SPECIAL
子育てに不安を感じたり、イライラしたり、諸外国に比べ日本では子育てを楽しめない若いお母さんが多いようです。
育児情報の氾濫が、そのことに輪をかけているようです。子どもの育て方に、いつの時代も常に同じ確固たるものはない。
大人となった自分が、もう一度、子どもになってみる。それによって子育てをおおらかに楽しむ余裕が生まれるのでは
ないだろうか―。長年小児科医として子どもや母親と接して来られた、山口修一先生のお話を紹介します。
もう一度 自分も子どもになってみよう
       その5−家庭での食生活     2007.5.1
やまぐち小児科院長
元埼玉県立小児医療センター保健発達部長 山口修一
埼玉小児医療センター医学誌 別冊 vol.21 No.1 2004(20周年記念講演)より
稀有な例を除いて、女性は家事が嫌いであることを忘れてはならないと思います。仕事だから、仕方がないから、これまで掃除、洗濯、炊事をやってきた。

女性たちも家事から定年退職したがっているのではないでしょうか。少ないだろうが、男によっては凱旋将軍のような顔で帰宅してはいないだろうか。

現在の日本の食生活は豊かだろうか、といった本が増えているようです。毎日、それも3食異なったメニューの食生活は、日本人が最も多彩であるようです。それを私たちは小さいときから、食べてきました。

しかし、一日2食で毎日同じものを食べている人は世界の半数といいます。

食生活をシンプルにすることは、その食事を準備することにも関わってきます。

もっとも単純で栄養バランスの良い食事は、カレーライスかと思います。野菜スープに肉が少しのカレースープ、ライス、そして旬のフルーツが加われば良い。

それはイタリーではミネストローネ、日本では豚汁やけんちん汁、など共通するものは野菜スープなのです。

毎日野菜スープの応用で良いのではないでしょうか。米ごはんをパン、パスタやうどんに置き換えても良いのです。

働く女性が多くなった時代です。シンプルな食生活を考えてはどうでしょう。

家庭料理はプロの料理とは異なるのです。家庭は料理屋ではないのです。

時間をかけて料理をする時代ではありません。

ときにプロの味を楽しむために、レストランへ足を運ぶ楽しみも大切です。料理屋、レストランはプロが毎日腕を磨いているのですから、その味を楽しむことも(毎日ではなく)時に楽しむことですね。
2007.7月に続きます。
このシリーズは山口修一先生のご了解を頂き掲載しています。
山口修一先生の紹介
やまぐち しゅういち

東京慈恵会医科大学小児科に10年間、その後、埼玉県立小児医療センターに開設準備から20年間勤務。同センター保健発達部長を経て、2002年10月、調布市に「やまぐち小児科」を開設。

山口先生のメッセージ〜会話、それは字のまま、会って話すことです。(中略)小さなクリニックです。でも、僕なりにできるだけ、お母さん、お父さん、おばあちゃん、おじいちゃん、子どもさんで悩んでおられる方と、より良い子育てに役立つよう、力いっぱいお話してまいります〜やまぐち小児科ホームページより

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