アンナプルナ・エリアトレッキング

 ネパール第二の街(村と呼ぶに相応しいくらいのどかな街)から、手軽に行けるアンナプルナ・エリア。僕は、途中まで飛行機で飛んで、半周のトレッキングに出掛けた。クーンブ以上に心は軽い・・高度もさほど高くならないので、心配も少ない。ザックも軽く、色々な山を見たいと思う気持ちのほうが大きい荷物のなっているほど。さ〜行って来ます。

                   日程表

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日付 天 気 日 程 ル ー ト 標 高 宿
4/24 晴れ 飛行機 ポカラ→ジョムソン 2743m タク・コーラ・ロッジ
4/25 曇り後雨 1日目 ジョムソン滞在 2743m     〃
4/26 晴れ 2日目 ジョムソン→ジャルコート 3612m ヒマーリ・ホテル
4/27 快晴 3日目 ジャルコート→ムクティナート
→ジャルコート
3802m     〃
4/28 晴れ後曇り 4日目 ジャルコート→ジョムソン 2743m タク・コーラ・ロッジ
4/29 晴れ 5日目 ジョムソン→トゥクチェ 2591m 小綺麗なロッジ
4/30 晴れ 6日目 トゥクチェ→ガーサ 2012m ダウラギリ・ロッジ
5/1 晴れ後雨 7日目 ガーサ→タトパニ 1189m トレッカーズ・ロッジ
5/2 曇一時雨 8日目 タトパニ滞在 1189m     〃
5/3 雨後晴れ 9日目 タトパニ滞在 1189m     〃 
5/4 晴れ後雨 10日目 タトパニ→ゴラパニ 2853m ヒル・トップ・ロッジ
5/5 曇り一時雹 11日目 ゴラパニ滞在 2853m     〃
5/6 晴れ後曇り 12日目 ゴラパニ滞在 4412m     〃
5/7 曇りのち雨 13日目 ゴラパニ滞在 4930m     〃
5/8 晴れ後雨 14日目 ゴラパニ→チャンドラコット 1563m ブッダ・ロッジ
5/9 晴れ 15日目 チャンドラコット→フェディ
→(ジープ)→ポカラ
914m  

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ポカラ(6:20)〜(飛行機)〜ジョムソン(8:30)
 今朝は5時過ぎに、目が覚めてしまったが、少し肌寒かったこともあり、アラームをセットした6時までベットの上にいた。6時のアラームで行動開始し、服を着替える。今日は長袖・ジーパンの格好、ここポカラでは、暑くて着る機会の無かった服だが、今日は2700mの高地まで行くので、最初から完全装備です。この旅の食料(ビスケットやチョコレート)は、昨日のうちに買出しを終えていた。クーンブのときは随分高い食料を買ってしまっていたから。
 ロッジを出て、エアポートまで歩く。途中の道からアンナプルナやマチャプチャレが顔を覗かせている、少し雲が出ているが綺麗に見えていた。6時40分、エアポート着、既に人がいっぱいだった、さすがポカラ・・そう思った。
 オフィスに入り、チェックインしようかと思ってカウンターに向かう。人だかりの中、チケットを差し出すと、少し困惑した表情?・・。係員の前にあるボーディング・シートには既に16人の名前がある、ツイン・オッターの定員は16人、そのことを僕は知っていた。やばい・・もしかしたら今日飛べないかもしれない、リザーブ(予約)だけしてリコンファーム(再確認)しなかったからな・・
 そこに女性のトレッカーが現われ、彼女も今日、ジョムソンに飛ぶと言う。僕と彼女のチケットを見比べて、僕の方の手続きを始めた。しめた、潜り込めた!ジョムソンに行ける!!ザックを計ると15Kg、クーンブの時よりも10Kgも軽い。ボーディング・カードは、ルクラ便と同じくただのカードで席の指定なんてものは存在しなかった。
 セキュリティ・チェックで、昨日買ったバナナ(また青くて噛み応えのあるバナナでした)を持っていたので、「食べないのか?」と聞かれた。この頃は少しながらネパール語が分かってきていたので、話も楽しかった。
 セキュリティ・チェックを出ると待合室があり、売店まであった、ポカラって都会これくらいで感激するくらいルクラはすごかった)って思った。でも、外に目をやると滑走路はやはり砂利道で、さっき預けたザックがカーゴ(ただの荷車みたいなものですが)に乗せられ、双発のツインオッター機に積み込まれていく。7時少し前にボーディング開始。いい席に座ろうと急いで乗り込んで、一番前の右、窓際を確保。僕の他は全てネパール人、この時、隣の人に教えてもらったのだが、ポカラ→ジョムソン便は一日に何便か出ていて、ツーリストは2便か3便に乗せているらしいとのこと、だから僕のチケットを見てどうしようか?迷ったんだろう。確かに僕の手にしていたチケットには、8時20分のフライト時間が記載されていた。
 7時過ぎに滑走路を滑り出し、いとも簡単に飛び上がった。操縦席のドアはない、僕の席からコックピット越しにダウラギリが見えていた。ここで、少し不安になった。搭乗のアナウンスなど全然無かった、果して本当にジョムソン行きのフライトなのだろうか?他の町行きのフライトではないのか・・30分位のフライトだったが、降り立つまでその不安は拭い去れなかった。でも、僕らを乗せたツインオッターはジョムソンの何にも無い滑走路に無事着陸した。
 外の風景は一変していた。木々はほとんど無く、山は岩肌を露にし、荒涼とした景色を見せていた。飛行機を降りると、やはり少し肌寒い。ザックをもらい歩いていくと、小さな小屋が見え、そこはチェック・ポストを兼ねていた。サインをしながら、ムクティナートの話を聞く。「戻ってきたらまた、ここに寄りなさい・・」と言われた。ジョムソンの村に入っていくが、民家ばかりで、ロッジがほとんど無い、村外れまで行って2軒だけだった、エアポートのある村なのに、少ないな・・。
 その一つに宿を決めるが、シングルが5Rpだと言う、電気も来ているので、明るい部屋で気持ちいい。今日は、ここで停滞、高度順応日です。すぐにでも歩き始められそうだが、一気に2000m位高度を上げてきたので、大事をとって休養です。陽射しは空気が澄んでいる分、強く感じ暑いほどですが、風があると涼しいです。陽が翳ってきたので、カトマンズで買ったヤクのセーター(値切ってUS10$にした、軽くて暖かい)を初めて着込んだ。ま〜暖かい、これから少しの間、お世話になりそうです。
トレッカーは僕一人、宿の主人も何処かに行っているらしく、話し相手もいない、とっても暇です。しかし、時間になると、きちんとお腹は減ってくるので、食べてしまいます。食べられるうちは、大丈夫・・そう、思ってるのでしっかり食べてしまいます。明日も高度順応日にしているので、ゆっくりしようかと思います。暖かいポカラから急に寒い所に来たので、今日はシュラフの口をしっかり閉めて寝ないと寒いだろう。まだまだ、1ヶ月以上もパーミットがあるので、ゆっくり歩いて行こうと思います。


