〇 具体的事象の見方

 男命
   戊 子
   甲 寅
   戊 午
   甲 寅 
  
        第一運 乙卯   天地とも木の官殺運
        第二運 丙辰   丙は印 辰は土旺の土 それも湿土
        第三運 丁巳   丁は旺令の巳に根ある火ですから、弱くはない印
        第四運 戊午   戊・甲・戊 となり、午は生戊土
        第五運 己未   己土は弱いが、未は土旺
        第六運 庚申   旺金の申に根ある庚、この庚申は二甲寅に対抗
        第七運 辛酉   辛は酉に根あるがやや弱いが「食神制殺運」

 
 〇 まず先天命を八字で推します。

   * 全陽ですから、「活動的で、陽気で(午)、頑固なところ(戊土)あって、毅然とした
     ところもあり(甲寅)、また負けず嫌い(午)であったりします。」と推しますと間違い
     ます。ただ干や支の性情の羅列で性格を推しては当たりません。
      そういう基本的気質はどの運を行っているのかによって大きく違ってくるのです。

   * 甲の官殺が非常に強く、財の子水がそれをまた助長しています。そして第一運も
     良くない木の圧迫(陽干の官殺旺で強)の運が重なります。
      日干戊土は日支の午火の印によって第一運は辛うじてしのぎます。


  ということから、
            (天干に壬水ないため壬蔵す年支の子水でみる)による厳しすぎるし
  つけや教育がプレッシャーとなって、本来の性情は発揮できません。(子水の財が原因で
  甲木の官殺の圧迫、というようにみます。・・・『実践四柱推命』にはこういう見方が詳しく述
  べられています。)幼くしてストレス激しく、精神的にはつらつとした子供らしいところがあり
  ません。(洩らす食傷無いためでもあります)現在なら登校拒否などになりやすい命運でし
  た。ただ、(天干に印なく午でみる)の直接的な助けのお陰で大事にまでは至りません。
  そして多分長男ではなく、がいたかと思えますが、兄弟(年干の戊土)も彼にはやさしく
  間接的ながら助けになっていたでしょう。もし兄でなければ男の友人(戊土)だったかも知
  れません。

   ただ、性情は本質的には男性的なところ多い(全陽)ので、時には激しい行動もあり、周
  囲を驚かせたりしたでしょう。いわゆる「切れる」状態なので、現代の少年なら暴行なども
  含め、学校で問題を起こす(官殺大過運)ことも十分考えられます。もちろん被害者・加害
  者どちらも可能性あります。母は過保護(火の印が多い場合)ではなく適切な母印ですか
  ら立ち直る可能性は高いです。

   もし、そういうこと一切無く、父との関係も普通以上で、問題なかったとしますと、【子水生
  甲寅剋戊土日干】は体調に来ます。胃腸(弱い戊土)は悪いでしょうし、肥えず、(木大過)
  肝機能(甲寅木)や腎機能(子水)も良くありません。場合によっては、重くはないですが、
  ひきつけなど起こりやすく、神経、脳の検査(脳波)などもされるかも知れません。またどちら
  にしろ目は悪いです。(木と水が忌神)

   と、これらは一方(体調か体調以外の先に述べた環境)が特に悪いとなり、もし両方が悪い
  場合は案外どちらも悪さの程度は軽い、となります。

   容姿は、まず、肥えてはいないでしょう。背は高いほうです。甲木強で多。(稀にまったく逆
  ・・成長ホルモン関係の不備〔これも木多〕・・となる場合もあり注意が要ります。)



   * 年干は喜の戊土ですが、年支は忌の子水です。出身は分かりにくいですね。長男で
     あって、喜神の官殺が年干支にあれば、出身は官公吏などという可能性はありますが。
     印なら教育関係や文化的(神社お寺その他官公吏に準じる)な出身、財が喜神なら事
     業家・商家など、とも見ますが、絶対ではありません。

   * 続いてまだ先天命ですが、妻をあらわす財の水は忌神でした。が、配偶縁を推すとこ
     ろの日支は喜神の午(印)です。ということは先天命では結婚は微妙です。
      しかし、喜の運には結婚はいたします。その可能性は高いです。大運を見ないで先天
     命だけでの判断は大きく間違います。この時代ではまず、結婚したでしょう。しかし、現
     代ではこういう命は、妻財の変わりに金銭財産が大量に入りますと配偶縁が悪くなる可
     能性あります。財産縁も普通くらいの場合は、まず喜神運には配偶縁が良くなる、と見ま
     す。結婚は早い第二運がいいでしょう。日支に印あって母の干渉も影響するからでもあ
     ります。(第三運は、それまでの適切だった母印火が大過して過干渉の母となります故
     で、この方は昔ですから第二運の丙辰運には結婚されているでしょう。母印もまだ問題
     ありません。辰はよく丙や午を納火できます。)



