中編小説『電脳女郎蜘蛛』 |
本編は『月刊That's DAN』
(バウハウス、2005年4月号〜2006年3月号) に連載した作品です。 次ページへは、下段のNEXTボタンを クリックしてお進みください。 |
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ボックス席から顔をあげた東村和雄は、思わず鼓動が高鳴るのを感じた。 真昼のカフェテラスの自動ドアが開いて、約束どおりの時間に女があらわれたのだった 。女は白いツーピースにカーディガンを羽織り、白いシルクの手袋をしている。 彼女に声をかけようとして、和雄はしばらく迷った。目の前の相手は、あまりにもハイ ソサエティーなセレブなのである。歳のころは三十代前半だろうか。薄紫色のサングラス が妖しい雰囲気だが、どう見ても自分とは釣り合いのとれない美女なのだ。 これまで和雄は、出会い系サイトや有料チャットで女性と知り合うことは出来ても、相 手に直接会えた試しはなかった。二十八歳にもなるというのに、女といえば駅前ソープの 年増コンパニオンしか経験したことがないのである。それも十年前のことで、女の入り口 に先端が触れた瞬間、一方的に射精しただけの情けない初体験だった。 「あ、あのぉ……」 声をかけようとすると、サングラスの女が顔をそむけた。 今度もダメか……、こんな美人があのプログの女であるわけがない……。と、和雄はあ きらめかけた。 彼がインターネットで知り合ったブログの女は、亮子というハンドルネームだった。プ ログ(blog)というのは、最近流行りの日記形式のホームページである。なかでも、エロ グ(エロ系のブログ)には、セックスレスの人妻や性的好奇心の強い女子大生が読み手を 魅惑する日記を公開している。 和雄は「亮子」というハンドルネームの女のブログを頭に思い浮かべた。 『わたしは三十二歳の人妻です。これから毎晩、わたしの恥ずかしい画像と日記を読んで くださいね。わたしの夫はひと回りも年上なので、夜の生活はごぶさたなのです。と申し ますか、今夜も仕事の都合だとか言って、若い秘書とホテル泊まりなんじゃないかしら。 どなたか、わたしに興味を抱いた方はコメント欄にカキコしてくださいネ。メアド(メー ルアドレス)もかならず╋ この下着でお会いします』 そのブログの画像欄には、ムッチリとしたヒップの形状がわかる後ろ向きの下着姿がア ップされていたのである。三十代前半の引き締まったヒップでありながら、自身の重みで シルクのショーツがたわむのまでわかった。 すでに読者のコメント欄には、『お相手しますよ。当方は会社経営の四十五歳で、女を 狂わす絶倫体質。援助も出来ます』『学生ですが、体力には自信あり』などと、自己アピ ールの書き込みがある。 無料サイト(ホームページ)とはいえ、和雄は自分のメールアドレスを晒すのには抵抗 があった。最近では自動的にアドレスを収集して、架空請求のメールを送りつけてくる悪 質な業者もあるらしい。だが、シルクショーツに包まれた肉感的なヒップが目に焼きつい たまま、彼はコメント欄に書き込んだのだった。 『当方は二十八歳、東京在住、独身のリーマンです。情けないことに彼女居ない歴、じつ に二十八年(笑)。一度、あなたと会いたいです。お茶飲み友だちといいますか、会うだ けで結構ですから。けっして危険な男ではありません』などと……。 翌日から、彼のパソコンにはメールが殺到した。やっぱりヤラセだったかと落胆した深 夜に、和雄はおびただしいメールの中に「亮子」という名前を発見したのである。 『書き込みありがとうございます。彼女は居ないのですね? 会いましょう。明後日の昼 間、午後一時に白銀のプリンセスホテルの前のカフェテラスで。時間取れますか? わた しの目印は、白いシルクの手袋をしてます。恥ずかしいので、サングラスもつけて行きま す。食事でもご一緒できれば。よろしければ、本名で返信ください』 そのメールに、和雄の胸はゾクゾクしたものだった。毎晩ブログにアップされる、亮子 という人妻の下着姿に思わず股間を膨らませながら。 ふたたび、東村和雄は太ももの付け根がキュッと緊張するのを感じた。サングラスの女 が所在なさそうに、彼のほうを振り向いたのである。サングラスに隠された目もとが、わ ずかに微笑んだように思えた。 驚いたことに、彼女がカーディガンを脱ぎながら声をかけてきた。 「東村さんですね? 亮子です」 「はっ、はあ……」 和雄はしどろもどろだった。ゆったりとしたワンピースの胸もとに、深い乳房の谷間が 覗いている。 「行きましょう、プリンセスホテルに部屋を取ってあるんです」 と、女が和雄の腕をとった。 ええっ……!? いきなりホテルだって……!! 和雄は目がくらむのを感じた。初対面の 美女が、いきなりホテルの部屋に自分を誘っているのだ。 マズい……、ホテルの部屋に入ったとたん、コワモテの男が待ち構えているとか。彼女 が服を脱ぎはじめるのと同時に、部屋に押し入ってくる? 和雄は美人局に違いないと思 うのだった。 「いや、今日はちょっと……。ホテルは、その……」 「何か勘違いしてます? 今日は晴れて風もないから、スイートルームのペントハウスで ランチを戴くのよ」 逃げ腰の和雄を、女が両手で立ち上がらせた。 