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かりゆしからの鳩間島

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かりゆしからの鳩間島 ぼくは沖縄に行くとき、いや、ただのんびりするという目的で沖縄に限らずどこかに行くとき、出来るだけ飛行機は使わずに船などで行こうと思っています。船の中は暇ですが、その暇さ加減がその後の旅の気分を微妙に変えるのではないかと思っているからです。飛行機で行ってしまえば時間が有効に使えていいのですが、この時間が有効に使える、というような考えを捨てたいわけなんですね。効率よく観光したいとか、あっちもこっちも見たいとか、そんなエコノミックアニマルのような考え方はちょっと捨てて、ただただゆったりとする、その感覚を味わいたいわけです。
 沖縄までは東京からまるまる2日かかります。大阪からでも2泊3日です。甲板にでて、海の皺がちょいちょいと波打っていたり、雲がわずかずつ形を変えたりするのをのんびり眺めていると、自分のアタマの中から日常のいろいろなしがらみやわだかまりが、少しずつ気体となって耳や鼻から抜けていくのが分かります。ああ、これって、島の楽しみ方と同じですね。周りは全部海だし。
 鳩間に行くには沖縄本島からさらに船で一泊二日の石垣島から、さらに船で2時間ほどかかります。石垣からの船は「かりゆし」です。かりゆしというのは目出度いとか言う意味のウチナーグチ(沖縄弁、の意)。鳩間島を経由して西表まで行くフェリーなので、西表島に行くライダーなども利用します。でも西表に運ばれる様々の生活物資運搬がその主な仕事です。ぼくが乗った日の乗客は全部で8名(ちなみに帰りは3名)でした。
 小さい船ですが、荷物はたくさんあって、溢れんばかりです。積み込みに時間がかかって出港が約1時間遅れました。でもそんなことは気にしないことにしましょう。ライダーたちはしきりに文句を言っていましたが。
 船の操縦をするブリッジの前にベンチがあって、そこにすわって前を見ていたら、だんだんと鳩間島がその姿を現してきました。こんな小さい島でも、島があるとその上には雲が出来ます。上昇気流が発生しやすいからです。左側に延々と続く大きな大きな西表島の上は雲だらけです。西表島はいつも天気が悪いことで有名です。
 しかし海がきれいですね。ため息がでます。


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撮影データ
平成9年9月2日
PENTAX LX/SMC PENTAX F17-28mmf3.5-4.5FISHEYE
F8.AE
FUJICHROME RVP