歴代回想犬録 |
このサイトは、今日までのブーギー系アメリカンビーグルの系統繁殖に大きな影響を与え、かつ猟芸
並びにエピソードにおいて現在でも鮮明に脳裏に残っている歴代の名犬を紹介するコーナーです。 |
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1.歴代回想犬録(その1:ドン号) |
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(写真:エヒメイシヅチ・ブーギー・ドン号の有姿=当時8才) ドンは、高校野球で全国的に有名な池田高校から更に剣山の方向に向い、山深い井川町の故元木二朗氏が所有しており、8才の時に訳あって当犬舎に来ました。当時ドンは実猟では年間に100頭ものノウサギを狩るとても優秀なビーグルとして、その名は近隣は元より高知・香川県にまで知り渉っており、皆が直仔を欲しがっていた。ドンと出会ったのは、小生が猟犬競技会の審査員として池田町に行ったときが初めてで、その猟芸と素晴らしい体型を目にし驚いた。小生も元木氏に何とか種を分けて貰いたいと懇願したが、元木氏もなかなかの御仁で4年程疎遠になっていた。 暫くして、小生が不慮の事故で親犬を4頭も一度に亡くし、猟を休止に追い込まれていた。ある日、元木氏より電話があり「ドンを取りに来なさい!」言う連絡があり、氏の家にお邪魔したところ、奥様お一人が出てこられ「ドンちゃんを大事にして下さいね・・・」と涙ぐみながら申され、何とも言えぬ想いを胸にドンを連れて帰って来たことを今もハッキリと脳裏に記憶しております。元木氏はドンとの別れが辛く留守でした。しかし、後でご子息から聞いたところによると、「イヌが居ない猟師ほど辛いものはない」との氏の決断で家族も渋々了承したらしいです。 その後、ドンは当犬舎の救世主として数多くの優秀な直仔を残し現在に至っております。このドンも有名な「ブーギー系」であったからこそ、小生と元木氏を結ぶ接点となり、強いては笹本氏、前田氏との友情に進展し、現在まで30年近くも系統保存が続けられた大きな要因となっております。 |
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2.歴代回想犬録(その2:トップ号) |
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(写真:4世代=シコクプリンス・ブーギース・トップ号の有姿=当時4才) トップは、上記しましたドン号の直仔であります。ドンが当犬舎に来て、2回目の子供となります。1回目には、全猟・第12回全国ビーグル決勝大会で見事成犬優勝を成し遂げ内閣総理大臣杯を獲得した「シコクプリンス・ブーギース・マリー号」がいます。トップ号の名前の由来は、今は亡き日本のブーギー系の祖として時代をリードした有名な「ジャパンウイルクリフ・ブーギー・トップ号」を彷彿させる素晴らしい子犬でしたので、諸先輩に冷やかされるのを覚悟で銘々しました。こんな大きい名前を付けたものですから、何とか大成させなくてはと思っておりました処、県下でもトップクラスのビーグラーで猟友でも有ります古井氏が当犬舎を訪れた際に事情を話した処、ドンの仔であれば是非飼ってみたいと言われ氏の元で飼育・訓練されることになりました。その後氏の厳しい訓練にも耐え、猟芸も日々グングンと上達し、トライアルでは小生のダンサー号を凌ぐ勢いで、四国ではトライアル入賞犬の常連となり、トップの名前に負けない立派な猟犬に成長してくれました。その後、古井氏よりこんな素晴らしいビーグルは、我々のところで居るより、やはりブリーダーに返した方が良いとの判断で4才の時に里帰りとなりました。トップはその後数多くの優秀な子供を残してくれました。その中の1頭が、系統保存のコーナーで紹介しました「ターボ号」であります。 トップは、当犬舎歴代ナンバー1のビーグルであり、同犬の再現を夢見て良犬作出に取り組んでおります。 |
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3.歴代回想犬録(その3:パット号) |
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(写真:6世代=シコクプリンス・ブーギース・パット号=当時12才) パット号は、13才で亡くなるまで現役のウサギ猟犬として活躍した素晴らしいビーグル犬でした。食欲も猟欲も旺盛で、まだまだ若い者には負けない・・・とばかり元気に頑張っておりましたが、遂に平成16年12月12日に素晴らしい多くの想い出を残し、老衰でこの世を去りました。パット号は一生涯殆ど病気もせず丈夫で本当に手間のかからない元気者でした。また、亡くなる年(13才)には、孫娘のマツ号との間に思いもよらぬ6頭の直仔を残し、現在2頭(牡:コマ号、牝:アイ号)を飼育中です。2頭共にパット号に良く似た(遺伝形質を継承した)素晴らしいビーグルに成長しております。 パット号の父親は、ドン号と同様に、徳島県ビーグル愛好協会主催のトライアル(徳島県池田町)の審査にて出会った犬で、俗称『ライオン丸』と呼ばれていました。外見は黒光する見事な黒一枚の短毛に覆われ、頭骨は大きく発達しハウンドらしい大きな耳が今も印象に残っており、この様な美しいビーグルは今も見たことがない。さて、ライオン丸と言われる由縁は外見からは全く分からない。誰に聞いても『奴が山に入れば直ぐ分かる』と言う。益々分からなくなったが競技会が始まってその訳が直ぐに分かった。並みのビーグルの5倍も有ろうかと言うブルーチック並の大声の持ち主であった。彼の『ウォーン・ウォーン』と言う鳴き声は他のビーグルの鳴き声が聞こえない奥山でもしっかり聞き取れるもの凄い大声であった。この大声も前述した黒光した美しい体形と共にその後30年間未だ見たことがない。 以上のような事から、同犬の直仔が欲しくなり、台牝が発情したため交配をお願いするため連絡を取ると、なんと競技会の後、訓練中イノシシの切られて即死したと聞き一瞬呆然とした。直仔(牡)は居ないか問い合わせたが牝しか居ないとの返事であった。その後、小生がこの犬の直仔を探していることを多くのビーグラーが知るところとなり、猟友の遠藤氏が猟には使っていないがライオン丸の直仔が居るとき聞き、早速見せて頂いたところ、体形はよく似ている黒一枚の素晴らしいビーグルで、早速交配の約束をし、チャチャ号(ドン号の孫娘)と交配をして4頭の子犬が生まれ、その内の唯一の牡ががパット号です。 パット号もライオン丸の遺伝形質を良く継承し、トライアル会場では『黒一枚の奇麗なビーグルですね』と良く言われました。また大声も継承しており、ドン号譲りの頑丈な身体も遺伝的にミックスされ、ドン号同様に一生涯現役を貫いた想い出に残る素晴らしいビーグル犬の一頭であります。 |
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