a@7     2002.2.15  

廃液入れ

化学の実験をすると廃液(いらなくなった液体の薬品類)がでますね。これを不用意に流しに捨てると2重の意味でマズイです。
1つは環境的にマズイ。
流し・配管・浄化槽,小川や海…を汚し,とそこにいるバクテリアなどの生き物を殺してしまうから。
もう1つは教育的にマズイ。
子供達の環境に対する意識に悪影響をあたえるから。
そこで廃液は集めて処理するようにします。理科室には必ず廃液入れを用意し,実験後の廃液はこれに捨てるよう子供達に指導してください。廃液をためる容器ですが,液の性質ごとに分けて保管するのが正しいのだと思います。しかし,実際には化学の専門家のいない小学校でそこまで管理しろというのは困難なことです。ですから,廃液は全部まとめて一つのポリタンクに入れるのが小学校では現実的ではないかと思います。
なぜなら小学校の理科で用いる薬品(食塩水・ホウ酸水・炭酸水・石灰水・塩酸・アンモニア水・酢など)はまぜてもポリタンクを溶かしたり,化学反応を起こして妙な物質(妖怪人間ベムとか)を生成するものは多分ありませんし,これらを一つのポリタンクに集めていけば,たいていは中和されてしまうからです。
たまった廃液の処理の仕方ですが,これも本当は学校薬剤師さんに頼んで適正に処理をしてもらうべきものなのですが,薬品の処理は理科担当でも処理できます。
まずはリトマス試験紙か万能指示薬で廃液が中性になっていることを確認してください。もし,酸性かアルカリ性に傾いている場合は塩酸や水酸化ナトリウムを使って中和します。何度もpHを調べるのが面倒な場合は写真の電子PH計『ペーハーボーイ』が便利です。
廃液が中和されていることを確認したら,大量の水道水とともに少しずつ廃液を流してください。
なお,これらはあくまでも次善の策であり,正しい知識や技能,廃液処理の予算がある場合には適正に処理してくださいね。