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症 例 (不妊症)

当院は、不妊症専門の鍼灸院です。ここでは、特に大きな問題を克服して妊娠された方を取り上げました。ご参考になさってください。



  4度の流産を乗り越えての妊娠(34歳)
結婚3年。昨年から10ヶ月の間に4度流産しました(全て自然妊娠)。専門病院で不育症の検査を受けるのと同時に、何でも良いので身体を整える為に受診することにしました。

この方は、単なる冷え性というより、体温が低いことが気になりました(10代の頃、低体温症との診断を受ける)。腹部や臀部は特に冷えが強い。さらに流産の後、卵巣機能が低下、ホルモン剤を使用していないにもかかわらず、腫れたり水が溜まることがある。月経内容(色・塊等)も良くなく、やや重症の印象でした。不育症の検査の結果は全く問題なく、身体全体の循環と子宮の改善に重点を置く方針で施術しました。低体温のせいか反応が悪く、卵巣・子宮の状態に変化が見られるのに半年近く掛かりました。タイミング法とAIH(3回)を行った後、ステップアップ。1回目の体外受精で妊娠(14ヶ月目)、安定期に入るまではやや不安な状態が続きましたが、無事に男児を出産されました。


  ステップダウンで、まさかの妊娠(38歳)
結婚して半年。年齢的に早期の妊娠を希望していたのですが、基礎体温の状態が気になっていたのと、首・肩のコリがひどかったので、取りあえず鍼を受けることに。3ヶ月程で基礎体温も月経内容も改善してきたので、不妊専門クリニックで夫婦で検査を受けたところ、精子に問題があることがわかり、本格的に治療を始めました。

この方は、20代から卵巣嚢腫があり、黄体機能が弱い、むくみが強い、冷えが強い(特に腹部)、等々気になる点がありました。精子の問題が判ってから、AIHを4回行った後、ステップアップ。その結果、顕微授精でないと受精が難しいことも判りました。正社員で仕事をされていることもあり、体外受精をするにも年2回しか出来ないので、ダメもとでタイミング法やAIHを続けてもらいました。3度目の体外受精も陰性となり、4度目に向けて準備中に自然妊娠。妊娠報告を頂いた際の御本人の弁、「今までの治療は何だったのでしょうか?」 この言葉は、私もしっかりと心に留めて置きたいと思います。もっと早く結果を出してあげられたのではと(初診から1年半)。



  月経不順に加え、両方の卵管に問題が・・(35歳)
結婚5年、年に3〜4回無排卵の月があり、誘発剤を服用してのタイミング法を1年半、人工授精を1回行った後、ステップアップ。2度の体外受精(ICSI)後、卵管造営検査を受けた結果、水腫と閉塞が見つかり両卵管を手術しました。3度目の体外受精も陰性。採卵は多く出来るのですが、移植できるのは2〜3個、このままでは不安なので、4度目に向けて卵巣と子宮が少しでも元気になればと思い、鍼を受けることにしました。

夜勤もあるハードな仕事の為か、無排卵の月があり、黄体機能も低下していました。黄体ホルモン剤を服用しても安定せず、月経期に体温が上昇することもあります(中医学的には良いことではありません)。腹部や脇腹から臀部にかけての冷えもとても気になりました。この方の場合、体外受精を選択するのがベストであったので、全身の循環の改善と子宮への刺激に重点を置き施術しました。8診目で基礎体温が安定し、月経内容も改善。12診後4度目の体外受精を行い、無事陽性。忙しい中規則正しく受診されたことが早い結果につながったと思います。
出産後1年経たないにもかかわらず断乳し、再び来院。2人目目指し、体外受精に向けて準備中です。


  無排卵(多嚢胞性卵胞症候群)から、AIH(人工受精)で妊娠(29歳)
結婚後なぜか月経周期が50日位へ延び、月経痛もひどくなったので、婦人科を受診。多嚢胞性卵巣症候群、右卵管閉塞、フーナーテスト不良、黄体機能不全、と診断され治療を開始しました。約2年間誘発剤を服用しながら、タイミング法と人工授精を繰り返しましたが、妊娠できず。ステップアップを勧められましたが、フルタイムの仕事があり時間も取れないので、まず体を整えてからと思い受診しました。

2年間休み無くホルモン剤を服用されていたせいか、OHSS(卵巣過剰刺激症候群)になったり、月経内容(量や塊等)も良くありませんでした。10診後ようやく月経内容が改善しましたが、ホルモン剤は継続していたのでOHSSはありました。思い切ってホルモン剤を休んでもらうことに(御本人は渋々でしたが)。2ヶ月後自然に排卵出来、黄体ホルモンも安定してきたので、「この調子なら、タイミング法かAIHで妊娠できますよ」、と伝えました。御本人はステップアップ希望でしたが、クリニックでの治療再開後1回目のAIHで妊娠、その後も出産まで月1回受診され、無事女児を出産されました。


  左右の卵巣を手術、でも妊娠(36歳)
15年前に、卵巣腫瘍手術(左全摘、右部分切除)。3年前結婚と同時に転居。生活環境の変化からか、月経不順となり、時々無月経にも。翌年から、専門病院にて治療開始しました。早期卵巣機能不全との診断で、ホルモン剤を使用して、タイミング法・AIH、そして2度の体外受精を行うも、すべて陰性に終わる(途中1度転院)。2年後夫の転勤で、横浜へ転居。2件の病院でかなり悲観的なことを言われていたので、最後のチャレンジとして「子陵」に通うことにしました。

