その日は、かなり暑い日だった・・・・

空を見上げると、曇ってはいるものの、強い蒸し暑さを感じる・・・・



俺は、前日の出張先のホテルから、待ち合わせの駅に向かうため電車に乗っっていた。


その女性、KAZUMIとは、1年以上メールをやり取りしている間柄であり
まだ、会った事は、なかったが、名前で呼び合う仲までなっていた。






メールだけのやり取りではあったが、意気が投合していたのは解っていた。

嘘偽りなく、正直に話をする彼女を信用していたからかもしれない。

何かの切っ掛けで、会おうという事になり、今日を迎えていた・・・・

今まで、会った女性とは違い、俺は、彼女の人間性に妙に興味を持っていたからだ。





ここ、数日の話の中で、彼女は、色々な悩みを抱えていた。


今日だけでもいい、ほんの一瞬でもいいから
心を開放したい、吹っ切れてみたい、という願望を訴えていたのだ。




待ち合わせ駅に到着し、俺は改札を通り抜けた。


彼女に携帯電話で到着した事を知らせ、居場所を聞いた。



「あ、KAZUMI・・・・俺・・・・・今、着いたんだけど・・・・」


『何処にいるの?』


「えぇと・・・・んー・・・・・・ここは・・・階段があるけど・・・」


『えぇ?・・・たくさんあるから・・・今、私がいるのは・・・・』


「解った。探してみる。」



俺とKAZUMIは、そんなやり取りをしながら、お互いの姿を探していた。

俺は、彼女に言われたとおり、ロータリーのあるバス停へと向かっていた。

電話をしながら周りを見渡す・・・・KAZUMIは居た・・・

迎えに来てくれたKAZUMIは、車から降りて俺を探してくれていた。

階段を上り改札のほうを見ている・・・・

俺は、受話器を耳に当てながら、方向を示した。

こちらに振り向くKAZUMI・・・手をあげて自分を気づかせる。

多少、表情をほころばせながら、俺に近づいてくる・・・・





花柄の入った薄紫色の洒落たワンピースを上品に着こなしている。


「ごめんね。」


「いや、俺のほうこそ・・・」


初対面であるはずなのに、お互い、照れはなかった。

俺を見て彼女は、どう思ったのだろうか・・・・・

珍しく俺の心の中に緊張が走っていた。




「そこに、車を駐車しているの・・・」



彼女に促され、俺は車に乗り込んだ。


車を走らせたKAZUMIに、俺は言葉を掛けた。



「改めて・・・・始めまして・・・」



「・・・ウフフ・・」



KAZUMIは、俺の言葉に、最初は笑っているばかりだった。
しかし、その笑い声は、全くといっていいほど嫌味が無かった。
むしろ、上品ともいえる。

だが、照れて笑っているのだろうか・・・それとも・・・


俺の、そんな思いを吹き飛ばすかのように彼女は喋りかけてくる・・・



「この近くに、美味しい飲食街があるの・・・そこへ行く?」


「ぇ?・・・・・ああ、そうしようか・・・」


車中で色々な話をしながら、俺たちは、目的地に向かった。


立体駐車場に車を停め、車から降りた俺とKAZUMIは、飲食街の開放路を歩いた。



「まだ、お店やってないみたいだわ・・・・」


「・・・喉が渇いたな・・・お茶でも飲もうか?」


「ええ・・・いいわよ。」



俺と彼女は、コーヒーショップに入った。

セルフで持ち運び、席に移る今風のフリードロップだ・・・・・・

俺は、アイスコーヒーを彼女は豆乳のカフェオーレを注文し
2階のガラス席に向かい、並んで座った。



「・・・・どうだい?・・実物の俺を見た第一印象は?」


「・・フフフッ・・・・写真で見たとおりよ。」



彼女は、遠くを見るような目でそう答えた。

ごく普通の日常的な会話をし、30分ほど、ここで暇を潰した・・・・



「そろそろ、店も開くかな?」


「そうだな・・・出ようか。」


「うん。」



俺とKAZUMIは、中華料理店が並ぶ店に足を踏み入れた。

そして、一軒の北京料理店に入り早めの昼食を取る事にした。




「乾杯!」


俺は、生ビール、KAZUMIは、ヨーロピアンシックのドラフトビールを口に運んだ



ここでは、色々なKAZUMIの話を聞くことが出来た。

KAZUMIの持つ思考、理想、葛藤・・そして生き方を語る全ての言葉に俺は耳を傾けた。

俺は、彼女の話し方、感性を判断し、大人の女が持つ淑貴な印象を感じた。

1時間半ほど、食事をしながら話しただろうか・・・・

俺とKAZUMIは、店を後にした。



車に乗り込み市街を走るKAZUMIと俺・・・・

先程までのKAZUMIとは雰囲気が、少々、変化しているのがわかる・・・





そして・・・・・・



「ねぇ・・・・抱いてくれる?」



(・・・・・・・・・!)



