第1期調査 基本統計値報告 【受講の経緯と状況】

 


3-1.受講の動機(複数選択式)

選択肢

人数

以前から悩みがあったから

82

26.7%

熱心にに勧められ、断り切れず

79

25.7%

ただ好奇心から

79

25.7%

誘われているうちに、自分に問題点があるように思えてきたから

64

20.8%

自分に問題があるとは思わなかったが、効果がありそうだったから

47

15.3%

勧誘者が魅力的に見えて、それがセミナーに参加したからだと思ったから

46

15.0%

勧誘者と不仲になりたくなかったから

45

14.7%

宗教ではないというので安心して

34

11.1%

もともとセラピーや精神世界に興味があったから

33

10.7%

紹介者が料金を負担してくれたから

30

9.8%

説明会の様子が魅力的だったから

29

9.4%

勧誘者と親しくなりたかったから

28

9.1%

潜伏して実態を探りたかったから

19

6.2%

そのセミナー関係者の著作が魅力的だったから

8

2.6%

料金が安かったから

3

1.0%

自分でセミナー会社を作るための視察

1

0.3%

その他

61

19.9%

無回答

48

15.6%

合計

627

 

 

 

 

有回答者一人あたりの選択数

2.42

 

 参加した動機を複数選択式でたずねたものである。「悩みがあった」、「断りきれず」、「好奇心から」が、上から 3 位までで、それぞれ約 26% の人たちが回答している。「悩みがあった」という勧誘される以前からの内面的な状況もある程度持っていた人たちだけでなく、「断りきれず」「好奇心から」、またこれに続く順位の回答からも明らかなように勧誘によって誘発された動機が、高い割合で存在している。
 また、「宗教ではないというので安心して」が約1割存在しており、自己啓発セミナーが「宗教ではない」ということで、受講者の警戒心を軽くしているという事実は見逃せないだろう。

 


3-2.受講のきっかけ(択一)

 

人数

知人からの勧誘

130

42.3%

街頭勧誘

36

11.7%

業務命令

22

7.2%

家族・親族からの勧誘

17

5.5%

恋人・配偶者からの勧誘

14

4.6%

サークルなどでの勧誘

4

1.3%

雑誌広告などを見て

1

0.3%

関係者の著作を見て

0

0.0%

ルポなど報道を見て

0

0.0%

その他

33

10.7%

無回答

50

16.3%

合計

307

 

 受講者による勧誘実習で自己啓発セミナーが広まることはよく知られているが、このデータもそれを示している。
 家族や恋人などは一応別項目で表記したが、これも「知人」の一種であり、合計すれば全体の半数以上が「知人」からの紹介によって受講したことになる。街頭勧誘と業務命令(これも「知人」の一種であろう)がこれに続く。
 見知らぬ人に対する街頭での勧誘は、これまでメディオスとホープ・アカデミーで行なわれていたことが知られている。これは他のセミナーではあまり見られないものである。なお、ホープは現在、目に見える形での活動をしておらず、今回の「街頭勧誘」も殆どがメディオス参加者のものだった。
 業務命令による受講は、その64%にあたる14人が日本創造教育研究所のもので、それ以外は各社1〜2名ずつだった。
 「その他」の中で、勧誘のされ方について、特徴ある回答をいくつか紹介する。

・通っていたパソコンスクールの経営母体がセミナー会社だった。(春日言語塾
・就職活動中、企業セミナーで知り合った人から就職対策として勧められた。(ハイディヤノ・インターナショナル
・青年会議所の先輩から誘われた。(日本創造教育研究所

 ハイディヤノ・インターナショナルは、就職活動支援を名目として活動しており、このように就職活動中に勧誘を受けたと言う回答が全部で4例あった(ハイディヤノに関する7回答のうち)。

 また、勧誘時の状況について詳しく書いてくれた人もいた。

・親友が、私の参加費用を勝手に払って私の名前で申し込みしてしまったため、仕方なく参加した。(アーク・インターナショナル
・恋人に「セミナー受けてくれ」と泣かれて。(アーク・インターナショナル
・街頭で声をかけられ、はじめは映画を自主制作したので上映会に来ないか、という名目で誘われた。(メディオス
・道端で「友達になりませんか?」と声をかけられた。(メディオス
・夕方に街頭で声をかけられ、居酒屋、会社事務所へと場所を移し、午前3時まで勧誘された。長時間のネガティブ・フィードバックによる疲労と眠気で、根負けして契約した。(ホープアカデミー
・ファミリーレストランで、職場の先輩2名から4時間かけて勧誘された。(ウィキャン・インターナショナル

