程よくエアコンが効いた部屋に香ばしいコーヒーの香りが部屋中に漂っていた。

「コーヒーを入れたわ。」

「・・・・ああ。」

長い黒髪の女性が、ショーツだけを穿いた姿で
マホガニーのテーブルにコーヒーの入ったカップを二つ並べた。

Tシャツの上に麻のジャケットを羽織った男が椅子に座った。
女性は、ベッドの上からシルクのガウンを羽織ると同じく椅子に座って男を見つめた。

「どぉぅ?」

「・・・・美味い。」

「でしょ・・・・」

男は、女の顔を見ると優しい笑みを浮かべウィンクを投げた。
口元だけで笑みを返す女・・・・・

女も一口コーヒーを口に運ぶと、温厚かつセクシーな声で囁いた。

「宰さん・・・・何故、離れて暮らさないといけないの?」

「・・・・んー・・・どうしてかな?」

「そういう言い方っておかしいと思うけど?」

「そうかい?」

「そうよ。」

「千佳は、俺と一緒に暮らしたいと思うかい?」

「それって女房に言う台詞じゃないと思うけど。」

「だよな。」

「そうよ。」

宰は、千佳をずっと見つめたままコーヒーをすすった。
千佳も宰から視線を外さず、優しい瞳で見つめている。

大田 宰、大田千佳・・・・
共に33歳、結婚4年目の夫婦だ。

「もう、私を愛していない?」

「いや、死ぬほど愛している。」

「なら・・・何故、離れて暮らさないといけないの?」

「今は、そのほうがいいと思うんだ。」

「理由になっていないわ。」

「そう思うってのが理由さ。」

「ちゃかさないで。」

「全くそんなつもりはない。」

「そうかしら?」

千佳は、相変わらず優しい瞳のままで話を続けている。

「千佳・・・愛してるという僕の言葉が信じられないのかい?」

「愛している女と離れて暮らすという意味がわからないわ。」

「だから・・君もそれを確かめるためにさ。
 離れてても愛してるはずだと僕は思うんだ。」

「とても奥深くて、比喩的で、滑稽で、くだらない理由だわ。」

「んー・・・自分でもそう思う。」

「宰さん、私をからかってるの?」

「そんなつもりはないって。」

千佳は、椅子から立ち上がると宰に近づいて着ていたガウンを目の前で開いた。
軽く両足を開き宰の手をとって股間に導いていく。

「昨日の夜、私のここに入って、こう言ったわ。」

「・・・・」

「凄く気持ちいいって・・・・まさに男を狂わすほどの名器だって。」

「・・・・・千佳・・・」

「千佳を手放すくらいなら俺は生きていないって・・・・」

「だから・・・手放すつもりはないよ。」

千佳は、股間に当てていた宰の手を離した。
椅子に座りなおし宰を見る千佳・・・・

「離れて暮らすのは、手放すってことと同じじゃないかしら?」

「そうかな?・・・・僕は、そうは思わないが。」

「宰さん・・・私、SEXが大好きなの。」

「よく知ってる。」

「勘違いしないで・・・・あなたとするSEXがよ・・・」

「僕もそうさ。」

「宰さんと離れて暮らすことになれば、それを我慢することは出来ないわ。」

「そんなに僕とSEXをしたいのかい?」

「ええ、したいわ。」

「・・・・んむ・・・・そうだな・・・僕もしたい。」

「宰さん、本当は嫌いになったんでしょ・・・私のこと。
 私を傷つけまいとして遠まわしに言ってるんでしょう。」

「千佳、僕はそれほど考えてもの言う性格ではないよ。
 それに離れて暮らしても離婚するつもりはないし。」

千佳は、再度、立ち上がると宰の前に立ってショーツをずらした。
宰の手をとり、指を握ると蜜壷の中に、その指を挿入していく。

「よく濡れてる・・・それに、やはり名器だ。」

「そんな、名器を置いて出て行くの?」

「ああ、そのつもりだ。」

「やっぱり、私のこと愛していない。」

「いや、愛してる。・・・・それが証拠に死ねと言えば君の為に死ねる。」

「じゃ、死んでみて。」

「・・・・・・・いいだろう。」

宰は、立ち上がるとリビングのガラス戸を開けてベランダに出た。

(・・・・・・)

千佳は、宰の行動を黙って見ていた。

手すりを越えていく宰・・・・
雰囲気で察したのであろう。宰は、本当に飛び降りるような行動に出た。

(え?・・・・)

