浄土真宗親鸞会 親子ネット
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「父母の恩重きこと天の極まり無きが如し」
と釈尊はおっしゃっています。
ところが、目を覆いたくなるような、親子の事件が頻発しています。
親が子を傷つけ、子が親を殺める。悲しい出来事が起きています。

平成12年6月、岡山県の17歳が、後輩4人をバットで殴打して重傷を負わせ、その後、母親を撲殺した事件がありました。その後も同様の事件が後を絶ちません。
痛ましい子供の自殺も、減少の気配はありません。
「人間に生まれてよかった!!」の生命の歓喜がないから、生んでくださってありがとう、育ててくださってありがとうという感謝がないに違いありません。
感謝は、幸せな人に生じる心です。生きる幸せに満ちていれば、まわりの一切に感謝せずにおれませんが、不幸ならば、すべてが疎ましく、感謝の心にはなれません。
感謝は謝恩ともいわれ、「恩」は、「因を知る心」と書きます。自分が幸せなのは、あの人のおかげだ、こんな恩恵を受けているからだと知り、有り難いと感じて、どうにかお返ししたいと努力する。
現在の幸せの原因を知れば、必ずそういう心になります。
「恩を知るは大悲の本なり、善業を開く初門なり(乃至)恩を知らざるものは畜生よりも甚だし」
仏教では、この知恩、感恩、報恩の大切さを徹底的に教え、釈尊は恩を知らない者は動物以下である、とまで言い切られています。
東京・渋谷駅前の「忠犬ハチ公」の話は、映画にもなったほど有名です。
犬などは、三日飼えば主人の恩を忘れないといわれるように、動物ですら、受けた恩を感ずるものです。

渋谷駅前の忠犬ハチ公
生んで育ててくだされた親の大恩を知り、感じ、報いようとする心は、人間に生まれてきてよかった、の生命の歓喜がなければ起きません。
その生命の歓喜と、知恩、感恩、報恩の心を教えられたのが仏教です。
そこで釈尊が私たちに、最も身近な親の恩を教えられた経典が、『仏説父母恩重経』です。
その中には、親の大恩を、次のように十種に分けて具体的に教えられています。
(1) 懐胎守護の恩
(2) 臨生受苦の恩
(3) 生子忘憂の恩
(4) 乳哺養育の恩
(5) 廻乾就湿の恩
(6) 洗潅不浄の恩
(7) 嚥苦吐甘の恩
(8) 為造悪業の恩
(9) 遠行憶念の恩
(10) 究竟憐愍の恩