| 「ナポレオンに水蓮の花を捧げるムハンマド・アリー」(隠し絵) 仕掛屋定吉, 2001年 8月 |
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ムハンマド・アリー(1769〜1849)、ややこしいけれど、イスラム教の開祖じゃなくて、
ナポレオンと同時代の人物です。 アルバニア人である彼は、当時エジプトを占領していたフランス軍を駆逐すべく、 イギリス軍と共にエジプトに入り、フランスの撤退以後に頭角をあらわしていった人物です。 彼の業績は日本の明治維新とも比較され(明治維新の50年前)、エジプトの近代化を実現しました。 しかしエジプトが強大になることを危惧したイギリスによって、領有権を囲い込まれ、 財政難からスエズ運河をイギリスに売却するに至って、その隆盛に終止符を打つことになります。 その期間に大英博物館のエジプトコレクションが形成されたりしました。 エジプト入りしたころのムハンマドはフランスと敵対していたわけですが、 彼はひとりの英雄としてナポレオンに心酔していました。 その背景には、当初手を組んでいたイギリスが、次第にエジプトを押さえにかかるようになったことも、 心理的に影響したことでしょう。 ムハンマドがナポレオンに出会ったかどうかは、わかりません。 一方、ご存じのとおり、ベートーベンにとってのナポレオンは、簡単に言えば“期待外れ”でした。 ムハンマドとベートーベン。それぞれの『ナポレオン観』は、まさに反転している、というわけです。 こちらにネタばらし画像を置いておきました。 2001年7月末に出版された「頭の体操第23集」には、 これとは違う趣向の絵を掲載していただきました。 そちらもご高覧いただけますと、喜びます。 (c) shikake-ya 2001 |