  ですから先天命は「いつそういう傾向が実現するのか?はたまたいつ反対になるのか?」と
  いうように見なくてはいけません。このかたの性情も第一運はまったくその基本的気質は発
  揮されませんでした。先天命の傾向性はまだまだありますが、よけい混乱されますでしょうか
  ら、以下は結論のみ述べます。詳しくは『実践四柱推命』をご精読ください。一干一支や一箇
  所を取り出して、まるで「空亡」や「神殺」を見る時の様に推さないでくださいませ!簡易推命
  慣れされておられるかたには多いのですが、『命理』は「簡易推命」とはまったく違います。ほ
  んの少しですが、努力や智も必要なのです。安直に当てはめての比較は無理です。


   以下は結論のみ
              性情の続きですが、先天的には財や金銭には恵まれにくいのですが(も
   ちろん大運により変わりますよ)いわゆるケチではありません。金銭感覚は薄いほうです。
   
   適職ですが、このままではほとんどありません。親の仕事、それもひとりでできる手作業な
   どのあと継ぎなどでしたらいいですが、となります。また感受性は強いので文筆家に向くか
   というと、そういう仕事での自立は無理です。まず、いい運を行っても自立しての事業は向
   きません。
    ほとんどありません!といいましたが、それは先天命(八字)のみを見た場合で、実際に
   はそういうかたはありません。

    後天運の大運を見て、今までの判断を整理します。

    まず、最初に述べた性情は第二運以降に徐々に発揮されてきます。行動的となります。
   明るくなります。一転いたします。喜神運が早くに巡ったゆえです。

    最後の適職から見ますと、このかたは第二運は自身の考えもしっかりし、(辰の根)その
   上に官殺の圧迫も薄れ(丙火通間します)喜神運の大なるものです。先天命にあるとおり
   そんな運でも自営や事業は無理ですが、サラリーマン、特に公務員などは適職となります。
   仕事上(官殺)の少々のプレッシャーも耐えられる運なのです。この時代は特に早くからの
   就職となったでしょう。公官吏ですね。(若くして仕官し、、、とありますように)以降の運も
   喜神の運続き失職の危険もありません。また印の喜神運ですので、周りのかたの援助など
   あっての出世となりやすいです。本人は自己中心の性情では全く無いので、周りにも気配り
   もできたでしょう。正に、運を見ますと俸給者(公務員など特に)適職なのです。

    配偶縁も第二運からは良化していますので早くの結婚(おそらくこの時代なら第二運です)
   がありました、そして本来は忌神で、悩み多いはずの子供縁(官殺大過)も第二運からは
   心配も少なく(といっても年運では少々の苦労ありますが)数人はもうけられましたでしょう。
   精力的にはやや弱めとはいえますが、問題ありません。

    金銭縁ですが、仕事運も良いので、(先天的には悪いとあった官殺も喜神運には良くなる
   と見ます。八字だけでの判断が多い簡易推命とは違います。ご注意ください。)結果的にそ
   こそこ良くなります。(子生木の関係が良化)

    体調も一気に良化しています。何より第二運がいいのです。(半会などありません。あれば
   忌神運で古書も合致しません。)



     略してますが、大体こういうように見ていきます。まだ年運は見ていませんね。年々
    に起こるいろいろな事象に関しての推察などは、こういう八字と大運の傾向性を踏ま
    え、そのつど他の情報も入りますのでご自身での判断はより簡単、となります。

     他には相性なども具体的な相手の八字が分かれば簡単に判断できるのです。





    **********


   














       



                 中庸であるための『丑』の働きは?


         
 
〇 簡明に四柱推命の理を説明しますと、

  一つのものが陰と陽に分かれたゆえに、何事にも裏と表があります。天地には、春夏秋冬が
  あり、四季は対称的で、寒暖と燥湿のバランスを保って周回いたします。

  人間自身も天地の気を受けた小宇宙です。自然の原則からは外れません。

  生命エネルギーである、誕生の四柱も「寒暖燥湿」のバランスを要します。

  先天命の八字で崩れていれば、後天運の気でバランスを保たせればいいのです。バランスが
  取れる運がいい運なのです。



 〇 四季はトランプに似ています。ダイヤが春、ハートが夏、クラブが秋で、スペードが冬です。

   赤のカードが春夏、黒のカードが秋冬でバランス良いですね。

   木火が春夏、金水が秋冬でいいのですが、この世界は五行が司ります。土があります。

   「生旺墓絶」のように、土を火に寄せての考えは不公平です。バランスが取れません。

   土は寄せるなら、火と水に寄せるのです。寄っているのです。

   己土は水を畏れず、辰も蓄水します。

   丑は実は『水強』なのです。丑は土というより水に近いのです。

   そのことが分からなく、丑を土旺の土などとのみ見ていれば命理は分かりません。


 〇 もともと、丑は悪くないのですが、丑まで火に寄せた「生旺墓絶」などが悪いのです。

   「生旺墓絶」から出た局や半会などに惑わされて、小泉氏の命のように簡単な命すら
   特殊な手品じみた格でもあるかのように理が定まらないのです。何が喜で何が忌かも
   万人が納得できる理がないのです。丑は水旺の強水ですのに。それが金に化すなど
   と。