「じゃ、千佳死ぬよ。」

宰は、後ろを振り向くこともなくそう言って下を見つめている。

「ちょ・・・ちょっと・・・待ってよ。」

この部屋は12階だ。落ちれば確実に死ぬ・・・・・
宰は、手すりから手を離し身体を屈めた。

「つ、宰さん、待って・・・解ったわ。」

千佳に振り向く宰・・・・

「解ったって?」

「宰さんが、私を愛しているってことが。」

「そうか・・・・」

「だから、こっちに戻ってきて。」

宰は、頷くと手すりを越えて部屋に戻ってきた。
千佳は、近づいてきた宰の頬を平手で叩くと唇を重ね舌を絡めてきた。

舌を離す千佳・・・・

「馬鹿・・・・」

「馬鹿かな?」

「大馬鹿よ。」

「君が言うならそうかも。」

千佳は、呆れた顔で溜息をつき宰を見つめた。

「・・・・わかったわ・・・離れて暮らしてもいい。でも本当の理由を聞かせて。」

「だから、そう思うだけなんだ。」

「私がSEXしたい時は来てくれるの?・・・それとも会いに行っていいの?」

「どちらも駄目だ。」

「どうして?」

「今以上に君を愛したいからだ。」

「私は、我慢できない・・・・」

「自慰すればいい。」

「いやよ。」

「じゃ、好きにすればいい。」

「?・・・・・・宰さんと会えない間、他の男性に抱かれてもいいってこと?」

「そうしたいのか?」

「そうしたいんじゃなくて・・・そうなってしまう自分が怖いの。」

「本能にまかせればいいさ。」

「宰さんは、私以外の女性を抱くの?」

「そうするかもしれない。」

「宰さん・・・・・私、訳がわからなくなってきたわ。」

「今は僕が解っていればいい。・・・千佳は後から解るさ。」

「解らなかったら?」

「そのときは、僕を好きにしていいさ。」

「勝手よ、そんなの。」

「それを承知で言ってるのさ。」

千佳は、スローモーションのように手を伸ばして宰の手を握った。
握った手を見たまま俯いている。

宰は、そんな千佳をじっと見つめていた。
開いたガウンから千佳の形の良い乳房が自慢げに揺れていた。
多くはない栗色の陰毛が肌に張り付いている。

千佳の足元に一滴の涙が落ちた。

「解った・・・・解ったわ、宰さん・・・・・」

「千佳、ごめん・・・・僕は、君以上に愛する女性を見つけることはしないだろう。」

「・・・・私も宰さん以上の男性を愛することはしないわ。」

自然と返答した今の言葉に、千佳は不思議な感じを受けた。

(・・・・・?)

千佳は、その時、今言った言葉で異様な興奮が子宮を刺激していることに気づいた。

(・・・なに・・・・何なの、この感じ?)

「どうした?・・・千佳・・・」

「・・・ぇ?・・・ぁ・・・うぅん・・・なんでもない。」

千佳は、握っている宰の手を離した。

「じゃ、千佳・・・・・・行くよ。」

「・・・・ええ・・・・・わかったゎ。」

宰は、腰を屈めて千佳の乳首にキスをする。

(アンッ・・・)」

さらに、千佳の下唇を自分の舌先でなぞり
軽いディープを済ませるとバッグを手に持って無言で玄関に向かった。

そんな千佳も、無言で宰を見送る。
宰は、ドアのノブに手を掛けると背中を向けたまま千佳に言い放った。

「千佳・・・愛してる・・・・」

「・・・・・」

「君を激愛している自分が凄く怖いんだ。」

「・・・ぇ?・・・・」

「いま・・・いま、このまま君と一緒に居ると僕は気が狂ってしまうかもしれない。」

(・・・宰・・・さん・・・・)

千佳は、またもや、今の宰の言葉で子宮に刺激を感じた。

(・・・な・・・なんで・・・どうしたの?)

宰の言いたいことが脳ではなく身体で理解しているような感じだ。

「君を愛するが故に・・・自分を失ってしまうのが怖いんだ。」

千佳は、宰の背中をじっと見ていた。

「・・・・行くよ。」

宰は、ドアを開けると躍り出るように外に出て行った。

「・・・ぁ・・・つ・・・・宰・・・・」

何かを言い掛けた千佳だったが、思いとどまり目を瞑った。
細く長いため息を吐きながら椅子に座り冷めたコーヒーを口に運ぶ千佳・・・・

(・・・・・・宰さん・・・・・)

