自転車通勤やってます

 どうも最近、自転車通勤がブームらしくて、なんかそれに乗っかっているようでシャクなんだけれども、僕も週に3回くらいのペースで自転車通勤をするようになって半年になる。
 自宅のある調布と会社のある吉祥寺は、いわゆる「東京を縦方向に移動する」形になるために非常に公共交通機関の便が悪い。しかもこの2箇所の間には、でかい植物園とお寺が鎮座しているために、通れる道路そのものが少ない。当然、その道路は慢性的な渋滞に悩まされている。
 普段は自動車で通っているその道を、一度自転車で走ってみたところ、ほとんど変わらないか下手すると自動車より短い時間で会社についてしまった。少なくても、バスよりは明らかに早い。その証拠に、途中バスを2台は確実に抜けるのだ。
 渋滞の影響も少なく、確実に早い。そのことが、自転車通勤を本気で考えるきっかけの一つだった。

 もう一つのきっかけがある。いやむしろこっちの方が動機としては切実かもしれない。十何年ぶりかくらいで開かれた高校の同窓会で昔の友人と会ったときに、みんなして開口一番「太ったな〜」と言い放つのだ。それは非常にショックだった――そう、自転車通勤の目的の一つは、なんとかしてたるんできたお腹を引き締められないか――というものだった。すっかり発想がオヤジになってきているようで、こういうことを書いていると自分も年を取ってるなと実感する。

 自転車通勤は、当たり前だが自転車が無ければ始めることもできない。最初の数回は小学校の頃から乗っているブリジストンの自転車を使ってみたが、さすがに古さは如何ともしがたく、あちこちに故障が頻発するようになった。ギヤのチェンジが出来ない、軸から妙な音がする、ワイヤーが錆びてちぎれる、等々…。まあ、買ってから20年近くも経っているのだし、ここまで使ってあげればもう新車を買っても許してもらえるだろう――というわけで、一念発起してニューバイクを購入した。それが上の写真、TREKの7200という「クロスバイク」と呼ばれるカテゴリーに属する自転車で、MTBほどごつくなくロードほど華奢じゃない、いわゆる「街乗り自転車」ということになるのだろう。格好よりも使い勝手重視ということで、スタンドとリヤキャリアを付けてある。あと、本来日本向けには付いていないシートポストサスをおまけしてもらっている。

 さて、このTREKを使っての自転車通勤だけれども、雨の日も風の日もというような気合いが入ったツーキニストではなく、急ぐ時はバイク、荷物のある時や天気の悪い時は車、それ以外が自転車という、ヌルアマなツーキニストに甘んじている。週5日間全てを自転車で通うことはむしろまれで、平均すると週2〜3回といったところだろう。しかしそれでも、雨が続いたりして何日も自転車に乗れないでいると太股が「うずうず」してくる。禁断症状と言っていいのか、自転車に乗りてえ、ペダルを漕ぎてえと足が訴えかけてくる。すべからく「運動」というものは面倒くさいもの、できれば避けたいものであるという生活を長く続けていた身にとってはこれは革命的といっていい変革だった。
 足腰も以前に比べて安定してきているようで、それは鉄砲を撃っているときなどには特に実感する。サイトの止まり方の安心感が違うのだ。これは、意外で嬉しい効用だった。

 しかしなによりこれだけ続けていられる理由の最たる物は、気持ちいいということ、これが一番だ。ダイエットといってもたかだか10kmを走る程度で消費するカロリーなんて大したことはないし、筋トレといってもそんなに高い負荷をかけているわけでもない運動でそんなに筋力が付くはずはないのだが、「朝食を食べた後に、ちょっとした運動をする」という生活サイクルそのものが身体機能にプラスに働いているように感じる。朝の街を自転車で駆け抜けていくと、体中にエネルギーが循環していくようなそんな気分になる。

 ところで実際、目的の1つであったダイエットはどうだったかというと――。
 始めたばかりの時の1か月は、そりゃもう劇的に痩せた。一気に5〜6kgは減ったと思う。けれど、なんかそこで落ち着いてしまっているのがちょっとくやしい。



[BACK]