単独ばかりで乗っているので一度指導を受けてから、試験に望もうと思う。自己流では合格できんからのう。最近練習日が開いてしまっている。
練習15日目
今日は久しぶりに朝早く到着!早速指導を申し込むべく並ぶ。「おはよーございまーす!大特の指導お願いしま〜す」と指導券を出す、と・・・・・・「一人で乗ってくれよ、指導員少ないから。」とK指導員。 にゃ! にゃにぃぃぃぃーっ!せっかく早起きしたのにぃぃぃぃ〜っ! くう〜っ! もう一人で練習して試験受けるで〜っ!
試験初日
大特一種免許の技能試験は午前のみ、受付は朝8:30〜 早い。眠い。大特受験者は2人。いよいよ受験です。徐々に緊張してきた。な・・なんだこの緊張感は!今までに無いプレッシャーに襲われている。う〜む、これが一種免許の緊張感か! 恐るべし! なんじゃそりゃ! 寒さも手伝って、体がガチガチに固まってきたぞ。いかん!いかん! 試験開始。なぜか走り出すと頭がリセットされている。2度〜3度とミスを重ねる。だ!だめだこりゃ〜ぁぁぁぁ・・・・・・・・。自滅
何とか完走はさせてくれたが、「君は大特はあまり上手くないね」との試験官のお言葉 ・・・・・・・・・以上。 再起を深く心に誓うのであった。
練習16〜18日目
試験での失敗経験を元に、まず直線での安定性を向上すべく練習。進路変更もスムーズに行うよう練習。最近かなり自分でも上手くなってきたと実感してきた。私の経験からして直線はアクセルを踏み込んだときはハンドルを強く固定せず、自然に軽くハンドルを持っておいた方が安定する傾向にある。これは車体のジオメトリーを生かすことによる高度なテクである。初心者にはむずかしい。直線時において蛇行を自然と素早くハンドル修正できるレベルに達していないと出来ないであろう。あと進路変更時にはわずかにアクセルオフにしていくと安定した進路変更が出来る。路面のギャップ通過時も瞬時にアクセルを抜くと自然と通過しやすい。あまり手前からアクセルオフにしていると、加速不良で減点になりかねない。これも走りこんだ結果による高度な技である。とまあ徐々にではあるが、私の技術も進歩してきた次第である。そろそろ2度目の技能試験に挑戦しようと思う。
試験2回目 (練習19回目)
今日は試験です。朝、試験前に20分練習しました。なんと大特受験者は私一人です。さみしいのう。試験官は前回と同じ試験官です。今回は練習の甲斐あってなかなかいい走りが出来ました。試験後、試験官から「前回と比べて断然上手くなった」、と誉められました!う〜ん、そうじゃろ、練習したけんね、 が ・ ・ ・ ・ 「後方確認で目視が出来ていない」との事です。大特は後方確認はミラーは見ずに直接目視!であった。走行中の右左折前の後方確認でも斜め後ろを、ミラーではなく完全に振り返る必要があるそうです。う〜んこれは知らなかった。 「また頑張ってください!」との事です。 (T_T) まあ次回はバッチリ後方確認をしよう。今回は練習はせずにそそくさと試験場を後にした。
練習20日目 〜21日目
一応もう大体走行自体は問題ないのですが、1回目の試験での失敗の不安を拭い去る為、毎日練習していないと落ち着かないのです。とりあえず試験を想定して、発着点で駐車措置も入念に練習しました。駐車措置は発着点ポールに、バケットを地面に接地させてピタリとバケットの先端を合わす事が要求されます。(ピタリと言っても前後30cm以内ですが)
運転席から見たら結構前に出て停車しないと、かなり手前に離れてしまいます。目安は目視してポールが窓の左を越えてから目印を決めますが、これは個人差があると思いますのでココだ!とは言えません。実際この方法ではズレ幅が大きく、もっと良い方法があるかもしれません。
大特車は朝、非常にエンジンの掛かりが悪く、しかも5分くらいアイドリングしておかないとATが滑り、まともに走りません。 試験の日には是非練習して(朝8時から練習走行出来ます。9時まで)暖気しておきましょう。
ちょっと一息!