千佳は、今言った宰の言葉を頭の中で繰り返した。
何度も・・・・何度も・・・・・


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− 2ヵ月後 −


「ァァァァァ・・・・・・ゥゥッ・・・ゥッ・・ゥッ・・・・」

千佳は、両足をこれ以上なく大きく開かれ肉棒を蜜壷に挿し込まれていた。

「・・・・す・・凄い・・・・千佳さん・・・こ・・こんな・・・・」

男は、千佳の名器に感嘆していた。

絶妙に肉棒に絡み付いてくる肉襞・・・・・
リズム良く、そして吸い付くような感触が男を狂わせていく。

男は、たまらず腰を動かし始めた。

「ハァァ・・・アゥゥゥ・・フゥゥゥゥゥゥー・・・・・」

セクシーかつ淫らな声を漏らしていく千佳・・・・
そんな千佳の様子に男は、もはや爆発寸前だった。

必死で腰を動かす男性・・・・
しかし、千佳は、宰とのときのように我を忘れるまでには至ってない。
いや、冷静に男の性戯を観察している様子が窺える。

一方、男は我を忘れて肉棒を突き付けていた。
手をヒップに送り指先で菊門を撫でていく。
さらに首筋に舌を這わせ耳たぶまでの距離を何度も往復させていた。

「・・ァァ・・・・ァァァァ・・・ンゥゥゥ・・・」

甘い声を漏らす千佳・・・・

「・・・・こ・・こんな・・・素晴らしいのは・・・初めてだ・・・ググッ・・」

男は、挿入して僅かにも時間が経たないうちに爆発を余儀なくされた。

///////////////////////////////////////

千佳は、シャワーを浴び終わるとバスローブを着たままベッドに近づいてきた。
ベッド横のボードに掛けてある下着に手を伸ばしていく千佳・・・・

千佳は、サスペンダーガーターを穿き終わると
真っ赤なレースのショーツに足を通しながら男を見た。

男は、千佳の様子を興奮気味に見つめていた。

「?・・・どうしたの・・・」

「いや・・・・君は、脱ぐ時も・・してる時も、
 そして服を着るときもセクシーだなと思って。」

「フフフ・・・・・そうかしら?」

「ああ・・・少なくとも僕はそう思う。」

「ありがとう。・・・・・ところでどうだった、私を抱いた感想は?」

「感想に出来ないくらい素晴らしかった。」

「・・・・フフフ・・・あなたも良かったわ。」

「で・・・・でも・・・」

「でも、なぁに?」

「・・・んー・・・なんというか・・・」

「はっきり言ってみて。」

「・・・ぇ?・・・ああ・・・まず・・・とても初めて浮気をする態度・・・
 というか・・・雰囲気が感じられなかった。慣れてるというんじゃなくて。」

「・・・あら・・・初めてよ。主人以外の男性に抱かれるのは・・・・」

千佳は、薄手のセーターを着ると長い黒髪を手で掻き上げて笑みを零した。

「千佳さん・・・また会ってくれるんだろう?」

「・・・・」

「君のような名器の持ち主は、そうざらには居ないよ。」

「・・・男性は、いつも性器のことに拘るのね。」

男は、千佳のそんな言葉に慌てて立ち上がると徐に抱きついてきた。

「君を・・・君を離したくない。」

「フフフッ・・・大人の男性の言う台詞じゃないわ。」

「女房と離婚する・・・だから、僕と・・・」

「・・・私、主人を愛しているの・・・・ごめんなさい。」

千佳は、そういって優しく男を押しのけた。
寂しそうに千佳を見つめる男・・・・

男は、困惑顔で千佳に呟いた。

「ご主人を愛してるって?・・・・・でも帰ってこないって言ってたじゃないか。」

「・・・・そうね・・・・」

「・・・なぜ、君のような素晴らしい女性をご主人は置いて出て行ったのかな?」

「解れば苦労しないわ。」

千佳は、冷笑しながら囁いた。

「結局、好きなんだろう?SEXが・・・」

「そうよ。大好き!」

千佳の意に反する言葉にたじろぐ男・・・・

「か・・帰って来ないんだから、僕と会ってくれればいいじゃないか。
 僕は、君を満足させる自身がある・・・・頼むよ。また会ってくれ。」

「・・・・満足?・・・・フフフッ・・・確かに性の快感での満足はあるわ。
 でも、男性に抱かれながら、愛を感じることが出来ることは少ないのよ。」

「ご主人は、そうなのか?」

「ええ・・・そうね・・・私にとっては。」

「・・・そ・・・そんなに愛してるご主人を裏切って浮気したのかい?」

「ええ・・・・そうよ。」

千佳の言葉に男は怪訝そうに答えた。

「ご主人も、君を愛していると言って出て行ったそうだが、
 男の僕としては信じられないよ。愛を語って出て行くだろうか?」

「それを理解するために貴方に抱かれたのよ。」

千佳は、そう言うとバッグを持ってドアに歩き出した。

千佳の形良く盛り上がったヒップと、
セクシーな下腿に男は股間が激しく怒張していく。

「千佳さん・・・また連絡していいかい?」

「・・・・・」

「どうしても会いたい・・・・また・・・また君を抱きたいんだ!」

「・・・ごめんなさい・・・・次は違う人に抱かれる予定があるの。」

千佳は、そう言い残して部屋を出て行った。

千佳のそんな言葉に、嫉妬にも似た重苦しい感触が男の胸を締め付けた。

追いかけて、千佳を部屋に引き戻したい衝動に駆り立てられたが
そうさせない千佳の独特の雰囲気に男は指先さへ動かない状態で立ち尽くしていた。

///////////////////////////////////////

千佳は、涙を浮かべながら車を運転していた。

(・・・宰さん・・・貴方以外の男性に抱かれちゃった・・・・・・・)

宰の優しい笑みが浮かんでは消えていく。
この2ヶ月間、千佳は色々なことを思い続けた。
そして毎日のように宰が言い放った言葉を模索し続けた。

[?・・・・・・宰さんと会えない間、他の男性に抱かれてもいいってこと?]

[そうしたいのか?]

[そうしたいんじゃなくて・・・そうなってしまう自分が怖いの。]

[本能にまかせればいいさ。]

[宰さんは、私以外の女性を抱くの?]

[そうするかもしれない。]

あのときの会話を思い出す千佳・・・・・

(今は、僕が解っていればいい。・・・千佳は後から解るさ。)

(・・・・君を激愛している自分が凄く怖いんだ。)

(このまま君と一緒に居ると僕は気が狂ってしまうかもしれない。)

宰の放った言葉が次々と鮮明に浮かび上がってくる。

そして、千佳自身も、宰のこの言葉で
経験したことのない異様な興奮を子宮に感じたことは事実だった。

それを・・・その意味を調べるために、
千佳は、宰以外の男性と関係する決心をしたのだった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「・・・・アゥゥゥゥゥゥゥ・・・・ヒィィィィィィィィーッ・・・・」

宰は、女性を腰の上に乗せ激しく肉棒を突き上げていた。
女性は、悶え狂って髪を振り乱している。
開いた口からは、唾液が零れ拭うことも出来ないほど狂乱していた。

「フングフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー・・・・・ウゥ・・ウゥ・・・
 ヒィィィィィー・・ダ・・ダメェ・・・・イッグゥゥゥゥゥゥゥゥゥーッ!」

女性は、そう叫んで身体を硬直させた。
生暖かい液体が、宰の股間を瞬時に覆っていく。

宰は、小さな息を吐きながら女性をベッド上に仰向けに寝かせ肉棒を引き抜いた。

女性の蜜壷からは、熱く泡立った愛液が大量に零れ出てきていた。
小刻みに身体を痙攣させながら激しい呼吸を繰り返す女性・・・

(・・・・・・・やはり違う・・・・・・・・千佳とは・・・・)