トレッキング第1日目 ジョムソン滞在
 今日は停滞日、窓の下を物資を運ぶロバ隊が鈴を鳴らしながら通って行きます。クーンブでは、ヤク(長毛の高地牛)が荷役をしていたが、ここアンナプルナはロバがその役をしているみたいです。シュラフの中から、リンリンと鳴る鈴の音を聞きながら、外の風景を思い描いていた。ゆっくりと起きて朝食に向かう、今日は停滞日なので、軽目にしておいた。
天気が今ひとつです、起きる前にスコールが通ったみたいで、曇っていて風もあります。ニルギリだと思われる山もしっかり雲の中です。窓の外は相変わらず荒涼とした大地が広がっています、こんな荒涼とした土地に定住しなくても3〜4時間も下れば緑の大地があるというのに、何が人を定住させるのか分かりません。おやつにチョコを一つ食べてしまった、少し我慢しなくちゃ。今日も時間がありそうなので、絵葉書を書こうと思ってます、2700mの高地でペンを持つのも悪くないな・・そう、思います、出すのは1ヶ月以上先のポカラになりそうですが。
 お昼にしようと、食堂に下りていくと、今日、ムクティナートから戻ってきた日本人女性のトレッカーがいました。しっかり日焼けをして、トレッキング初心者でないことが分かるくらい。上の情報を色々ともらい、ルートを考える。ムクティナートはゴンパだけなので、引き返してジャルコートに泊まるほうがいいとアドバイスを貰った。一緒にお昼を食べながら話をして、2時過ぎ、次の村まで行くと言って彼女は宿を出て行った。その後、ペンを持ち、絵葉書を8枚書き上げる。途中でお腹が空いたので、ヌードルースープをおやつにしてしまった。夜は、フライドライスをオーダーしたら、人参が入ったのか、やたら人参の多いフライドライスでした。チリソースを少しかけて美味しく頂きましたが。明日はカグベニまで行こうと思います。帰りにカグベニに行くのは大変でしょうから、高低差の無いカリ・ガンダキ沿いの平坦な道ですが、今日、川に架かる橋が流されていたことが気になります。明日は直っているんだろうか?まだ、水は冷たいんだろうな・・ルートを変えないといけないのかな?色々考えても、明日は明日の風が吹く・・そう思って寝ることにした。明日は天気になって欲しい


2日目 ジョムソン(7:20)〜ジャルコート(12:40)
 昨晩は、これからのトレッキングのことを考えてか、なかなか眠れず今朝は早起きできなかった。6時にアラームをセットしたはずが、全然気づかず、6時半に目を覚ました。天気はどうだ?外を見ると「晴れ」それも快晴に近い、急いで屋上に上がり、ニルギリ、ダウラギリをカメラに収める。
こんな天気にいい日は、予定を変更してジャルコートまで行こうと準備をする。朝食を食べながら、主人と話をしていたら、ムスタンのことが出てきた。ここからカリガンダキを遡るとあるネパールの中の王国。しかし、ツーリストにはまだ解放されておらず、行くには現地人化しないと行けないとか・・違法が見つかれば、どうなるか想像できないくらい、ヤバイらしい。そこへ今度行くので、「写真を撮ってきてやろう」と言う。自分の目で見てみたいものだが、違法の事までして、見たいと思わない、このスタンスは昔から変らない。また、見に来ると主人に伝えた。
 それより今の関心事は、昨日まで壊れていたカリガンダキの橋が直っているかとの事。直っていれば、向こう岸に渡って綺麗な道を歩いていける、しかし、直ってなければ冷たい川を渡渉しなければならない。橋はまだ直ってない、こちら側を歩いていくほうがいい、とアドバイスをくれた。しかし、こちら側は、カリガンダキの川原で、道は無い。外に出てから考えようと、歩き始めたが、やはり、渡渉するとなると、きついので、こちら側を行くことにした。ここらから、カリガンダキは広いU字谷になっており、対岸には褶曲地層が見えている(ここらが、地殻変動によって、隆起したことが良く分かる地層群とアンモナイトの化石が出るという)その下を、幾筋にも分かれゆっくり流れている。だだっ広い川原を一人ぽつんと歩いているとホントに淋しくなる、せめてもの救いはニルギリが綺麗に見えていたことだろう、ダウラギリはさっさと雲の中に隠れてしまったが。ジャルコートまで5時間の予定。
 途中で小さな川を渡渉する。その時、谷の奥にヒマールが見えた。休憩も兼ねてザックを下ろし、地図を広げて確かめてみると、そこには「トロン・パス」の名前、今回は時間が無くて1周出来ないが、今度はトロンパスを越えたいと思っている。そのパスを作る「カテュンカン」と「ヤカワカン」の二つの山が朝陽を浴びて綺麗に光っていた。
 1時間半も歩くと、1軒のバッティーに到着。ポーターやロバ隊がいたので、ジャルコートへの道を聞く。目の前には、川原へ続く道と山腹をひたすら登る道と2つが見えている。ポーターは有無を言わさず、山腹へ登る道がジャルコートへの道だと教えてくれた。時間を聞くと4時間は掛かると言う、まだ9時だから昼過ぎには着くな・・と思う。先にロバ隊が出たので、道はロバの落し物だらけ。さすがに踏まないように高度を稼いでいく、今日だけでも900mくらい高度を上げないといけないんだから。
 昨日の雨が嘘のように晴れ上がったトレッキング日和なので、歩くのは苦になりません、少し下にカグベニの村が見えてきました、ジョムソンと違って田畑の緑が綺麗な小さな村です。歩いている高地は、低木とサボテンしか生えていない荒涼とした大地です。今は丁度、サボテンの花が咲いているので、それでも華やかさはあります。目の前には、もうトロン・パスがずっと見えています、「ここまで、来なさい」と言わんばかりに。いくつかの丘を越え、歩いていくと山腹に村が見えた、一つ手前の「キンガー」の村だと思って、ネパーリーに聞いたら「ジャルコート」だと言う、もう、ジャルコートに着いてしまうのか・・・。丘に登りきったのか、起伏の少ない道が村に続いている。村に着いて見ると、期待通りやはり「キンガー」の村で、ここから30分くらいで「ジャルコート」らしい。村を過ぎ、歩き始めると、地糖が見られた、ネパールでは初めての景色。ジャルコートの村はキンガーからもう見えていた。トロン・パスの麓に広がる美しい村です、石段がしっかり村まで続いている。村の入り口付近で、ちょうどロバを連れたバーちゃんが来たので、写真を撮らせてもらおうとしたら、「お金頂戴!」と一言、余りお金を払ってまで撮りたいと思わないので、止めようかと思ったが、煙草で交渉して写真を撮らせてもらった。村に入って行き、昨日の日本人女性が薦めてくれたヒマーリ・ホテルを探す、子供に道を聞いた時に「写真を撮らせて」と言うと、「NO!]と。ここら辺の人は写真に撮られるのが嫌いなんだろうか?ネパールにあって不思議な処です。
 村はずれに宿を見つけて、ザックを下ろす。取りあえず、腹ごしらえ。ここには、「卵丼」なるものがあって、美味しいとの情報を仕入れて来てたので、お昼から卵丼をオーダー。来てみると野菜の卵とじ丼みたいだったが、十分美味しく、満足でした。今日はここで、行動終了。明日はムクティナートを往復して、またここに泊まろうかと思います。ここの、食事は結構いけそうです、楽しみ。昼食後、少し食堂で書き物をして、部屋に戻る、もうすぐ6時だと言うのにドミトリーは僕一人で占領です。下に下りていくと、娘さんが夕食のオーダーを取りに来る、「ダルバートは美味しい?」と聞くと「とっても美味しいわよ」と言いながら笑っている。素朴ないい娘みたいです。ここには、電気がないので、もう少ししたら、クーンブでお世話になったアルコール・ランプが出てくるんでしょう。外はしんしんと冷えてきています、明日も晴れそうなそんな感じです。アンナプルナのトレックが始まりました、ここのトレックは、クーンブで一度歩いているので、勝手が解ってるのか随分楽です、その分、色々なことを見れそうな気がします。ネパーリーとも、話が少しながら出来るようになってきましたので、楽しいトレックになりそうです。夕飯のダルバートはやはり全てが美味しく、お代わりを頼んで腹一杯食べちゃいました、チャーを頼んだ後も、「まだ、食べる?」って聞いてくるほどでした、美味しかった。食事が美味しいのは、宿を決める重要な点ですよね。


