ひまわりの記録

Last up date 2000.08.28


2000/05/13

頭の中で、声がする・・・・

   「ひまわりを植えなさい。」

ただひたすらに、その言葉だけが頭の中を支配していく。

だから私は「ひまわり」を植えることにした。

この種が育ち、その生命を全うし、また地に還る時に私はどうしているのだろうか。

また次の声に苛まれるのか・・・・

今日の出来事:ひまわりの種を獲る。


2000/05/16

種を蒔く。

日は燦々と降り注ぎ、まさに全てのモノを照らし、その恵みを与えている。

地はその光の下で濃緑に満ち、その緑は鬱とした存在を呑み込み消し去るかのように繁茂している。

願わくばこの光が私の中にまで届くことを。


2000/05/22

芽が出る。

しかも、既に2葉期を過ぎている。

数日前に水を与えた時には、地表にはその気配すらなかったのに。


2000/05/24

寝苦しさで目が覚める。覚えては居ないがひどく憂鬱な夢を見ていた気がする。

憎らしくなるほどの青空と、まとわり付くかのような湿気が私を意味もなく苛立たす。

何もかもが気に障る。いつもにも増してイヤな朝だった。

昼頃になると、俄に暗雲がたちこめる。気分が高揚する。

「何かが起こる・・・」

取りあえずひまわりを納屋に入れる。

・・・・横殴りの雨。叩きつけるかのような雷。そして、雹。

全ては短い時間のうちに終わった。その後には清涼な午後に。


2000/05/29

ひまわりのことを思い出す。そういえば、納屋に入れっぱなしだ・・・・

日も当たらず、空気も悪い。多少、徒長してしまったようだ。

小さいときに正しく育たなかったモノはそれを一生涯引き続ける。人も植物も同じ。

この先が心配である。


2000/05/30

芽出し用のパックから地面にそろそろ植え替えようと考え、植える場所を考える。

が、予定通りに育つのであれば身の丈2メートルを超えるモノである。さすがに、鉢植えというわけにはいくまい。

また、既に脆弱な様相を呈しているこの苗が果たして育っていくのだろうか。

今日の出来事:湾岸線にて大型トレーラー横転。大渋滞。


2000/05/31

1本の苗をパックから出し根の張り具合を確認する。既にかなり伸びていた。

さすが、芽だし用に配合した土壌だけのことはある。さらに、もう1本抜いてみるとやはり同じように根が伸びている。4〜5センチ四方のパックの中で窮屈そうにしている。

もう、植え替えの時期なのだろう。いや、もっと早くても良かったのかもしれない。

鍬を持ち、土を耕し、植え替えていく。今はこの徒長し、貧弱な苗だが、夏には大輪の花を見せてくれることだろう。

今日の電波:「人生なんて、所詮は死ぬまでの暇潰しでしかないのさ 


2000/06/02

偉大なり、太陽。 偉大なり、大地。

あの軟弱な苗達は大地に根ざし、日の光を浴び、見るからに変わってきていた。

当初の憂いは、杞憂に終ったようだ。軟弱さなど微塵も感じさせずに四方に葉を延ばしている。


2000/06/03

揺れる大地!

前触れもなくやってくるとは良く言ったモノで、震度5の地震が起きた。

車で走っていたのだが、それでも激しく揺れているのが分かった。まるで記録映像の中の1シーンのように波打つ道路と激しく頭を左右に振る電柱。

横に揺れる感じで、十数年前の地震の時の突き上げられる感じはなかった。それは、家屋の損壊などの事実がほとんど無かったというようなことからも質の違いを知ることが出来た。


2000/06/04

 所詮、世の中は弱肉強食の世界である。

ひまわりが少し囓られた。6/02の写真と比べて貰いたい。影を見れば一目瞭然である。憎むべきは鳥(たぶん)。

さらに、早くも葉の裏にはアブラムシの団体が。アリルメートの乳剤にするか、それともランネートでも振るか・・・

ところで、ひまわりは太陽の方を向くと言うが、どうやらそれは本当のことのようだ。現在の葉だけの状態でも、しっかりと太陽を追いかけている。自然とは驚く事だらけだ。


2000/06/06

さぁて、困った。先日言った通りに、世の中は食うモノと食われるモノの2種類しかいない。

悲しいかな、植物なんてその最下層、常に食われる側である。

と言うわけで、さらに食われた。既に真ん中の筋しか残っていない。挙げ句にハモグリまで現れた。こうなってくると一体どうしたものだか。殺虫剤、除草剤、共にかけまくればいいのか?

