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| Story 10 : 第3回全日本フォークジャンボリー |
| 8月10日〜14日、はっぴいえんどは最初で最後の合宿を、ヤマハの合歓の郷で行う。この時、吉野とのレコーディングに先駆けて本格的なリハーサルを行う。 8月22日より吉野とのレコーディングが始まるが、梅津とのレコーディングも並行して継続。9月末にかけて精力的にレコーディングを行い完成。10月8日に吉野の事務所でマスタリングが行われる。 一方で、大滝のソロシングルの制作も始まる。 余談:大滝のファースト・ソロシングルは、『恋の汽車ポッポ/それはぼくじゃないよ』だが、元々はどちらもタイトルも詞も違った。『恋の汽車ポッポ』は『伊呂波』という『愛餓を』のアンサーソングで、いろは歌の歌詞をそのまま乗せるもの、『それはぼくじゃないよ』は『マンション・オン・ア・ヒル』という原題で、かなり前から英語詞でやっていたものだった。 大滝のソロの話は『風街ろまん』のレコーディング中に出てきた。キングレコードのディレクター三浦光紀にとっても、彼が入れ込んでいたはっぴいえんどのメンバーのソロというのは大いに刺激的な考えだった。ソロシングルを出すなら、まずは一番ポップな大滝が最初で、次に、細野、鈴木という順番を考えていた。が、考えていただけで、実際にメンバーとの直接的なコミュニケーションは無かった。 11月、『風街ろまん』リリース。 『風街ろまん』は、例の「日本語のロック論争」に決着をつける決定的な一撃となった。 中にはまだ「日本語ロックアレルギー」的な反応を持つ人も依然として根強く残っていたが、リリース後半年もしないうちにそういう反応は姿を消した。 当時の各音楽誌は、日本のロックに関する特集を組む度、『風街ろまん』を『超名盤』として推薦した。 11月、はっぴいえんどは学園祭に多数出演する。 中でも6日の慶応の三田祭でのコンサート。ブッキングは風都市が担当。 はっぴいえんどの前に出演した頭脳警察が1時間近く予定をオーバー。待ちくたびれたはっぴいえんどは、「はいからはくち」を1曲だけ、物の飛び交う中、それも凄いスピードで演奏してさっさと引き上げた。 12月10日、はっぴいえんどのシングル『花いちもんめ/夏なんです』、大滝のソロシングル『恋の汽車ポッポ/それはぼくじゃないよ』、同時リリース。 |