3日目 ジャルコート(8:00)〜ムクティナート(9:00)〜ジャルコート(11:50)
 今朝はどういうわけか早起きで、5時半に起きてしまった。トイレに行き、部屋に戻ろうとしたら、丁度日の出の時間で、山々が輝きだした、早速カメラを出して撮影に入る、でも、寒かった。6時半に食堂に行き、朝食。カロチャー(ブラックティー)をポット1杯貰う、それとポリッジ。(帰国する時には、ポリッジを買って帰ろうかと思ってます、美味く出来るか分からないんですが。)
 今日はムクティナート往復だけなのでゆっくりです。往復で2時間見ておけば充分でしょう。8時頃まで、食堂で色々話をしたりして、やっと出発。ムクティナートまでは200mの標高差、村を出るとすぐ登り、幾筋もの道が丘の上を続いている。どれがムクティナートに続く道なのか分からないが、丘の上をぽちぽち歩いていく、丘を越えるたびに、ダウラギリの峰が綺麗に見えてきます、今日は雲も無く、神々しく輝いています。
 写真を撮りながら、気ままに歩いていたのに、1時間でムクティナートに到着、最初下の村かなと思って、聞いてみたら「ムクティナート」だと。村の中を歩いていくがゴンパが無い、ムクティナートと言えば「ゴンパ」なのに何処にも見当たらず、その代わりチ
ェック・ポストを発見、ムクティナートにチェックポストがあるなんて聞いてなかった。パスポートとパーミットのチェックを終え、係りの人にゴンパの場所を教えてもらった。村の外れの丘の上にゴンパはありました。ゴンパまで続いている石段を登っていく、もっと大きくて綺麗な所を想像していたら、案外小さなゴンパでした。門の中に入り、境内を歩いていく。建物には全て鍵が掛かっていて、いちいち鍵を開けてくれる。一つ一つにお布施を置く。シバ(ヒンズー教の神様の一人、ブラフマー・ビシュヌと並んで、重要な神様、破壊を司ると言われる)の処では、5Rp置こうとしたら、「20Rp」と言われた、鍵を開けてくれているのは女の子だが、しっかりした口調だった。「ティカ(ヒンズー教のもので、額に赤い印を付ける)を付けて上げる」と言って、赤い印を額につけてくれた、ありがとう。木浴場があった、龍の口から水が流れ、昔は108ヶあったらしいが今は30ヶくらいでした。四方囲まれていたら108ヶあったんでしょう。
 ゴンパの出口付近に
マニ車(ラマ教のもので、オムマニペメフムというお経が書かれており、一度廻すと100回唱えたことになるという)があったので、廻しながら出口に向かった。マニ車を廻すのに気を取られていて、壁に頭をぶつけてしまった、こぶまで出来て痛かった。ゴンパを出ると、すぐにムクティナートの村、まだまだ時間はあったので、途中の大きな石の上で休憩した。ビスケットを食べ、ヒマラヤを眺めていた、少しうとうとして1時間位お日様を浴びながら寝てしまった
 高度が高いのに、風が無いためか暖かいというより、暑く感じる。その道をジャルコートに向かって下っていく。登りも早かったが下りはもっと早く、11時半前には既に宿に着いていた。みんなはこれから、下の村まで行くみたいだが、急ぐ旅でもないし、今日はここまでで終わりです。昼からは、宿の娘と少し話したり、これからの計画を立てたりして過ごした。今回は、下りだけのトレックなので、気分的にも楽なのかもしれません。気持ちに余裕があるのが自分でも分かります。夜は、昨日と同じダルバートを食べて、またお腹一杯になりました、このまま食べていると胃拡張になりそうな、そんな気分です。明日はジョムソンまで戻って終わりにしようと思います。半日行動して、半日休憩がペースになりそうです、長く歩くにはそれくらいのペースが僕にはいいみたい。明日も晴れるといいな・・・毎日天気を祈ってます


4日目 ジャルコート(6:55)〜ジョムソン(10:55)
 今日も早起きで5時には目が覚めた、外は少しながら明るくなってきていたので、トイレに行く。夜中に行こうとしたら、犬が吠えてうるさかった。昨日のドミは5人定員の満員で、分けのわからない欧米人のグループでした。
 6時過ぎに、準備を終え、食堂に下りていく。まだ誰もいない食堂はシーンと静まりかえってます。カロチャーを頼んで、頭をスッキリさせる。暖かくなってくると、自然と背伸びをして、少し体を動かし始める。朝食を食べて、チェックをすると2日間で158Rp(日本円で630円くらい)日本から比べると安いけど、ここらでは普通でしょう。
 7時前に出発、早く歩き始めたほうが山が良く見えるし、余裕を持って歩けるので早立ちを心掛けてます。写真を撮りながら歩いていても、下のキンガーまで30分しか掛からなかったので、まともに歩けば20分も掛からないんでしょう。この先は見晴らしの良い道が続く。ここで、一昨日宿にいた2人連れのトレッカーに出逢う。女の子を日本人に間違えてしまったチャイニーズでした)のを、彼女も覚えていて、話しかけてきた。彼女達はカグベニを経由してジョムソンに向かうらしい。僕は、そのままショートカットして、ジョムソンに向かうコース。歩いていくと、ダウラギリが顔を出し始めた、さすが8000mの山、今日も綺麗に見えている。ニルギリも見え出した。ジョムソンはまだまだだが、この道は気持ちが良くて楽に歩けた。行きに時間を聞いたバッティーに着く。今日は快晴なので、陽射しが強く日焼けしそうです。また、カリガンダキの川原の道なき道をひたすら歩いていく。距離感が掴み難いので、気分的に遠いような気がします(クーンブのペリチェに向かう道のようです)。日陰さえなく、汗が出てきた。小さい川を渡渉した所で、休憩。村が見えてから、一息歩いてやっとジョムソンに到着。タク・コーラロッジにザックを置く。やっぱり、4時間くらいかかったか・・
 今日は暑く、汗をかいたのでホットシャワーを浴びようと親父さんに「カティ・パイサ?(いくら?)」と聞くと無料だと言う、山の中にあって珍しい。早速シャワーを浴び、洗濯をする。屋上のテラスに干させてもらったので、今日一日で乾くでしょう。ザックの中から、シュラフも出してきて一緒に干した、お日様を当てると暖かくいい匂いがするようになる。
 お昼ご飯を食べた後、チェックポストとポスト・オフィス(ここにもポスト・オフィスがあると親父さんに教えてもらった)に行こうと思う。遠いほうのチェック・ポストはすぐ済んだが、ポスト・オフィスは時間がかかった。20分くらい待って、切手を買い、消印(ここネパールでは、必ず消印を押してもらうまで見ていたほうがいい、時々、切手を剥がして手紙を捨てられることがあるという、僕の手紙は一度も捨てられることなく、無事みんなの所に届いていた)を押してもらった。ネパールでは20分くらいは普通なのだが、今日は空の調子が悪くなってきていたので、早くロッジに戻りたかった。洗濯物は最初から濡れているので仕方ないが、シュラフが濡れるのは困る、早々とロッジに戻りシュラフを部屋に仕舞う。その後、爪が伸びてきたので、爪切りを出して切る。明日からは、毎日歩いて行こうと思います、次の目標は3日後に着く予定のヒマラヤの温泉・タトパニです。天気都合もありますが、ゆっくり行こうと思います。
 夜はダルバートをまたお腹一杯食べてしまい、その後、親父さんと話しながら腹ごなしをした。寝るときに、初めてジーパンを脱いで寝た、今までは寒くて脱ぐ気にならなかったが、思い切って脱いでみるとゆっくり出来てぐっすりでした。明日も元気に歩こう