TCMの特大ホイールローダ
試験3回目 (感動の合格の日)
今日は3回目の技能試験日です。早朝6時起きで気合を入れて、いざ免許センターに出動です。7時45分到着!8時から20分練習走行します。当然誰も乗っていないので、5分間暖気。試験の感触をつかむため、丁寧に3コースをメインに走らせます。(私の予想は3コースと見た!)
左折での左寄せなどを最終確認しながら走り、最後に発着点での駐車措置を練習して走行完了。大特専用の駐車場所に戻す為、プラットホームを出て、Uターンさせて向かいます。直線でアクセル全開にして直線走行の最終確認後、派手にUターンしてピタリと、駐車場所に止めます。最近この派手なUターンがお気に入りで、ついやってしまいます。何故かと言うと、N指導員が以前、カッコよくUターンさせているのを見て、かっこい〜!と思ってしまったからです。しょうもな〜 (^_^;) N指導員はバイクもカッコよく乗られていますがこればかりは真似できません。(^_^)
8時30分から受付で、試験代の3300円と車両使用代1050円を納付後、試験手続きをすまし、後は9時の試験コース発表を待つのみです。
9時ジャスト、コース発表。試験コースは3コース!予想的中です。今日の受験者は(大特)2人と、あと大型が3名。
待合室でK指導員が 「大特は左折を気をつけろよ!余り寄せすぎずに一定の間隔で綺麗に曲がればいい」 とアドバイスをくれました。でも頭では分かってるんだけどなあ・・・・。 私は2番目の受験です。最初に受けたおじさんは、最終コーナーまで行かず試験中止で帰ってきました。何か余計な事でも試験官に言ったのか、試験官が怒っています。 「確認も全部悪い!」 とか言ってるように聞こえました。
今回の試験官は私を以前、大型二種で合格させてくれた人です。早速試験開始!少し左折で意識しすぎて大回り気味の箇所がありましたが、全体的にはまとまった走りで、自己評価はまあまあです。80点位かな〜?(~_~)
試験終了後、試験官からの注意は、 「交差点手前での確認が早すぎて失速し、確認後少し加速している。もう少し自然に確認〜右左折をするように。」
もう1点、 「方向転換での進入路確認は、ポールは壁と判断するのでもっと近くで確認を」 、 との事でした。
合格か不合格か!(゚o゚)
不安な気持で合格発表を迎えました。アナウンスで、「お待たせしました!午前の技能試験の合格発表を行います。〜 ピンポ〜ン ピンポ〜ン・・・・・・・しばし沈黙 ・・・・・・う〜ん いつもこの長い間が心臓に悪い。早くしてくれ! いったいどうなんだ!! すると 電光掲示版に、 2001 2002 2003! ありました!合格です。やりました! 3人合格です。あとの2人は大型一種でした。試験官に呼ばれて3人で窓口に行くと、順番にそれぞれ試験官から 「ようやったのう!おめでとう!」 と言っていただきました。うれしいです!たかが一種免許とはいえ非常に嬉しい。二種も嬉しかったけど、苦労して取る免許はどれでも感慨深いものがあります。(涙)(T_T)
交付手数料を納め、説明を聞くと免許交付は午後2時以降になるそうです。そのまま3階の30番教室へ連行され、普通免許合格者(教習所卒業生)と一緒に警察官のありがたい講義を聞きます。終わると13時まで休憩と言う事なので、3人で2階食堂で食事を取って、13時から恐ろしい交通事故のビデオを見て(事故は怖いのう!) その後、写真撮影、そして免許証が交付されました。めでたしめでたし!
さあ次は大特二種か!? (゚o゚)???? 完
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