浄土真宗親鸞会 親子ネット
大切な人に伝えたい
鈴木 由美さん(仮名)
5人兄弟の長女として、この世に生を受けました。
幼いころには、家族そろって遠出をしたり、いろいろな所に連れて行ってもらったりしたことを覚えています。両親の愛情のもと、何不自由なく成長しました。
ところが中学2年のころから、ある出来事をきっかけとして歯車が狂いはじめました。いつの日からか、父母の口論が日常的なものとなっていったのです。
私たち子供はどうすることも出来ず、耐えるよりありません。だんだんと親の機嫌をうかがい、生活するようになっていきました。
「家にいてもつらいだけ。何で私はこんな家に生まれてしまったんだろう」
心のうちを誰にも打ち明けることが出来ず、ただ一人、必死に耐えていました。
寂しさをごまかすかのように、高校では吹奏楽部に所属し、信頼できる仲間と毎日練習に打ち込みました。その甲斐あってか、最後の夏のコンクールではかつてない好成績を収めることが出来ました。
部活を引退してからは受験勉強に打ち込み、親に負担をかけないようにと、地元の大学に進学しました。
その後、親鸞会で、親鸞聖人の教えと出会いました。
「人生を苦しみの花咲く木に例えると、私たちが対処している苦しみは枝葉にすぎない。苦しみ悩みの根元を断ちきらない限り、本当の幸せにはなれない」と聞き、驚きました。
「今まで私は、枝葉をどうにかすることしか考えてこなかった。でも、それを解決したところでまた別の苦しみがやってくる。今までやってきたことは、この枝葉をなんとかしようとしていたにすぎなかったのか……!」
初めて聞く話でしたが、これこそ苦労が報われる道に違いない、そう思うとうれしくてなりませんでした。
続けて聞くうちに、親鸞会で真実の仏法に出会えた喜びで胸が一杯になります。
同時に、今こうして幸せな道を進ませていただけるのは、ここまで育て見守ってくれた親のおかげと思います。だからこそ、「伝えたい」の気持ち一杯になります。
今年、母方の祖父のガンが再発し、先月、亡くなりました。
死と懸命に闘う祖父を前に、私は何も出来ませんでした。
同じ後悔を二度と繰り返したくはありません。
祖父の死を無駄にせぬよう、大切な両親に、生死の一大事の解決のあることをお伝えします。