寒い日だった・・・・・ 駅の改札を出ると、出張用のバッグをコインロッカーに押し込み 小型のスーツケースを肩から背負った。 ビルに続く地下通路を歩いていく・・・、 外に出ると、何件ものショップが色鮮やかにツリーを装飾していた・・・・ 俺は、周りを見渡し、待ち合わせの洋風居酒屋を探していた。 (あそこか・・・・・) 店に入り店内を見渡した・・・・ 赤のコートを隣の椅子に掛け、 白いカーネリーのシャツを着ている女性がいる。 (・・・・彼女だな・・・) その席に近づくと、自分に向かって歩く気配を感じ、俺に視線を向けた。 俺は、極力冷静に、彼女の席に歩み寄った・・・・・・ 「・・・・・・・ぁ・・・あの・・・○○さん・・・・・?」 俺は、それには答えず、彼女の前に笑みを見せながら座った。 「・・・・・・想像していた方と違っていました。 ・・・・・あ、はじめまして・・・○○です。」 「こんにちは、・・・・○○です。本名は、○○って言います。」 店員が、オーダーを取りにくる。 「お酒、飲めるかい?」 「ぇぇ・・・大丈夫です。」 俺は、ビールを注文し、この店のお勧めセットを適当に注文した。 煙草に火をつける姿を彼女は見ていた。 目が緊張を表わしているのがわかる・・・ そして、彼女は、何を話したらいいか判らないでいた・・・ 俺は、他愛もない話をして彼女を和ましていく。 1時間もすると、酒の酔いも手伝って、 やっと彼女の口も滑らかになってきた。 「・・・・それで、○○さんにメールしたんです。」 「約束を果たすのに半年も掛かったね。俺も、仕事が忙しくて、 こうして出張でもないと、ここまでは、なかなか来れないんだ。」 「・・・でも、会えてよかったです。」 「ところで、俺が想像と違ってたとか、さっき言ってたけど・・」 そう言うと、彼女は急に含み笑いしながら、こう答えた・・・ 「・・・・・ごめんなさい・・・・・・・・・実は、 もっと、怖そうで・・・・ちょっと歳も離れていて ギラついてるかなと思って・・・・でも、違ってて ・・・・・・戸惑ってしまったものだから。」 「・・・でも、そんな男性だとして君は、会おうと思ってたの?・・・・賭けだね。」 彼女は、笑っていた・・・・・・そして・・・・ 「メールの文や、考え方や感性で、変な人ではないと思ったし・・・ それに、外見より・・・・・その・・・・・私の・・・・・・・・」 何度も目を伏せながら、そして、言い難そうに言葉が途切れていく・・・・ 俺は、後から注文した、冷酒を一口で空けて呟いた。 「さ・・・行こうか?」 彼女は、赤のコートを抱えると、 緊張したように俺の後についてきた・・・・・・ 「・・・・・ゥッ・・・・・・」 「きついかな?」 「・・・・・もっと・・・きつくて・・・・・ぃぃ・・・・」 彼女のピンク色のショーツが、やけに淫らに見える・・・ 俺は、縛り上げた彼女を真っ白な鉄の柱に固定した。 カメラを持った俺は、ベッドに座って彼女にファインダーを向けた。 斜めに顔を向け、恥ずかしそうにしている。 フラッシュを浴びせるたびに表情が艶やかに変化していった・・・・・ 「・・・・・こ、このまま・・・・・・して・・・欲しい・・・」 「でも、縛ってるからショーツを脱がせられないよ。」 「・・・・・・我慢できない・・・・」 彼女は、言った後に後悔したのだろう。 一層、恥ずかしさが全身を包んでいくように見えた。 俺は、立ち上がって彼女のショーツを横にずらした・・・・・・・ 股間に手を伸ばす俺・・・・ その瞬間、のけぞった彼女の後頭部が柱に軽くあたった・・・ そして・・・・・ 「・・・ァッ・・・・ゥ・・・ゥゥゥゥー・・・」 翌朝 彼女が、駅まで見送りに来てくれた・・・・・ 昨日と違って眼鏡をはめている。 「・・目、悪いんだ・・・・・でも、昨夜も、はめててほしかったな・・」 「え?・・・」 「いや、眼鏡を掛けた女性の緊縛画像って珍しいから。」 彼女の顔が赤く染まっていく・・・・ 「あの・・・・」 俺は、ポケットからスマートメディアを取り出すと彼女に手渡した。 そして、昨夜撮った画像が、すべて入っている事を告げる。 「え・・・・・でも、これ・・・」 「ちゃんと、コピーしてあるよ。」 そう言って、俺は、笑った・・・ 「じゃ・・・さよなら。」 手を差し出すと彼女も照れながら軽く握ってくれた。 「○○さん・・・・メール・・・・続けてくれますよね。」 「・・・・ああ。」 車内は空いていた。 荷物を棚に載せ席に座る俺・・・・・ 彼女は、しおらしそうに、こちらを向いている。 数分後 発車と同時に、彼女が手を振ってきた。 俺は、窓に肘を付きながら軽く手をあげ、彼女に応えた・・・・・・・・・ 新聞を読み終えた俺は、バッグからCE機をとりだした。 (・・・光が足らなかったかな・・・・もうちょっと・・・・) CE機に取り込んだ彼女の画像を見ていると短いトンネルに入った。 そして瞬間、ふと、こう思った・・・ (俺って・・・・普通だよな・・・・・・・・そう、普通さ・・・・・・) 初めて、自分の行動に疑問をもった瞬間だった・・・・・・・・