いわゆる五大栄養素と呼ばれる、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラル以外にもがんや生活習慣病の予防などに効果がある食品成分が話題になっています。例えばテレビでこの様なものが「がんに効く」というとその食品が次の日に売り切れになるなどの現象も見られるようです。
 そこで、このコーナーでは最近注目されている成分の紹介と健康へのアドバイスを試みていきたいと思います。


 1.カロチノイド

抗酸化作用を持ち、体内で生成されるフリーラジカル(強い酸化力をもち、DNAを傷つけたりして細胞に悪影響を及ぼす。代表として活性酸素などがある)を除去することにより、老化や発がんの抑制効果が期待されています。この成分は主に緑黄色野菜や海藻などに含まれる色素成分の総称で主に黄、オレンジ、赤色を示します。皆さんご存知のβ−カロチン、リコペン、ルティンなどがあります。
*種類と多く含まれる食材
・β−カロチン(にんじん・ほうれんそう・かぼちゃ・ブロッコリーなど)
・β−クリプトキサンチン(柑橘類)
・リコペン(トマト・すいか)
・フコキサンチン(わかめ・ひじき)
・ルティン(ほうれんそう・ブロッコリー・とうもろこし)
・アスタキサンチン(さけ・えび・かに・いくら)


 2.ポリフェノール

ポリフェノールは植物が光合成するときに作られる物質でカテキンやタンニンなどがあります。植物の葉、花、茎、樹皮などに含まれ強い抗酸化作用がありカロチノイドと同じ様にフリーラジカルの除去に効果が期待できます。老化、発がん、動脈硬化などの予防に役立つとされます。
*種類と多く含まれる食材およびその他の効果
・カテキン(緑茶・赤ワイン)→殺菌効果・肥満予防
・イソフラボン(大豆・大豆製品)→女性ホルモンのバランス調整
・アントシアニン(ブルーベリー・いちご・ぶどう)→視力回復・肝機能向上
・ケルセチン(たまねぎ)→脂肪吸収の抑制
・カカオポリフェノール(ココア・チョコレート)→アレルギーの抑制・疲労回復
・タンニン(緑茶・赤ワイン・コーヒー・れんこん)→胃腸病予防・二日酔い予防
・ルチン(そば、アスパラ)→高血圧予防・貧血予防・脳の老化予防
・セサミノール(ごま)→過酸化脂質の生成抑制
・ショウガオール(しょうが)→かぜの症状緩和・血行促進


 3.含硫化合物

 硫黄を含む化合物のことで、硫化アリル、アリシンなどがあり、ユリ科のネギ族野菜の香り成分、大根などアブラナ科の野菜の辛味成分などに含まれ、発がんや動脈硬化などの効能がある。
*種類と多く含まれる食材およびその他の効能
・アホエン(にんにく)→高血圧・血栓の予防
・硫化アリル(にんにく・らっきょう・にら・ねぎ・たまねぎ)
   →血栓・かぜの予防、免疫力アップ、血行促進、疲労回復
・アリルメチルトリスルフィド(にんにく・たまねぎ)
・アリシン(にんにく)→血栓・かぜの予防、疲労回復
・イソチオシアナート(カリフラワー・キャベツ・大根・かぶ・ブロッコリー・わ  さび・白菜・小松菜など)
・アリルメルカプタン(たまねぎ・にんにく)


 4.その他

・β−グルカン(きのこ)
きのこに含まれる不消化性多糖体の一種で、体外からの微生物やごく初期の癌細胞などの病的細胞の除去力(免疫力)を高める作用があります。

・テルペン類(柑橘類・ハーブ)
主に柑橘類の香りや苦味成分であり、がん予防の効果が高いことが明らかになって  います。柑橘類特有の香り成分であるリモネンは発がん遺伝子の働きを抑制し、ローズマリーやセージなどのハーブに含まれるジテルペンはがん細胞の発育を抑制する効果がある。