こ、こうなったら、当たって砕けろだ……! 命までは取られないだろう。和雄は彼女 の肉感的なヒップラインに目を這わせながら、ゴクリと息を呑み込むのだった。 カフェテラスを出ると、女が腕を絡めてきた。和雄の肘が彼女の胸に当たり、柔らかい 肉房の感触が伝わってくる。パットの入っていないブラジャーが、まるで生肌の感触で彼 女の乳房の弾力を伝える。女もその感触を愉しんでいるのは明らかだ。うっとりと目を潤 ませているのだ。 「ど、どうして僕と……? 他にもたくさんコメントがありましたよね」 皆さんとお会いするんですか? という質問を、和雄はすんでのところで呑み込んだの だった。 「どうしてだと思う? いかにも俺が満足させてやるって、そういうのは嫌いなのよ。男 の人って、すぐにセックスに結び付けて考えるんだから」 「はぁ……」 どうやら、すぐにセックスになるわけではないらしい。美人局ではないらしいな……。 などと、和雄は安堵しながら落胆したのだった。 腕を絡めたままチェックインすると、女は慣れた様子でクレジットカードを使った。会 員審査の厳しいゴールドカードである。この女の夫が多忙なビジネスエリートであるのは 確かだと、和雄は彼女の様子を観察しながら思った。真っ昼間に豪華な人妻とデートでき るだけで、もう天にも昇った心地だった。 「この部屋よ」 女が言ったとおり、部屋は南向きのペントハウスだった。おそらくホテルの中で最上級 の部屋なのだろう、ビクトリア王朝風の調度がまぶしいばかりである。 「部屋着に着替えるといいわ。リラックスできるわよ」 と、女がクローゼットからバスローブを和雄に投げて寄越した。 和雄が背中を向けて着替えはじめると、女はロココ調の瀟洒な椅子に脚をかけて、ワン ピースを腰までたくし上げた。真っ赤なシルクショーツの先端が覗き、股間の膨らみが見 えている。わずかに、煙るようなアンダーヘアが透けて見えた。 「どうしたの? 女が見せたがってる時は、遠慮しないで見るものよ」 などと、ストッキングを脱ぎながら笑うのだった。 「ほら、遠慮しないで覗いていいのよ。そこに腰掛けて、わたしのストリップを鑑賞して みたら?」 「は、はい……」 白磁のような太ももがあらわになり、芳しい女の匂いが和雄の鼻孔をくすぐる。ストッ キングを脱ぎおえると、女はワンピースの背中のジッパーを和雄にはずさせた。 「手が震えてるわ。可愛いひと」 今にもボーイがルームサービスのランチを届けに来るのではないかと、和雄は気が気で はなかった。 「汗かいてるでしょ?」 ワンピースを脱いだ女の背中は大理石のような滑らかさで、華奢な体躯にふさわしい肌 の色あいだ。ショーツと同色の赤いブラジャーのストラップが、大きな乳房の重みをささ えている。 「先にシャワーを浴びようかしら」 バスローブを羽織りながら、女はブラジャーのストラップをはずしている。 「でも、もう食事が来るんじゃ?」 「いいのよ、勝手に運ばせてればいいの。日本はチップの面倒がなくていいわ」 などと、腰を折り曲げてショーツを脱いでいる。 「このパンツ、持って帰る? ブログにアップしたのと同じパンティよ」 「いえ……、あの、そんな……」 と、和雄は顔を真っ赤にした。これがデリバリーヘルスの相手なら、ためらわずに受け 取っただろうなどと勝手に想像しながら。 「欲しいんでしょ。遠慮されると、わたしが恥ずかしいじゃないの」 照れている和雄の手に、女が赤い布切れを押しつけた。 「今夜、それでオナニーしたらメールをちょうだい」 「……はぁ、します」 困惑する和雄をわらって、女が先にバスルームに入った。しばらく迷ってから、和雄も 彼女につづいたのだった。 窓から外光を入れたバスルームは、まるでサンルームのような広さである。女は片手で 股間を隠したまま、シャワーの飛沫を背中に受けている。 「来て……」 女が和雄の腕をとり、自分の乳房にみちびいた。 「食事の前に、スッキリさせてちょうだい」 女は乳房にボディソープを塗りたくり、柔らかい肉の感触を和雄の手のひらに確かめさ せているようだ。ときおり、先端の肉蕾に指をみちびく。 「もっと、触って!」 和雄が盛り上がった乳輪を摘むと、コリッとした感触でたわんだ。 「うんっ、んはあっ……」 シャワーの音にまざって、女の吐息が悩ましく響いた。 「あなたもスッキリしたい?」 唇を合わせながら、女が和雄の股間に手を伸ばした。和雄も震える指先で、彼女の股間 に指を這わせてみた。ヌルリとした感触の中に、硬い突起が確かめられた。こ、これが、 この美女のクリトリス……。 「んあっ……。か、感じちゃう。もっと奥に」 和雄は二枚の花弁のはざまに指を入れてみた。押し返すような括約筋の感触を堪能しな がら、彼は女の奥に指を進めた。内部は女の性感の突起で覆われている。 「あ、あっ!」 シャワーの温水とは明らかにちがう、生暖かい液体が指先を濡らすのがわかった。女は 太ももを締めつけ、和雄の指を噛みしめている。 「はぁ、はあっ……!」 女が乳房を押しつけて、硬い乳首の感触が和雄の胸に伝わる。明らかに発情した女の肉 体だった。 |
