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| 「BAROQ」 (株)ハナヤマ キャストパズル Akio Yamamoto, 2003 |
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BWV542「幻想曲とフーガ ト短調」、通称“大フーガ”。 ヘルムート・ヴァルヒャの演奏が好きです。 透明感のある主題が、次第に複雑に絡み合うフーガ。 雲間から差してくる光のようなフィナーレ。そして、余韻。 この感動を、動きに託してみたいと強く思いました。 C環とかパリティとかハミルトン経路とか、立体のパズル類を分析的に説明する用語はいくつかあります。 新しいものをデザインするとき、そんな用語を手がかりにしたことも多いです。 しかし「BAROQ」の構想にあたっては、そんな“パズルっぽさ”を意識的に排除しました。 音楽がもたらす感動、それだけを手がかりにしようと思いました。 とは言え、音楽は感性だけでなく知性の産物でもあります。 バロック音楽の対位法(カノン、フーガなど)について、勉強したいと思いました。 音楽の勉強なんて、小・中学校以来です。 |
音大出身の友人たちに参考図書を教えてもらい、譜面を音にしてみたり、そのイメージをスケッチしたり。
そんな日々が続きました。
(Windows用作曲・再生ツール『MUSE』
、重宝しました。ここに謝辞を申し上げます。)美術にも「コントラポスト」という、対位法に似た概念の古典的手法があります。 ギリシャ美術史などでよく登場する用語です。 たとえば「右が立足(たちあし)だから上体は左を上げる」みたいなことを教わった人もいらっしゃることでしょう。 美術の「コントラポスト」はスタティックな作品を自然に見せる様式ですが、 音楽の対位法は時間軸上のダイナミックな様式。 そちらの方がキャストパズルの動きを構想するには合っていたように思います。 そして、「BAROQ」の原型ができました。奇しくも“歪んだ真珠”に見える量感で。 |
2004年夏、個展をいたしました。左の写真はそのときの案内葉書に使ったものです。音楽のような動きを追い求めた結果、凸面も凹面も量感豊かなかたちになったことが楽しくて、 モニュメントっぽく撮影してみました。 (クリックすると別窓で拡大画像が出ます。) © shikake-ya 2004 |
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