俺は、小さく囁いた。



「・・・ああ・・・・・行こうか。」




互いに大人であるが故に交わせる言葉なのだろう。

俺もKAZUMIも、そんな、やり取りに違和感は感じなかった・・・




いつの間にか、二人は、ホテルの一室にいた。


ベッドに座る俺・・・・・KAZUMIは、俺の前に立っていた。

照れくさそうに、顔を叛けては、また俺に視線を移す・・・・


俺は、KAZUMIの腕を持ち、引き寄せた。

俺の膝に倒れこむKAZUMI・・・・・

そのままベッドに倒し、俺は、KAZUMIと唇を合わせた・・・・

その瞬間・・・一気にKAZUMIの身体から、女の香が立ち上がった。



優しく服の上から乳房に手を当てる俺・・・

唇だけの接触から、ディープに変わっていく・・・


俺は、ワンピースを引き上げ柔らかいヒップに手を滑らせた。






「・・・ァァ・・」






いつの間にか、俺とKAZUMIは、下着一枚だけの姿だった。

KAZUMIの白い肌が、妖しくライトに反射している・・・・

俺は、KAZUMIの首筋から胸に・・そして下腹部へと唇を滑らせていった。

薄いブルーのショーツを降ろし、陰毛の心地良さを感じながら亀裂に到達する。


「・・・ンゥゥ・・ァァ・・・アゥゥ・・・・」


俺は、まっすぐに伸びる、KAZUMIの亀裂に舌を踊らせていく


「・・ぁ!・・・い、・・・いや・・・・・」


ビクン・・と身体を震わせ、KAZUMIは、小さな悲鳴を発した・・・


(・・・・?)


俺は、特に気にする事無く舌で愛撫を続けた。



「・・ァァァァ・・・・・アンッ・・ゥゥ・・」



俺は、KAZUMIの快悦した声を聞いて一気に身体中が熱くなった。
声だけで、脳が痺れたのは初めてだったからだ。


KAZUMIは、抵抗するでもなく、徐々に悦びの声を張り上げていった。

俺は、KAZUMIの足を持ち、腰を高く、そして真上に向けた。


首だけで身体を支えながら、
KAZUMIは、自分の恥ずかしい格好に、またもや小さく呻いた。


KAZUMIの乳房を掴み、併せて乳首を指で挟んで愛撫を続ける。

俺は、蜜壷に口を付けたまま、彼女の表情を見入っていた・・・・




「・・ァァァァァ・・・・・ハァ・・・ァァ・・ァァ・・・・・・・ァァァ・・」




口を半開きにし、舌を震わせている。


俺は、遂に我慢が頂点に達した。


一刻も早く、一つになりたいと身体が要求している。


KAZUMIの身体を元に戻し、覆い被さっていく俺・・・


KAZUMIは、自ら足を開いて俺を迎え入れようとしてくれた。


俺は、肉棒を濡れそぼった蜜壷に運んだ。

KAZUMIは、指を噛んで横を向いている・・・・・



そして・・・・


ゆっくりと・・・感触を味わうように侵入していった。




「ァァァァゥゥゥゥ・・・・」




俺は、完全にKAZUMIに埋めた後、ゆっくりと前後に腰を動かしていく・・・

KAZUMIの妖艶な仕草と甘い声に、俺は、一層、感度が高まっていった。



大きく仰け反り、小刻みに身体を反応させている。

俺は、KAZUMIを抱きしめながら欲求を打ち付けていた。

微妙に、そして巧みに肉棒を締め付けてくるKAZUMI・・・・・




「ンゥゥゥゥー・・・・アン・・・・アァァァァァァ・・・・」




KAZUMIの白い肌が、いつの間にかピンク色に変化していた。
合わせている胸から彼女の鼓動が伝わってくる・・・・


俺は、彼女の性癖を把握するため結合を解いたり再開したりを繰り返した。


しかし、彼女の反応は小さかった。
気持ちが優しいのだろうか。
何一つ、苛感を見せないでいる・・・・


(・・・・・・・なるほど・・・・・・・)


