ほらふき和尚のほらふき問答
私が月刊の会社の雑誌(伊藤塾・塾便り)
に連載しているものです。
 目にする機会のない方のために…。

ほらふき和尚・・貧乏寺の旅好きの和尚、宗派はない。賢いのか、アホなのかよくわからない。通称「ほらふき和尚」と呼ばれている。
珍念・・なぜかほらふき和尚といっしょにいる、まじめで明るい小僧さん。
忠犬セラピー・・貧乏寺に住み着いている賢い犬。

 

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 すべてに感謝します・・・・

珍念「和尚さん、なにかお話をして下さい」
和尚「そうよのう。わしの師匠に聞いたスクリブト(小話)になるが…・」

“今は昔、とあるくにのある村に、千代というさとりをひらいた女性が住んでいらした。
ある日ひとりの若者がこの千代のもとに相談に訪れる。
若者は訴える「私は不運な男で生まれてこのかた、よいことなど何ひとつありません。
幸せそうな人を見るにつけ、我が身の不運を嘆き、いつも落ち込んでしまいます。いったい、私はどうすればよいのでしょう?」
千代は「すべてに感謝します。何の不満もありませんといつも唱えなさい」とのみ答えた。
しばらくして、この若者が不満をあらわに再び千代のもとを訪れる。
若者「あなたのいうとおりにしたが何の効果もない。言うことを聞いて損をした!あんたは いいかげんな嘘つきだ!」と怒鳴った。
千代はにっこり笑って「すべてに感謝します。何の不満もありません」とのみ答えた。
   若者は忽然と理解したそうじゃ。“

珍念「うーん…・わかったような、わからないような…」

忠犬セラピー「(こころから愛し、微笑み、感謝するのに運もお金も地位もいらない!生きている人間なら誰でもいつでも出来ることだワン!でもそれがなかなか出来ないのが人間が犬に負けてるところね!)」



 からだが楽な方を選択せよ!

珍念「和尚さんは以前人生で判断に迷った時は“こころの歓びを人生の指針とせよ”とおしゃいました」
和尚「そう他人がどう評価するか、親や友人が何というかに中心を置くのではなく、自分が本当に楽しいと思えるかどうかに中心をおいて選択するとよいのう」
珍念「でも、どちらを選んでも今ひとつで自分でもどちらが楽しいと思うかもわからなくなったときはどうすればよいのですか?」
和尚「そう、それもよくある。そういうときのひとつの方法として“からだが楽なほうを選択する”とよい。たとえば、就職・結婚等にしても、リラックスしてこころのなかで、口に出してでもよい、○○さんと結婚する… ○○に就職する…とつぶやいてみて、自分の体が楽になるかどうか。楽になるのならそちらを選択するとよいことが多いものじゃ」
珍念「自分の隠れた本当の欲求を体の反応で知ることが出来ると言うことですか」
和尚「そこじゃ!珍念 自分の潜在意識が賛成していないことは長続きしない。意思の力で無理に続けても人生が面白く無くなってしまう。自分の体の反応は自分の本心を知るためのとてもよい天の声のひとつといえるのう」
珍念「友人に会って遊ぶか、勉強するべきか、チョットしたときにも使えますね!イメージしてみて自分のからだ全体が楽になる方を選択するのですね!」
忠犬セラピー「(そう、判断に迷ってわからなくなってしまったときは、頭ではなく体に聴くといいワン!)」



 あなたは何のために仕事をするのか…?

珍念「和尚さん、国会議員をはじめ政治家の不正が絶えないですね。いったい何がしたくて政治家になったのでしょう…?」

和尚「ほんとにのう。それで珍念、おまえは何のために仕事をするのか?」

珍念「何のために仕事をするかですか?うーん、生活していくため、親や家族を養うため、ある程度人生を楽しむためにお金が必要だからというところになるのかなー。
 友人の司法試験受験生は社会正義の実現のために法曹になるといっていますが、普通の民間の仕事だと社会正義とまではいいづらいですよね…」

和尚「よく家族のために嫌な仕事を続けてるという人も多いのう…」

珍念「人生の大半を占める仕事を嫌なことで終始するのは止めたいですね。幸せのためには何のために仕事をするのかをもう一度真剣に、深く考える必要がありますよね」

和尚「そこじゃ珍念! お金や社会正義の実現のために仕事をしているうちは翻弄されやすい人生といえるのう!仕事は愛を伝えるためにやれ。そうすれば総理も弁護士もウエイトレスでも警備員でも仕事に何の違いもないわい!」

珍念「仕事は愛を伝えるために…」

忠犬セラピー「(そう、人間の仕事の本質は愛を伝え、生きている歓びを伝えることだと想うわ!何であれ自分の愛を伝えやすいものを仕事にして自分も大いに楽しむことだワン!)」


 あなたが命を預けてもよいと思えるひとは…?

和尚「珍念、おまえは自分をすばらしい人だと思っているか?」

珍念「えーそんな、まだまだ未熟者で時には生きているのも恥ずかしくなります。欠点だらけでしばしば自分が嫌いになります」

和尚「ほほおー、謙虚でよいのう!それではおまえが命を預けてもよいと信頼する人とはどんな人かのう」

珍念「うーん!それは、やさしく慈しみ深く人間愛にあふれ、私を愛してくれて、尊敬でき強く信頼できるような人かなー」

和尚「珍念、おまえは今、自分の命は誰に預けているのか」

珍念「それは…、まあ自分です」

和尚「そこじゃ珍念!そうするとおまえは今、欠点だらけの未熟者で時々嫌いになる人に自分の命を預けていることになる。そんな考えでは幸せになれるはずもなかろう」

珍念「うーん…・・」

和尚「おまえの本質は、もともとおまえが命を預けたくなるような人じゃ!それに気付かないうちはどんなに世俗的に立派になっても幸せにはなれんのう…」

忠犬セラピー「(そう、幸せとは自分が命を預けたくなるような人に、すでに生まれついているということに気付き、感謝と歓びのなかで選択創造していく日々にあるワン!)」


 人を幸せにしたいならあなたが幸せになることだ…!

和尚「珍念は将来何になりたいのじゃ」
珍念「うーん、そうですね…。できれば何か世の中のためになる仕事をしたいですね」
和尚「ほほ、よいこころがけじゃ。しかし、世の中のためになる仕事をしてどうする」
珍念「どうするって、だって世の中のためになる仕事をして皆に喜んでもらえれば嬉しいじゃないですか」
和尚「おまえは人の幸せがなにかを知っているのか?」
珍念「うーん難しいな。幸せって人それぞれだと思うし、自分の幸せも何かとあらためて聞かれるとよくわかりません」
和尚「そこじゃ!自分の幸せもわからない者が、世の中のためになる仕事がはたして出来るだろうか。政治家になって世のため人のために働きます!と宣言する人は多い。主観的には確かに善意で出発した人も多いじゃろう。しかし、混乱した人間が混乱したまま働いたところで、さらなる混乱をまねくばかりじゃ」
珍念「うーん!ではどうすればよいのでしょう?」
和尚「人を幸せにしようとするな!まず自分がこころから幸せになることじゃ。おまえがこころからの幸せに輝くとき、はじめて周りの人を幸せにできる」
珍念「……」
忠犬セラピー「(なるほど…)」



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