どういうわけで?
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――御 案 内――
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「私設図書館」は昭和四十八年に創館されました。 | |
| まだ学生運動の余波が大学キャンパスや学生街のそこ | ||
| ここに残り、学生たちは燃えあがったエネルギーをどう | ||
| 鎮めようか、苦慮していた時代のことです。 | ||
| 当時、学生だった館主も大学を卒業したものの、素直に | ||
| 企業に就職する気にはなれず、 | ||
| 「なんとか好きな書物にかこまれて、なおかつ、わずかで | ||
| いいから生活の糧をえられる道はないものか」 | ||
| と模索していました。 | ||
そうして想いついたのが、この「私設図書館」だったのです。 |
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したがって、当初は看板どおり、本好きのたまり場としての |
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「私設」の「図書館」でした。 |
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しかし、来られる方の多くが、当館のわずかな書籍を開く |
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より、勉学の場、自習の場を目的とされているとわかり、 |
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そうして静かに勉強し、ときに雑誌や娯楽誌でくつろいで |
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いただけるなら、それもいいことではないかと考え、続けて |
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いくことになりました。 |
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こうして「私設図書館」は、読書・勉学・思索する場を提供 |
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するものとして、今日にいたるわけです。 |
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「私設図書館」入口等に掲示してある「御案内」に記された |
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理念は現在も変わっておりません。ご一読いただければ |
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幸いです。 |
| 図書館は本来 公に設けて その所蔵する万巻の書物 | ![]() |
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| を広く一般の閲に供し また同時に読書・勉学・思索する | ||
| 場を提供するものであります しかし現在その任が充分に | ||
| はたされているとは言い難く 前者もさることながら 後者 | ||
| の目的においてその感を強くします ここに当館を設ける | ||
| 所以があります 私設故に設備も充分でなく また有償で | ||
| あるのを遺憾としますが 開館時間の深夜に及ぶ点にお | ||
| いて 交通至便の街角に位置する点において また読書・ | ||
| 勉学・思索する人を深く敬愛する点において欠点を補うに | ||
| 足ると思います | ||
| 願わくはこの旨に御賛同の上 せいぜい御利用下さい | ||
| ますように | ||
| 館 主 | ||
| 開館 昭和四十八年五月七日 | ||
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