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シャワーを浴びながら、和雄は女の乳房にゆっくりと手を伸べてみた。柔らかい感触の いただきに触れると、硬くしこった乳首が指に絡む。 「んっ……」 亮子と名乗った女は和雄の腰に手をまわし、硬くなりかけた彼の肉塊を太ももに押しつ けている。 「ねえっ、ここでしてッ……。スイッチが、入っちゃってるの」 女の喘ぐような吐息に、和雄は思わず股間が猛るのを感じた。スイッチが……? どう いうことだろう……。彼は女の告白を考えあぐねた。 「あっ!」 つぎの瞬間、彼の分身は亮子の太ももの奥に入り込み、ふくよかな肉の感触に包まれた のだった。ヌルリとした感触で、女の花弁が挟みつけてくる。 「あんっ! す、素敵……」 亮子が和雄の肩にしがみつき、彼の股間に腰をかぶせてきた。自分のモノが女の奥まで 入ったのがわかる。 「うっ……!」 和雄はブルブルと股間を収縮させていた。あまりのことに我慢できず、女の中に射精し てしまったのだった。 「えっ、もう?」 と、亮子が訝しそうにしている。 「す、すいません……」 和雄は言葉も継げず、萎えていく分身を彼女の中から引き抜くしかなかった。 「いいのよ、まだ第一ラウンドよ」 と、慰めるように亮子が和雄の股間をシャワーで流してくれた。 「あなた、きっと女泣かせになるわね。なかなか硬かったし、エラも広いし。さあ、一服 したらベッドで二発目よ」 などと、バスタオルで丁寧に和雄の身体を拭いながら言う。セックスに精通した女が言 う「二発目」という言葉に、和雄は萎えたままだった。 仕切りなおしのつもりなのか、亮子はいったん下着をつけてから冷蔵庫のビールを開栓 した。真っ赤なシルクのブラジャーが乳房の重みで揺れるのを見せるように、和雄の手に グラスを押しつける。 「彼女がいないっていうの、本当だったらしいわね。溜まったらどうしてるの?」 「はぁ。じ、自分で……」 「自分で? あら、もったいない」 と笑いながら、亮子がソファの上に片膝を立てた。シルクショーツに包まれた彼女の股 間は、プックリとした女弁の膨らみを形づくっている。その中にひそんでいる、匂いたつ ほど熟した女性器の形状まで想像できた。 「どう? したくなってきた?」 「は、はい……」 「ここ、どうなってるか見たいんでしょ?」 和雄がゴクリと息を呑むと、亮子はショーツのクロッチに細い指をかけた。伸縮性のあ るクロッチが伸びて、煙るようなアンダーヘアが覗く。艶やかなヘアが集まっている中心 部には、赤い女の亀裂が口を開けている。 「ちゃんと拭いたのに、また濡れてるわ」 などと、亮子は生殖溝を指でぬぐった。その瞬間、和雄は真珠色に輝く女の突起を確か めていた。 「じゃ、ベッドに。あたしを、生まれたままの姿にしてちょうだい」 「は、はい……」 はやくも和雄のブリーフの中心が盛り上がり、その内部は痛いほど硬くなっているのだ った。 亮子が脚を折り曲げてベッドに横たわると、和雄はオズオズとした仕草で彼女のショー ツに指をかけた。 「駄目っ、ブラが先よ」 「はい……」 和雄は亮子の背中に腕をまわして、ブラジャーのホックをさぐった。ちょうど彼女の唇 が肩に触れる格好になり、和雄は胸が高鳴るのを感じた。 「やさしく脱がしてね」 和雄が苦労してホックをはずすと、亮子はブラジャーのカップを捲るようにうながした 。さっきバスルームで揉みしだいたばかりだったが、女の乳房を剥き出しにする動作が新 しい興奮を呼び起こす。 「あっ……」 ブルンと音を立てるように、亮子の大ぶりの乳房が露出した。先端の突起を縁取る乳輪 が膨らみ、あきらかな女の発情を証明している。和雄は持ち重りのする乳房に指先を埋め ながら、彼女の股間に手をやった。保湿性のよいシルクショーツは、ねっとりとした女の 分泌液がにじむのを伝えてくる。 「そんなに見たいの?」 ショーツの隙間から股間を覗き込もうとする和雄を、亮子が小さくわらった。彼女は和 雄に協力するように腰を浮かせ、大きなヒップからショーツが剥かれるのを眺めている。 「どう? 大きなお尻でしょ」 和雄は思わず、ショーツを脱がしている手を休めた。 「は、はい、デカいですね」 「デカいですって? 嫌らしい人ねぇ。このスケベ女、デケぇケツをしてやがる、とか。 そんなふうに思ってるんでしょ?」 「……ち、ちがいますよ。き、綺麗なボトム、だなと……」 和雄が手を休めるのをみて、亮子が股間を手で隠しながら自分でショーツを脱いだ。 「これ、記念にあげるわ」 「え……!?」 「欲しいんでしょ?」 和雄は顔を真っ赤にして、亮子から女の匂いのする布切れを受け取るしかなかった。全 裸になった亮子は身体を折りたたむように横たわり、和雄を媚態で誘うように言う。 「ねえっ……、来て」 「は、はい」 だが、和雄のそれは亮子が太ももを広げると、臆したように萎えたのだった。 「あら……」 「す、すいやせん……」 和雄は思わず恐縮して、股間を隠すように身体をちぢめた。 「そこに横になりなさい。すぐに、いい気持ちにさせてあげるわ」 亮子が手をのべて、和雄の太ももをくつろげた。そしてそのまま、彼の股間に顔を伏せ たのだった。 「ああっ……」 肉厚の唇で包み込みながら、柔らかい舌先で男の性感の芯をくすぐってくる。 「あなたは、ほら。