5日目 ジョムソン(7:00)〜トゥクチェ(11:00)
 朝起きて、窓を開けると雲が流れていた、天気が変るかな?と思いつつ、準備をして食堂に下りる。今日は天皇誕生日、日本は祝日・・みんなどうしているんだろう?ふとそんなことを考えた。最近、半日で行動を終えて時間があるので、色々と考える、ホームシックでなく、日本食シックなんじゃないかと・・ふんわりした日本のお米を食べたいと思う。(ネパールの米はバートと言われる細長い米で、パサパサしている。)僕らはやっぱり米食民族なんだと改めて思いました。
 今日は、トゥクチェまで標高で100mくらいの下りです、セーターを脱いで出発。風も弱まってさほど寒くなくなってました。街中を過ぎ、エアポートまで来ると、既に人が一杯です、天気も良くなって来たので飛行機も大丈夫でしょう、山岳ルートは天気次第ですぐ欠航ですから、今回は先に飛んだので後は自分の足で降りていくばっかりです。ダウラギリは雲の中に顔を隠してしまったが、ニルギリが綺麗に見えてます、ジョムソンから見るニリギリが一番綺麗じゃないかと思う。
 川沿いの道になり、最初の村「マルファ」を目指す。マルファまでは2時間だと聞いてきたので、ゆっくりと行きましょう・・川原に降りたり、小さい川を木橋で渡ったりしながら歩いていく。陽気は春に近いかもしれない、傍らにはタンポポが咲いている(日本の季節も春なのに、何故か寒いので冬のような感覚です)。遠くに村が見え出して、その周りの緑が濃いのに気がついた。その村は、やはりマルファ。この村には、農業試験場があり、果物栽培の育成援助が入っているらしい。村はというと、綺麗に石畳が敷かれ、中世ヨーロッパの町に迷い込んだ錯覚がした。いっぺんにここマルファが好きになりました、落ち着いた雰囲気で泊まりたかったが、ここに泊まると予定が変るので、泣く泣く諦めた。ジョムソンと2時間の距離で、この景色の違い・・これから先もっと景色が変るんだろうか?少し楽しみ。ここはまだ、ラマ教圏、マニ石(オムマニペメフムと書かれている石のこと)が所々にある。
 暑くなってきたので、上のシャツも脱ぎ、Tシャツ1枚です、それでも暑い位に陽射しが強いです。何回か見晴らしのいい所で休憩を重ねる。どんなに遅くても昼にはトゥクチェには着くだろうと安心しきってます。歩いていてふとカメラを見るとレンズのフードの無いのに気づく。一つしかないフードの紛失に慌てて、今来た道を戻りながら探すが無い。どうしようかと悩んでいる所に、手にフードを持ったネパーリーが現われた、「ダンニャバート(ありがとう)」と言って話を聞くと、少し向こうに落ちていたと・・。これで、また写真が撮れる、お礼に煙草をあげて、そのネパーリーを見送った。
 ニルギリが随分姿を変えてきた、ジョムソンから見たほうがやはり綺麗だなと思いながら眺めていた、その後、ダウラギリも顔を出し、トゥクチェももうすぐだと思った(トゥクチェはダウラギリが綺麗に見える村だと聞いていた)休憩中に通りがかりのネパーリーに聞いてみたら、30分くらいで着くと言う。まだ、10時半、やっぱり昼前には着くな・・そう思った。
 トゥクチェの村にはやはり11頃には入り、今日泊まるロッジを物色しながら歩いていく。そのうち小さな店の看板に目が行く。親父が目ざとく見つけ、「中を見ていけ」と誘う、急ぐ旅でもないし、中を覗くと美味しそうなジャム達、特にアプリコット・ジャムが絶品でした。親父も満面の笑みを浮かべ、「美味しいだろー」と。16Rpと値段も手頃だったので、1ヶ購入。明日から早速使わせてもらおう。
 村の外れまで歩くと、小奇麗なロッジを見つける。中に入ってみると明るくて綺麗、ドミを聞いてみると「ドミは無い・・・部屋しかないが安いよ」と返ってくる。1泊8Rp(約32円)のツーベット・ルームに決めたが、窓から陽射しが燦々と降り注いでいて、気持ちのいい部屋でした。昼飯を日本風に言えば、焼き飯と餃子(フライド・ライスとフライド・モモ)を食べて腹いっぱい、こちらは33Rp(約132円)。昼からは明るい部屋でのんびり昼寝をした後、今後の予算計画を考えた。どうみても、まだUS100$くらいの両替が必要だな・・・チベットのボーダーが開かないとなると、更に出費が増えるが、未だに「いつ開くか解らない」との情報ばかり。帰国して装備を換えたい(トレッキング仕様になっているので、夏の中国には要らないものが多い)が、チケットの問題もあるから、ネパールの滞在を短くして中国に早く入るのも考えないと・・でも、まだ1ヶ月も先に話なので、現実味が無いですが。
 取りあえず心配なのは明日の天気です、今までずっと晴れてくれているので、これからも晴れて欲しいです、せめてタトパニに着くまでは。


6日目 トゥクチェ(7:45)〜ガーサ(13:00)
 今日はいつも通りに6時頃に目が覚めたのだが、一緒の宿に泊まっていた日本人のトレッカーと話していたら出発が遅くなってしまった。朝食はチャパティにして昨日買ったアプリコット・ジャムをつけて食べた、結構美味しい。ザックを担いで宿を出ると、すぐ川原に降りていく。川原の道は平坦だけど、景色が変りばえしなくて気分的に疲れます。途中で道を間違えて対岸に渡ってしまったようで、再度川を渡るのに橋を探したら、1本の吊り橋が見つかったのだが・・・やっぱり、僕は高所恐怖症なんだと思った。これまでトレッキングしていて、橋が壊れそうで恐い思いはしても、高所だから恐いと思ったことは無かった。だけど、初めて足がすくみ、一歩出すたびに冷や汗がたらり・・・ロープを握る手が痛いほどに力が入っているのが分かる。橋を渡った途端、ぐったりとしてしまった。
 対岸に渡ると、またニルギリが顔を出し、さらにアンナプルナT峰も見え出した、山の中で見る初めてのアンナプルナです。いくつかのアップダウンを越え、やっと途中のカロパニに着く。ここまで3時間、もう既に11時になろうとしてます。ここで、一休みしてチャーを1杯とチャパティを1枚、お決まりのアプリコット・ジャムで頂きました。15分ほど休んで歩き出すとチェック・ポスト。トレッキング・パーミットをチェックしながら係員と話をする、それもネパール語で。すごい進歩、片言ながらネパール語で会話できるなんて。チェックを終え、ガーサまでの時間を聞くと2時間くらいだろうと。
 歩き出してすぐレテの村に入り、通り越す。レテ・コーラに掛かる吊り橋が見えたときに午前中の恐怖が蘇る。これから、橋は渡れないんだろうか・・・しかし、そんな感情も取り越し苦労なほど、恐くなく渡れてしまった。そこから小さな高巻きをいくつか越えていく。午前中からTシャツ1枚だけどまだ暑い。ここらはもう夏のようです、蝉がジージー鳴いていたり、トンボが飛んでいたりするその地面にはタンポポが咲き、ちょうちょが舞っているんですよ、不思議な光景。フーフー言いながら、ガーサに到着。午後1時でした、500mほど標高は下がるはずなのに、アップダウンが多すぎる、それに距離も長いみたいだし。
 クーンブと違って汗をかくほど暖かいトレッキングなので、疲労しちゃうんでしょうか?洋服は防寒しなくていいだけ、身軽で楽ですが。宿を決めて、昼飯にありつく。久し振りチョウメン(焼きソバみたいなもの)を食べたら美味しかった。考えれば、今日で4月も終わり、明日から5月です。4月の初めはクーンブ・ルクラで、5月の初めはアンナプルナ・ガーサで、さて6月の最初は何処で迎えるんでしょう。もう、日本を離れて1ヶ月以上、まだまだ旅は続きます。夜のダルバートは、ここも美味しくお代わりをしてしまい、お腹が一杯になりました、本当に胃拡張になりそうなそんな毎日です。明日は少し控えようと・・・・思うんですが。