今日の単語:デフ下ストレート(FFだからデフ下じゃないけど・・・)爆音マフラー。


2000/06/07

「愚かなるモノに神の鉄槌を。」

先日、網を被せた。鳥よけの為である。が、更に苗は囓られた。・・・鳥じゃないようだ。

ならば虫か。地に這い蹲る下等な蟲か! それが、私の神の啓示とも取れる「声」によって育成している苗を囓ったのか。ならば、愚かなるモノには鉄槌を下し、身の程を教えてやらなければならない。

徹底的に周辺を探索し、敵を見付け排除しなければならない。

執念の索敵により、ほどなく「敵・ヨトウムシ」を発見する。丸々と太っていやがる。さぞかし、柔らかいひまわりの葉は旨かったことだろう。今こそ神の怒りをしら示す時ナリ。

手元にある接触性の残効殺虫剤は「ガゼット(粒剤)」。胸の高さより愚蟲に向け振りかける。愚蟲を中心に半径30センチほどに剤を撒く。・・・のたうち苦しむがいい。その後には死という快楽を与えてやろう。

さて、当面の危機は去ったはずである。が、ここで手を緩めてはいけない。苗の上から周辺に向かいまんべんなく剤を撒いておく。これでさらなる敵も恐れることはない。苗に直接剤がかかっていると薬害の恐れがあるため、苗上の剤を払い、軽く散水して、本日の掃討作戦終了。

もちろん愚蟲には、万感の思いを込めトドメをさすことを忘れはしない。


2000/06/08

「クスリノコウカハゼツダイナリ」

 ひまわりの苗の脇には蟻の巣があった。蟻はアブラムシを運び、苗をアブラムシだらけにしてくれた。が、それも今は過去の話。今の苗の周辺に蟻の姿は無い。つい先日まで、巣の入り口のあった場所は今では何処にあるかも分からない。

庭のサツキは今が花の盛りである。数日しか咲かせておかない花ではあるが、毎年毎年、枝の緑が見えなくなるほどに花を咲かす。


2000/06/16

ふと気が付けば梅雨入りしてから早1週間。久しぶりの晴れ間である。

仕事の途中で、道端の畑にひまわりを見かけた。背はおよそ80センチほどで、うちのひまわりの倍はある。なるほど、春先の指定時期に植えるとこうなるわけだ。

さて、未だ全高30センチ程度の我が苗は! ・・・鶏に食われた。 そう、鶏に食われたのである。

当然、鶏はシメます。近いうちに。今は鳥は間に合っているから生かしているが、必ず。

サツキだが。花も終わり、枝の剪定もほぼ終わり、来年の花期に向けまた1年が始まる。

土を新しくし、油かすなどの肥料を与え化粧土を入れる。そうして、来年のこの時期にまた満開の花を咲かすだろう。


2000/06/18

一株食われると尚更残った株が恋しくなる。一時はヨトウムシに食われ葉の半分を無くしたこの株だが、見た感じでは何の問題もなく育っている。流石に食われた葉は復活しないが、それにも関わらず、10日程度で高さにして3倍という成長力には目を見張るものがある。まぁ、種から花を咲かすまでに約3ヶ月と考えれば(200/3=66.666・・・)と1ヶ月で70センチ弱伸びる事になる。さらに細かく言うと、(70/30=2.3333・・・)1日あたり2センチ強伸びるわけだ。つまり、この苗の上を毎日飛び越えていけば、1日2センチ無理なく3ヶ月で2メートルの高さを飛び越えられるようになる!! なんと素晴らしいことか! ちょっとした塀なら恐るるに足らん。 

・・・跳躍力強化訓練装置として売りに出すしかあるまい! 


2000/06/20

 仕事中に車で走っている時、流れさる景色の一部に黄色の物を見る。・・・咲いているのである。

既にひまわりが咲いているのである。梅雨の中休みと言うには少々きつい程の燦々と降り注ぐ日差しの中、僅かな風に揺れながら咲いていたのである。私が育てている物とは品種が違うようで高さは一メートル強で花径は15センチほどであった。早生物ではあろうが、自分の物が30センチ程度でしかないのに対し、既に花を咲かすまでになっているというのは少々複雑な心境にもなる。


2000/06/22

 何故か知らないが、カウンターが1日20位あがる。不思議である。

しかし、不思議でも何でも、カウンターが上がるのに気分は悪くない。


2000/06/25

研ぎ上げられた刃物が身に纏う独特の空気。ただの金属板が刃物になり、研ぎ上がったその時から放ち始める独特の、雰囲気。その鈍く輝く刃先に惚れてふと気が付けば10本を越えるナイフを所持するに至った。全てが全て想いのあるモノばかりである。もちろん、全ての刃は私自身をも切っている。ともかく、研ぎ上がった刃は脂の乗った肉を切るときにその真価を発揮すると私は考える。豚のブロックの上で刃を軽くすっと引く。刃先は大した抵抗もなく吸い込まれるように肉の中に入っていく。そして、握った指先に伝わる微かでも、確かな感触。あたかも指の先で切って行くかのような絶妙な感覚。自分の手に合う、自分の気に入ったモノでなければこれは味わえない。斬るだけで愉しい。知ってしまったら、もう還ることは出来ない。

