☆ニイハオ!シンガポール・香港・中国☆ (全3ページ)
訪問都市:シンガポール・マレーシア(ジョホール・バル)・香港(返還前)・マカオ・中国(広州・武漢)

卒業前にいっとこう
 格安航空券販売で急成長中の某旅行会社に就職も決まり、学生生活も終わりに近づいた1996年2月13日、航空券の割引が多少受けられると言うのでそれを利用して中国系(?)の国々へ行ってみることにした。キャセイパシフィック航空を利用して香港経由シンガポールまで行き、香港でストップオーバーしてかえってこようという計画だ。

2月13日(火)
 朝5:00に起床し、電車で関西空港を目指す。電車は混み始めており、大きなバックパックを持つ僕に冷たい視線が注がれる。そう、平日のために出勤中のサラリーマンたちでいっぱいだったのだ。
 それでもなんとか関西空港到着。チェックインが出発の2時間前より少し遅れたのが幸いしたのか、なんと無料でビジネスクラスにアップグレード!そのときはめちゃくちゃ喜んでいたが、ヘタをするとオーバーブックで席がない..なんてことにもなり得たのでまあとにかくラッキーだったのであろう。CX503便は定刻10:30に関西空港を離陸し、機首を香港に向けた。
クリックすると拡大します ビジネスクラスでの優雅な空の旅を楽しんでいたが時のたつのは早いものであーっと言う間に香港に着いてしまった。飛行機をCX711便に乗り換え、さらにシンガポールへ向かう。今度は(当たり前だが)エコノミークラス。なんという狭さ!優雅な旅の後だけに(別に普通の広さなのだが)よけいに狭く感じられる。やがて19:30、シンガポール・チャンギ国際空港に機体は静かに舞い降りた。
 バスで宿へ向かう。さすがに赤道が近いだけあって蒸し暑い。長旅の疲れもあったのだが荷物をおいて外へ繰り出す。オーチャード・ロードがすぐ近くだったので夜でも人通りは多い。夕食をとり、床につく。

2月14日(水)
クリックすると拡大しますクリックすると拡大します 一泊目の宿が少し高かったので宿を移る。朝食は「やっぱりチャイナタウンでしょ!」と勝手に決めつけ、チャイナタウンへ向かう。朝から活気があり、なぜかは知らないが妙に落ち着く。ここで日本円にして約180円のビーチサンダルを買う。この文章を書いている1999年6月現在、それはまだ現役で使われている。いい買い物をしたものだ。お粥を食べ、あらかじめ予定していたセントーサ島へ。セントーサ島はシンガポールの南部にあり、ここにはアジア大陸最南端地点と言われる場所がある。今回の目標はそれであった。しかしセントーサ島にせっかくお金を出して入るのにそれだけではもったいない。アンダーウォーターワールド(水族館)等を見た後に砂浜に行く。おもしろいのは洋上に浮かんでいる貨物船(めちゃくちゃたくさんある!)が一斉に同じ方向を向いて留まっていること。後で分かったことだが、海流の関係でそうなってしまうんだそうだ。
クリックすると拡大します アジア大陸最南端地点に行く。踊るハニワのような記念碑があるだけで少し拍子抜けしたが、「最南端」という響きにうれしくなり、写真を撮る。セントーサ島では建設中の巨大マーライオンがその異様な姿を見せ始めていた。なんでも完成した今では夜になると目から光線がでているのだそうな(真偽のほどは不明)。くわばらくわばら。

 