7日目 ガーサ(6:50)〜タトパニ(12:40)
 5時半頃に起床、腹が張りすぎて寝つきが悪く、少し寝不足気味。軽く朝食を取りながら主人にタトパニのことを教えてもらう。時間は4時間くらいで行けるらしい、宿は「トレッカーズ・ロッジ」が一番と太鼓判を押した。そうするか!。支払いを済ませるとたくさん食べたつもりが77Rp(308円くらい)と一番少ない出費でした。ガーサは谷あいの村なので、まだ陽が差し込んでいなくてシャツを着て出発。(少し肌寒いくらいでした)同じ宿に泊まっていたトレッカー(インド人)は、フラット・アンド・ダウン(水平と下り)ばかりだと教えてくれた。朝から、気分がいい。ところが、すぐにアップダウンに入り、最初からバテました。「ニューロードだから」と宿の主人も言っていたのに、しんどい道が続く、間違えたんだろうか?と思ったくらい。カリガンダキの流れが狭くなり廊下状の場所に入っていく、道の遥か下、2〜300mくらい処をを小さな滝を作りながら流れている。それにしてもアップダウンの多い道だ。それに日焼けした左肩が痛い、Tシャツをいつもめくっていたから、余計焼けちゃったみたい。歩き始めて2時間位すると、高さも結構ある滝が見えてきた。「あの滝を流れてくる水は8000mの頂から流れてくるのかな・・」と思うと、すごい滝に思えた。すぐ傍まで行くことが出来たので、その傍らで休憩をして滝を眺めていた。陽は燦々と降り注いでいたので、眠くなるほどの陽気だった。
 ガーサを出て、3時間経った頃にやっとダナの村に着く、ここはもう亜熱帯、バナナの木も見えるし、トウモロコシ畑も出てきた。標高も随分落ちてきたので、なんか山の中にいる感じがしない。タトパニまではまだ1時間半位かかると言う。もう11時、お昼は越えるな・・と思いながら歩き始める。天気が良すぎるのも困ったものです、やたら汗をかき、陽に焼けてしまうし、体力の消耗が激しい。カリガンダキ沿いのアップダウンの道が続く。途中、ロバ隊に捕まり、スローペースになるがどうにかタトパニの入り口に着いた。入り口付近には小奇麗なロッジ群があり、目移りしたが、ご推薦のトレッカーズロッジは村の外れに近いらしい。布地屋や駄菓子屋などがあり、ここらでは大きな村ではないかな・・その外れにトレッカーズロッジはあり、少し古びた感じのロッジでした。
 辿りついた時は既に限界状態で山の中で始めてハニーコード(蜂蜜入りのヨーグルト)を飲み、初めて野菜カレーをオーダー。カレーが運ばれてきて、ふと思ったのだが普段食べているダルバートのダル(豆のスープ)がカレー味になっただけでほとんど一緒でした。ドミに案内してもらうと、窓から砂が入ってくるらしく、ベットの上は砂だらけでした、部屋はと聞くと少し小さいながら綺麗でドミと3Rpの差だったので、部屋を借りた。お腹が一杯になったので、少し横になろうとベットに寝たら、本当に眠ってしまったみたいで(部屋の鍵もせず、無用心に寝てしまいました)、起きたら夕方になっていた。
 温泉
(ホット・スプリング)に入ろうと、外に出てみると雲が早馬のように流れ、一瞬にして雨が降り始めました。温泉は、明日、晴れてから入ろう・・明日はここに停滞に決めた。ここん処、ちょっとペースダウンをしてきたので思い切って休養にしようと思った。1日じっくり休めば明後日からのゴラパニ峠の登りも何とかなるでしょう、ここアンナプルナもシーズンオフに近いのかトレッカーの数が日に日に少なくなってきてるような気がします、今日も僕のほかに1組2人しかいないみたいです。やっぱり、雨季が近づいてるからですかね。ここのロッジは味付けがいいので食事は二重丸あげたいくらいです。
 夕食のダルバートは三重丸でした。ダルやご飯も美味しかったがタルカリのおかずが目茶苦茶美味しかった。インゲンの炒めたのとかぼちゃの炊いたので、かぼちゃは日本の味に近くて無理言ってお代わりをさせてもらったくらい。合計3回もお代わりしてしまいました。ここのダルバートは16Rp(84円くらい)でお腹と郷愁の念を一杯にしてくれました。安くて美味しいダルバート、ここを薦めてくれたガーサの主人にお礼を言わなくちゃ・・・


8日目 タトパニ滞在
 今朝は5時半に起きて、朝の空気を胸いっぱい吸い込む。昨日の晩は、今朝、ホット・スプリング(温泉)に入って、シーカまで歩こうかと思いましたが、今朝はそんな気は無くなっており、ノンビリすることにした。でも、朝湯に行こうと、下に短パンをはいて、川原に降りていく。昨日、見つけていたクンデ(浴槽)には、ばーちゃんから若い子までぎっしり。ネパーリーの男の人と一緒になり、川を少し上がると、クンデにはなってないが、温泉溜まりを見つけ、足をつけてみたが結構熱い。それに小さくて浅いので、どーみても温泉ぽくない。男達はそこに足をつけて洗っていたが、どうしてもどぶっと浸かりたくて、さっきのクンデまで戻ってきてみると、女性陣は外に出ており、幸いクンデの中は人が少なかった。ここぞとばかりにTシャツとジーパンを脱いでクンデの中に急いで入る。下は石ころがゴロゴロしていて座りづらかったが、温泉気分です。
 さっきまで入っていた女の人達の視線を一身に浴びて照れくさかった。でも、ここはネパール、みんな友達感覚です、少しすると若い子が話しかけてきたので、片言のネパール語を駆使して会話する。少しの言葉だけでも、気持ちは通じ合える、そう思った。照れくささはいつまでもあったが、露天で気持ちがいい、朝は地元民の特に女性の社交場になってるみたいです。そこに異邦人の日本人が入ってきたのだから、ビックリしたでしょう、さぞかし。
 カリガンダキが前を流れ、左手奥にはニルギリが美しくそびえています。温泉ファンでなくても、ここの温泉は気持ちがいいです。30分くらい浸かっていてあがったのだが、その時も視線を浴び続けた。昼間なら、ツーリストが多いらしいので、視線は気にならないと思うのだが、同じ顔をしたネパーリーには照れを感じますね。宿に戻る時も、体はポカポカで、朝のひんやりした空気が気持ちよかった。朝食はチャパティをもらい、アプリコット・ジャムを付けて食べた、美味しい、やっぱりヒットでした、このジャムは。美味しすぎて、合計4枚もチャパティを食べてしまった。
 部屋に戻りうとうとする、10時頃まで寝ていて、食堂に下りる。他のトレッカーは出て行ったのか静まりかえってます。ここで、初めて見つけたポップコーンのメニュー、それも5Rp(20円くらい)と安いし、量もかなりある。その後、洗濯をして、汚れ物を片付ける。昼前は、庭でここで働いているネパーリーと話をしたり、庭の花を写真に撮ったりしていた。昼飯を食べた後に散歩がてら、チェック・ポストに行こうと思ったが、遠いようだったので、村の散歩をして戻ってきた。空が少し泣きそうだったので、帰りは少し急ぎ足で散歩していた。
 スコールが来た、既に宿に戻ってきてたので無事だったが、玄関先に腰掛けてぼーっと雨を眺めていた、久し振りのまとまった雨だな〜。気温がぐっと下がった気がした。3時頃にはまたポップコーンを食べてしまい、また食いすぎの形相。夜はすこし軽めにしようと心にこの時は誓ったのだが、やっぱり食べ過ぎてしまった。ダルバートはお代わり1回でしたが、その後にアップルパイを一つ頂きました。パイ生地がさくっとしていて、なかにリンゴも程よい甘さで抜群でした。ここの奥さん、料理の腕がいいのか、舌がこえているのか、料理が他のロッジに比べて格段に美味しいです。今日は幾人かのトレッカーが泊まっていて賑やかな日だ。