 受講動機に触れる回答もあった。

・好きだった異性の知り合いが受講したことがあると聞いて。(オープンセサミ
・就職活動をうたったセミナーだったため、当時真剣に就職を成功させたいという強い思いから、友達の紹介に飛びついた。(ハイディヤノ・インターナショナル
・社会見学と、人物観察にもってこいだと思った。団体行動が好きなので、楽しもうと思った。(日本創造教育研究所

 


3-3.受講したコース

 

受講

第1段階比

 

修了

修了率

 

中断

中断率

 

次段階への
進級率

 

受講中・
不明

受講中・
不明の割合

第1段階

307

***

 

300

97.7%

 

4

1.3%

 

79.3%

 

3

1.0%

第2段階

238

77.5%

 

232

97.5%

 

3

1.3%

 

81.5%

 

3

1.3%

第3段階

189

61.6%

 

114

60.3%

 

48

25.4%

 

15.8%

 

27

14.3%

第4段階

18

5.9%

 

12

66.7%

 

5

27.8%

 

***

 

1

5.6%

 



 

※ 各段階を「受講した」と答えた人に関するデータ。
   第2段階以降は、ひとつ前の段階を修了したとしている回答を母数とした。
  「その他」は、回答時に受講中、あるいは「修了 or 中断」に回答していない人。

 

 第1〜4段階までの、受講者・修了者・中断者の推移をまとめたものである。多くのセミナーで最終段階にあたる第3段階の受講者数は、第1段階の約6割にまで減る。
 また、第1・2段階では大半の人が最後まで受講するのに対し、第3段階では約2割が途中で受講をやめている。まだ受講中だった回答者もいるため、その人たちも全員が第3段階を卒業するとは限らない。
 第3段階は大きな感動が少なく、長期間であること、勧誘がこれまでのほとんどの実習とは異なり、セミナーの外の世界で行われること、そして苦痛や他の人とのトラブルを伴うものであることなどが、その原因として想像される。
 第3段階では、受講者グループ全体がある程度の勧誘実績さえ収めれば、中断率の高さがセミナー会社の経営に深刻な悪影響を及ぼすことはないだろう。今回の調査では第3段階終了までの中断者がこれだけいたが、同時に、同じ回答群から算出した「勧誘による受講者の再生産率」は、現状維持以上の実績を示している(「5-4.自分の勧誘によって第1段階を受講した人数」参照)。
 図表に表さなかったが、第1段階を受講した人のうち、説明会にも参加していた人は約半数だった。他は、勧誘者や社員からの直接の説明のみで、本番のセミナーに臨んでいるということだろう。
 また、本格的な第4段階を設けているセミナーが少ないことも、この統計からわかる。

 


3-4.セミナーで、目的どおりの成果があったか
 

人数

あった

120

39.1%

どちらとも言えない

62

20.2%

なかった

71

23.1%

無回答

54

17.6%

合計

307

 

 
 実際の選択肢としては、「確実にあった」「あったような気がする」「なかったような気がする」「全くなかった」「どちらとも言えない」の5つを設けた。ここでは結果を上記のようにまとめた。
 インターネット上では、事実上のセミナー自社サイト・同窓生サイトを除けば、否定的情報が圧倒的に多い。
 こうしたことからすれば、「(少なくとも)成果があった(ような気がする)」以上の人が4割というのは多いと言えるだろう。ただし、次の「良くない結果があったか」という項目とも併せて見ていく必要もあるだろう。

 


3-5.セミナーで、良くない結果があったか
 

人数

あった

174

56.7%

どちらとも言えない

31

10.1%

なかった

46

15.0%

無回答

56

18.2%

合計

307

 

 
 先ほどの「目的どおりの成果、同様、「確実にあった」「あったような気がする」「なかったような気がする」「全くなかった」「どちらとも言えない」の5つを、上記のようにまとめた。
 「目的どおりの成果」に比べると、「どちらとも言えない」が半減して、否定的な回答が多くなっている。

 

 


3-6.「目的どおりの成果」と「よくない結果」の組み合わせ

 

良くない結果

あった

どちらとも

なかった

無回答

合計

目的どおりの成果

あった

74

13

26

7

120

どちらとも言えない

44

13

4

1

62

なかった

52

5

14

0

71

無回答

4

0

2

48

54

合計

174

31

46

56

307

 
 最も多いのは、「目的どおりの成果」「よくない結果」ともに「あった」とする回答で、24.1%。次いで、「目的どおりの成果がなく」、「よくない結果があった」という回答が多く、16.9% である。「目的どおりの成果があり」、「よくない結果はなかった」とする回答もピークを示してはいるが、8.5% で多数派ではない。


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