本来、人の手が持つことの出来ない機能を補うために刃物は存在する。握ることにより手の機能を増やす。所詮、手の延長に過ぎない。そうならないのなら使わなければいい。しかし、世間はなかなかそれに気が付いない。馬鹿なガキがバタフライをちらつかす。だから何だ ? もとはパラシュート降下兵用の片手で開け閉めができるナイフじゃないか。それを何故に貴様らが使う? 殺傷武器が欲しいのか、それならバタフライではなくもっと実戦的なリーチのあるマシェット類をお勧めする。一撃の下に屠れるぞ。良質のククリを使えば成牛の頚ですら1度の斬戟で落とせる。脅しだけなら2・3発拳で殴ればいいじゃないか。刃物はそれぞれ目的を持って作られている。バタフライはそんな下等な道具ではない。 


2000/07/01

梅雨の晴れ間とは言い難い陽気が続く。思っているより地元周辺のひまわりの育成率は高いらしくあちらこちらで10センチ程度と小降りながらも黄色い花を咲かせているひまわりを見かけるようになった。私のひまわりにも遂に蕾らしき固まりが出来てきた。これでは2メートルには届きそうもない。やはり、もっと早くに種を蒔くべきだったのか。

記録上の、最も高く伸びたひまわりはオランダでの記録で約7.6メートルで、花の最大直径の記録はカナダで84センチだそうだ。そんな2階の屋根にも届かんばかりのひまわりが出来たらさぞかし良い「聲」が聞こえそうである。さて、わたしのはどうなるのか・・・


2000/07/03

今日も暑かった。先日までの湿気は多少なりとも緩和したものの昼に降り注ぐ太陽は厳しかった。その光の中、1匹の名も知らぬ甲虫を私は見付けた。炎天下の中、何処に向かうのか知らないが、その私には分からぬ何かの為に甲虫はその小さな短い足でコミカルに見えるほどの急ぎようで歩いていた。

・・・貴様もひまわりを喰うのか? 

ふと浮かんだ疑惑に私は躊躇う事無く行動を起こす。手にしたのは「缶入り有毒気体」俗名コックローチ。「くたばるが良い。」健康的に降り注ぐ光の下、私は狙い違わず浴びせる。それもたっぷりと。のたうち苦しみその体を太陽の下にさらし、他の生物に貪り食われるはずの甲虫は、何事もないように歩き続けた。あたかも、ただの通り雨でも浴びたかのような状態だった。・・・踏むか?いや、それではあまい。苦しみという快楽を与えなくては神の座には近づくことは出来ない。即ち、聲を聞くこともできない。そこで私が選んだモノはアルコールスプレー。油汚れなどに抜群の洗浄力を発揮するRC用のモノである。それを素早くつかみ甲虫の歩いている場所に駆け寄る。そして、吹きかける。甲虫は2〜3歩進むがそこで倒れる。そう、このアルコールスプレーは黒光りする憎い奴ですら一撃の下に殺傷する性能を有しているのである。

今日もひまわりは平和です。


2000/07/04

雷鳴轟く宵の頃。部屋の明かりを消し暫し見とれる。薄紫の一瞬の煌めき。雲間を切り裂く紫電。文明の利器であるエアコンの効いた部屋には暑さ湿気は無縁であり、そんな空間での雷光を肴に一時の至福。


2000/07/07

高さも90センチを超えた。が、これでは2メートルまでは届かないだろう。やはり、早い時期に植えることと、通常の植物に比べ卓越した肥料の吸収能力にモノをいわせて肥料を与えることが良いのだろうか。まぁ、何れにしたところで、蕾もだんだんと膨らんできている。この蕾がどれだけの大きさの花に変わっていくのか楽しみは尽きない。

 しかし、今夜から明日にかけ颱風3号が関東地方に来るらしい。今のところは静かだが、これから一体どうなることやら。背丈の伸びたひまわりは颱風の強風に耐えられるだろうか?今のところ、瞬間最大風速25メートルなどとテレビでは言っているがどうなることやら。

今日のお買い物:ひまわり油(米油ほどではないモノのさらっとしていて、オリーブオイルと違い、熱した際にも個性を主張するような香りが少ない。結構気に入りました。)


