SPECIAL
子育てに不安を感じたり、イライラしたり、諸外国に比べ日本では子育てを楽しめない若いお母さんが多いようです。
育児情報の氾濫が、そのことに輪をかけているようです。子どもの育て方に、いつの時代も常に同じ確固たるものはない。
大人となった自分が、もう一度、子どもになってみる。それによって子育てをおおらかに楽しむ余裕が生まれるのでは
ないだろうか―。長年小児科医として子どもや母親と接して来られた、山口修一先生のお話を紹介します。
もう一度 自分も子どもになってみよう
       その3−お母さんは女性     2006.12.1
やまぐち小児科院長
元埼玉県立小児医療センター保健発達部長 山口修一
埼玉小児医療センター医学誌 別冊 vol.21 No.1 2004(20周年記念講演)より
子育ては、これまでお母さんという考えが続きました。お母さんは女性です。男の子どもは、お母さんにとって、異質の新しい友達なのです。

男の児の特徴に物を壊すということがあります。買ってきたばかりのおもちゃの自動車は、男児はまずタイヤをはずしてみたいのです。

お母さんにとっては、過去に経験が乏しいものです。積み木を重ねるのは、それが高く積み上げて、崩れる音が快感なのです。

大人になっても男性は、ボーリングゲームやビリヤードなど玉がはじける音に快感をおぼえるのです。大人になっても男性は物を壊しているのです。

ここで、男性と女性の能力(?)についての持論を紹介いたします。男と女の違いは性染色体の違いです。男性はXYで、女性はXXです。

男性のY染色体はテストステロンという男性ホルモンを作る司令官のような役割をもっています。Y染色体は、小さな染色体でテストステロン産生以外、他に機能はあまりなさそうです。

そうすると男性は男性ホルモンの影響で瞬発力、破壊力が強いものとなります。破壊は裏返すと創造となります。男性は物を壊し、ときに創造力が成功すればデザイナー、作曲、画家などとなるのもあるのでしょう。

どうしてスポーツカーなど速度を競うものに多大な投資をするのでしょう。どうしてクルーザーを買い込んで魚釣りをするのでしょう。男の私でも、理解できないものもあります。

女性は、男性ホルモンのような、考え方によっては悪そうなホルモンを持たないので、しっかりと生命を維持し持久力があって記憶力も強いものとなるのでしょう。そして長生き出来るのです。

これは、私が自分の単純な脳で考えたもので、すべての人々にすべての項目が当てはまると思うものでは決してありません。

お母さんにとって、なぜ男児は扱いにくいものかを、どうすればそれを理解して、お母さんを支えてあげられるものかと作った思案で私案なのです。この私案、「ヤマグチ理論」でお母さんも、男児が買ったばかりのおもちゃを壊しても、ヒステリックにならないで済むのではないかと思っています。
2007.3月に続きます。
このシリーズは山口修一先生のご了解を頂き掲載しています。
山口修一先生の紹介
やまぐち しゅういち

東京慈恵会医科大学小児科に10年間、その後、埼玉県立小児医療センターに開設準備から20年間勤務。同センター保健発達部長を経て、2002年10月、調布市に「やまぐち小児科」を開設。

山口先生のメッセージ〜会話、それは字のまま、会って話すことです。(中略)小さなクリニックです。でも、僕なりにできるだけ、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、子どもさんで悩んでおられる方と、より良い子育てに役立つよう、力いっぱいお話してまいります〜やまぐち小児科ホームページより

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