以下のメールは、1月29日のOPEN-J BOOMERANG (メールニュース)です。(Silver Ring)
2003.1.29
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★グローバル・ピース・キャンペーン★
OPEN-J BOOMERANG 292【僕が見たイラク・レポート】
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■転載・転送・大歓迎■
◆遠藤 嘉則◆
遠藤@埼玉です。先日藤沢で開かれた「僕が見たイラク」というシンポにいってきたので、その様子をご報告します。今回報告してくれた方は、双子の兄弟の方です。
今回現地に行こうと思ったのは、フォトジャーナリストである森住卓さんの写真を見たり、「戦争中毒」出版記念パーティーできくちゆみさんや森沢典子さんらとお話をしたのがきっかけでした。アラブ人のことを知ったのは9・11以降だから、現地に行くまでなんだか怖いイメージがあった。だが接してみると優しくて、チャイ(アラブ圏でよく飲まれているお茶)をごちそうしてくれたので、持っていたイメージと全く違うと感じたとか。
早速現地の病院に行ってみたそうです。マンスール病院という大きな病院で、中には沢山子供がいる。カメラを見たら子供たちが寄ってくる。写真を撮るとみな喜んでくれるが、実際は白血病やガンなどかなり重い病に侵された子供が多いのですが、経済制裁の影響で薬も医療機器もない。子供が注射をする写真を撮ったが、子供の泣き声が病院内に響き渡る。子供の多くが湾岸戦争後に生まれてきたために、その鳴き声を聞くととてもいたたまれなくなるそうです。
日本では治りやすい病気が多いが、薬がないために直らないからつらいと現地の医者が言っていた。風邪や下痢でも致命的になる子供が多く、点滴もビタミン剤がないために塩水で我慢している。おかげでイラク国内で1日200人、1ヶ月では5,000人の子供が死んでいる。薬棚にはほとんど薬がない。その薬がないために死んだ子供のケースがいっぱいある。彼らは毎日死と戦っている。そのことを考えるとすごくつらい。
バスラの病院ではオトナもかなり苦しんでいる。バスラは湾岸戦争の時の被害が甚大だったが、劣化ウランが1,500万発落とされ、今でも数百万発から放射線が出ており、衛生事情もバスラは最悪だ。
湾岸戦争から12年経つのに苦しみ続けている人たちが沢山いる。ガンの発生率は10倍、死亡率は19倍になるといわれ、医者は「明らかに劣化ウラン弾の影響だ」といいきっている。医師の中には、自らも骨髄ガンで苦しみながら必死になって治療をしている人もいる。
医療品不足は深刻化しており、手術中に停電があって手術が中断というケースもあり、それが死亡率を増やしている原因にもなっている。
経済制裁で医薬品は深刻化しており、イラク市民は苦しみ続けている。劣化ウラン弾は影響が半永久的に続くだろう。衛生状態も悪く、トイレの便器は汚物があふれたままだし電気もついてない。放射線治療も旧式だから時間がかかる。
イラク市民はみな戦争は望んでいない。去年12月の空爆で、子供たちだけで50人以上死んだ。命を取り留めても、指を3本吹っ飛ばされたというケースもある。空爆がある度に無関係の人間が死傷する。
日本で聞くことと実際の話は全く違うため、とてもいたたまれなくなる。彼らのために何とかしてやりたいと思っている。もしこれが自分の子供だったら……と思うとつらいというか、それが戦争の影響だったらいたたまれない気分になるはずだ。罪のない子供たちが死んでいくのは耐えられない。イラクのことを考えるなら経済制裁をとくのが一番大事だ。それさえなければ普通に生活できるし、イラクは湾岸戦争前は中東でもっとも発達した国だった。戦争を止めることも大事だが、経済制裁を解くのも大事だ。
たかだか一人でやっても意味がないという人がいるが、みんな戦争は嫌なはずだ。みんなで戦争は嫌だという意思表示をすれば戦争は止まると思う。その話をもっとまわりに広げるべきだ。それだけあれば戦争は止まると思う。イラクに行って、そのことを強く感じた。
バスラの市場は物があふれているが、経済制裁の影響で物価が高く、庶民の口には入らない。それも死亡率を高めている一因だ。加工品はほどんど輸入品、物価が安いから1ドル持っていけばかなり物が買える。参加者の人では、50ドル分両替したために使い切れなかった人もいた。
現地の人たちはこれだけつらい状況でも「ジャパンウェルカム」と日本人に平気で声をかけてくれた。こんな状況でも声をかけてくれる人がいることに感激した。 市場に日本人が来るとあっという間に集まる。子供たちにもいろいろ聞いていたが、イラク人はとにかくカメラが好きで、写真を撮ってくれとせがんでくるし、子供たちも気さくに寄ってくる。イラクは独裁政権だったかもしれないが、子供を見る限りそんな雰囲気は微塵もない。貧しいせいもあるが、子供たちはすごく元気で日本の子供とは違うなと感じた。
1月18日にワールド・ピース・ナウが開かれ、その時はワシントンDCにいったが、日本と違うと感じた。日本は比較的デモや平和に対して内気というか、あまり感心がないという感じだが、アメリカは「やろう」といえばみんなで「やろう!」といってくれる。ワシントンDCでは70万人集まった。アメリカ人も今度の戦争は石油利権のためだと知っている。声をかけるとみんなで意思表示をする。規模が大事だということはみなわかっている。サンフランシスコや中国から来た人もいた。意思表示やアクションをするというのが日本と違う。向こうは連帯感がある。現地に行ってそれを感じた。日本では7,000人だったが、みんなが声をあげれば戦争は回避できると思う。
報告のあと質疑応答が行われ、最後に、もっともっと市民の側から世の中を変えていこうという発言が出て、会を締めくくりました。
自分たちで出来る範囲で、反戦を訴えていこうではないですか。
◆長谷川 宏◆
長谷川 宏と申します。
イラク情勢が緊迫する中、森住卓氏の写真のことをホームページで知り、
http://www2.cc22.ne.jp/~yfukuma/iraq.htm
私も4歳になる子供の父親として、何かせずにはいられない気持ちになりました。
私の勤務する大学の教職員組合で提案し、以下の通り写真展を開催することになりました。本学の教職員、学生だけでなく、学外のなるべく多くの方々にも見ていただきたいと思っていますので、皆様お誘い合わせの上ぜひご来場ください。(特に多摩地区近辺ご在住のお知り合いにもお知らせいただければ幸いです。)
なおこの写真展に関する情報は、組合のホームページでもご覧になれます。
http://www5.ocn.ne.jp/~union-mu/shibujoho.htm
また都立大へのアクセスについては、
http://www.metro-u.ac.jp/access.htm
キャンパス内の地図は下記URLの「本部・文系ゾーン」をご覧ください。
http://www.metro-u.ac.jp/campusmap/campusmap-j.htm
■写真展 イラク・湾岸戦争の子どもたち■
日時:2月3日(月)、午前11:30〜午後6:30
会場:東京都立大学(京王相模原線南大沢駅下車)
91年館多目的ホール
参加自由、参加費無料
主催:東京都立大学教職員組合文系事務支部
問い合わせ:0426-77-0213(組合事務室)
hasehirosi@aol.com(長谷川)
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配信責任者 山田和尚