9日目 タトパニ滞在
今朝は、夜中の3時半頃にトイレに一度起き、その後6時半頃に雨音に目を覚まされました。トタンや石を打つ雨音が激しく鳴っています。朝から降っているなんて、初めてです。食堂で、チャーを飲みながら、行動しようか?停滞しようか迷ってます。朝食を食べた後も雨は降っていた。食堂から見える空は一面雲がべったり張り付いてます。西の空にぽっかり晴れ間が覗いていたが、その他は雲が多かった。7時半頃に小降りになったが、1日中降っていそうだったので、停滞を決めた。急ぐトレッキングでもないし(とは、言っても雨季との時間の戦いになりそうだが)、ビスタリズムで行動します。ここ2日間の支払いを済ませると177Rp(708円くらい)、予算は一日100Rpの計算だから、大丈夫そうです。また、一日休養です、でも歩く時は晴れていて山が良く見えたほうがいいので。
 9時半頃には雨が上がり、10時過ぎには晴れ間が出てきた。今日、出発しておいたほうが良かったかな?と思うが、今からじゃシーカまでも行けないので、明日にしようと。また、晴天が続いてくれるでしょう。今日は出発する予定だったので、ちょっと気が抜けてしまって、何もやる気が起きません。でも、登りでもなんでもいいから、歩きたい気分です、ちょっと退屈のなってきてます。登り出したら休養したいと思うに決まっているのに、無いものねだりなんですね、所詮。
 外で、日向ぼっこしながら、日本の事を考えていた、食い物の事、お酒の事、そして友達の事・・・・懐かしくなってしまって、ホッムシックに掛かる人も多いが、そこまで深刻になったりしません。まだ、見たいものが多いからかもしれません、この先の中国もそうだし、他の国も歩きたいと思ってます。ボーッと心を空っぽに出来たタトパニの休日は、心身ともに休養充分です。
 しかし、三食きっちり食べる事は忘れてません、時間になると勝手に食堂に足が向いているんです。もりもり食べる僕を見て、働く兄ちゃんは「良く食べるな〜」という目をしていた。食べることが嫌いならそうでもないんでしょうが、好きなので、食べちゃいますね、特にここの食事は美味しいですから。
 明日はシーカまでの予定です、あくまでも予定ですが、その前には村が無いので、歩き始めたらシーカまでは行かないと泊まれないんですが。アンナプルナ内院も行きたいので、頑張って行かなくちゃ。2日後に着くプーンヒルからの眺めがいいそうです。アンナプルナやダウラギリの格好の展望台になっているところですから。そこで、少し時間をかけて山を見たいと思います。


10日目 タトパニ(6:20)〜シーカ(9:50)〜ゴラパニ(プーン・ヒル)(14:30)
今朝は早起きで、5時半頃に起床。昨晩は泥棒が来たみたいで、窓の外でガタゴト物音がした。ライトで照らしてみたが、そこには誰もいない、しかし今まで開けていた窓を念のため閉めて寝た。確かに人の気配がしたんだ。起きてからは、行動日なので、チャパティを3枚とチャーを1杯、これで7Rp(安い・・・)久しぶりのザックはそれでも重く感じたが、歩ける喜びが強かった。
 みんながまだ起きて来てない時間に宿を出る、チェック・ポストが開いているか心配だったが、取越苦労だった。パーミットの検査を受け、ハンコを押してもらう。アンナプルナはチェックポストが多くて、もうパーミットには4つのハンコが押してあります。まずは、カリガンダキを渡る橋まで下り、その後、支流の吊り橋を渡ると本格的なゴラパニ峠への登りです。ベニへの分かれ道を過ぎると見上げるような石段が続く、こりゃ、しんどそうだ。ガラまで2時間、シーカまで4時間・・これがタトパニで聞いた時間。でも、今日は朝早く、まだ暑くないからか、3日間の休養が効いたのか思いの他、体が軽い。長いトレッキングで体が出来てきた証拠かな。長い石段をトントンと登っていく、結構急な石段だけど今迄みたいに苦にならない。今日は初めから軽装(短パンとTシャツのみ)なのも一因かもしれない。一つの丘を越えるのに1時間半位掛かり、前方にガラの村が見えた。そこからはアップダウンが続く道を行く、ガラを過ぎた頃から雲行きがおかしくなってきた。最近、雲の出が早いような気がする、ガラを過ぎて30分も経った頃に、ポツリポツリ雨が降り出した。ザックにカバーを被せて、僕はレインウェアの上だけ着てピッチを上げる。カメラをザックの中にしまうとピッチは更に上がる。シーカには3時間半で着いてしまった、途中からのピッチアップが効いたみたい。
 一つの宿で雨宿りをしようとザックを下ろす、少し早いお昼にしようかとフライドライスをオーダーするが「ライス・ツァイナ(ご飯がない)」とつれない返事。ヌードル・スープにオーダーを変更する。どうしようか迷ってます、雨に祟られれば、明日も明後日も雨模様だし、停滞も考えられる。ヌードル・スープを食べてる間に雨が激しくなり、もう今日はストップしようかと思った。ゴラパニまで3時間だと宿の主人は言う、行けない距離じゃない。11時頃まで考えて、少し晴れ間が見えた処で、出発を決めた。雲の流れが速い、天気が回復しそうだ・・雨で停滞するなら、山が良く見えるゴラパニのほうがいい。でも、この後が悲惨だった。雨はまたすぐに降り出し、とうとうゴラパニに着くまで降ってました。雲の流れは相変わらず速く、空も急いでいるようです。雨の中のトレッキングもいいだろう・・と思ってましたが、冗談じゃない。レインウェアは蒸れてくるし、写真は撮れないしで、踏んだり蹴ったりです。でも、歩き始めたからには目的地まで行かなくちゃ、と自分自身を励ます。中間地点のチトレを12時半に通過、ゴレパニ峠には2時着、予定通り3時間で歩き通した。
 峠のロッジ群を通り越すと、チェック・ポスト。ゴレパニにチェック・ポストがあるなんて聞いてない(いかに情報がいい加減かわかるでしょ、現地の情報もなんですがね)パ−ミットのチェックを受けながらプーンヒルの登り口を聞く。バザールの外れから上がれるとの事で、行って見ると、すごい登り道があった、さすが200mくらい登らないといけないんだから、当たり前と言えば当たり前なんだが、疲れた体には辛すぎる道に見えた。ザックが肩に食い込み、急登の道に何度も断念しそうになり、それでも歯を食いしばって30分位歩いた果てに泊まろうと思っていた「ヒル・トップ・ロッジ」が視界に飛び込んできた。もう既に身も心も限界です、雨に打たれて寒いし、腹は減りすぎて極限状態で、ロッジに入って部屋も決めずに、まずはチャーを2杯飲み、焼き飯とラーメンをオーダー時間が丁度中途半端だったので、すぐ作ってくれた。食べると、やっと生きた心地がして、部屋を見せてもらい、宿を決めた。メニューを見ると「マカロニ」がある、それに軒並み安い、さすがに下に下りてきたな・・と実感した。
 外は雲でいっぱいになり、何も見えません。ここは、アンナプルナ・ダウラギリの展望台と言われている処なので、その二つを見たいと思ってます。明日の朝はどうでしょう?ここは、小さな女の子がサーブしてくれるが、愛想が良く、気が効くので良い滞在が出来そうです。飯も美味しそうですし・・・
 夕方に、ちょっと雲が晴れて、ダウラギリがシルエットながら、綺麗に見えた、アンナプルナは相変わらず雲の中でしたが。夕食(ダルバート)をたらふく食べてしまい、外で休憩しながら空を見ていたら、焼けてきそうだったので、プーンヒルに登って行った。10分位登っただけだが、さすが3000m級、ちょっと辛かった。ダウラギリだけだが、一人でノンビリ眺めていた。陽が落ちる前にロッジに戻ると、若いネパーリーが「日本語を教えてくれ」と言って来る。ここネパールは日本語熱が高い、カトマンズの街中でも日本語を聞くことがあった、また、シェルパ族が日本隊のサポートをする時に必要だと言って少し教えたこともあった。この青年も何かで日本語が必要だと思っているのだろう、9時頃まで、チャーを飲みながら、日常会話を教える。何処かで彼も日本語を話す時が来るだろう、その時、また逢って見たい気がする。