宰は、グッタリとする女性を残し缶ビールを持って浴室に消えていった。

丁寧に身体を洗い熱いシャワーを浴びながら宰はビールを喉に流し込んだ。

「ふぅぅぅー・・・・」

最後に冷たい水を全身に浴びるとバスタオルを巻いて部屋に戻った。
女性は、戻ってきた宰を見ると、妖艶な表情を浮かべて飛びついてきた。
激しく唇を押し付けてくる。

反応を返さない宰に、女性は屈みこんで肉棒を口に含み舌を絡めてきた。
宰の腰に両手を回し、下から宰の様子を窺いながら奉仕していく。

「君・・・・・もう、いいよ・・・十分満足したから・・・」

女性は、宰のそんな言葉に不安げな表情で立ち上がった。

「・・・・好きっ・・・大好きっ・・・もう一度してぇっ!」

「・・・君・・・何度も逝ったじゃないか。」

「怖いの・・・このまま、私の前から消えてしまうような気がして怖いのっ!」

「消えるって・・・・君と付き合うと言ったかな?」

「いやぁ・・・離さない・・・離したくないのっ!」

「・・・・無理だよ。」

「どうして・・・どうしてよっ!」

「僕は、一言も君を抱きたいとは言っていない。・・・・・君から誘ったんだよ。」

「だから・・・抱かれて解ったの・・・・貴方が私にとって最高の男性ってことが。」

「無理だ・・・僕には、女房がいる。・・・凄く愛しているんだ。」

「そんなに愛してる奥さんを残して家を飛び出したってわけ?・・・信じられない!」

「愛しているから家を出たんだ・・・・それに、いずれ帰る・・・・」

女性は、首を激しく横に振りながら叫んだ。

「奥さんが、居てもいい・・・私は貴方の性奴隷の存在でいいの。
 性欲処理だけの女でいいの。・・・だから、お願い・・・また・・」

宰は、次の言葉を遮って言い放った。

「今日会ったばかりの男に言う台詞じゃない・・・そして言うべき言葉でもない。」

女は、宰のクールな台詞に言葉を返すことが出来なった。

「・・・・肉体だけの快感で異性を好きになってはいけない・・・そう思うんだ。」

女性は、宰の言葉に憤りを感じた。

「嘘っ・・・そんなこと絶対に嘘よっ!・・SEX以外の快感って何よ。」

「愛だ。」

「愛が快感ですって?・・解ったようなこと言って、話をごまかしているの?」

「ごまかしてるつもりは毛頭ない。」

「私を抱いて勃起してたじゃないのさ!」

「それは、肉体の快感だ。・・・脳がそう感じていない。」

女性は、宰の言葉に呆然としながらベッドに崩れ落ちるように腰を落とした。

「決して君を馬鹿にしてるわけではない。・・・最高だったし
 素晴らしい身体だった。君が言ったように快感で射精もした。」

「・・・・なぜ、そんなに愛してる奥さんが居るのに私の誘いに乗ったの?」

「妻のところに戻るためにさ・・・」

「・・・・・なら、直ぐに戻ればいいじゃないのさ・・・」

「到達してないから・・・・・」

「到達・・・・何に?」

「妻を本当に愛していいのか、という気持ちにさ。」

女性は、宰の言葉に心臓が踊った・・・・

宰は、遠くを見るような視線で女性の困惑した表情を見つめていた。


★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★


千佳は、椅子に座り両手を背中側で縛られていた。
両足は、手すりに固定されている。

「・・ァッ・・アァァァァァァァ・・・・・」

男性が、千佳の蜜壷にバイブを挿入し
千佳の顔を覗き込みながら出し入れを繰り返していた。

「・・・どう・・・気持ちいいかい?」

千佳は、それには答えず顔を仰け反らしている。

「凄い、バイブが引き込まれていくよ。・・・君のような美人な奥さんが
 こういうプレーで悶える姿は、男としては冥利に尽きるよ。素敵過ぎる・・・」

「・・・ゥゥゥ・・・・アァ・・・いいから・・・・早く入れて!」

男は、千佳の甘えた声と妖艶な表情に情理していく。
バイブを抜き床にほうると今にもはちきれんばかりの肉棒を握り
千佳の亀裂に沿わせた・・・・

「凄い・・・ベチョベチョだよ・・・感じてるんだね。」

「ァァァ・・・・早く・・・」

男は、肉棒の先を入れると手を離し一気に奥まで挿入した。

「ウッフゥゥゥゥゥゥゥゥー・・・・」

男は、千佳の締め付けに、これ以上ない興奮を覚えた。

「・・・す・・・凄い・・・・な・・・何だ・・これは・・・・・」

男は、千佳の蜜壷の感触に舌を巻いた。
数秒も経たないうちに男は、昇天が近くなる。
千佳は、そんな男の表情を読み取って股間に力を入れた。

「ググッ・・だ・・・ダメだ・・・・おぉ・・・」

男は、蜜壷から肉棒を引き抜くと上下に激しくストロークしながら乳房に押し付けた。

「で・・・出る・・・・グゥゥ・・・」

男は、分身を乳房にかけながら押し付けていった。

「ど・・・・どうだい・・・・感じるかい・・・・・」

千佳は、半開きにした口から甘い吐息を吐いた。

「ァァ・・・ゥゥ・・・ァァァ・・・・」

///////////////////////////////////////

男は、3度、分身を発射し性戯を終えた。
SM的なプレーで、終始、千佳を支配し勝手に満足感を得たようなプレーだった。

シャワーを浴び、ベッドに座るとキザな言葉使いで千佳に話しかけていく。