あたしのを気持ち良くさせて」 と、亮子が身体を躍動させ、和雄の顔に女芯を押しつけてきた。 「クリニングスの嫌いな女はいないのよ。あなたの好きなようにクリちゃんを舐めて、あ たしを気持ち良くさせてちょうだい」 亮子のクリトリスは、もう真っ赤に膨らんでいる。和雄が先端に舌を這わせるたびに、 彼女はビクンと腰を震わすのだった。 「そ、そうよ……、あうッ!」 クリトリスの周囲を指先で圧迫し、包皮の中から頭をもたげる肉芽をくり返し翻弄する 。そのたびに、亮子は切なそうな吐息とともに腰を震わすのだった。 亮子の切なそうに身悶える肢体に、和雄は男の徴が復活してゆくのを感じた。亮子の唇 の中で、痛いほど硬くなっていく。 「ねえっ、もう一度……。荒っぽくして」 と、和雄の状態を察した亮子が、ふたたび身体を入れ換えて求める。 「は、はい」 亮子の大きな太ももを両脇に抱え、すっかり伸びきっている二枚の陰唇に先端をあてが った。 「う、うんっ……」 亮子の吐息が、たしかな接合を告げた。ザラリとした女陰の感触で、和雄は迎え入れら れていた。ゆっくりと腰を振りはじめると、亮子が注文をつけた。 「もっと、もっと激しく! あたしをレイプするつもりで、どうにでもしてッ!」 この期に及んでも、和雄は優しく亮子の乳房をサワサワと触れるだけで、とても荒っぽ い男性を感じさせないのだ。 「もっと、犯してッ! あ、あっ……!」 亮子のすすり泣くような嗚咽に、和雄の興奮はイッキに高まってしまう。彼女が腰を引 き寄せた瞬間、和雄は激しい収縮とともに果ててしまっていた。セックス経験の浅い男に 特有の長い収縮が終わると、亮子は憂鬱そうな表情を隠さなかった。 「仕方ないわね……。あたしがイクまで、アソコを舐めて」 亮子の怒りを隠すような仕草に、和雄は返す言葉もなかった。女をイカせられなかった 償いに、萎えたままクリニングスを再開するしかないのだった。 「うんっ、うん……。もっと!」 逞しい太ももをうねらせながら、無遠慮に股間を押しつけてくる亮子の痴態に、和雄は 女の貪欲さを感じた。目の前の女をイカせる使命感と男のプライドだけが、情けない気分 をまぎらわせる。 「イっ、イクわ……」 ようやく亮子の腰が痙攣をはじめて、女の性のたかぶりが本物になってくる様子だ。大 きな乳房を自分で揉みしだき、唇を噛みしめている。和雄は彼女の肉の亀裂に顔を埋めた まま、断続的にクリトリスを圧迫した。 「んはァ……、はあッ!」 という亮子の反応で、女の性感の在り処をたしかめながら……。 「ゆ、指を入れてッ!」 和雄が慌てて指を挿入すると、亮子は異物感をたしかめるように噛みしめてくる。 「んぐゥ! はあっ、はぁ……」 女の絶頂の瞬間だった。亮子の括約筋が悦楽を堪能するように、和雄の指を噛みしめて いる。 「良かったわよ……」 などと、彼女が汗を拭いながら言った。 「女を悦ばすには、ていねいに愛撫するだけでいいのよ。クリニングスが巧くなれば、簡 単に潮を噴かせることも出来るわ。さあ、もう帰らなくっちゃ」 慌ただしく身支度をすると、亮子は和雄に興味を失ったかのように部屋を出て行った。 ひとときの火遊びが、まるで何事もなかったように……。 その夜、和雄のメールに亮子からの返信はなかった。翌日から亮子のブログは更新され ないまま、やがて数日が経った頃。和雄宛のメールが届いたのだった。 『もうメールはしないでください。私は二度同じ男性と関係を持たない主義なのです。そ の代わり、このブログを訪ねてごらんなさい。亮子』 というものだった。 ガッカリした気分でURLをクリックすると、いきなり派手なフラッシュとともに女性 のセミヌードがあらわれた。乳房の張りから見て、若い女のヌードである。 『いらっしゃいませ! 亜矢菜ですッ。私とセックスをしませんか?』という見出しに続 いて、驚くような内容の日記が読み取れた。 『昨夜の体位は駅弁ファック。六十七歳のおじいちゃんに、勃起薬を試してみたの。血圧 が高いので降下剤を服用すているというおじちゃん。私が「命がけでアレをしてみる?」 そう訊くと、しっかりと手を握りしめてきた。思わず胸が熱くなった私は……』 性行為は具体的に書かれてはいなかったが、どうやら六十七歳の男は思いを遂げたらし い。和雄は亜矢菜という女のメールアドレスをクリックしていた。 翌日には、早くも返信があった。『明日は授業が六時に終わるので、大学まで迎えに来 てください。クルマで来てくれると嬉しいです、素敵な場所にご案内します』と。 すぐに和雄は亜矢菜のブログを開いてみた。『明日、新しい男性といいことを……』と あった。画像の中では、笑窪のような彼女の乳首がピンク色に染まっている。 |
