ここでは、MIDIがどこまで現実の音に近づけるかを実験してみましょう。
まずは母艦で聴き比べて、その後Sigmarionで聴いてみましょう。
テーマ曲は、マスネの「タイスの瞑想曲」の冒頭部です。
(音源:GM、形式:SMF1、ボリューム:100、楽器:ヴァイオリン)
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1.普通のMIDI
・まずは、譜面通りの演奏です、なんの抑揚も装飾も無しです。それぞれの音の
デュレーション=音の長さは、864/960=90%としています。
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いかがですか? そうです、音がブツブツ切れて、ちょっと滑らかさに欠けますね。
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2.音の長さ
・下の譜面を見てください。本来の譜面にはスラー(=滑らかに)の指定がなされて
います。※タイ(=音を切れ目なくつなげる)とは違いますのでご注意を。
今度は、スラーのところは、デュレーションを100%にして、他の部分は少し長めに
95%としてみましょう。
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フレーズ(句)がはっきりしてきました。作曲者の意図が少し伝わってきたようです。
歌ってみるとわかりやすいですね。スラーの切れ目は、息を吐くのを一瞬止める
ところ、フレーズは呼吸するところ、と思えば良いでしょう。
でもまだ単調な気がしますね。
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3.音量の変化
・譜面を見てください。譜面には、さらにディナミーク(音の抑揚)が指示されています。
そうです。p(ピアノ)とか、f(フォルテ)とか、<(クレッシェンド)などですね。
MIDIでは、楽器毎に2種類の音量変化が指定出来ます。1つは、曲全体の基本音量
を指定する「ボリューム」と、音毎に指定する「ベロシティ」と「エクスプレッション」です。
「ベロシティ」は、「速さ」です。これは、ピアノの鍵盤を叩く速度を意味しています。
発音中の音量変化は「エクスプレッション」で操作します。
ここでは、ボリューム(0〜127)=100に固定、ベロシティのみをp〜f=60〜90の範囲
で、クレッシェンド/デクレッシェンドの指示に従って単調に増減させてみます。
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実際の楽器でもそうなんですが、音量は、音程が上がっていくと大きく、逆下がって
いくと小さくなっていくように聞こえます。上昇音形の部分は無理にベロシティを大き
くしてしまうと極端なクレッシェンドに聞こえてしまうので気を付けましょう。
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4.テンポの変化
・こんどはテンポを動かしてみましょう。多少やり過ぎなくらい揺らしてみましょう。
・試聴MIDIダウンロード

いい感じになりました。フレーズがよりはっきりして、また1歩歌唱に近づきました。
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5.音の装飾
・音を震わせるビブラート、エコーなどの装飾を付加してみます。
テーマ曲は、この項目だけは「チゴイネルワイゼン(2楽章)」にしました。
以下は、それぞれの装飾効果を最小値〜最大値まで変化させたものです。
・ノーマル(装飾なし) 試聴MIDIダウンロード
・モジュレーション(ビブラート) 試聴MIDIダウンロード
・パンポット(楽器の位置) 試聴MIDIダウンロード
・ホールド(ピアノのペダル) 試聴MIDIダウンロード
・リバーブ(残響=エコー) 試聴MIDIダウンロード
・コーラス(音の広がり・厚み) 試聴MIDIダウンロード
・ピッチベンド(音程変化) 試聴MIDIダウンロード
この作業は、技術的なことより、感性によるところが重要です。美しい生演奏を
いっぱい聴いたり、いろんなCDを聴き比べたりして、自分が美しいと感じる演奏を
探すしかありません。
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6.シグマリオンで聴くとどうなる?
・最後は一般のPCとSigの聴き比べです。音の装飾は、効果的と思われるものを
付加してあります。さきほど「3.音量の変化」では省略したエクスプレッションも
ふんだんに使用してみました。
また、せっかくですので、ピアノ伴奏付きにしてあります。
・試聴MIDIダウンロード
装飾を付加するとファイルサイズが倍近くになってしまうのが難点ですが、
Sigでもそれなりに「らしさ」は感じられるのではないでしょうか?
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MIDIの可能性についてわかって頂けたでしょうか? 実際、現在のCD製作現場に
おいては、「MIDIを使わない曲はない」と言っていいくらい多用されています。皆さん
が普段愛聴している曲にもMIDIはふんだんに使われています。
専用機器がなくても「PCだけでここまで出来る」ということが伝わればなによりです。 |