| 「科学する心」を伸ばす活動報告 |
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| 1 ちびっ子サイエンスフィールド |
| 幡多・財田・富山小学校区が接する操山山系のほぼ東端にあるボランティア教育施設です。元果樹園70アールに梨・桃・柿などの果樹や季節の野菜を育てる農園、小さな理科実験室のあるフィールドです。
ここを訪れる子供達が、この環境から自分の活動を見つけたり、これまでの学習や経験を広げたり、深めたりすることを期待しています。OBや現職教員の協力者が遊び相手になったり、助言者になったりします。 |
| 2 訪れた子ども |
| 今年の4月から8月までに訪れた子どもはおよそ60名。数回続ける子どもや毎週の子どもがいますから、延べにすると約100人になります。中学年の子どもが多いのですが、家族や友達グループの関係から、幼稚園児や中学生も含まれています。 周辺学区の子どもがほとんどですが、岡山市西部や南部、倉敷市から訪れる子どももいます。子どもの意欲もさることながら、保護者の方の熱意には頭が下がります。 |
| 3 子どもの活動 |
| 訪れた子どもがこの環境の中でどんな活動をしようとするかは興味のあることです。駐車場で車から降りた子どもが駆け寄るのは、近くにある小さなため池です。春から夏にかけて、ヤゴ、トンボ、オタマジャクシ、メダカ、水生昆虫などを見ることができます。周りの畑や水田には、モンシロチョウやアゲハなどの蝶も飛んできます。虫網や水網を出してやると追いかけていきます。人気のあるカブト虫やクワガタ虫を見つける子もいます。
捕った生き物の始末が大変です。もって帰る入れ物、えさや飼い方などを工夫します。余分の生き物は元のところに返してやります。 小さな実験室の中には、コマ、竹とんぼ、ふえ、竹のけん玉などの科学おもちゃ、ゴムでっぽう、浮沈子の水中エレベーターなどの子どもの作品、風船カー、プロペラカー、モーターカーなどの動くおもちゃを並べています。 部屋の中に入ってきた子どもは、並んでいるすべてのものにさわったり動かしたりします。しばらく遊んだ後、自分のものを作ろうとするようになります。男の子は、モーターカーが人気の的です。電気の配線の基本も分からないまま作りたいというのですから大変です。高学年の子どもになりますと、戸棚や引き出しにある用具や材料を見て活動を思いつくことがふえてきます。 |
| 4 自ら選んだ活動 |
| 3年生の夏から1年、毎週訪れている子がいます。家電の廃品の中から部品をとりだしてラジオを作ったり、モーターや発電機を自作したり、モーターカーの改造をしています。その経験を生かして、新しく訪れる子どもの製作活動を助けたりしています。電気に詳しい先生の指導を受けながら、次々と新しい活動への意欲を広げています。
3年男子のある子は、放送番組をまとめた実験の本を学校から借りてきて、難しい実験に取り組んでいます。「踊るたこ」「ヘリコプター」「からくり時計」などに挑戦しています。相談にのる私もいろいろと試しながら勉強しています。 5年生のある子は、学校での実験をもう一度やってみたいと考えて、水中の微生物の観察をしました。双眼実体顕微鏡や顕微鏡を使うことになれた今では、花のしくみを調べることに発展しています。 遊びや活動を広げたり、工夫したりすることはできても、それに筋道を立ててまとめることは、大変難しいようです。あせらず、あきらめず、訪れる子供達の気持ちを思いやりながら、「科学する心」の育ち方を見守っていきたいものです。 |