運動療法とは page.4
 
  目的と効果 ..... なんのため?  
なんのために運動療法を行うのか? どんな効果があるのか?
この目的と効果を理解することは、運動療法を実際に続けるにあたってとても重要な動機づけとなってくる。
運動療法の効果について、おもに評価されているものを以下にまとめる。
AHCPR(Agency for Health Care Policy and Research) の心臓リハビリテーションガイドラインによる。*(2),(4),(5)
表4.心臓リハビリテーション(運動療法)の効果
(A)効果があるもの−科学的根拠が十分なもの
  □運動耐容能の改善
  □心不全の機能および症状の改善

(B)効果がありそうなもの
  −まだ科学的根拠が十分でないもの・効果が一定しないもの
  □冠危険因子(脂質・肥満・高血圧・喫煙)の改善
  □精神的満足(心理状態の改善)
  □心筋潅流(心筋虚血の程度を改善)
  □左室収縮能の改善
  □不整脈の改善
  □死亡率の減少(予後の改善)
  □骨格筋機能の改善           etc...

上記の他にも(または上記効果に至るメカニズム過程として)、
表5.運動療法がもたらす変化
□1回心拍出量増加>最大酸素摂取量増加
□心拍数減少
□収縮期血圧低下
□骨格筋ミトコンドリア活性増加
  >動静脈酸素較差拡大・乳酸産生抑制
    >骨格筋仕事効率増加
      >身体運動能力増加     etc...
*(4)

…など、運動することによって体内でさまざまな変化が起こり、効果に寄与しているようである(>難しいことはよく分らないが、運動ひとつでこんなにも変化が起ころうとは…。人体の不思議を感じる)。

以上のような効果によって、最終的に「QOL(quality of life;生活の質)の改善」、「疾病の二次予防」を図ることなどが、心臓リハビリテーション・運動療法の大きな目的とされている。

私の場合はどんな目的・効果を期待して行うのかというと、運動療法を始めるにあたって受けた説明はおよそ次のようなものである。
運動によって足の筋力をつけると、「骨格筋ポンプ」とやらの働きで、「静脈還流」が促され、つまり血液が心臓に戻ってきやすくなり、問題のある心臓の働き(私の場合、主に右心系)をカバーして、負担を軽くするのだという。
そして具体的には、「もう少し動けるようになること、行動範囲を広げること」を目指そうというのだ。
「病気を治すため」というより、やはり「QOLを高めるため」に行うもののようである。

…と、その効果を挙げれば良いことずくめのようであるが、実は、「悪くすると心不全を起こすかもしれない」とも言われたのであった。
当然ながら、負荷が過ぎるとよくないのである。
心臓病患者の運動であるから、それなりのリスクが伴うということである。
  ('00/12/23)
(改訂:'03/02/02)
page. [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] ..... ←PREV / NEXT→
 
: BACK(HEART)
: HOME