大きな手術を受けておられた為、排卵誘発剤にも反応が悪く、お医者さんもお手上げ状態でした。私は、卵巣はもちろんですが、多くのストレスが身体全体のバランスを乱していると判断しました。4診後、早速月経の内容が改善。3ヶ月後から自力で排卵できるようになりました。その後は一進一退を繰り返しながら改善、その間毎月タイミング法・AIHを続けられました(ホルモン剤は使用せず)。初診から13ヶ月、AIHで陽性反応、心拍も確認された、との報せを受けました。お医者さんも「あなたが、ここまで良くなるとは思わなかった」とおっしゃったそうです。
あきらめずに、治療を継続して頂けた事に感謝します。


  閉経が近づくも妊娠(44歳)
結婚して10年、7年前第1子出産(治療歴あり)。2度の転院の間に、10数回体外受精を行うも陰性。1年前より右卵巣が機能停止、左も誘発剤への反応が低下し、これまでより採卵出来ないことが多くなる。このままでは閉経してしまうと悩んでいた時、こちらの患者さんに紹介されました。

失礼な言い方ですが、かなり卵巣機能が低下しており、卵胞発育だけでなく、基礎体温表からは黄体機能低下も見られ「重症」と感じました。さらにご主人にも問題があり、体外受精しか選択できない状態でした。
ただ身体全体の状態は良く、治療後すぐに月経の状態が改善されたことから、年齢というよりも、度重なる不妊治療からくる「婦人科」の疲弊が原因と判断しました。週1回の治療を続けられて2ヶ月目、私の見込みは良い方に大きく外れて、次の体外受精で陽性反応。早期での流産を何度か経験されておられるので、心拍確認後連絡を頂きました。
おめでとうございます。


  多嚢胞性卵巣症候群と高プロラクチン血症(31歳)
結婚して6年。結婚直後、夫の転勤で海外へ転居。その頃から月経不順となる。昨年帰国。婦人科検診を受けると、多嚢胞性卵巣症候群と高プロラクチン血症との診断を受け、テルロンと排卵誘発剤が処方される。3ヶ月前に陽性反応が出たのですが、妊娠は継続できませんでした。漢方薬も服用してたので、鍼もやってみようと、受診しました。

この方は、海外転居前は月経が正常であったことやその他問診結果からも、ストレスが最大の原因でした。お小水の状態にも気になる点がありました。排卵誘発剤を服用しないと無排卵のことが多く、高温期の状態も良くありませんでした。
初診から1ヶ月、ご本人の判断で誘発剤の服用を中止。次の月経から改善が見られ、プロラクチン値も正常値近くまで下がりました(テルロンの処方量は半減)。3ヶ月目、自力で排卵出来るようになりましたが、高温期の状態はまだまだでした。婦人科の検診でも基礎体温表でも、毎月正常な排卵が確認されていたので、引き続き高温期の調整を図っていたところ、7ヶ月目、自然妊娠されました。


  チョコレート嚢胞・筋腫を乗り越え、待望の妊娠(35歳)
子宮内膜症がひどく5年前右卵巣摘出、その3年後子宮筋腫の手術を受けました。夫の状態も良くない為、自然妊娠はあきらめ体外受精に変更しましたが、なかなか妊娠できません。次の移植を1ヶ月後に控え、今回は出来ることは何でもやろうと、数件の鍼灸院に問い合せた中で、先生だけが「そんな数回では無理です。他院へどうぞ。」と断られました。先生の説明に納得できたのと、安易に引き受けられなかった事もかえって気になり、その場で受診を決めました。

身体を整えるにはどうしても2〜3ヶ月は掛かります。数回の治療ではとても無理です。この方は2度の手術に加え、元々ストレスの影響を受け易いタイプで、様々な症状が出ていました。婦人科も例外でなく、月経も基礎体温表も良くありませんでした。全身の調整を中心に、徐々に婦人科への働きかけを増やしました。2ヶ月目位から冷え性や便秘といった症状が消え、3ヶ月を過ぎた頃には婦人科も安定してきました。そして初診から半年、嬉しい報せを受けました。安定期以降は、出産に向けて月に1度の治療を続けられ、無事に元気な女児を出産されました。



  鍼灸と漢方薬だけで自然妊娠(39歳)
5年前にチョコレート嚢胞が見つかり、内膜症があると妊娠しにくいと聞いていたので、不妊治療を始めました。2度の体外受精はうまくいかなかったので、まず身体を整える事に重点を変更、不妊治療はしばらく休むことにしました。取りあえず漢方薬を飲み始め、他の方法を模索していたところ、こちらが「不妊専門」と知り、試してみることに。

ご本人は順調と判断されていたようですが、基礎体温表も月経もとてもいい状態とは言えませんでした。身体の冷えも強く、病気ではないのですが、身体のあちこちにバランスの悪さが見られました。6診目で冷え性が改善、7診目で低いなりにも高温期が安定する。19診目からはお手本のような基礎体温が続くようになり、ようやく月経も改善しました。予定通り身体のリセットが出来たと考え、その後は体調を診ながら治療を続けたところ、7ヶ月目(32 診)で妊娠報告を受けることが出来ました




                                      
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