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准看護師問題

1、准看護師制度

 准看護師制度は1951年(昭和24年)に創設 准看護師は「医師、歯科医師または看護師の指示を受けて」医療行為をすることになっている。制度上、責任のある管理職にはなれないのである。実際の現場では、あまり変らない仕事をしており、熟練した准看護師でも優秀な人材が沢山います。

 看護の質をあげる意味でも准看護師養成制度の廃止は早急に必要だと思います。医師には准医師などと言う資格はありません。医療従事者の中で何故か看護の資格だけが一本化になっていません。なぜ准看護師ができたかは、看護師不足という背景があります。看護師不足を解消するために短い期間で養成できる准看護師が養成が開始されました。

(昔は、乙種看護婦と言われていた。正看護師は甲種看護婦 名称を統一する為に乙種看護婦もすべて看護婦に名称変更した過去があります。これと同じような法律改正だけは、してほしくありません。)

 そもそも日本の看護師養成は医師がはじめたという背景があり、医師と看護師、看護師と准看護師の階層制度で成り立っています。准看護師は看護師と変らない白衣を着て仕事の内容もあまり変らないのに、資格の違いだけで待遇の差別がある。准看護師は管理職に昇進できないことや給与面でも1〜3万円の差があります。

 14年度4月の准看護師教育カリキュラムなどの変更に伴って、養成数の減少がどの程度見込まれるか、データーを分析した報告では次のような結果がでている。
 その結果、13年4月と14年では、准看護師学校養成所の減少は130校、1学年入学定員数の減は8,391人であった。13年までには毎年20〜30校の減少であったことからみると、今回はカリキュラム改定の影響による大幅な減少と言える。
 ただし、これらの減少のほとんどは、高校衛生看護科の過程変更や廃校によって引き起こされた。減少した130校のうち、准看護師養成所は38校(前年度比15.3%減)のみ。1学年入学定員の減少8,391人のうち、養成所は2,751人(前年度比15.4%減)であった。今だに准看護師養成が多いことを示す。→日本看護協会:協会ニュースより抜粋

 看護師でも、看護師間での階層があり待遇の差別があります。今では大学卒業者も珍しくなくなり、看護大学ラッシュで大学数も増えてきています。

 看護の質を上げようと叫ばれている中、看護の質をあげるため認定・専門看護師も誕生してきている。この受験資格は看護師だけが対象である。どんどん准看護師との知識の差が生じてきているように思う。准看護師制度の廃止はいつも棚上げされ、後回しにされてきている。ある有名な医薬品はスピード認可され、准看護師廃止は今だに実施されていないのは不思議なことです。

 医療は日進源歩で資格の一本化が必要だと言われながら20年以上もの歳月が流れています。准看護師廃止は未だに実行されていません。准看護師が正看護師になるために看護師学校養成所が開講される。それはごく一部の准看護師の救済であって、全国の准看護師の救済にはならない。全国的な動きとしては准看護師養成学校が廃止や看護師養成所に移行する学校が増えてきている。ますます資格の格差が生じていて准看護師だけが取り残されてきてしまう。准看護師養成所の競争率は地域格差があるものの、年々狭き門となってきている。ますます看護師になる道が狭くなってきているのが現状です。

 准看護師学生のお礼奉公が問題になり、現在は働きながらの勉強は出来なくなった。しかし、准看護師養成所は個人病院経営者が運営しているのが殆どである。名前こそ違うが、就業義務と言う名のもとで卒後は系列病院に就職するよう誓約書を書かされ拒否すれば不合格の結果になる。ある学生は、経済的理由で病院独自の奨学金をもらう人もいるが、奨学金をもらわなくても学業できる人にも奨学金を受けさせているのが実態である。卒後、病院に2〜3年勤務すれば奨学金の返済は免除されるが、個人の事情で勤務することを辞退すれば奨学金を一括返済と迫られることになる。一括に返済するには大きな金額であり、多くの人は就労ををよぎなくされる。これをお礼奉公でなくてなんであろうか?お金を貸す人は立派な?医師ではあるが、行為は「町の金融業者」となんら変りはない。病院経営に反感を持つものは、就労義務を待たず返済し退職をしていくのである。お礼奉公が見直されてきていて少なくはなってきているが、「就業義務」といって実施をしている医療機関が、未だに存在することも事実です。

 准看護師を廃止にあたり、医師の中には「社会の混乱になる。」「安い人材が確保できない」という理由から反対をしている。また、ある医師からは「高学歴看護師は使いにくい」との意見もあります。医療界は未だに古い体質なんです。この言葉の裏には、優秀な看護師がいれば医師の医療行為になんくせを付けられると仕事がやりにくいという心理が働いているのではないでしょうか?今だに、看護師を医療のパートナーと考えられらない医師がいるということです。

「看護師は医師のお手伝いでは、ありません!」

 

 