2月15日(木)
 この日はシンガポールの市内をまわることにし、てくてく歩き出す。朝昼兼用でタイのカレーにトライするが頼んだ場所とものが悪かったのがヒジョーに辛いカレーがでてくる。辛いもの好きの名折れ!と思い、頑張って食べるがそれでも辛いものは辛い。辛い(からい)→辛い(つらい)の図式であった。値段も高く、二度と来るか!と負け犬になりつつ観光を始める。まずは基本でしょ!ということでマーライオンを見に。「え?これ?」が正直な感想。大マーライオンとその近くに小マーライオンがあったが、近くに橋が建設中でどの角度から写真を撮ろうにもいい構図がない。意気消沈しつつラオ・パ・サ・フェスティバルマーケットへ。訳の分からないものがたくさんあり、心が躍る。どぎついピンク色の飲み物があったので飲む。アイスクリーム・ストロベリー・ミントが複雑に混じり合い、なんとも表現しがたい味であった。
クリックすると拡大します そしてアラブ・ストリートへ。周りを歩く人の顔つきが急にその名の通りアラブ系になる。屋台らしきものがあったので喜んで怪しき正体不明食物を買い、食べる。観光がどうも不発だったので、まるで見たことのない食べ物を食べることで喜怒哀楽を味わおうとでもしているような強引なやり口であった。
 リトルインディアも不思議なものがたくさんある。かの有名な(手から金を出す)サイババの写真があったので喜んで購入する。現在も部屋に飾られている代物である。ここで夕食をとるが、また正体不明のカレー味ピザ風とでもいうようなものを食べる。朝の食事よりははるかによかった...
 シンガポールに来て初めて気づいたことだが、夜歩いても全然危険な匂いがなく、安全なのには驚いた。また、緑が非常に多く住み易そうではある。シンガポールについて抱いていた先入観が大きく変わっていった。

2月16日(金)
クリックすると拡大します 朝からバスに乗り、マレーシア国境を目指す。シンガポールのイミグレーションで出国のスタンプを押してもらい、バスを敢えて降りる。ここから徒歩で国境を渡りたかったのだ。国境は大きな荷物を持って歩く人、観光気分の人、その他かなり大勢の人が乗り物だけでなく徒歩で行き来している。長い国境を徒歩で渡るとそこはマレーシア、ジョホール・バルの町であった。
 うだるような暑さの中を歩く。シンガポールのこぎれいな感じと違い、急に雰囲気ががらりと変わる。国境を越えるだけでこんなにも違うのかと不思議な感じがする。サルタン王宮などを見学し、スーパーでよくわからないレトルト食品をおみやげに買い、再びシンガポールへ。
 歩き通しでかなり疲れていたので足ツボマッサージをしてもらう。ツボに興味のある身として押してもらいながら真剣にやり方を見て学習した。それにしても痛かった...。しかしやはり東洋医学はすごい!足の疲れが急に軽くなったのだ。
 夜、近くの映画館で「セブン」をやっていたので見に行く。あとで日本語で見ても難しい話だったので英語で見て分かるわけもなく、中国語の字幕を見て推測しながら見る。みんなが「どっ」と笑うところで何がおもしろいのかよく分からず、とりあえずみんなに会わせて笑う。つらい夜であった。

香港へ

2月17日(土)
クリックすると拡大します 朝、チャンギ空港へ向かう。CX714便で香港へ。かの有名な香港カーブを体験しつつ機体は啓徳空港へ着陸。噂通り屋根をかすめるようにあまりにも低空を飛ぶので驚く。洗濯物を干している人がみえたくらいだ。バスで尖沙咀(チム・サ・チュイ)へ向かう。繁華街ネイザンロード沿いに今日の宿はあった。名前を重慶大厦(チョンキンマンション)、安宿がビルの中にひしめいているところである。バスを降りると早速危険な匂いのする客引きたちがわっと集まり、「Do you need a guest house?」連続攻撃を仕掛けてくる。一応大阪から来たと言うことで「Osaka Guest House」に安易に決めていたのでそこを目指そうとするが客引きはしつこい。薄暗いエレベーターに国籍不明の人(おそらくインド・中東系)たちとすし詰めになりながら宿を目指す。Osaka Guest Houseはやさしい中国人のおじさんおばさんが経営しているいい宿であった。(部屋は汚いが...)。部屋に窓はなく、昼か夜かも分からない。一番苦労したのがトイレで水がちゃんと流れず、その都度吸盤をつかって流さないといけないことだった。