「ね・・・君・・・・電話番号を教えてよ。」

「・・・・・やめておくわ。」

「え・・・・何で?・・・・」

「何でって・・・もう会うこともないだろうし。」

「な・・・そんな・・・・一度きりなんてあんまりだよ。」

「・・・・貴方の誘いに乗ってあげたんだから。」

「でも・・・気持ちよかっただろ?・・・また会おうよ。」

千佳は、服を着替え終わるとセクシーな表情を浮かべ冷静な口調で答えた。

「貴方・・・ああいうプレーが好みなの?」

「え?・・・・あ・・・あの、気に入らなかったかい?」

「そうね・・・好きではないかな。」

「わ・・・わかった、今度からしないよ・・・だから・・・・」

「違うわ・・・プレーのことじゃないの。」

「・・・・・」

「貴方のSEXは、女性との同調がないのよ。」

「・・・ど・・・・同調?」

「そう・・それがあればSMでも、どんなプレーでも厭わないわ。」

「僕には・・・その、同調がないってこと?」

「はっきり言ってないわね・・・・自分勝手なSEXだと思うわ。」

「でも・・・・君・・・感じていたじゃないか。」

「だって、気持ち良かったんですもの。」

「・・・え?・・・・・・な・・・なら・・・」

「性器は、気持ちよかったけど、心は気持ちよくなかったわ。」

千佳の言葉に男は苦笑いを浮かべながら怒りをぶつける。

「じゃ、なに・・・君を置いて出て行ったという旦那は、
 心までを快感に導く、そういうSEXができるのかい?」

「ええ・・・・出来るわ。・・・・でも、そんな事はどうでもいいのよ。」

「どうでもいいって・・・」

「貴方に言う必要ないわ。・・・・とにかく私は、主人を愛しているの。」

「愛しているのに君は浮気したのかい?」

「ええ・・・いけない?」

「言ってることが矛盾しているよ。」

「まあ、そうね・・・・・」

男は大げさに両手をかざしながら反論した。

「・・・・・愛なんて、都合のいいときに使う言葉さ。」

「やはり、そういう考えだから相手の心が満足しないんだわ。」

「・・・・・・君って無茶苦茶な人だね。知ったようなことを言ってるが。
 SEXが好きなんだろ。しかし、旦那は帰ってこない。それなら僕と・・」

千佳は、言葉を遮るように視線を外した。

「!・・・クククッ・・・フハハハハハハッ・・・・・」

男は、大きな笑い声を上げた。

「ま、どうでもいいさ・・・・俺に抱かれたのは事実だろう。
 SEXが好きなんだろう?・・・やりたかったんだろう?」

「そうよ・・・だから何?」

「・・・ぅ・・・だ・・・だから・・・」

「貴方には、解ってもらわなくてもいいの・・・・・さようなら。」

千佳は、そういってドアに向かって歩き出した。

「ま・・・待ってよ。」

知らぬ顔をする千佳・・・・

無視して出て行こうとする千佳に男性は叫んだ。

「君がそう思っているだけで、旦那は、そう思わないから出てったんじゃないのかい?」
千佳は、冷笑しながら男に言い返した。

「違うわ・・・・」

「どう違うんだい?」

「私を愛しているから・・・・いえ・・・私を本当に愛していいか
 主人は、疑問に思っているから・・・・・・・・出て行ったのよ。」

「・・・・・・は?・・・言ってる意味が・・・・」

「私は・・・主人が言ってる事の意味を知るために・・・・・違う男性に抱かれるの。」
「ぇ・・お・・おい・・・君・・・待ってよ・・・」

「じゃ・・・さようなら。」

千佳は、冷笑しながら男に言い放つと部屋を出てエレベーターに向かった。

歩きながら心の中で呟く千佳・・・・

(宰さん・・・そうよね・・・)

千佳は、髪をかき上げ、何事もなかったようにホテルを後にしていった。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


「アグゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・イクゥ・・・イッチャゥゥゥゥゥゥーッ・・・」

宰は、背後から女性の蜜壷を強烈に責め立てていた。

女性は、壁に手を付きヒップを限界にまで突き出している。
足をガクガクと震わせながら宰を見ようとする女性・・・・

「アァァァ・・・イッチャゥ・・・ゥゥ・・オ○ンコがイッチャウゥゥゥゥーっ!」

宰は、女性に昇天を合わせようとさらに腰に力を入れていった。

「アッハァァァァァァァァァァァァァァー・・・・・・イックゥゥゥゥゥゥーッ!」

壁からずり落ち膝が床に付く女性・・・
宰は、最後の一突きを見舞うと肉棒を引き抜いて女性のヒップに分身を発射した。

「ンァァァァァァァ・・・・ァァゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・」

女性は、朦朧状態で向きを宰の方に向けると蜜で汚れた分身を舌で拭い始めた。

「ンアッァァァ・・・ンムゥ・・ングゥゥ・・・」

「君・・・もういいよ・・・シャワーを浴びるから。」

「ンゥゥゥ・・・」

女性は、首を左右に振り肉棒を口から離そうとしない。
最後の一滴まで肉棒の分身を吸い尽くしていく女性・・・
宰は、女性のそんな仕草を見つめながら千佳のことを思い出していた。

(・・・・千佳・・・・・僕は・・・・)