11日目 ゴラパニ(プーン・ヒル)滞在
 一度、夜中の1時に目を覚まし、トイレに行った、外は月明かりで結構明るく、アンナプルナ・ダウラギリが月夜に浮かんでいました。三脚があれば、撮れるんだが、カトマンズに置いてきちゃったので、どうしようもない。少し眺めていて寒くなってきたので、部屋に戻り、シュラフに入った。
 5時半頃に目が覚めるが、ダウラギリは雲の中、雲も結構厚そうです、今日は駄目かな・・と思い、シュラフの中でゴソゴソしていると、外が何やら騒がしい。それに、日本語が聞こえる・・外に出てみると日本人の団体が山を見に上がって来た処だった。某ツアーのヒマラヤ・トレッキングらしい。その中の一人の男の人と、久しぶり日本語で話をする。カトマンズもポカラも日本人でいっぱいらしい、そう言えば、今はゴールデンウィーク期間中か・・・忘れていた。僕の覚えている5月5日は日・中・ネパールの3国合同登山の登頂日になっていた事、エベレストの天気はどうなっているんでしょう?アンナプルナは連日、雲が多く、上空はかなり風が吹いているみたいです。テレビ・カメラを8848mの頂まで上げて、世界同時生放送をするって聞いてたけど、前に一度上げようとして8500m付近で断念した経緯もあるし。それに、ネパール隊と中国隊の頂上ランデブー(頂上で落ち合うこと、今回、南のネパール側と北の中国側の両方からエベレストを攻めて、今日5月5日に頂上を交差する予定になっている)は、上手く出来るんだろうか?・・それが心配。
 朝から雲が切れません。欧米人も逗留しているので、暇らしくチェスを始めた。僕は見ているだけだった、チェスは出来たが、相手に名乗り出るほど、勇気が無かった。午前中、マカロニを10時頃にオーダーしたがチョウメンの麺がマカロニに変っただけで、すごい美味しさではなかった。天気は相変わらず、雨が降ったり、雹に変ったりして、ぱっとしません。雲の出が最近早いような気がします。雨季に影響でしょうか?7時半には、空一面に雲が広がっている時が多いです。
 アンナプルナ内院に行こうかどうか迷っています、雲と雨ばっかり
じゃ行っても山は見れないし、面白くもないから。明日も停滞を予定してます。少し考えて、行動しようかと思います。朝陽に浮かぶダウラギリを見るまでは動かないつもりですし。
 昼過ぎに日本人2人のトレッカーが宿に入ってきたが、ネパール人のガイドを連れていた。これからムクティナートまで行くと言う。今頃入るトレッカーは少ないのに、日本人が多いからかな。今日はヒマラヤは見えそうにありません。今日泊まっているトレッカーはプーンヒルからの展望を諦めなくてはいけないかもしれません。今日来た二人も明日はタトパニに下ると言っていた。人事ながら心配です、明朝は、天気になって欲しいですね。
 夕方は、靄が上昇してきて
ホワイト・アウト(真っ白で何も見えない状態)で、ヒマラヤどころか廻りも全然見えませんでした。夜は、日本語でゆっくり話が出来て楽しかった。連れていたガイドのソンさんとも、少しネパール語で話も出来たし。二人の日本人は、ネパール語を全然話せないと言う、「少しくらいは覚えたほうがいいよ」と話し、簡単な挨拶や単語を教えた。9時頃まで話を続けてシュラフに潜り込んだ。パーミット期限まで25日間、ビスタリズムでトレッキングします。


12日目 ゴラパニ(プーン・ヒル)滞在
またしても夜中の3時半頃に目が覚めてトイレ、雲が切れていてアンナプルナもダウラギリも綺麗に見えてました。このまま朝になればいいのに・・と思う程でした。一寝入りしたら外が騒がしくなってきたので、時計を見ると5時半。すぐ外に出てみると、雲ひとつ無い快晴、取って返し日本人2人を起こす。ロッジの前庭からでも充分綺麗に見えるんだが、少し木が邪魔をするので、少し登って開けた所まで行く。見事なまでに雲の無い朝です、昨日のツアーの人達は可哀想でしたね、もう1日遅ければ、この景色が堪能出来たのに。写真を撮りながら、のんびり眺めていた、そこにガイドのソンさん(ポーターも兼ねているらしい、結構な年なんですが、筋肉はありそうです)が来て、色々とガイドをしてくれる。片言の英語で話すのだが、ネパール語のほうがよく分かるのはどうして?。しばらく眺めていると、ソンさんの足にズガ(ネパールで言う「山ヒル」の事、雨季になると大量発生するらしい)が付いている。もう、雨季が近い印だろうか・・・。6時半頃まで、1時間位眺めていてロッジに戻る。今日は、初めてチベッタン・ブレッド(揚げパンみたいなものでした)をオーダーしてみる、明日からは普通のトーストかチャパティにしよう・・・。
 今朝は朝陽に輝くダウラギリが撮れたので、次の目標は夕陽に輝くアンナプルナです、でも難しいかも知れません。最近夕方はずっと曇ってますからね。7時半頃、日本人2人とソンさんはタトパニに向かって出発した。別れ際に、「ペリベタウンラ・スバヤッタラ(また、逢いましょう・良い旅を)」とクーンブで言われた言葉をかける。ソンさんは笑顔を作って手を差し伸べてきたので、握手をして見送った。外でヒマラヤを眺めていたが、晴れ間はあるのだが、全体的に雲が多い、内院は諦め気味です。夕景を待ってどうしても難しそうなら、ポカラに降りようかと思います。
 少しシュラフで寝て、起きてくると欧米人がまたチェスを始めていた。今日は挑戦してみようと相手に名乗りを上げると、快く相手になってくれた。久しぶりにやるチェスだが、一時それこそ燃えていた頃があった。仕事の休み時間は、ほとんどチェスをやっていたような気がする、それこそ5〜6年も前の話だが。やり始めてみると、すぐ勘は戻り、1戦目は僕の勝利に終わった。今までもそうだが、欧米人って勝負事に負けるのが大嫌いらしく、すぐ熱くなる・・。その相手と6回連続でやり、6戦全勝、悔しそうに次の挑戦者と交代した。それから延々チェスをしていた、次々に挑戦者は替わり、23戦23勝で勝負は終わった。さすがに24戦目の挑戦者は現われなかった、悔しそうに眺める欧米人は多かったが。チェスって、取られた駒は使えないので、いかに取られずに勝負をするかにコツがある。欧米人は、目先の駒に気を取られ、先の読みが出来なくなっていたみたいだ。
 3時過ぎに、おやつにフィンガーチップス(ポテト・フライ)をオーダー、これが6Rpと安い割りにお腹に溜まります。このロッジは、ダウラギリの峰の展望台と言われるプーンヒルの中腹にあり、標高2900mくらいの処にある、ポカラは暑くて仕方が無い位らしいが、ここでは、セーターがどうしても手放せないし、暖炉で燃えている火が恋しくて中々離れる事が出来ません。特に夜は、話す相手もいない時は寒々としてきて、すぐシュラフに入ってしまいます。もう少しトレッキングを続けてポカラに向かいます。内院はもう80%位いく気になっていません、ポカラまで4〜5日の距離にいるので、もう少しです。明日も1日停滞しようかと思います。夜はそれでもダルバートを2回お代わり(初めはてんこ盛りに貰ったんだが)お腹いっぱい食べてしまいました。夜は、パチパチと燃える暖炉の火の傍で、チャーを飲みながらぼんやりした、話すでもなく、ぼーとする時間がとっても気に入っていた。体が暖まった処で、部屋に戻り、シュラフに入った。おやすみ。


13日目 プーン・ヒル滞在
今日は4時半頃まで、ぐっすり寝て、目が覚めた。トイレに行くと空は晴れていた。5時半頃に再度起きて、一人プーンヒルに登り、チョコを食べながら、40分位撮影をする。雲が少し出てきているが、綺麗な景色です。今日は朝食を外のテーブルで食べていたが、いつもより雲の出が早い。ぼんやり眺めているが、雲の早さに目が追いついて行かないほど、風足が早い。そう言えば、プーンヒルで石を一つ拾いました、ちょっと大きな水晶が混じる石だがこれがネパールの石なんだと思いました。ロッジに戻って、余っているタオルに包み込んでザックの中に仕舞いこんだ。
 今日は、寝てばかりいた気がする。10時過ぎからお昼まで朝寝をして、昼食、何故かすごくお腹が空いていて焼き飯とラーメンとポテト・フライを食べてしまった。その後もまた昼寝をしてしまい、3時頃にお腹が空いて起きた。自分自身もビックリするくらいのお腹・・・・。おやつも食べ、寝てばかりいると体が鈍ると思い、外で少し体を動かす。4時過ぎにとうとう雨が降り出した。ここの処、毎日降ってます、イヤになりますね。本格的に雨季に入ってしまうのかな?ま〜街に下りてしまえば関係ないんだけど、やっぱり雨はイヤですね。
 明朝、晴れていれば、朝陽を受けるアンナプルナをラリグラス越しに撮って出発です。予定はビレタンティ迄、約6時間の行程、ただ天候次第で手前のティルケドンガに泊まるかもしれません。ビレタンティまで行けば、ポカラまで3〜4日、遅くとも12日にはポカラに戻る予定です。
 チベットのボーダーはどうなっているんでしょうか?カトマンズに戻ったら真っ先に調べる項目です。開いているといいのですが・・・。開いていない時は日本に一時帰国を考えてます、ちゃんとした日本食に憧れています、中国は日本と同じような米なので、入ってしまえば日本食シックにならないと思うんですが。
 今日も夕景は無理のようです、雷まで鳴って来ました。朝陽に輝くダウラギリが撮れただけでも良しとしなくちゃいけないんですかね。ネパールのトレッキングも後少しです、この次はいつ来れるか分かりませんが、また来たいと思ってます。