2月18日(日)
クリックすると拡大しますクリックすると拡大します スターフェリーで香港島を目指す。1ドル70セントの豪華な船の旅。香港島を歩いていると牛丼の吉野家を発見!日本と一緒なのかどうか興味がわき、ふらりと入る。Beef Bowl with Vegetables & Flesh eggなるものを注文。普通の牛丼に温野菜らしきものが入り、温野菜を除けば味は変わらない。
 さらにてくてく歩くと道ばたのおっちゃんがなにやら話しかけてくる。どうやら道を聞いているらしい。「日本人(リーベンレン)」と言うと「あー」といいながらなにも言わず去っていく。よっぽど現地の人にとけ込んでいたらしい。複雑な気持ちでさらに歩く。
 このとき初めて知ったのだが、この日は中国旧正月(華人正月)の大晦日に当たる日だったらしい。広場では正月飾りやら食べ物やらいろいろ店がでて売られている。店を冷やかすがあまり見たことのないものが多く、好奇心が騒ぎ出す。コーフンしてはっと気がつくと手には正月飾りが握られていた...。しかもいくつも買ってしまっていたのだ。

クリックすると拡大しますクリックすると拡大します 日も傾いてきたのでピーク・トラムでビクトリア・ピークへのぼる。噂通り夜景がすばらしい。遠くでは啓徳空港に離着陸する飛行機が見える。しばらく呆然として見ていた。
 夜11時頃、再び外へでる。大晦日なんだから何かやるに違いないと思ったのだ。店が開いていて結構活気はある。しかし12時をすぎても何も起こらず、そそくさと重慶大厦に帰る。

2月19日(月)
クリックすると拡大します 映画を見に行く。タイトルは「簡単任務」。成龍(ジャッキー・チェン)の映画である。日本では確か「ファイナル・プロジェクト」という題だったような...。話は英語で展開し、中国語の字幕がでるのはシンガポールと一緒である。しかし、断然わかりやすい。笑うべきところで笑え、満足しつつ外にでる。やけに騒がしいなーと思ったら今日は華人正月の一日(ついたち)、パレードを行っていた。見逃したが、どうやら香港の有名人もパレードに参加しているらしい。映画を見てる場合ではなかった。パレードは長い間つづき、その間にも僕はよく分からなかったのだが有名人が通っていったようだ。お祭りムード一色で血が沸き立った。

2月20日(火)
 
あいにく天気は荒れ模様。それでもフェリー乗り場からマカオへと向かう。海は波が高く、船は上下左右に大きく揺れる。船酔いしにくい僕ではあったが、さすがに気分が悪くなる。おもしろいのはこれだけ船が揺れているのにカップラーメンを食べ、途中で気分が悪くなって吐いている人を何人か見かけた。普通こんなとき食べるかー?先を考えない行動を見て船酔いがいくぶん和らぐ(不謹慎!)。
クリックすると拡大します 1時間半後、マカオに到着。船酔いで足元がおぼつかない。マカオグランプリ博物館やモンテの砦などをまわる。徒歩でまわるのは少々無理があった...。カジノへ行きたかったが金があまりないのでちらっとだけ見てフェリー乗り場へ向かう。やはりマカオは金のあるときに来る場所のようだ。
 悪天候のためフェリーが遅れている。予定ではちょうど香港に着いた後花火を見る予定だったのだが遅れたせいで最後の一つだけしか見れなかった。悲しい...。しかしそれでも運が良かったのである。あまりの悪天候に次の船は欠航。帰れなくなるところであった。
 夕食、一緒に来ていた後輩が明日帰るので、北京ダックを食いに行こうと言うことでちょっと高級そうな店に行く。知っていそうな名前の食べ物をしこたま頼み、食いまくる。安いところでしか食べていなかったので胃は大喜びだったことだろう。心配はお金であったが...。

2月21日(水)
 朝、粥を食べ、路線バスで空港へ向かう。後輩を見送り、バスで再びネイザン・ロードへ。通り沿いの店や少し路地に入ったところなど見ていなかったのでひたすらてくてく歩く。あまり目新しいものも見つからず、宿へ戻る。

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