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亜矢菜という女子大生からの返信メールがあった翌日、東村和雄は職場の先輩に頼み込 んで借りたセルシオのコクピットの中で多摩女子大の正門を眺めていた。 専修学校を中途退学した彼にとって、お嬢さんばかりの女子大はおよそ縁のない世界だ った。華やかなファッションに身を包んだ女子大生たちの談笑を眺めながら、彼は思わず 胸をときめかせては緊張に身を硬くするのだった。 亜矢菜という女子大生の目印は、ピンクの花柄のワンピース……。と、和雄が目にとめ た相手が、にこやかに微笑んでいる。相手はすぐにセルシオを見つけたらしく、後ろ手に 組んだ指をちいさく振ってみせた。 あっ、あれが? あの女が亜矢菜……!? 和雄は心臓が音をたてたのを聞いたように思 った。毎晩更新されるヤリマン女のプログの主とは思えない清楚な雰囲気なのである。そ うしているうちに、亜矢菜が正門前の道路を渡り駆け寄ってきた。高鳴る胸をおさえなが ら、和雄は慌ただしく助手席のドアを開けた。 「お待ちになりました? 講義が遅くなっちゃって」 「い、いえ……。その……」 亜矢菜が助手席に腰掛けると、ワンピースの裾がめくれて若々しい太ももが覗いた。艶 めかしいストッキングの亮子とは違って、彼女は匂い立つようなナマ脚なのである。 「素敵なクルマですね、東村さんってお金持ちなのね」 彼女が深く腰掛けなおすと、ワンピースの胸もとが弾むように揺れた。このワンピース の中に、ブログにアップされていた乳首が? 「今夜、遅くなってもだいじょうぶなんです」 和雄はハンドルを握りしめたまま言葉をさがしたが、なかなか見つからない。 「お食事はどこで? それともホテルに直行します?」 「……、いや、その」 亮子の時とは違い、まるで会話にならなかった。なにしろ和雄は彼女居ない歴二十八年 の、モテないことにかけては猛者ともいえる男なのだ。令嬢風の美人女子大生に話しかけ られ、完全に自分を見失っていた。 だが、これから彼は間違いなく美人女子大生と夢のようなデートをして、最後は彼女と ラブホテルでセックスをすることになるはずなのだ。それも、性経験が豊富な相手との濃 厚なメイクラブ……。わずかな気おくれが、彼の股間を萎えさせた。早漏が露呈してしま い、相手にバカにされるのではないかと。 「ま、まず。しょ、食事にしましょう」 とは言ってみたものの、彼はレストランに予約するのを忘れていた。というよりも、そ こまで気がまわらなかった自分を恥じた。 「よ、予約を……してないんです。俺、うっかりして」 もつれるような口調で言うと、相手は微笑んだままである。 「じゃあ、ホテルで摂りましょうよ。ブティックホテルなら、何でも揃ってるんです」 「……ブ、ブティックホテル?」 和雄はその言葉がラブホテルの異名であることを知らなかった。亜矢菜が顔を赤らめた ので、何となく意味が理解できたのだった。 「じゃ……、そ、そうしましょうか……」 ようやくアクセルを踏み込むと、思ったよりもエンジンの回転数が上がり、亜矢菜が手 で唇を押さえてクスクスと笑った。慣れないデートと高級車の運転も、亜矢菜の屈託のな さに救われた気分で、和雄は快適だった。 あまりにも楽しい雰囲気に、ここで亮子に言ったような「どうして僕と? 他にもコメ ントがありましたよね」などという無粋な言葉は出せなかった。いまにも亜矢菜が「ここ で降ろしてください」と言うのではないかと。だが、彼女の口をついたのはそんな言葉で はなかった。 「東村さんは、匂いを嗅ぐのが好きなタイプ? それとも石鹸の匂いがするようなアソコ が好き?」 咄嗟には、言葉を返せなかった。お嬢さまのような清楚な女子大生が、お前さんは女の アソコの匂いが好きか嫌いかと、真剣な顔でそう尋ねてきたのである。 「ショーツがベトベトに濡れるまで脱がさない人って、多いんですよ。で、脱いだパンツ をくれって言うのよね。東村さんは?」 「じ、自分はその、あの……。そんな、変態みたいなことは……」 そう言ってから、和雄は自分の度胸のなさに失望した。相手はエログ(エロなブログ) の管理人で、みずからヤリマンを名乗っている女子大生なのである。 「買ってくれると、亜矢菜は嬉しいな。このところ、バイトもできなくて困ってるの」 「そ、そうスか……。亜矢菜さんの頼みなら、断れないっスね」 そう言い放って、和雄は自分の度胸に少しだけ自信をもった。この女子大生のワンピー スをめくって、パンティを穿かせたままアソコをこねくり回すように愛撫するのを想像し 、股間が硬くなるのを感じた。イヤというほどヤッてやる! そうだ、俺には人妻に仕込 まれた舌技がある。アソコがヌレヌレになってイクまで舐めてやる! とばかりに。 車が亜矢菜のいうブティックホテルに入ると、彼女のほうが先に立って部屋を選んだ。 ラブホテルのシステムを知らない和雄は、彼女の手際よさに舌を巻くしかなかった。 「料金は、どこで払うんスか?」 「部屋に入った段階で、ドアのポストに入れておけばいいのよ。あたしたちが終わった頃 には、係の人が回収に来てるはずだから」 和雄は亜矢菜の「あたしたちが終わった段階」という言葉に、ふたたび股間を硬くした 。まちがいなく、この女と今からセックスをするのだ。 部屋の内装はセンスのいい亜矢菜が選んだだけのことはあって、瀟洒な南仏風の壁紙で ある。ただし、ベッドサイドのコンドームの束とバイブレーターなどの淫具の自販機だけ が、この部屋がセックスルームだということを、あからさまに教えるのだった。 「どうします? ナマで中に出したいんだったら、避妊薬を飲みますけど」 亜矢菜の露骨な言いざまに、和雄のほうが顔を赤らめていた。 「そ、そうですね……。