夏コミ・リポート (1/3)

 夏の一大イベント、コミックマーケットに参加してきた。

 参加者総勢で20万人とも40万人とも言われる化け物イベントは、参加サークル一覧が載っているカタログの厚さもハンパではなく、「人も殺せる厚さ」というレベルを既に超えて、「熊も殺せる厚さ」になっている。まんがの森吉祥寺店にて事前販売されていたものをすでに購入してあったが、結局当日になるまでほとんど中を読むことはできず、現地に持ち込むハメになった。これだけで、当日販売するために持ち込んだ本とタメを張るくらいの重さがあるのが気違いじみているというかなんというか……。

 今回は、久しぶりに公共交通機関を使っての搬入になった。ここしばらく車ばかりだったので、すっかりビッグサイトへの行き方を忘れている……。とりあえず、東京駅からタクシーを使ってみたら、これがまた空いていること!待ち時間0分! なんで?以前は「いかにも」って感じの参加者が八重洲北口タクシー乗り場で長蛇の列を作っていなかったっけか? ま、とりあえずは楽でいいや。そういえばタクシーに乗ること自体が結構久しぶりだ。車線変更やら道順やらを全く気にしないで車で移動できるっていうのは、贅沢なものだねえ。

 タクシー降り場から会場までは、1分たらず。駐車場からだと横断歩道を渡らなければならないため、かなり延々と歩かなければいけないことを考えると、これまたラクチンだ。3人で1人頭1,000円のタクシー代は決して端金ではないけれど、これだけ楽が出来るのなら正当な対価かもしれない。これからはこちらを使おうかな……?

 とはいえ、コミケへの参加はこれで最後になるかもしれない。サークル主催者が「しばらく、やる気を充填したい」という理由で「当分の間」のサークル活動の停止を宣言していたからだ。基本的には彼が出すといった本にモノを書かせてもらっているだけの僕には是非もないわけで、しばらく僕自身も作った作品を発表する場所がないということになる……。どこかのサークルに拾ってもらえない限りは(^ ^;

 開場してすぐは弱小サークルにはほとんど人はこない。みな、壁際の大手サークルに行列しているからだ。朝もはよから行列して真っ先に会場内に飛び込んでくる人はもちろん大手サークル目当てだからこれは仕方のないことだ。だが、開場後2時間ほど経つと、お目当ての本をゲットした参加者および「普通に朝早く」来て並んでいた人たちが入場してきて、壁際ではない島中のサークル近辺もにぎわいを見せてくる。

 今回は、サークルは「誰彼」スペースで取ってあったのだが、このゲームがまた予想外に面白くなかったために本を作ることは出来なかった。いちおう、Phantom鉄砲解説ページに付属するかたちで誰彼に登場した銃器を数丁並べて解説しようかとも思っていたのだが、イラストを描いたところで時間切れとなってしまい解説まで書くことができず、お蔵入りにしてしまった。だが、周りを見ても誰彼の本を机に並べているサークルはほとんどいない……。皆、同じような境遇なのだろう。実際、横のサークルでこんなやりとりをしているのを耳にした。

客:「誰彼の本は作らなかったンですか?」
売り子:「いや、その、あまり面白くなかったんで……」

 ストレートで厳しい。同人の世界は容赦がない。

<つづく>



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