KABAN-PC製作記<後編>

<写真10>
●かばんPCの完成図。左はnfren(エヌ・フレン)という15型液晶モニタ。薄くて軽め。

<写真11>
●ビデオカードやPCIカード(奥にl見えるのはサウンドカード)を支え、カバンを閉じた時に固定状態にするためにリテンショナー(カード支え)を取りつけてある。(2つ見える3角形の白いプラスチック製(?)の奴)

<写真12>
●電源はmicroATX用の小さいもの。150Wであるがそう無理をしなければ必要にして十分。電源の上に写っている2つの緑の物体はIDEケーブル用アダプタをかました2.5インチHDD。万一3.5インチHDDが死んだ時でもシステムを起動できる。もう一台はデータ保存用。

<写真13>
●HDDのLEDには最近流行?の青く光るものを使用している。値段は高めだが結構かっこいい。



<写真14>
●収納の図。さあ、これから仕事に行くぞ。
●パーツのセッティング(笑)
次にモニタであるが、さすがにこれはカバンの中に内蔵できない。今回は3Dの仕事などをこなす高性能機というコンセプトなので、VideoPCのように小さな液晶TVというわけにはいかないのだ。
(もちろん、ビデオPCとして使おうということであれば、ビデオカードは選び放題なのでALL IN WONDERやPCIにキャプチャ用カードを挿し、携帯用小型液晶TVをカバンの中に入れて持ち歩くというのもありである。)

かばんPCを作った頃は持ち運びのできそうなXGAの液晶モニタはまだ高かったので出先のオフィスでモニタを借りて仕事していたりしたが、最近は液晶モニタも15インチで4万円を切って売っていたりする。5月ごろに近所のショップで59,800円で売っていたnfren(エヌフレン)というXGA液晶モニタを購入した。<写真10>の左のモニタがそうであるが、結構薄くて軽く、下の台座が持ち運びの取っ手としてちょうど良い形となっており、さかさまにして案外楽に持ち運べる。(持ち運びの際はダンボールを適当な大きさに切りガムテープで固定して、液晶画面を保護するようにしている。ちなみに最近このエヌフレンが1万円下がって49,800円で売っているのがちょっと悔しい。(笑)発色や表示性能はまずまずで安かろう悪かろうといった感じは一切無い。スピーカーも内蔵しているので持ち運ぶモニタとして大変便利である。

パーツや周辺機器が揃ったところでいよいよメインのパーツをカバンの中に置・・・セッティングする。前半でセットしたダンボールの上にCPUやメモリ、スイッチ類とLEDを取りつけたマザーボードを置き、電源は仕切り板で分けた左側にセット。FANでCPUに送風するタイプであるが、今回はPCを使う際、蓋を開けっぱなしにして裸同然で使うので冷却について神経質になる必要は無い。<写真11>

マザーボードはポート類が右になるように置いて、その右に3.5インチHDDを配置。M/Bの下にはダンボールが3枚敷いてあるのでポート類はHDDと干渉しない。高さの関係で下の段のポート類がやや使いづらいがCOM1、COM2といったポートはレガシーなのであまり問題ないだろう。もう少し余裕を持ちたい場合はM/Bの下のダンボールを足せばもう少し持ちあがる。オンボードのオーディオ関係の端子もなんとか使える位置にある。(蓋を閉めたときの支えも兼ねて、私はPCIにサウンドカードを別に挿しているのでこれらの端子は使っていないが・・)

組み立て(?)の最大のポイントは<写真11>に見えるプラスチック製のリテンショナーである。今回のケースでは拡張カード類は当然ステイにネジで固定などできず、カード類を固定するのがスロット側だけになってしまうので、そのままでは持ち運びができない。リテンショナーをつけてカードを支えることによって本来のカードの保護という目的を果たすのはもちろん、カバンを閉じた時に蓋側のウレタンで押し付けられ、カード類がより固定される効果があるのだ。これでキーボードやCD-Rなどの機器にぶつかってカードがはずれたり、破損するといったことが無くなる。閉じた時リテンショナーを押し付ける強さの度合いはM/Bの下のダンボールの枚数で調整することができる。このようにこのPCはスクリューレス仕様(そりゃパーツを置いてるだけだから・・・(笑))なのでねじ回しもいらず、メンテナンス性が非常に高い。新しく買ってきたパーツの動作チェックをしたい時などにも結構役にたつ。

スイッチ類はどこかにアクリル板でも使ってまとめたものをカバンに付けても良いのだが、もともと見栄えを気にするタイプのPCではないのでそのまま適当な空間をぶらぶらしている。ただし、LEDは青色光タイプが綺麗で大好きなので、そこだけこだわっている。

OSには先に書いたようにWindows98SEをインストールしてある。Win2KはDirectX的に不利だし、WindowsMeはすぐリソース不足を起こして逝ってしまうので、家のマシンではかなりの割合でWin98SEが入っている。

このPCの注意点としてはやはり収納した周辺機器を取りだしてセッティングし、電源を入れる前に念入りにカードなどの挿し込みを確認することである。きちんと挿し込みができていないと最悪カードを破壊する可能性もあるので、火入れの前はよーく確認し、緊張してPOWERスイッチを押すくらいのほうが良い。また、使用の際は蓋を開いておく必要がある。そこで当然のことながらCPUファンの上にものを落としたり指を挟んだりするのは厳禁である。ましてコーヒーでもこぼそうものならえらいことになる。どうしても気になるならカバンの蓋を完全に立てないで電源ケーブルの上に置く感じで開いておくのも良いかもしれない。

今までこのかばんPCを何度も持ち出して外で仕事をしてきたが半日〜1日中仕事をしても特に問題なく動いている。生活防水(笑)なので小雨の中を持って歩いたこともあるが、問題なく動いた。電磁波が気になるところであるが、AMラジオなどを近くでかけていてもほとんど影響が無いようだ。(むしろノートパソコンを使っている時のほうが雑音がひどくなる。)しかし、病院などでの使用は控えたほうが良いだろう。また、国外に持ち出すのもお勧めできない。税関を通るときどのような目にあっても私は一切責任はとれない。(笑)

(完)
<写真15>
●PIII800MHzとGeForce2MXカード使用で3DMark2000もサクサク動く

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