   局に関しては、お近くの命(数100と無ければ)数10でもの命造に当てはめれば、どち
   らが正解かは簡単にご理解いただけます。空亡と同じで、他に原因があっても、たまた
   ま同じ年に忌象など起こることはありますので、最低数10例はご確認ください。





   

  








          《 徐楽吾氏 と 局・半会・方 》


                         
  
 

 『滴天髄』はそれまで当たり前とされてきていた『神殺』を一気に排除して命を語りました。そして今「命理の聖典」といわれています。

 しかし、『神殺』の発明と同じころ(2000年前か)に考え出され当たり前と思われていた『局や方や半会』などは、それに変わる理論(旺相死囚休や土の二極性)が弱かったために、一気に排除というわけにはいきませんでした。四年ごとや十二年ごとに同じような事象が起こるわけではなく、いろいろデータも集められる現在そろそろ次の革命に入ってもおかしくはないと思います。 

 と言いますのは、まだ半世紀少し前のかの高名な徐楽吾氏すらご自分の命を以下の様に解命しておられますが、このような会や冲の見方は今ではどなたもされておられません。それほど曖昧で信頼性の薄い『半会や局や方』を後生大事にしていては真の発展はないとは思いますが。





    
徐氏の命とご自身の解命

  丙 戌     

  壬 辰(木旺) 癸巳 
          甲午
  丙 申     乙未
          丙申
  丙 申     丁酉


 「申辰會局而透壬水。丙火雖通根戌庫。究嫌殺重身輕。喜得生在清明後一日。
  乙木餘気可用。、、、、、、」

 頁の関係もあって、以下は省略いたしますが、辰戌の冲は言わず、(天干に壬
 透ろうが)生支と庫支にて「水局」とは、現在では考えられません。
これがた
 った5・60年前の、それも「命理の大家も大家のかた」の自己解命なのです。

 湿土辰は生申金して二申は生壬し、丙とも剋の関係です。(辰戌冲を無視す
 れば)それでいいことなのです。




 
     寅木はよく生午火します。戌は水気あれば納水します。金気は生むど
      ころか埋金に向かいます。三支とも命を燥に暖にせしめます。辰湿土
      は生申金、申金は生子水です。巳火生丑土丑土生酉金ですし、亥水生
      卯木(まあ未土も亥水あれば湿土で養木、木には味方ですし、もとも
      と金木の局は陰支ばかりで「極めれば水火」とは当然差あってもおか
      しくはありません。土と較べていただければ五行平等でないのは歴然
      としています。)




 因みにこの命は木旺の生まれです。辰戌は冲で、燥土と湿土は相打っています。
 乙木の気が少し残ります。土の気は皆無に近く、丙壬も相打っていてこのまま
 では殺重とはいえません。

     (日干を年月干と同じに見ては命ははかれません。主体(S)である
      日干のみの力量は別にはかり、さて客体(O)はどうなっているか、
      日干はそれらに任じ得るかをはかるのですから、個の月干と個の日
      干の関係などを最初に見ては、時に日干の力量をまず半分などとみ
      る不合理が起こることとなってしまいます。)




  『格』 は 木旺ですが本気は戊土です。「食神格」
  『用神』は 二申に対抗する「丙」
  『喜神』は 「木・火」
  『忌神』は 「湿土・金・水」
  『閑神』は 「燥土(水来て湿土は忌)」
  『調候・ほか』は 湿木湿土月ゆえ「丙」



 第一・二運、身は強。やや喜運。

 第三運・乙未運、やや忌の運。

 第四運・丙申運は四丙一壬ですが金旺の三申は強い。やや忌運。年により損財。

 第五運・丁酉運に多くの書を発刊されて名は永久に命学界にとどろくでしょう。
     丁壬は干合してともに極弱となり天干三丙、支は戌辰の冲を解いて
     一見「辰剋戌」か「辰生酉」に見えますが、三丙により辰は燥土に、
     乙木も燥となり生火、日干丙火は金旺の酉や二申に対抗充分できます。
     やや喜の運。

 第六運・戊戌運は戌辰の冲を解いています。丁亥・戊子年と続き、壬水は弱く
     なりますが、辰とともに金旺の戌は湿となり、生金激しい、『食傷生
     財』と身を洩らし乙木の『印』も湿で生火不能、根のない丙火は晦火
     を最も嫌います。子年心臓病にて死亡されています。


     【戌月は寒暖の観点からは丙火を、燥湿の観点からは壬水を要します。
      八字で戌月に壬水・亥・子あれば、金旺は特にですが、土旺であっ
      ても燥湿からの「調候」は適切なのですが、それは少し湿になった
      戌中には辛金があるゆえなのです。湿土が金を活き活きさせ、金は
      生水します。水また湿土に、と「転々と湿土金水」が起こるからな
      のです。この命も戌運(月支の延長)金旺に入り、亥・子と続き、
      湿が過ぎました。】



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