2000/07/08

颱風は明け方に多量の雨を降らせ瞬間最大風速33メートルを記録して去っていった。

結局、想像していたほどの被害は無く、少々拍子抜けの感は否めないが、近所の大きく育ったひまわり達が軒並み傾いていたり、道路沿いに咲いていたひまわりが根本から倒れていたりするのを見ると、幸いにも、自分のひまわりに被害が少なかったことを神に感謝せずにいられない。

しかし、現在のひまわりのサイズには、以前に添えた支柱では役不足になってきた。近い内にもっと高く丈夫な支柱に変えなくてはいけないな。まぁ、このひまわりには脇にある柱で十分だろうが。


2000/07/09

台風一過、先日の昼頃から雲一つなく晴れ上がっている。夕闇の中、半月にまで月齢を延ばした月は淡い光を放ちながら虚空に浮かび、その美しさを惜しげもなくさらしている。今の時代でさえこれほどまでに魅了するのだから、なるほど、人工の明かりがなかったその時代、平安人が詩に詠むその気持ちがわからんでもない気はする。

今日は、ひまわりの周りに生えてきたざっそうを処理し、菜種粕を混ぜた土を根元に盛る。花肥としたつもりだがどうなることやら。

今日のモノ:EDレンズの望遠鏡。アポクロマートのレンズはアクロマートにある様な滲みもなく、Fの長い光学系で見る月の美しさは格別のモノがある。


2000/07/10

今日のつまみ:ロッテ物産のこの商品。原産国は韓国とある。ひまわりと言えば韓国ではなく、ロシアだろう。品種として”ロシアひまわり”があるという位なのだから。まぁ、それを生産しているのはヨーロッパ全域に広がるのだが。

ちなみにまだ喰ってないです。 


2000/07/16


2000/07/18

ひまわり、遂に開花。


2000/07/20

予定とは裏腹に見上げるばかりに育ったひまわりとは言えない。仕方有るまい、それは納得しよう。効きの良い肥料を与えたわけでもなく、周辺全てを深く耕したわけでもない。それでも、咲いたこのひまわりをせめて私だけでも誉めよう。「この場所塞ぎがっ」と罵られることがあっても、私は咲いた君を誇りに思おう。夏の太陽を全身に浴び、入道雲湧く青空の下で濃い緑色の大きな葉を風に揺らし、一目見ただけで沈んだ私の心を和ませてくれる黄色の花弁。既に穂を出し始めた見渡す限りの田面を背に、囁くかのようなリズムで揺れる君。それだけの事柄だが、心の底から幸福感がわき上がる。

ひまわりの見える風抜けの良い日陰に縁台を置く。田面を渡る緑の風を感じながら地下水で冷やしたトマトを囓る。この上ない気分を味わう・・・

今日の出来事:パソコン、デジカメ認識せず。


2000/07/23


2000/07/24

いつも、朝には鶏に餌を与えに小屋に向かう。が、今日は違った。いつも人の気配で出てくる人懐っこい鶏は今日はもう出てこない。これからもずっと。

しょうがないんだよ。君はひまわりを食べてしまったから・・・

今日のご飯:鶏ゴボウ


2000/07/26

ひまわりとは、あの黄色い部分が花びらだと思ってた。が、今まで花弁だと思っていたところはガクのようであった。では、花は何処なのだろうと良く見てみると、どうやら、中身の部分が花のようだった。種1個あたりに花が1つ咲いていた。なるほど。


2000/07/28

ひまわりの花期は長いと考えていた。事実、通勤路のひまわり達は私のひまわりよりも先に咲いているにもかかわらず、未だ変わらぬ様相を呈している。しかし、私のひまわりはどうだろう。先日の雨風のせいもあるだろうが黄色の花びらは散り始めている。そのかわり、種の方は順調に育っているようで既に大きさだけなら撒いた種と同じくらいにまでは育っている。後は種が収穫できるようになるのを楽しみに待つ。

今日のステッカー:I love cats. They taste like CHICKEN.


2000/07/30

ひまわりの種を良く見るとうっすらとだが黒い模様が出てきた。これが日増しに濃くなり、殻がしっかりして来るのがまちどおしい。よほど種が重いのだろうか、ひまわりは頭を下に下げている。そういえば、花の咲く前は太陽を追っていたのだが、花が咲いてからは太陽を追うこともなくなった。やはり、重くなった頭を振り回すことは出来ないのだろう。


2000/08/**

 種は出来た。見た感じで何の問題もない。しかし、致命的な欠点がこの種にはあった。中身が育っていない。この種を割ってみると、中にはヒョロッとした白いひも状の物があるだけであり、本来あるべき中身がないのである。8月の初旬から今日の日まで日々待ち望んできたのにも関わらず・・・・

コレガコタエカ・・・。