//////////////////////////////////////

宰は、ベッドに横たわり天井を見つめていた。
女性は、宰に寄り添い萎えた肉棒を指先で弄んでいる。

「・・・・凄かったゎ・・・貴方、素敵だわ・・・・・」

「・・・・・・」

「ねぇ・・・また会ってくれるんでしょう?」

「・・・・どうかな・・・・」

「嫌よ・・・・私、貴方を離したくない・・・」

「何で?」

「何でって・・・・それは、貴方が素敵だから。」

宰は、ベッド上のボードに手を伸ばし煙草のパッケージを手に取った。
女性は、ライターを手に取り宰の咥えた煙草に火をつける。

「・・・・それはどうも・・・・・・で、どうなの?」

「どうなのって・・・なんていうのかな・・・・やってる最中に凄く不思議な
 感覚になって・・・んー・・・貴方の優しさが伝わってくるような感じが・・」

「本当にそう思ったのかい?」

「ええ・・・主人とは全く違う感覚だった。」

「一つ聞かせてくれないかな?」

「・・え?」

「君は、ご主人が居るのに何故見知らぬ僕と寝たんだい?」

「それは・・・・」

「ご主人を愛してはいないのかい?」

「え・・・・ぁ・・・あの・・・・」

「聞かせてよ・・・正直に・・・・」

「・・も・・・もちろん、愛しているし・・・」

「子供は?」

「二人・・・・」

「離婚したいと思う?」

「離婚は・・・・したくない・・・の。」

「じゃ、なんで僕と、また会いたいと?」

「そ・・それは・・・だからさっきも言ったけど・・・・・でも、何で・・・
 何で、そんな質問をするの?旦那がいても他の男性に抱かれたいときもあるわ。」

「ふむ・・・そうだよね・・・」

「貴方も奥さんがいるんでしょ?」

「ああ・・・」

「何で私に声を掛けたの?」

「女房を本当に愛していいかを知りたいからさ。」

「・・・え?」

女性は怪訝そうな視線を宰にぶつけた。

「どういう意味なの?」

「僕は・・・妻を凄く愛しているんだ。僕の気持ちを妻に理解してもらうために
 家を飛び出した。早く答えを見つけたくて・・・それで、君を誘ったんだ・・・
 妻を愛する資格が僕にあると解ったら・・・僕は、直ぐに妻の元に帰るつもりだ。」

「・・・あの・・・・」

「可笑しいかい?」

「・・・・ええ・・・可笑しい・・・言ってることが矛盾しているような気がするわ。」
「・・・だよね・・・」

「・・・ね・・・いいじゃない奥さんがいたって。・・・たまに会ってよ。」

「・・・・・・」

宰は、女性の言葉に首を振った。

「どうして・・・どうしてよ・・・私、貴方のこと気に入ってるの。」

「君は、肉体の快感を得たいだけだ。」

「・・・そ・・そんな言い方・・・・」

「じゃ、SEXはしない条件で会うといったら会うかい?」

女性は、宰の質問に返答が出来なかった。

「さ・・・もう帰るよ・・・・送っていこう。」

「え・・・そ・・そんな・・ちょっと待ってよ。」

宰は、ベッドから降り服を着始めた。

何も返答が出来ない女性は、いつまでも冷たい視線を宰にぶつけていた。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


さらに3ヵ月後・・・・

宰は、車を海岸沿いに停めて千佳のことを考えていた。
家を出て既に5ヶ月あまりが過ぎている。
仕事が終わっては夜の街に繰り出し、あらゆる女性と関係を持ってきた宰・・・

船から漏れるオレンジ色のライトが、夜の海をぼんやりと照らしていた。

ライトの幻想的な色彩に操られ、宰は色々なことを思い
そして千佳の今の気持ちを考え尽くしてみた。

(どうしてるのかな?・・・・寂しがっているだろうか・・・・
 それとも・・・もう俺に愛想をつかして・・・・いや千佳は・・・)

宰は、煙草をふかしながらじっと海を見続けている。
家を出たときの千佳との会話が自然と脳裏に浮かんできた。

(宰さん・・・私、SEXが大好きなの。)

(よく知ってる。)

(勘違いしないで・・・・あなたとするSEXがよ・・・)

(僕もそうさ。)

(宰さんと離れて暮らすことになれば、それを我慢することは出来ないわ。)

(そんなにSEXをしたいのかい?)

(ええ、したいわ。)

(んむ・・・・そうだな・・・僕もしたい。)

宰は、そんな千佳とのやり取りを思い出して苦笑いを浮かべた。

その時、宰は徐に疑問を浮かべた。

自分とするSEXが好きという千佳・・・
そんな千佳が、自分が帰るまでSEXを我慢できるのかという素朴な疑問をだ。

(もし・・浮気をしていたら俺は怒るんだろうか?・・・いや、怒らないだろう。
 俺の気持ちが千佳を愛していいという気持ちに到達していたのなら尚更だ・・・)

だが、宰は、そんな心配が襲ってこない自分に、ふと妙な疑狐心が浮かんできた。

(・・・浮気・・・・千佳が・・・いや・・・していてもいい・・・俺は・・・
 俺は、今、浮気をしていても怒らないと自然に答えを出した・・何故だ・・?)