ナ、ナマがいいです」 落ちつかない雰囲気で和雄が上着を脱ぐと、すぐに亜矢菜が横に座って腰を密着させて きた。太ももをピッタリと密着させ、やや開き加減のワンピースの中に和雄の手を導いた のだった。 吸いつくような太ももの感触の先に、女の膨らみを包む布の感触があった。亮子の高級 シルクパンティとは違う、若い女子大生にふさわしいコットンパンティだった。クロッチ の部分が二重構造になって、やや肉厚の生殖弁を覆っているのがわかる。見当をつけて指 で突くと、亜矢菜が顔をしかめるように身悶えた。和雄の指は、的確に彼女の性感の芯を 直撃したのである。和雄は亮子に教わったとおり、抑揚をつけて女の肉粒を刺激した。 「うんっ、んあぅ!!」 亜矢菜は和雄の肩を抱くように、弾力のある胸を押しつけてきた。彼女のセミロングの 髪から漂う爽快なオードトアレの匂いにまざって、何となし女の匂いが湧きのぼってくる 気配だ。和雄が片手で胸の膨らみに触れると、亜矢菜は慌ただしくワンピースの背中に手 を入れてブラジャーをはずした。弾力のあるバストがはじけるようにたわみ、和雄の指先 に柔らかさと重みをつたえてくる。 「んっ……、素敵よ」 和雄が乳首を指先に捕らえると、すでに硬くなっているのがわかった。コリッとした感 触で男の愛撫に反応する。まもなく、亜矢菜がすすり泣くような嗚咽を漏らしはじめた。 コットンショーツのクロッチは、おもての生地まで女蜜で濡れている。 「ぬ、脱がして……。もう、アソコがヌラヌラなのぉ」 と、甘えるような声で亜矢菜が急かした。 ベッドに腰掛けたままの亜矢菜を拝むように、和雄は絨毯の上に跪いた。これからパン ティを脱がし、剥き出しにした生殖器を飽きるまで愛撫するのだ。ワンピースをたくし上 げると、亜矢菜は恥ずかしそうに顔を伏せた。左右の腰を浮かせながら、ショーツを脱が す和雄に協力している。ヒップから剥いたショーツが太ももに絡み、わずかに逆三角形の 恥毛の底辺が覗いている。若い女性らしく柔らかそうなアンダーヘアは、亮子のよりも薄 く感じられた。 「パンツを脱がしたら、M字にする?」 と、両手で顔を覆った亜矢菜が尋ねた。 「M字……?」 うかつにも、和雄はその意味を知らないのだった。亜矢菜のアンダーヘアが逆三角形の 全貌をあらわし、和雄は切れ込むような先端に女の割れ目をたしかめているばかりなのだ 。つぎの瞬間、和雄は思わず息を呑んでいた。 「M字って、こうするのよ」 と、亜矢菜が目の前でM字開脚したのである。すでに膨らみきった陰唇が左右にわかれ 、女の肉扉の構造がピンク色に輝いている。和雄はためらうことなく、陰唇の結び目に輝 く真珠色の肉粒に舌を這わせた。亜矢菜の腰がブルッと震え、敏感に反応をしめした。 「んあぅ!! あ、あんっ……!」 指先で圧迫するように包皮を剥き、突出したクリトリスを執拗に舐める。逃げようとす る突起を、ふたたび包皮を圧迫しては剥き出しにする。和雄の執拗なクリニングスに、ヤ リマンを自称する女子大生も狂わんばかりに身悶えはじめた。 「ゆ、ゆびを、入れてっ……」 自分の舌技に泣き悶える女の痴態を眺めながら、和雄は彼女の求めどおり太い指を生殖 穴に挿入したのだった。指の間接を締めつけてくる括約筋の感触に、彼は淫乱女子大生の 肉体の崩落を感じ取った。 イチコロだよ、女なんて……。うだつの上がらない土木作業員の俺も、この巧みな舌技 で世界中の女を征服できるかもしれない。などと、和雄が悦に入っているのもそこまでだ った。 「ねえっ、あなたも。はやく来て」 いよいよ、ヤリマン女子大生が本格的な性交を求めてきたのである。亜矢菜は股間を閉 じて和雄を追い出すと、先にベッドに横たわって挿入を要求したのだった。情けないこと に、和雄は萎えていくのを感じていた。彼女の求めどおりに満足させることはおろか、挿 入して即イッてしまうのでは……。と、ロングプレイに耐えられない自信のなさが、彼を 地獄の苦しみに陥れたのである。 「いや、その……。もうちょっと、君のアソコを……」 と、和雄は咄嗟に舌技だけで彼女をイカせることを思いついていた。 「早くあなたも、気持ちよくなってぇ!」 女子大生の思いやりというか性交の督促に、和雄は仕方なくベッドに上った。ナマ出し を希望しておきながら、コンドームを着ければ少しは長持ちするのでは……。などと、早 漏対策を考えるしかないのである。 「だいじょうぶよ。さっき薬を呑んだから、好きなだけ中に出していいわ」 と、亜矢菜は和雄がコンドームを着けようとするのを押し止めるのだった。和雄が両脚 を抱きかかえるまでもなく、亜矢菜はM字開脚して彼を迎え入れようとしている。背中に 腕をまわし、抱き込むように男の侵入を期待しているのだ。 ヌチャリと音をたてて接合した瞬間、和雄は一分と持たずに果てるのを覚悟した。亜矢 菜の肉厚の陰唇に包まれて、すぐに快楽曲線が急上昇するのを感じたのである。亜矢菜の 肉裂を押し分けるように、和雄は深い挿入感を味わった。ひと刺し、ふた刺しと女体の内 部構造を確かめながらも、亜矢菜の彫りの深い襞に擦られる。 このままでは、三十秒も持たないのでは? と、はやくも和雄は括約筋に痙攣が走るの を感じていた。 |
