| 森林インストラクター試験の勉強 |
| 森林インストラクター資格試験に合格するための勉強の要点を解説してみたい。 勉強期間 森林インストラクターの試験勉強は、基礎力の違いによって人様々である。生物系の専門や林業などに携わる人なら1年程が目安である。そうでない一般の人が独学すれば通常2年以上かかる。合格まで3〜4年かけて勉強する人も多い。だがものは考えようで、この勉強期間は充実した時間でもあるので、無理に急いで合格しようと焦る必要はないともいえる。どうしても短期間で合格を目指したい人は、受験講座を利用するのが賢明である。 過去問題の研究 どんな受験勉強でもそうだが、過去問題をこなして、その試験独特の出題傾向や設問の作り方など、試験問題の「感じ」を掴んでおくことは大切である。森林インストラクター試験では、過去問題集(問題選集という)が発行されており、過去問題の勉強は容易である。まずは問題選集を入手しよう(問題選集など森林インストラクター試験の為の参考書の紹介はこちら)。この選集には模範解答が書かれているので大変参考になる。森林インストラクター試験では、何を書いたらよいのかわかりにくい、漠然とした設問が多いのが特徴だが(特に「野外活動」や「安全・教育」で)、こういった漠然としたタイプの問題に、問題作成者がどんな解答を期待しているかわかり、答の的がわかってくる。 知識の整理 森林インストラクター試験に合格するための勉強は、かなりな量にのぼる。専門的な詳しい知識も問われるので、テキストや参考書は細かい所までよく読んで理解することが必要である。勉強の量が多くなるので、習得した知識を整理することが大切になる。知識は体系的に整理して覚えないと頭に入りきれない。知識の整理には2つの側面がある。 @分野別の整理 まず第一に、分野別、項目別に知識を整理したい。これにはよく出来たテキストがあれば好都合である。生態学もレクリエーションも一緒に覚えようとしても頭が混乱するだけである。項目別に整理すれば、自分はどの分野の勉強が進んでいるか、どこが遅れているか、自覚できる。 A重要度別の整理 設問には、出題頻度の高いものと、低いものがある。出題の頻度が高い項目は当然重要性が高い。重要度の高い項目から順に覚えていくことが得策である。重要度を意識することは、記述式問題対策の重要なポイントでもある。記述式問題を書き上げるには、的を射た解答をしなければならない。それには重要ポイントとそうでない項目の選別をして勉強を進める必要があるからである。 問題演習 練習問題をこなすこと、それも大量にこなすことが大切である。特に記述式問題は解答を書き上げるコツをつかむ為に準備と練習がかなり必要である。問題の演習は、勉強の進み具合に適したものに取り組むようにしたい。初心者がいきなり長文の記述問題に取り組むのは適切とはいえない。森林インストラクター試験はいろいろなタイプの設問形式があるので、いろいろなタイプの設問をこなしていきたい。もちろん実際の試験と類似した設問をこなすことは大切で、日頃から実践的な問題演習を積み重ねていけば、模擬試験をしているのと同じである。模擬試験にこだわる人がいるが、模擬試験は、そもそも勉強途中の段階ではまともな答案が書けるものではなく、意味のあることではない。模擬試験は最終段階での自己診断と心得るのが適切である。最終段階にたどり着くまでの大部分は、普段の問題演習であり、普段の問題演習こそが最も重要である。 樹木の勉強 自然関連の資格の勉強では生き物についての知識がかなり必要だが、森林インストラクター試験での自然関連の知識の要は樹木である。これまで自然系の本格的な勉強をしたことがない人には、樹木(植物)の勉強がかなり必要になる。樹木は、大きな生き物であり、年間を通して観察できる。生き物の中では勉強しやすい部類であるので、独学での勉強も進めやすく心配は要らない。冬の間は、残念ながら落葉樹は葉っぱを落としてしまっているので、常緑樹から勉強を始める。樹木の勉強の基本は、図鑑に掲載されている解説の順番を土台にするとよい。すなわち、生育気候帯、樹木の大きさ(高木・低木)、落葉か常緑か、葉の形、樹皮の様子、花と実、系統、そして材の特色、と、項目別に覚えていくのがコツである。まずは最重要の30種ぐらいに絞って、生育気候帯、大きさ、落葉・常緑、の3つを押さえたい。 樹木の勉強は、机上での勉強とフィールドでの勉強がある。フィールドへはちょくちょく出かけて現物の樹木をよくみるべきである。本の中の抽象的な説明ではピンとこなくても、現物の枝や葉を見ると、「あっ、こういうことか」と、納得できることは多い。しかし、初心者は、いきなり野山へ出かけても、どれがなんだかわからないのがおちである。むしろ公園など、樹木に名札がついている場所が好都合である。正体がはっきりした樹木であれば、安心して各部の観察が可能である。 机上での勉強 現実の樹木や森林の状態を知ることは大切で、勉強の内容も当然理解が良くなる。しかし実際の試験勉強では、現場での体験を裏づけとしながらも、机上での勉強の方がはるかに多くなることは心得ておきたい。さらに現物とは直接関わりのない抽象的な勉強内容も多いのである。無闇に野外に出かけるだけでは知識はつかないと心得たうえで野外の実習を重ねるように心得たい。 経歴を重ねる 自然系のイベントにはなるべく多く参加しておきたい。これは二次試験対策として重要だからである。一次の筆記試験に合格すると二次試験(面接試験)があるが、そこでは森林インストラクターにふさわしい活動経歴について尋ねられる。一次試験に通ってから経験を重ねようとしても時既に遅しであるので、森林インストラクター試験に挑戦しよう、と思い立ったときから、すみやかに経験を積むようにしてほしい。これから勉強を始める人にとっては、何も経験などない、という人も多いはずである。初心者にとって取り組みやすい野外活動では、子供会のキャンプ、地域のボランティアによる自然観会などが参加しやすい。こういったところに参加することから始めて、次第に指導の経験も分担するようにするとよい。 森林インストラクター試験の解説 森林インストラクター資格とは 森林インストラクター資格受験講座 森林インストラクターのための森林図鑑 自然文化の会トップページ |