14日目 プーン・ヒル(6:45)〜ビレタンティ(12:30)〜チャンドラコット(15:00)
 今日は我ながら頑張ってしまいました。朝5時半に起きて朝食にする、天気はと言うと晴れているんだけど、靄が掛かってボーと見えてます。久しぶりに担ぐザックは肩にしっかり食い込み、重くなってます(気分的にですが)。宿を出てからゴラパニの峠まで下り、本道に入っていく。今日の道もぬかるんでいて(雨が降った後にロバ隊が通るので、ほとんどの道はぬかるんでいた)歩く所を選びながら歩いていく。途中のウレリまではジャングルの中の道、雨季になったらズガがすごいんだろうな・・と思いながら足早に通過。ウレリの村は明るい斜面に開けた処だった。ここで、50歳くらいの老夫婦と出逢った。昔、歩いた事があって、今回これからアンナプルナを1周すると言う。時期的に少し遅いような気はしたが、「頑張ってください」と声を掛けて分かれた。
 ウレリからティルケドンガ迄は一気に標高を500m落とす、それも、急な石段が続いている。膝が笑いそうになりながらも少しずつ降りていく、登るのも大変だが、降りるのも結構しんどい。途中でさすが体力が自慢の欧米人もバテて「どれくらいでウレリに着く?」と弱音を吐いていた。道は遥かに下まで続いている、これを降りないといけないのか・・僕も途方に暮れそうだった(登りだったら、死んでいたかもしれない、それくらい急な石段が果てしなく続いている)。やっとの思いで、石段を降りきるとティルケドンガの村に入る。ここは、もう標高も低くなってきてるので暑い、アンナプルナの山の中で初めてコーラに手を出した。美味い、生き返る・・。ここからビレタンティまでも500m位標高を落とすのだが、ここは距離が長く、更に暑くなってきたので疲労が倍増しそうだった。バナナの木を横目で歩くのは、なんかイメージが湧かなくって「トレッキングって山歩きだよな・・・」と心で呟いた。ビレタンティの村はチェックポストがあり、まずはパーミットのチェック、後はナウダンダだけのはず。
 宿を探しながら、村の中を歩いていく、リバーサイド・ロッジがいいと聞いていたので、探してみたが、実際良く思えず、向かいのレストランで昼食にした。このレストランの印象が悪く(出来は遅く、美味しくのない上に、更に奥さんは無愛想だった)ビレタンティに泊まるのは止めようかと思い出した。チャンドラコットまで登っておけば、明日にはポカラに降りられる、時間を聞くと、「1時間、ビスタリ2時間」との返事、時計はまだ1時半を指していた。行くか・・と決心して登り始めたのはいいが、暑くて全身汗びっしょり。欧米の女のトレッカーがいて、一緒にスローペースで登っていく。心臓が止まるかと思うほど、きつく、何度も立ち止まって休憩する。ネパーリの女の子と一緒になったりして少しは気も紛れたが、ドッコショ(ネパーリーが使う荷物を入れる籠)にたくさんの荷物を入れて大変だろうな・・僕だったら担げるだろうか?と心配になる。もう歩けそうにない・・と思ったところで、石段は終わり、チャンドラコットの村に入った。宿を探しながら村の中を行き、1軒の宿に決めた。今日は9時間ほど歩いた感じ・・久しぶりに歩いたから歩けた時間だろう、普通の日程だったら、到底歩けなかっただろう・・と思う。とうとうチャンドラコットまで降りてきました。ここは山の中というより、ポカラからも見える一番近い稜線の一角。夕方、スコールが通った。山の降り方とはやっぱり違う気がする。明日はポカラに降りる予定です。


15日目 チャンドラコット(7:45)〜フェディ(11:30)〜ポカラ(14:30)
 
昨日頑張りすぎたのか、足の筋肉が硬直し、少し鼻風邪を引いたみたいで、体のほうも、ちょっとしんどかった。6時に起きて朝食を取ったが、階段を降りる度に、足はピーンと張っていた、こりゃ限界も近いかな、昨日使いすぎたからな〜と思うが、「もう1日がんばれ〜」と自分でエールを送った。昨日、一緒の宿に泊まった学生のトレッカーが防寒着を何も持ってないと言うので、僕のセーターを貸した、「僕はもうセーターがいる所には行かないし、カトマンズに戻ってきたら返してくれればいいから」と言うと、「ありがとうございます」と言って、ザックの中にしまっていた。
 彼は、今日ウレリまで行くと出発して行き、僕は取りあえずナウダンダまで行って決めようと思い歩き始めた。山腹のアップダウンが続く、途中のルムレの村を1時間半で通過、ナウダンダまで3時間と聞いていたので、ゆっくり歩いていく。ナウダナダの手前に学校があり、そこの学生と途中から一緒になったが、英語力のなさが暴露してしまった。英語に対してのコンプレックスが抜けないから、頭の中に入ってこない・・ネパール語を織り交ぜながらどうにか会話をした。英語の勉強が必要だな・・・そう思うがなかなか出来そうにない。
(語学の勉強って机の上では覚えられない体質らしく、現地埋没型で肌で感じてでないと覚えられないらしい、そうして現地の言葉を習得していった)
ナウダンダには、10時半頃に到着、3時間弱で着いた。今日はここからフェディに降りて、ジープでポカラに戻ろうと思ってます。まずは、腹ごしらえをしようとレストランに入る。野菜入りの焼き飯を頼んだが、キャベツばっかりの焼き飯でした、でも、結構いけたし、なんにしても安かった。ミルクティーを1杯飲んで、休憩は終わり。山の中を下っていくと開けた川原に飛び出し、そこに何台ものジープが待っていた。ドライバーに料金を聞くと「トレッカーが25Rp、ネパーリーが15Rpでフィックス・プライス」だと言う。誰に聞いても同じ答え。仕方ないのか・・と思ったが一応値引き交渉をしてみたがことごとく「FixPrice」の返事で駄目だった。10人揃ったら車を出すと言う、1台のジープに乗せてもらう事にして、ザックを天井に縛り付ける。トレッカーは誰もいない、30分位してようやく10人集まったらしく、呼びに来てくれた。このジープがすごいのなんのって、左右の車体を揺らしながら砂利道を爆走する、ちょっとした小川はスピードも緩めずに渡りきってしまう、その度、水しぶきがあがり、体が濡れた。砂埃もすごく、顔はすぐに砂で真っ白になった。40〜50分くらいジープに揺られると、前方
に街が見えてきた、ここらで街と言えば、ポカラ・・やっと戻ってきた。ちょっとした広場にジープは止まり、ここで終わり。アンアプルナのトレッキングが終わってしまいました。予定より随分短くなってしまい、もう少し歩きたかった気がします。だけど、雨季の到来が早そうなので、それも仕方のないことだと思ってます。これが最期ではないと思うので、また、来る楽しみに取っておいてもいいかと・・・。ネパールのトレッキングは、一応終わりです。また、機会があったらここに戻ってこようと思います。
また、戻ってくるからね・・・それまで、待っていろな。


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