はじめに:
感謝を生む『慈悲の心』を書かなければいけないと思った。
私にとって信濃の屈辱史こそが、慈悲心を湧かせる切っかけとなったのである。
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人が生きるということは、敵ばかりではなく内なる邪悪との闘いでもある。悪鬼に襲われても、信仰によって培われた慈悲心があれば、御仏は必ず手をさしのべて下さるものである。
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善光寺弥陀の争奪を通して乱世に生きた人々が、何を信じ何を為そうとしたか、そしてこれからの混沌とした時代を生きる我々の道標となってくれれば、この書を著した目的を果たすことができる。