2.准看護師から看護師に移行教育について

3号議案 准看護師養成停止及び准看護師から看護師への移行について   -看護協会ニュースより抜粋-

<看護協会活動の提案>

平成14年度総会では、准看護師養成停止と准看護師から看護師への移行について次のような活動を提案する。
  

 1)准看護師の養成停止に向けた活動を強化する。
  

 2)現行制度下で、准看護師から看護師への移行を促進するために、2年課程の通信教育制を弾力的に運用して実施するこ     と厚労省に 要望し、その方法について検討する。


 3)准看護師に対する研修の機会を拡大する。


 4)看護師教育の間口を拡大するために、大学や看護師学校養成所などにおける、社会人入学や編入学の受け入れ体制整 備   するための活動を強化する。


 5)進路指導の対象を広げ、看護の教育制度や看護という専門職について理解を得る働きかけを、さらに強化する。

 

  1. 平成16年4月から創設される看護師学校養成所2年課程(通信制)
  2. 受験資格:就業年数が10年以上の准看護師
  3. 放送大学で履修した単位を看護師学校養成所(通信制)に対応でき、最高31単位まで認められます。単位の認定は各養成所の判断とする。

 この制度は、ごく一部の准看護師を救済するだけであって資格の一本化を解決するものではない。それぞれの准看護師の生活環境や経済面での問題があり、准看護師経験が長い人には困難なケースが多く、すべての准看護師が通信制を受講できない。個人の勉強意欲が必要であるにしても、すべての准看護師にチャンスを与えることが救済ではないでしょうか?

 臨床経験10年未満の准看護師には受験資格もないのである。私個人としては、旧カリュラムと比較して新カリキュラムの実習数は減っているにもかかわらず、准看護師の入学資格が10年とするのは疑問です。看護の理論が年数で理解できるものではないと思うからです。准看護師全員に入学資格を与えてもよいのではないでしょうか?看護理論は入学してから補えばいいことですし、看護学生は卒後すぐに動けないのは当たり前のことですから、理論だけなら通信教育でも可能だと思います。地域・医療の格差があって能力の差があるにしても、入学資格を広くして全員に看護師に移行できるようにするべきではないだろうか?

※これから看護師を目指す人には、できれば看護大学をお勧めします。

これからの看護協会の動向が期待されます。

 

 最新情報があれば更新をします。まだ、いろいろ調べている段階で多少現在と違う、見解が違う場合もありますから詳しくは各自で調べることをお勧めします。この情報だけが全てはありません。

     


このページの御意見を頂きました。前文を紹介します。

Vcellistさん

HPを拝見しましたよ!
医療制度関係の事は、私には難しくて素人には意見を挿む余地は有りませんでしたねぇ。
今日マンションの管理人と話していましたら、娘さんが看護師だと言うことでしたが、数ヶ月前に結婚して看護師以外の職に就くそうです。
苦労して免許を取得しても、その資格を生かさないなんて勿体無い様な気がしますが、それだけ医療現場に興味が持てない環境に成っているって事でしょうかねぇ。
唯一言える事は、看護師や勤務医師の話を聞きましても労働条件の悪さが聞こえて来ます。
先日弟子の医学部の学生がドイツ留学を終えて帰って来まして話を聞いたのですが、ドイツでの医師は日本以上に忙しいそうです。
ただ違う事は、一人で受け持つ患者の人数がうんと少ない事だそうです。
患者の容態を常にケア出来る範囲に留められているって事なんでしょうねぇ。
看護師も同じ状況らしいですね。
それだけ、病院に居る医師も看護師も人数が多いんでしょうかね。
日本ではギリギリの人数で患者のケアに当たっているようで、これでは重要な変化を見落としたりして事故の確率は高く成るのは当然だと思いましたね。
いくら医療に興味が有っても、労働環境が悪ければ成り手が少なくなり、人手不足が生じても当然な様な気がします。
医療ミスを減らすには、やはり労働環境から改善する必要が有るように思いましたね。

HPでの記述で私と意見を異にする部分が有りました。
准看護師と正看護師の免許の違いによる身分の差の部分ですが、実力主義が叫ばれている今こそ、免許の差による差別は廃止すべきだと思いました。
戦後一度一本化された事実が有るそうですが、その際昇格させる事で一本化が図られたそうですね。
現場の仕事は、ペーパーテストで量る事が出来ません。
学力が優れているからと言って、必ずしも仕事が出来るとは思えません。
資格の一本化には賛成ですが、嘗て行ったように準看護師を昇格させると言うよりも、その言葉を無くし、全員看護師としても良いのでは無いかと思います。
より上位の学校を出た人には不満が吹き出すでしょうが、要は仕事が出来るかどうかだと思うんですよね。
履歴も大事だと言う人も居る訳で試験の一本化も出来ない訳です。
人にはそれぞれ違った意見が有って当然で、どれが良いとは申せません。
結局資格制度の運用は中央官庁のキャリアや医師会の高学歴者が決定するのでしょうから、身分制度を廃止する事は困難なんでしょうねぇ。

Vcellistさん ご意見 ご協力ありがとうございました。

03/09/29update