心の視点から
はつらつお母さんの勉強室(2007.10.25)で、植松先生のお話を聞かせていただきました。
早期教育や塾通いの低年齢化への懸念など、子どもの自立に向けての子育てに関する興味深い内容がもりだくさん。
私自身子育てをしながら悩んだり考えたりしてきたことへの答えをいただいたような気持ちになりました。
子育て真っ最中のお母さん方にぜひお知らせしたいと思い、「はつらつお母さんの勉強室」の了解をいただき
(若干の編集をして)植松紀子先生のメッセージを3回シリーズで紹介します。
子どもの自立と子育て
日本大学講師 臨床心理士 植松紀子
  その2−低年齢化する塾通いを考える  2008.3.1
8歳から10歳くらいを「第二自立期」といいます。

この時期は、自分は何か、どうやって生きていけばいいのか、人と人との間で自分はどうあるべきか、ここに存在していいのか、このうちにいていいのか、等々、いろいろなことを考える時期で、大人からみると、小生意気に感じられる頃です。

最近1/2成人式というのがありますが、ちょうど10歳ということで、子どもの人生の方向性がおおまかに決まっていく時期といってよいでしょう。どんな仕事をして社会や人々に貢献して生きていくのか、それが少し見えてくる頃で、キラキラした目で取り組んでいることが、その子の向かっていく先につながるのでしょう。

最近、塾通いがだんだん低年齢化していて、4年生くらいから塾に行き始めることが増えているのですが、あまりに時間に追われる過ごし方では自分を見つめることができなくなるのではないか、気になっています。

自分を見つめながら、子どもは、親に問いかけ、おしゃべりをしてきます。しっかりと子どもの話に耳を傾けるべき時期だと思います。子どもが話しかけてきたら、関心をもってゆっくり聞いてあげる。そうすると子どもは心からしゃべります。子どもの目線で聞く耳をもつことが大事です。

目をパチパチするなどのチック症状が出ることがあります。これは、何かのストレスがかかっておきてきます。こんなときは、肌と肌を寄せてどこか触れると子どもは安心します。命令口調はダメ。現象を止めようとせず、からだで受け止めてあげましょう。きっちり関わってあげることで、ストレスがやわらいでいくはずです。

大事なことは、子どもは親の道具ではない、付属物ではない、ということです。
2008.5月に続きます。
植松紀子氏のプロフィール
うえまつ のりこ

日本大学心理学科卒業。武蔵野赤十字病院「こどもの相談室」心理相談員常勤を5年間行う。川崎市中央児童相談所、神奈川県相模原児童相談所、横浜市中央児童相談所、藤沢市教育委員会指導課(心理専門)の非常勤として勤務した。平成4年から勤務した「こどもの城」小児保健部を平成19年3月定年退職。現在は臨床心理士として、日本大学講師、川崎市人権オンブズパーソン専門調査員、メンタルヘルス・ビューロー(心理相談室)、日本学校メンタルヘルス学会の評議員
主な著書に、「0歳・1・2歳児のための乳児保育」(光生館、編著)、「赤ちゃん・あそぼ」(赤ちゃんとママ社、共著)、「ひと目でわかる幸せ子育てのアイデア」(世界文化社、監修)など多数。
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