健やかにはぐくむ

一人の女の子が貝殻を耳にあて、「あっ何か音が、聞こえる!」周りにいた子供たち
も「かして!かして」と同じように貝殻を耳にあてる。「あっ海の音がする」「ほんとだ。
裸足になって砂のところを歩くとき、ザーザーッて海がくる音」「広い海の音」と目を閉
じている子もいた。大きい貝殻、小さい貝殻、あるものすべて音がするか確かめてい
た。そして私にも「先生涼しくしてあげる。ほら海の音だよ」と耳にあれこれと貝殻を
あて、音を聞かせてくれた。お部屋がシーンと静まり返り不思議な雰囲気だった。 
(保育室から)
 


〇想像力と生命力を育てる遊具

各お部屋には貝殻、木綿の布、絹の布、羊毛、切り株、木の実など自然素材のもの
でいっぱいです。子供の頃にできるだけたくさん自然のものに触れることはその子の
生命力を強め、感性を育てます。完成された出来合いのものとは違い、一片の木切
れが、子供たちの想像の翼を広げ、飛行機になり、貝殻ひとつが想像の翼に乗って
空間を越えていくのです。


 
〇「幼児オイリュトミー」

オイリュトミーとはギリシャ語で『美しい調和のあるリズム』という意味です。オーストリ
ア生まれのルドルフ・シュタイナーが新しい時代に向かって精気あふれる躍動芸術と
して生み出したものです。模倣の時期にある子供たちから始めるのが理想的です。


 
〇「お話の時間」

お話の時間は子ども達が楽しみにしている時間のひとつです。グリム童話、日本の
昔話など、子ども達はゆっくりとした、優しい語り掛けに耳を傾けます。やがて、『ろう
そくの火』がともされ、ライアー(竪琴)の音が響くと子ども達はお話の世界へと入り込
んでいきます。


 
〇「にじみ絵」
ぬれた紙の上で、赤、青、黄色の三原色の色がであって、新しい色が生まれるのを
体験します。子供たちの心の中にあるイメージが色の出会いによって刺激され、そ
のプロセスを体験し、楽しむことができます。


 
〇「蜜蝋ねんど」
蜂蜜を作るときに出る『蝋』をベースにして作られた、透き通った蜜の香りがする蜜
蝋ねんどです。常温では少し固めですが、体温で暖めるとやわらかくなり、遊びなが
ら手や指先の訓練をし、脳を刺激して集中力を身につけます。感触や香りを楽しみ
ながら、思い思いの形を作ります。





どんなものの中にも お母さまやお父さま すべての愛する人々の中にも

動物や草花 木や石の中にも 神様の姿が見えます。

だから こわいものは何もありません。

私のまわりには 愛だけがあるのです。



「ルドルフ・シュタイナー」

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