5.  瀬戸内的美食感涙旅情

食を極めたい...

 今回の予算は3万円。「公共交通機関を使う」「和菓子を極める」というテーマをあらかじめ決め、それに沿って綿密(?)に計画を練っていく。この二つのことにこだわった意味はいつもの通りあまりないのだが、いつもは車を使ってビュンビュン行ってしまうのでもうすこし「旅情」あふれる旅をしてみようぢゃないか、と考えた。そして相変わらず食いしん坊軍団、食べることにぬかりはない。

船で松山へ

 1998年11月20日夜、我々は神戸中突堤(メリケンパークのところ)にいた。夕飯を食べる場所探しに手間取り、着いたときにはフェリーがその巨体をいままさに接岸せんとス、という状態であった。早速船内に入る。思っていたよりはるかに船内は広く、まるで動くホテルであった。好奇心旺盛4人組はすぐさま船内探検にでる。甲板にでると風が強く、非常に冷たい。神戸の夜景が美しいのでしばらく寒さも忘れて船上の旅の始まりに酔いしれる。(本当は船上でバカなことしていた)。気がつくと船は瀬戸内海をぐんぐん航行しており、風もますます冷たくなってきた。
 明石海峡大橋の下を通過する頃、再び甲板にでる。12時になってないのでライトアップされていると確信していたのだがライトは消えており、真っ暗な橋の下を船は静かに通過していく。暗闇にあっても橋はあまりにも巨大で圧倒されてしまった。昔、同じように船で松山に行ったときも(そのときは東予行きのフェリーだったが)ライトアップした橋を逃している。どうもライトアップされた橋に縁がないらしい。
 2等船室は大雑魚寝部屋とでもいうようなところだったが準備の疲れもあってか横になると同時に夢の中へと引き込まれていった...

松山に到着!

クリックすると拡大しますクリックすると拡大します 21日早朝、松山観光港に入船。伊予鉄道の高浜駅が近いのでそこまで歩く。天気は快晴。磯の香りがすばらしい。伊予鉄道に揺られて松山市駅をめざす。途中、白いフェンスにハンカチがたくさん結びつけられている駅がある。訪れるのは初めてだが「どこかで見たような...」と思っていたら「東京ラブストーリー」でロケに使われた駅なんだそうだ。記憶が定かじゃないがたしか「梅津寺(ばいしんじ)」という駅だったと思う。市電に乗りかえて道後温泉に行く。松山市駅をでて市電の中から外を見ると、某旅行会社の松山営業所、A所長とMさんがこっちを向いて手を振ってくれている。ありがとー!遠いところに来てそういうのがあるとうれしいもんですね。
クリックすると拡大します 道後温泉で朝風呂にはいる。このお湯はいつ入っても体にやさしい。昼は名物しっぽくうどん。コシのある麺が大変よろしゅうございました。

飽食バトル始まる

クリックすると拡大します おいしい和菓子の店を既にピックアップしてあったので市内で片っ端から買い込む。老舗のたけうちのまんじゅうに蒸しパン、その他諸々...それらを松山城まで持っていき、そこで食べる。タルトとか有名なものは除外された。腹が甘くなってもうたくさん!となったところで腹ごなしに松山城観光。しかし食を求める旅は始まったばかり。現地の「おいしい」といわれる飲クリックすると拡大しますみ屋に行き、「瓦焼き」なるものを食べる。店の名を「坊ちゃん月花亭」という。
 瓦の上で焼き肉をしていくのだがこれがいままで食べたことがないくらい絶品!牛肉はじゅわっと口の中でとろけ、地鶏は芳醇(ほうじゅん)な味わいだった。メニューが本当にたくさんあり、これは何回も行って食べる必要があると感じる店であった。こうして、松山の夜は更けていく...

さらに食を求める

クリックすると拡大しますクリックすると拡大します 22日、JRで今治へ行く。フェリー乗り場へ歩いていく途中、朝市をやっていたのでミカンを買う。あまり美味しくなくて失敗...フェリーで瀬戸内海をゆっくりと進む。ところどころに建設中の瀬戸内しまなみ海道が姿を見せている。ここもしばらくすると車でびゅーんと通過してしまうことになるのか?船での旅は何ともいえない味わいがある。ここを船で行かないのは惜しい。やがて船は三原へ入港する。
 モタモタしていて三原駅行きのバスに乗り遅れ、歩く。あいかわらずまわりを考えずアホなことをしつつ行くと、あっという間に駅に着いてしまった。ときにはアホになることは非常に大切なのだ。尾道へ移動後、行列のできるラーメン店「朱華園(しゅかえん)」へ。見ると大行列ができている。結局1時間半並んでやっと食べられる。思い切り期待して行ったせいか、ちょっと拍子抜け。普通よりうまいんだけど...なんか物足りなく思ったのは僕だけか?
クリックすると拡大します 気を取り直して反対側のアイスクリーム屋へ。米で作ったアイスなど風がわりなアイスを頂く。腹がさすがにはち切れそうになり、観光することにする。尾道のすぐ向こうには向島があり、フェリー(?)で対岸に渡れる。小さな船だが、市民の足としてつかわれている。片道100円。小さいが贅沢な船の旅がここで味わえる。向島を徒歩で散策したあとは再び尾道へ戻る。
 さて、再び尾道。さらに食べ物を買う。海岸沿いにおいしいアイスクリームもなかの店を発見!「からさわ」という名の店は一見小さなふつうのアイスクリーム屋だが、食べたときにはおもわず「走り出して」しまうほど感動的な味のするアイスクリームを売っていた。感動を語りつつ次は和菓子の店へ。「中屋本舗」はいかにも「老舗!」という風格を持つ店でありました。ここでクリックすると拡大しますまた数種類の和菓子を買い、公園で食べる。さすがに食ってばっかりいたので胃もかなり疲れていたようだ。
 観光などもして各駅停車で大阪まで。短い時間だったが内容がぎっしりつまった小旅行になった。しばらく貧しい食生活をおくっていたのでその反動もあってか、もう死ぬほど食ってしまった...。しばらくは和菓子をみるのも嫌になったくらいだ。

 みなさん、食べ過ぎはほどほどに...

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