よぉ〜く考えよう〜出会いは大事だよぉ〜
次の仕事先も決まっていないまま、長年お世話になった店「S」を一年掛けて
円満退職した当時の店主は人生初の「無職時代」を迎えており
何だか落ち着かない・・・・と思いきや、割りと気楽な心境で居りました。
まぁ、平成の世とは云え、まだ昭和が色濃く残っている頃ですし、
現在の様な「就職氷河期」でもなかったし、自分の目標は取敢えず見えているし(笑)
さて、折角の長期休暇だ、何をしようかな?
何をしようかな?じゃ無いでしょう!就職活動をしなさい!
と、お叱りの声が上がりそうですが、今は「のんきタイム中」ですので悪しからず・・・。
この間に、2週間だけ、と或るバイトをしたり、紀伊半島経由で神戸〜京都へ
人を訪ねバイクで遊びに行ったりと、盛り沢山なのんきタイムでした。
ここらで無職野郎(当時=店主)の焙煎人生に大きな影響を与えたNさん(男性)に触れましょう。
以前から個人的に連絡を取り、お話を伺ったりしていたNさんは当時、大手珈琲器具会社の役員さんで
広報室長と云う肩書きで、他所からヘッドハンティングされて取締役に就かれました。
Nさんは、広報室長と云う立場をフルに利用して、全国の自家焙煎店を独自に研究なさっていた方です。
現在は退職された後、個人でコーヒー・コンサルタント業を営んでらっしゃいます。
「S」を退職して間もなくNさんにアポを取り、近況報告がてら久し振りにお会いしました。
「それでは、本社で10時半くらいにお待ちしています」
Nさんと待ち合わせをすると、大抵この時間を指定されます。
面会時間をこの時間に設定するのには、ワケがあります。
本社に着き、広報室と云うか資料室?へ通され、Nさんが独自に集め資料化した書類
(全国の自家焙煎店の近況や情報)を閲覧したり、お話を伺ったりします。
ウムムと気になる物はコピーを戴いていました。
11時半位になると「さて、昼食にしますか」と近所の定食屋さんに誘われます。
「Bランチ(900円)二つね」
「それとビールを1本とコップは二つ」
「まぁ、一杯行きましょうよ」
って、Nさんたら、昼間っから飲んじゃってるし・・・・・。
「ランチでビール」に呆気に取られていた、しげはグラスに1杯だけ戴きました。
「あれ、お飲みにならないのですか?それなら私が」とNさんはグビグビッと良い飲みっぷり!
Nさ〜ん。お顔は、もう真っ赤ですよぉ〜(笑)
勿論、お勘定はNさん持ちで、社用の領収証を受理。ごっそさんです。
やっと店主は理解しました。
「そうかぁ、来客とお昼に同行し、接待ランチだからビールを頼んで、来客(しげ)に
勧められた事にすれば立場上???断れないから、堂々と飲めちゃうワケか」
だから来社の指定時間が、丁度いい時間の10時半なのだな。
今度は夕方に来社下さいな、とNさん。マジで飲み会になっちゃうっすよ。
・・・・・でも、何故か憎めないおぢさん(Nさん)なのでした。
Nさんとお会いした後、そこから30分程の地域に新規開業をした自家焙煎店へ
勉強がてら訪問するつもりでいる事をNさんにお伝えし、お別れしました。
さっきのビール(コップに一杯)のせいで、まだしげの顔は赤いんだろうなぁと
考えながら、気持ち良く電車に揺られ30分。目的の駅に到着しました。
始めて乗る(であろう)電車で、始めて降り立つ駅って、何となく緊張しません?
そこには昔から人々が暮らしていて、連綿と生活が営まれている。
その不思議?の街に今、しげマスは降り立つのでした。
駅は海に近く、なだらかな丘に静かな住宅街が広がる小さな駅です。
落ち着いていて、良い雰囲気の街でした。(何も無くて淋しい?)
目的の店はすぐに見付かり、アポ無しで早速、お邪魔しました。
若い店主殿とカウンターで話し始めると「もしかして、しげさんではないでしょうか」と
自己紹介もしていないのに、そう切り出され面食らっていると
「先刻、Nさんからお電話があり、しげさんの事をお聞きしていましたよ」と
カラクリを教えて下さいました。この店主殿はNさんとお知り合いだったそうです。
「Nさん、わざわざ電話しておいて下さったんだ。ありがたいなぁ」と感謝しつつ
只の酒好きオヤヂじゃなかったのだなと、改めてNさんの存在を思いました。
更に後日、Nさんから電話があり「しげさん、就職先は見付かりましたか?」
「いえ、、、見当すら付いていません」と正直に答えると
東京都下にある、小規模な珈琲会社を紹介されました。
「あそこの社長は面白い人だから会ってみる事を勧めますよ」
CLCと呼ばれるこの会社は、自社の焙煎工場と直営店を持っていて当時の社員数は10名。
社員と役員待遇(社外役員含む)の人数が半々という会社でした。
CLCの社長と面接した時にも「Nさんから聞いてますよ」と云われました。
Nさん、本当にありがとうございます。感謝し切れません。
この会社で勉強すれば、自分の知りたかった事が解るに違いないと感じ、
是非、お世話になりたいと伝えCLCを後にしました。
後日、採用通知が届き、いよいよ焙煎人生が始まるのか・・・・・
えっ!?そう来たのかよ・・・・おいおい、、、、、。
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