俺は、彼女の賢さと、大人の女が持つ淑才さを感じ取った・・・・

再度、KAZUMIと交わり激しく出し入れを開始した。




「ゥッ・・ゥッ・・ゥッ・・ンー・・・・アゥゥゥゥゥゥー・・・」




俺に、限界が近づいてきた。
彼女は、何度も艶声を上げて身体を捩っている・・・



「・・・KAZUMI・・・・・」



「ゥゥゥ・・ッ・・ンッ・・・ンンッ・・・・ァァ・・・うん・・・・っ・・」



俺は、眼をキツク閉じて、KAZUMIの中に身魂を注ぎ込んだ・・・・


「・・クッ・・・」


「ンゥゥゥーッ・・・・・・ゥァァァ・・ァ・・ァァ・・・ァァァー・・」


彼女は、何度か小刻みに身体を痙つらせていた。
薄目で俺に視線を合わそうとしている。

快感の余韻が続いているのだろうか
放出後も、KAZUMIは、ビクンビクンと身体を痙攣させていた。



俺は、身軽になった後もKAZUMIから離れずに抱きしめていた・・・・




暫しの戯れを終え、俺は、シャワーを浴び服を纏った。

彼女は、何も身につけずにベッドでうつ伏せになって横たわっている。
俺は、KAZUMIの横に移動し仰向けにさせると、再度、抱きしめた。

何度か、キスを交わし、ディープに移り・・・そしてまた瞼に唇を運んでいく。
KAZUMIは、じっとしながら俺の為すがままになっていた。
















シャワーを浴び終えたKAZUMIが、俺の前に立っている。

Tバックショーツ一枚の姿だった・・・・

背中を向け、両手でヒップをもち上げて俺を挑発しているようだった。

ベッドに座っていた俺は、立ち上がり彼女を抱きしめた。



・・・・・KAZUMIのピンク色の舌が俺の舌と絡み合う。

俺は、後ろに手を回し、KAZUMIのヒップを愛撫した。


俺の背中は、妙に痺れていた・・・・・




(・・・チッ・・・・・・・・・惚れちまったかも・・・)




そうなれば、俺は、ラブゲームをするつもりは毛頭無かった。


数年来、経験した事のない熱さが俺を包んだのは確かであり
その体感がそうさせたのであろう。


しかし、その時点では、俺もKAZUMIも、今日一限りの幻想と思っていたのかもしれない。






ホテルを出て、普通の会話をしながら俺と彼女は駅に向かっていた。


「・・・・今日、ショックな事が、一つあったの・・・」


華澄は、突然、そんな言葉を呟いた。

俺は、一瞬、鼓動が高くなった・・・




「・・・何が?」




俺の問いに、KAZUMIは、照れながら小さく呟いた。




「・・あの・・・つまり・・シャワー前に・・・・・あそこを・・」




俺は、心の中で安堵しつつも、苦笑いをしながら答えた。




「・・・俺は、そんな事は、気にならなかったけど・・・」




彼女は、そんな俺の言葉に、いっそう頬を染めていった。




俺は、短い時間だったが満足だった。





彼女は、駅の真ん前に車を止めた。



複雑な心境だった。

俺の心の中で、何かが激しく蠢いている。


(・・・・・・言ってみるかな。しかし・・・な・・・)


彼女には他に好きな男性がいる。
身体を許した男性も複数いた・・・・
それを知っていながら俺は彼女を抱いたのだ。

やはり、俺は、即座に思考を巡らした結果、言う事を諦め、
帰宅してからメールで素直にそれを伝えようと思った。




「ありがとう、会えて良かったよ。」




「・・・・・・・私も・・・」




俺は、助手席のドアを開けて外に出ようとした。


その時・・・




「・・・ね・・・・・・・・・・・・・・・また、・・・・・・会える?」



「・・・!」



俺は、先程まで思っていた心の中の棘が、一気に刈り取られた気分になった。



「・・・・・・・ぇ?・・・・・・あ・・・・・・ああ、もちろんさ。」



「・・・・・じゃ、次は、・・・いつ?」



「・・・・・・・・・・・・・・・・・また、メールするよ。」



「うん・・・」



「今日は楽しかった。」



そう言って俺は、ドアを閉めた。


彼女は、気持ち寂しそうな笑顔で手を振りながら車をスタートさせた。


路上に立ち、彼女の車が見えなくなるまで俺は見送った。



(・・・・・・・・KAZUMI・・・・また会いたいということは・・・俺を気に入ってくれたのかな?)



今まで、経験をしたことの無い感覚が俺の全身を襲った。


そして俺のKAZUMIを思う気持ちが妙に加速していくのがわかった。
























初めて・・・・そう、俺が、初めて・・・・・・・

初対面の女性に対してレッドゾーンを振り切った瞬間だった・・・・