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M字に開げた亜矢菜の太ももをバネ代わりに、和雄はリズミカルな挿入をくり返した。 ペニスの付け根にある前立腺が微動し、快楽曲線が高まってくる。 このままじゃ、彼女を満足させる前にイッてしまう……! 思わず目を閉じて神経を集中してみるが、もう限界だった。括約筋がキュッと締まり、 その反動で激しい射精がはじまった。 「うっ ううっ!!」 もう和雄は亜矢菜への気づかいを忘れていた。彼女の吸いつくような肉襞の感触を堪能 しながら、悦楽の瞬間を心ゆくまで愉しむ。亜矢菜の膣内に最後のほとばしりを放った瞬 間、彼女と目が合った。「ウソでしょ? 本当にもうイッちゃったの?」と言いたそうな 表情は、すぐに険しいものに変わった。 「す、すみません……。先にイッちゃいました」 和雄の泣きだしそうな顔を見て、亜矢菜が小さくわらった。 「いいのよ、そんな顔しなくても」 と、彼女はサイドテーブルのティッシュを手にした。 「その代わり、あたしのを綺麗にして。いっぱい出したわねぇ」 などと、膨らんだ肉弁を広げながら言う。 「男のひとって一度終わったら、女のアソコなんてもう二度と見たくないって思うんでし ょ? 勝手なものよねぇ」 「そ、そんなこと……俺は」 先にイッてしまった気おくれもあり、和雄はていねいな仕草で亜矢菜の性器をぬぐった 。彼女が言ったとおり、生殖溝の奥からおびただしい白濁液が押し出されてくる。それが 自分のものだと思うと、何となし女体を征服した達成感にひたった。 だが、彼は目の前の若い女を満足させることなく、彼女の中で惨めに討ち死にしたので ある。それを考えると、萎えた肉茎が縮むようにしおれていくのだった。 「ねぇ、これ呑んでみる?」 と、亜矢菜がハンドバッグから青い錠剤を取り出した。 「何ですか、それ?」 「知らないの? これがバイアグラよ」 広告で白い容器を見たことはあっても、錠剤のバイアグラを目にするのは初めてだった 。 「それから、これが局部麻酔のリドスプレー。ためしてみない? なかなかイケなくて、 困るらしいわよ」 亜矢菜は赤く膨らんだ乳首を腕で隠しながら、手をのばしてサイドテーブルのコップに 水をついだ。 「効き目があらわれるまで、一時間くらいかかるんだけど……。それまでバイブであたし を悦ばせてよ」 と、亜矢菜が淫具の自販機を指さした。 「そのタマゴ型のがいいわ。おもしろいの、見せてあげるから」 和雄がタマゴ型のバイブレーターを自販機から出すと、亜矢菜はふたたびM字開脚の格 好で乳房を揉みはじめた。 「それ、あたしのアソコに入れてみて」 和雄は思わずドキリとした。直径五センチもあろうかという楕円形のバイブである。こ んな大きなものが、あんなに窮屈な穴に入るのだろうか……。和雄はおずおずとした仕草 で、亜矢菜の大陰唇を左右にくつろげた。小陰唇がひきつれるように広がり、すぐにピン ク色の内部構造があらわになる。幾層にも折り重なった肉襞のはざまには、透明の女の樹 液が浮きでている。タマゴ型バイブの先端を埋めると、亜矢菜が小さく身悶えた。 「ああっ……!」 ヌルリとした感触で、入り口の筋肉が軽い抵抗をしめした。 「ちゃんと、中まで……入れて」 亜矢菜が顔をしかめながら、ひたいに汗を浮かべている。女のセックスは男よりも興奮 度が高く、エクスタシーは六倍も深いという。和雄はそんな生理学者の学説を思い出して いた。タマゴ型バイブを中ほどまで膣口に埋めると、開ききった花弁の頂点にクリトリス が押し出されるように突出した。亜矢菜が手でみちびきながら、そこを舐めろと言ってい るようだ。唇を噛みしめたまま、彼女は悦楽と紙ひとえの苦痛に耐えているところなのだ 。 「んはぁ……」 バイブが亜矢菜の中にすっかり埋まってしまうと、和雄は彼女の肉の尖りに舌先を這わ せた。充血した肉粒は、舌先にコリッとした感触である。すぐに、すすり泣くような嗚咽 がもれた。 「んっ、んあぅ! ス、スイッチを入れて……」 どうやら、タマゴ型バイブのスイッチを入れてくれと言っているようだ。和雄はバイブ から延びたコードをたぐって、手さぐりでスイッチを入れた。すぐにブゥーンという振動 が、クリトリスを舐めている和雄にも伝わってきた。 「あっ、あうっ! うあっ、あ、あっ」 亜矢菜の腰がブルブルとふるえ、激しい振動とともに電動セックスが始まったのだった 。あまりにも刺激が強すぎるのだろうか、亜矢菜が腰を振ってイヤがっている。しきりに 括約筋に力をこめて、タマゴ型バイブを吐き出そうとしている様子だ。ひたいに汗を浮か べて身悶える亜矢菜の姿を見ているうちに、和雄は残酷な欲望が頭をもたげるのを感じた 。 「あっ! な、何っ!?」 腰をくねらせてバイブレーターを吐き出そうとする亜矢菜の脚を押さえ、その振動が恥 骨を直撃するように押しもどしたのである。 「ああっ!」 しっかりと、彼女のクリトリスを舌先で捕らえたまま、和雄は恥骨に振動が伝わるのを たしかめた。 「あ、ああっ! たっ、堪らないわ!」 亜矢菜がクリトリスへの刺激を、恥骨で感じているのがわかった。 このままイカせてみよう……。どんな表情と泣き声でイクのか……、和雄はドキドキと 胸が高鳴るのを感じた。 「ああっ、あっ、あっ!!」 いきなり亜矢菜が脚を交差させた。