何度も思考を繰り返す宰・・・・・

その時、宰の脳裏に天声のような言葉が走り抜けた。

{お前は、間違いなく千佳を愛している。}

「え!?」

ハッっと我にかえる宰・・・・・

(!・・・そうか、会えばいいんだ・・千佳と。今会えばあの時との違いが解る。)

宰は、答えが出ないのは今の千佳を見ていないからだと思った。

千佳と会って、今の千佳の本当を見れば
直ぐに答えが出るはずだと宰はそう思ったのだ。

千佳と会い面した時、千佳が家を出てきた時のままなら、
そして違いが解らなければ、まだ帰らなくていい。

今まで離れていたことに疑問を感じる宰・・・

(・・・俺は、千佳を試したんだろうか?・・・・いや・・・俺は・・・)

宰は、無性に千佳と会いたい衝動に掻き立てられた。

(よし・・・帰ろう。)

そう思った宰は、車のエンジンを掛けると自宅に向かって車を走らせていった。


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宰は、自宅マンションに到着するとエントランスから部屋のインターフォンを押した。

《申し訳ありません。ただいま、留守にしております。》

留守のメッセージがフォンから流れた。

(・・・出かけてるのか・・・・・暇でも潰すか・・・)

宰は、部屋には入らず車を駐車場に停めたまま
千佳が帰宅するまで街に出かけることにした。

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「ねぇ・・待ってよ、君ぃ・・・・」

「しつこいわ・・・今日限りでいいという約束じゃない。」

「それは、ないだろう・・・・君から誘っておいて。」

千佳は、先ほどまで求め合っていた男性にホテルを出た後も付きまとわれていた。

「いい加減にして・・・・先ほども言ったけど・・・私は、主人を愛しているの。
 貴方と次も会うことなどあり得ないわ。・・・もう後を着いてくるのはやめて。」

男は、千佳のそんな言葉に笑いながら言い返した。

「・・・・・何だ、やりたかっただけなのか・・・クククッ・・・」

振り向きざま言い返す千佳・・・・

「ええ・・・そうよ・・・」

男は、千佳の言葉にキョトンとした表情で千佳を見た。
クールな視線で男を見据える千佳・・・・

「・・・・・ぇ・・・ぁ・・・・ハハ・・・・」

男は、返答できずに立ち去る千佳の後姿をじっと見つめているだけだった。

無表情で街を歩く千佳・・・・

パールライトで着飾るグリーンパークをゆっくりとした足取りで千佳は歩いていた。

(・・・・・・・宰さん・・・・誰と・・・誰と関係しても私はあなたが・・・・)

千佳は、宰を思い出しながら語り掛けるように独り言を呟いた。

千佳は、宰以外の男性のことを考えた。
誰と寝ても宰の幻影は一向に薄くならなかった。

むしろ、宰が今まで以上に愛おしく、
そして、かけがえのない男性という確固たる愛に確信を持っていた。

確かに自分はSEXが好きだ。
宰以外の男性に抱かれても快感を確かに得ている。
しかし、何かが違う自分に答えを出すことが出来ないでいたのだ。

それは何か?・・・・

言葉では表せなかった。
ただ、宰に全てを捧げられる自信・・・
そして宰に、愛してもらう資格があるという自信に対し、
疑問すら浮かばないことだけは、今までの男性経験を経てしても確信していた。

ふと、宰の言い放った言葉が鮮明に浮き上がってきた。

《今は、僕が解っていればいい。・・・千佳は後から解るさ。》

《・・・・君を激愛している自分が凄く怖いんだ。》

宰のその言葉にいっそう胸が苦しくなる千佳・・・・

(・・・だけど・・・・宰さん・・・私・・・もぉぅ・・・・)

千佳の瞳から一滴の涙が零れた。
千佳の心が一気に急落していく・・・・・・
急に足取りが重くなり、絶望感が歩む足に錘をつけたような状態に陥っていく。
それでも、なんとか歩き出す千佳・・・・

公園通りの歩道を抜けようとしたとき、
目の前のベンチで足を組みながら煙草を吸う男性が目に入った。

既に公園には人影もなくグランドの照明も消え
オレンジ色の歩道灯だけが点いているだけだった。

男性は、時折、腕時計を気にしているようだ。

(・・・・・・)

千佳は、男性の前に来ると足を止めてしばし後姿を眺めた。

(・・・!?・・・・っ・・・宰さん・・・・)

そう思った瞬間、その男性はテレパシーでも感じたように千佳に振り向いた。

「ぁ・・・ち・・・千佳っ!」

「!・・・ぁ・・・やっぱり・・・宰さん・・・」

千佳の瞳から一気に涙が零れ落ちた。
約半年ぶりに宰の姿を見た千佳は、
その瞬間、胸が張り裂けそうなほど宰に愛欲を感じていた。

宰に飛びつきたい衝動を必死に抑え絶える千佳・・・・

宰は、吸っていた煙草を足で揉み消すと立ち上がって千佳に近づいた。

「・・・・千佳・・・・さっき、家に寄ったんだ。」

流れる涙も拭かずに、聞き返す千佳・・・・

「ど・・・どうして?」

「・・・・君を見れば・・・君の元に帰っていいかという答えが出ると思ったからさ。」
「・・・・・・」

宰は、涙を零す千佳をじっと見つめながら囁いた。

「千佳・・・・君以外の女性を抱いてしまった。」

「・・・・・・何人の女性と・・・寝たの?」

「9人だ・・・・・・君は?」

「・・・・私は・・・8人・・・・」

「で、どうだった?」

「・・・悪くはなかったわ。」

千佳は、強がりとは違う正直な気持ちを宰に伝えた。

「・・・そうか・・・・」

「宰さん・・・あなたは?」

「僕も・・・悪くはなかった。」

千佳の心臓は破裂寸前だった。
それは宰も同様だ。

宰は、身体を千佳に密着させるまで近づくと、千佳の腰に手を回して優しく囁いた。

「・・・千佳・・・君が8人もの男性と経験したというのに
 何故か・・・・何故か・・・・僕は、嫉妬を感じないんだ。」

「・・・私も・・・・・同じ・・・」

「だが・・・・だが、僕は、千佳を愛していいと天の許可が降りたような気がする。」

「・・・・・・・」

「千佳・・・・・家を出るときに僕の言った言葉を覚えてるかい?」

「ええ・・・・忘れもしないわ。宰さんが言った言葉は全部覚えている。」

「・・・君を手放すくらいなら生きていないと言った・・・・・だがそれは、
 君が名器の持ち主だからじゃない。・・・・・今以上に君を愛したいと言ったのは、
 浮気をしないだろうと思ったからでもない。・・・死ねと言えば君の為に死ねると
 言ったのも嘘でも演技ではない。今は、僕だけが解っていれば言いと言ったけど
 ・・・・実は、解っていなかったってことが・・・・・いまやっと気づいたんだ。」

