延寿院(浄円房)

延寿院は1660(万治3)年仙岳院の傍院として建立され、本尊は阿弥陀如来で、寺領35石を付せられました。1818(文政元)年5月に焼失しましたが、1861(文久元)年仙岳院15世亮湛僧正が再建し、同時に浄円房の木造1体を作り、浄円房大権現と称してまつり、今日に至っています。

元禄の頃の仙岳院の修行僧浄円は、韋駄天のような足を持ち、師の坊が臨終の時、好物の最上の豆腐を所望したところ、即座に最上まで往復し豆腐を持ってきて、食膳に供して喜ばれたといいます。一生の間に羽黒に往復すること238回。76歳で入滅しました。その霊験をたたえて、浄円房大権現と尊敬してまつったのです。今でもなお、足の病などの難病を治すものとして尊崇を集めています。

この他に延命地蔵菩薩や、浄円房が羽黒山から背負い来った疣神尊(水疣などの疣をとる尊像として崇められ、今もお参りする人が多い)などもまつられています。