股間を舐めている和雄の頭を締め上げるように、脚 をX字型に交差させたのである。 「んはぁ……!!」 あきらかに女の絶頂だった。ブルブルと腰をふるわせ、たわむように乳房を揺らしなが ら背中がのけぞっている。 しばらく余韻にひたっていた亜矢菜が、慌てて和雄に懇願した。 「ねぇ、もう取り出してっ!」 バイブレーターのコードを探ろうとする亜矢菜の指先を、和雄はつつむように押さえた 。まだ失神するほどのオルガスムスではない。このセックス好きの女が連続オルガでどん な状態になるのか、和雄は野獣のような欲望が高まるのを感じた。 「おねがい、出して! ヘンになりそうなの」 和雄は黙ったまま、バイブを彼女の中に押し入れた。 「イヤっ!」 もうクリトリスを刺激する必要はないと思った。むしろ、彼女の脚をX字型に交差させ て、深く呑み込んだ電動セックスでもっと激しいオルガをためしてみたい。女のオルガス ムスを視姦する欲望が、和雄のイチモツを大きく復活させていた。 無理やり脚を交差させると、意外にも亜矢菜は抵抗しなかった。バイブレーターで凌辱 されているという意識が、彼女に思いがけない興奮をもたらした様子だ。 引いた波がうち寄せるように、亜矢菜の腰がブルッとふるえた。 「イ、イクっ……!!」 電動のかたまりを体内に呑み込んだまま、彼女は二度目のエクスタシーを迎えたのだっ た。息つくひまもなく、彼女は膣の中で蠕動する凶器におびえる表情を見せた。 「お、お願い! 最後はあなたのでイカせて」 などと片手をのばして、和雄の股間をさぐるのだった。 亜矢菜に刺激されるまでもなく、和雄の股間も痛いほど硬くなっている。本当に長持ち するのだろうか……? 和雄は早漏を抑制するという局部麻酔の効き目に不安を感じなが ら、亜矢菜の両脚をひろげた。 連続オルガで茫然としている亜矢菜は、自分の膣圧だけではバイブを吐き出せない様子 だ。和雄はゆっくりとバイブのコードを引っぱり、吐き出そうとする亜矢菜の膣口が軋む のをたしかめたのだった。直径五センチの楕円型バイブを吐き出したばかりだというのに 、亜矢菜の生殖溝は柔らかくうごめいて、美しい縦割れの形状を回復した。 「不思議でしょ? 女のアソコって。小さい相手にも合わせられるし、大きなのも呑み込 めるのよね」 強力な勃起薬で武装した和雄の分身は、亜矢菜の「小さい相手」という言葉にも萎えな かった。いつもより雁首が大きく感じられる先端で、ゆっくりと亜矢菜の陰唇を左右に割 ると、恥骨でクリトリスを圧迫するように彼女の内部に突入したのだった。 「あっ……!」 亜矢菜の身体をそのまま押し上げるような、力づよい挿入感だった。腰を前後に動かす と、おもしろいように雁首が亜矢菜の肉襞をめくる。 「うっ……! す、すごいわ……」 タマゴ型バイブで絶頂をきわめたばかりの亜矢菜は、はやくも髪を揺すりながら喘いで いる。 「はあっ、はぁ、はぁ」 弾力のある乳房が前後に揺れ、パンパンと腰を打ちつける音が淫猥にひびく。亜矢菜の 膣口をくり返しつらぬきながら、和雄は自分のものではないようなペニスの強靱さに驚い ていた。たぎるような血を海綿体にみなぎらせたまま、まさに女肉を切り裂くように捲り あげるのだ。不安だった早漏も、局部麻酔の力で微動だにしない。 「あうっ! イクぅ、イッちゃう!!」 亜矢菜が喘ぎ声をとぎらせながら、唇をふるわせて絶頂に到達したのだった。 「もう……、ダメ……」 大きく波うっている亜矢菜の下腹部を引き寄せ、和雄はふたたびストロークを開始した 。もう何も怖いものはなかった。ヤリマンを自称する若い女を、一方的にダウンさせたの である。 「ああぅ!! もうダメよ、ヘンになっちゃう」 和雄は腰を引こうとする亜矢菜のヒップを、強引に持ち上げて身動きできなくする。必 死に抵抗する女を強引に組み敷く、レイプ犯の心境が理解できたような気がした。 「あっ、あっ、ああぅ!!」 連続エクスタシーで目も虚ろな亜矢菜は、それでも性感神経が反応するままに、キュッ キュッと締めつけてくる。リドスプレーの効き目で粘膜の感覚こそなかったが、和雄は亜 矢菜の肉襞の反応を心ゆくまで堪能した。 「おねがい、もうダメ!」 先端が子宮頸管に当たり、はらわたを突き上げるようなピストン運動に変わった。和雄 は男よりも六倍の深さがあるという女のエクスタシーを、亜矢菜を失神させることで極め させてみたくなっていた。 「まだ大丈夫かい? すごいことになってるねぇ」 などと、失神寸前の女に吹き込むように囁いてみる。和雄が囁くまでもなく、亜矢菜の 生殖溝は淫液と汗にまみれて、ものすごいことになっているのだ。ジョボッ、ジョッポン とくり返し淫猥な音をたてる粘膜の摩擦に、彼女の内部構造が悲鳴をあげている。 「はっ、はぁ、はあっ……」 おそらく酸欠状態になっているのだろう。亜矢菜の呼吸が乱れはじめた。和雄が深い位 置で、激しく腰を押しつけた瞬間だった。ついに、亜矢菜が目を剥いて失神した。これじ ゃ、俺が最後までイケないぞ……。仕方なく引き抜いた瞬間、亜矢菜の股間から液体がほ とばしった。これが潮吹きか……。和雄はしばらくあっけに取られていた。 |
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