「・・・・・・」

「・・・だけど・・・だけど、今は本当に解ってしまった。」

「・・・・なに?」

「やはり、僕は・・・・・・」

「・・・・・・」

「君を誰よりも愛しているって事を・・・・絶対に手放したくないってことをさ。」

千佳の涙が宰の言葉で止まった。
そして、宰から視線を外さずにはっきりとした口調で囁いた。

「・・・・・・私も・・・私も解ったわ。」

「・・・・・」

「・・・・・・私は、あなたが愛してくれなければ・・・私じゃないって。」

「千佳・・・・」

「宰さん・・・直ぐにSEXしたい・・・・入れて欲しいの・・・・」

「・・・・何故・・・・」

「それは、あなたが私を凄く愛しているって解ったから。
 そして、私にはそれを受け入れる準備が既に整っているから。」

宰は、千佳の言葉に、激痛を感じるほどに肉棒が怒張していた。
さらに千佳もショーツから愛液が滲み出てくるのが判るほど子宮に痺れを感じていた。

「前戯は要らないわ・・・直ぐに入れて欲しい。」

「挿入するとどうなるかな?」

「宰さんは直ぐに爆発すると思うゎ。」

「かもな。」

そんな会話の中、二人の心の中に異様な気が充満し始めた。

「・・・・・・?」「・・・・・・・?」

宰は、訳の解らない痺れを全身に感じていた。
一方、千佳も全身が熱くなり鳥肌を浮かべ始めた。

「・・・お・・・おかしんだ・・・・・・・」

「・・・ぁぁ・・・ゎ・・・・私も・・・・ぁぁ・・・」

「・・ち・・・千佳・・・・」

「・・ぅぅぅ・・・っ・・・・宰さん・・・」

二人は、同時に名前を呼び合うと自然と唇を重ねていった。
宰の舌が千佳の舌と絡み合った瞬間・・・・

(・・・・ゥッ・・・・ウゥゥッ!・・・・ち・・・千佳っ!)

宰は、千佳の舌が、まるで性器のような感触に絶大な快感を得ていた。
そして、我慢する隙すら与えず分身を大爆発させた。

(・・グッ!・・・・そ・・・そんな・・・・ディープだけで・・・・)

千佳の舌が、絶妙に絡んでくる・・・・そして・・・・

「ンゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥーっ!」

舌を絡めたまま千佳も長い唸り声を上げた。
ガクガクと足を震わせて宰にしがみ付いている。

「フゥゥゥゥゥゥゥゥゥ・・・ンゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥー・・・・・」

2度目の唸り声を上げたときだった。
千佳の足元に生暖かい液体が零れ落ち溜を作り始めた。

千佳も、宰同様、昇天したのだ。
その快感の凄さに大量の潮を噴いたのだ。
崩れ落ちそうになる千佳をしっかりと抱きしめる宰・・・・

「・・・ち・・・・千佳・・・・・」

「ァァ・・・ァァ・・・ォ・・・オ○ンコが・・・・悲鳴を・・・ぁ・・・上げ・・・」
千佳は、そう言うと、今まで経験したことのない快感で全身の力を失った。
千佳を支える宰・・・・・

「千佳・・・・・帰ろう・・・・・俺たちの家に・・・・」

「・・・嬉しい・・・」

宰は、千佳を抱き上げるとグリーンパークをゆっくりと歩き始めた。

二人の心拍が同調し始めた。
二人は、快感の余韻が消えることがなかった。

その時・・・・

「解った・・・」「解ったわ・・・」

二人は、同時に声をあげ、そして見つめあった。

「・・ハハ・・・ハハハハハハ・・・」「フフッ・・・・ウフフフフフ・・・」

二人は、何かを悟ったように笑い声を上げた。







愛・・・・・疑問

愛・・・・・・葛藤

愛・・・・・・・不安

愛・・・・・・・・挫折

愛・・・・・・・・・浮気

愛・・・・・・・・・・遊楽

愛・・・・・・・・・・・虚実


愛を説明できる言葉はない・・・・だが、愛を・・・愛を失うと人間は生きていけない。


愛・・・誠・・・・・愛・・・真実・・・・いや・・・愛に・・・・理由はいらない。


(そうか・・・そういうことだったのか・・・・・)

(そういうことっだったのね・・・・)


夫なのだから、妻なのだから愛を語るのではない。

男と女だから・・・心と心が一致するからなのだ。

二人が、そう理解した瞬間だった。




(僕は、千佳が妻だから愛さなくてはいけないと勘違いしていたんだ。
 愛という言葉に惑わされていたんだ。・・・そうだ、そうに違いない。
 単に・・・・・・・僕は、・・・・・・・僕は、千佳が好きなんだ。)


(そう、私も・・・私も宰さんが好き・・・大好きなのよ・・・・)



それだけでいい・・・・それが本当の愛なんだから・・・・・