| SPECIAL |
| 大人も子どもも何かと忙しいこの頃。家族の活力をキープするにはしっかりバランスのとれた食事が 大切ですが、母親ひとりで家事も育児も仕事もすべて担うのはむずかしいもの。 家族みんなが少しだけ食を中心としたライフスタイルに変えることから始めてみたら― 農林中金総合研究所の総研レポートよりプラウツ京美氏のお話を紹介します。 |
| 家族みんなが少しだけ食を中心としたライフスタイルに 変えてみませんか |
| その1−食農教育調査から見えてきたこと 2008.4.1 |
| 農林中金総合研究所 研究員 プラウツ京美 |
| ・・・総研レポート19基礎研No.5「食農教育の現状に関する調査報告」株_林中金総合研究所“まとめ”より・・・ |
| 当総合研究所では、「食農教育の現状」を本(07)年度の主要調査テーマと位置づけ、食育に先進的に取組む現場での調査を行った。その調査に共通する、学校で食育を推進するための重要な要素とその効果をまとめると次のとおりである。 第一に、リーダーとなる校長と栄養教諭が二人三脚で食育に取り組んでいる。新しいことを始めるには誰でも慎重にならざるをえない。しかし、今回調査した事例では強い意思を持つ栄養教諭が中心となり、取組みを推進している。また、校長は生徒の身近にいて生徒の様子をよく把握しているため、生徒に大変信頼され親しまれている。 第二に、食育は栄養教諭1人ではできず、教職員が同じ気持ちを共有し、各自がさまざまなアイディアを出し、ティーム・ティーチングを行いながら団結して取り組んでいる。これが教職員のチームワーク形成に役立ち、職員室内も活気があり、明るい雰囲気に包まれていると感じた。 第三に、生徒の保護者や地域住民の協力が必要不可欠である。そのためには学校は保護者に対して情報公開をし、学校の取組みを周知することに努めている。それにより信頼関係が築かれ、さらに協力を得ることができる。また、学校での食育の取組みが家庭に浸透することにより、家族の意識改革も図られ、早寝早起き朝ごはんの習慣や家族団らんの時間が戻ってきた。また、地域住民との新たなコミュニケーションが築かれるなどの効果も見られた。 第四に、JAや農家の協力が大きな推進力となっている。農業体験や生産者の思いを聞くことで、生徒が農産物に対して愛着を持ち、好き嫌いが画期的になくなるたいへん効果的な取組みである。また、農地に対する地域住民の理解が深まり、農家とのコミュニケーションも築かれた。 今回調査に伺った各校での食育は、以上の要素が共通していた。このように、食育に組織的、多角的に取組むことで、生徒1人ひとりが自信を持ち、落ち着きを取り戻し、授業への集中力や体力の向上にもつながった。また、食育に合わせて、授業改善研究に取組んでいたことも効果的であった。 学校で食育に取り組む最終的な目標は、子供たちが親に働きかけ、各家庭の食生活も充実したものにすることであろう。 従来、食に関することは家庭で子供たちに教えていたが、ライフスタイルの変化等により、その役割を学校に託されることが多くなっている。 その改善を図るためにも、学校での食育は家庭と学校をつなぐ太いパイプとなる。朝ごはんは家庭でできる大切な食育の一つであるが、「早寝、早起き、朝ごはん」という生活習慣は家庭が変わらなければ実現できない。 「食」について意識を高め、自らの判断で健康的で安全な「食」を摂取するためには、農業体験から食材の調達、献立の組み立て、調理までの一連の作業を自ら行うことが重要である。そのためには学校での食育だけでは限界があり、普段から家庭での手伝いを通して料理に親しむことが求められる。 現在若年層を中心に増加している欧米型食生活は、脂肪摂取に慣れた遺伝子を持つ白人に適しているといわれ、米食を中心とし地場の旬の野菜と大豆、魚など多様な食品を取り入れた日本型食生活は日本の気候風土と合致し、日本人の遺伝子に適したものである。 食に関する正しい知識が身に付いていれば、安全な国産食材や地場の野菜を選択するようになる。農業体験や自ら料理することにより好き嫌いの克服にもつながる。このような消費者の行動が、生産者や外食・中食産業への刺激にもなるだろう。 現代、特に都心においては、父親は仕事で、子供は塾で夜遅く帰宅する。母親ひとりで家事育児と仕事を両立させるのは困難である。丈夫な体を作り脳を良く働かせるためには、日々、しっかりとバランスのとれた食事を摂ることが重要である。 家族みんなが少しだけ食を中心としたライフスタイルに変えることから始めてみたらどうだろうか。 |
| 2008.5月に続きます。 このシリーズは農林中金総合研究所プラウツ京美氏のご了解を頂き掲載しています。 |
| プラウツ京美氏の紹介 |
| プラウツ きょうみ 1963年生まれ。埼玉県&東京都出身。1983年大妻女子大学短期大学部家政科を卒業し、同年農林中央金庫に入庫。営業第六部、広報室、農業部を経て、2002年から株式会社農林中金総合研究所に出向。基礎研究部に所属し、食育、少子化問題研究に携わる。 (農林中金総合研究所のホームページ:http://www.nochuri.co.jp) 家族は夫、長女(2004年生まれ)、私の母。自宅の購入を機にインテリアを勉強し、1997年ファッションコーディネート色彩能力検定2級および2000年インテリアコーディネーターの資格を取得。母の影響で幼少の頃から料理、お菓子作り、手芸等の手作りに親しみ、現在は、安全・安心素材による手料理に励んでいる。 |
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