春の新番組 その2

 いつも番組改編期には、撮りきれないで逃してしまいそのまま見るのを止めてしまうアニメが数多い。だが今年はちょっと事情が違う…。アトランタに旅立った某ワールドカップ男(笑)との約束を守るために、1週間ばかりは絶対にアニメを撮り逃すわけにはいかなかったのだ。毎朝毎晩、インターネットのTV番組表と2台のビデオデッキの予約を照らし合わせた。
 そんなわけで、4月も終わろうとしているこの時期になって、かなりの番組をフォローし続けている。僕にしては珍しいことだ。そこで今回は、前回の「春の新番組」で書ききれなかったものや、2話〜3話と見て書き足したくなったものについて新たに述べることにしよう。
 そう、独断と偏見で。

魔法戦士リウイ(火曜WOWOWPM6:30〜)
 昔、ソードワールド系のRPGをやっていたことがあり、ロードス島戦記もOVA、TVアニメ、小説と一通り見てきた身からすると、とっても身近な世界ではある。
 キャラクターの「絵」の描き込みは丁寧だ。殺陣の描き方も手慣れたものだし、世界観もすでに確立されたソードワールドを舞台にしているのだから問題なし。
 ただ。
 ドラマらしいドラマが…。ない。今後、描かれるようにも見えない。
 これから、化けるのだろうか。それとも、「結局なんだったんだろうなあ」というアニメで終わってしまうのだろうか。

新白雪姫伝説プリーティア(水曜WOWOWPM6:30〜)
 少女漫画節大全開。
 つらい…。見ていてつらい…。
 しかし、耐えろ、耐えるんだ俺、がんばれ俺。
 このくらいのものに耐えられなければ、きっと女の子の心を掴む作品なんか一生かかっても書けないぞ俺。

The Soul Taker〜魂狩〜(水曜WOWOWPM11:00〜)
 タツノコが作ったシスタープリンセス。
 毎週、一人ずつ妹を見つけだしては「僕が君を守る」とかなんとか言っときながら結局守れないアニメ。
 なんだかなあ。
 狂言回しかと思われた第3勢力に所属する変態少女こむぎちゃんは、なんか重要な役回りを果たしそうな予感…。
 あ、もしかしてこいつが「妹」の本体なのか!?
 だとしたらすげえ。

超GALS!寿蘭(日曜TV東京AM8:30〜)
 なんか、すげー面白い。
 視聴率的にはひどいもんらしいが、まあそりゃ、おジャ魔女の裏とくれば仕方なかろう。僕だって、おジャ魔女とこれとどっちか片方しか見ちゃ駄目って言われたら、おジャ魔女の方を選ぶと思うし(笑)
 けど、これ決して悪くない。最近のいじいじうじうじした主人公ばっかり見てると、こういうきっぱりはっきりしたヒロインは実に気分がいい。いわゆる「かっこいい女の子」ってやつだ。
 話は、いつも決まったパターンで展開する。前半で登場した、どっか困ったちゃんなキャラが、CM前後にかけて「悪さ」をし、そいつをヒロインである寿蘭(ことぶき・らん)がとっちめ、説教をして、そいつが改心するなり逃走するなりして、事件は解決して終わる。
 ちょうど8時50分あたりがいつも「説教タイム」となっており、まるで水戸黄門の印籠の如くその説教に向けて全てのストーリーが収束し、事件は解決される。王道パターンである。
 だがこの説教、ありきたりなものかと思いきやそうでもない。けっこう、物事の本質をついていて、はっとさせられる。こんなこと書くと笑われるかも知れないが敢えて書く。口先だけの綺麗事や、まったく実感の伴わない理想論とは一線を画した、とても身近で真に迫る、本当の言葉で語られる。それがいい。
 描かれる街並みも実に見慣れたものだ…。渋谷を舞台にした物語というと「ようこそようこ」を思い出す。あれから10年経って、この街はどれだけ変わっただろうか。新しい店もできたし古い店は無くなっている。五島プラネタリウムもなくなってしまった。でも、それでもなお、この街は、あんまり変わってない。

コメットさん(日曜TV東京AM09:30〜)
 予想通りというかなんというか、いい感じ。無茶苦茶良く動くし表情も豊か。「おー、イイぞ、すげーイイー!」ってごろごろしそうになるってのは、マリーベル以来のことだ。むっちゃカワイイ。もう今期イチオシだ。
 ぜひこのまま、妙なクエスト(使命)を与えられたりとかしないで行って欲しい。おジャ魔女はクエストが山のように登場するようになったのが中だるみした原因だったからなー。途中で以前与えられたクエストがすっかり忘れ去られていたりとか…。
 キャラクター的には、双子の通う幼稚園の保母さんがなんかいい感じだ…。ウチは家系的に保母さんに弱いらしく(母方の祖母、母、兄貴の嫁さん、みんな元保母さんなのだ。逆に言えば母方の祖父、父、兄貴と、みんな保母さんと結婚したということになる)、「保母さん」ってだけでなんかこう惹かれるものがあるのだ、遺伝子的に。

機動天使エンジェリックレイヤー(日曜TV東京PM5:20〜)
 実は僕は、最近ドール趣味に目覚めかけている。仕事関係で可動関節人形に関して調べていたところ、ここ数年におけるその分野の進歩にはかなり凄いものがあることを知ったのがきっかけだった。そしてさらに専門店(メーカーの直営店)が職場のすぐ側にあると知ったらもう矢も楯もたまらず、しばらくしたら手元には4体ものドールが鎮座ましましてるという状態になっている。しかもそのうちの1体はその直営店で購入したものではなく、都立産業貿易センターで開催されたドール系イベントにわざわざ出かけていって購入したものだというのだから、我ながらかなりののめり込みようだ……。
 それはさておきこの「エンジェリックレイヤー」、1/6サイズの人形を遠隔操作して戦うというその要素そのものは、まったく昔懐かしいプラレス三四郎そのものだが、タカラがスポンサードしているからなのかどうだか「ロボットバトル」というよりは「お人形ごっこ」のイメージが強い。戦う人形(エンジェルとか呼ばれている)にはメカニックが組み込まれているわけではなく(いや、もしかしたら組み込まれているのかも知れないが敢えてその類の詳しいことには触れられていない)、妙な光の中(レイヤーと呼ばれている)の中でのみ所有者の意志に応えて動く、という設定だ。プラレス三四郎が、モーターやバッテリーの電圧、特別な回路や入力装置などもろもろのメカ的な要素を勝敗の基礎に置いたいわば「メカもの」だったのに対し、こちらは人形と所有者との間にある心の繋がりともいうべきもの、いわゆる「人形趣味」に特有の、人ではないが人の形をしたモノに対して人がどうしても抱いてしまう独特の感情そのものをテーマに据えているように思える。



[BACK]