山田和尚さんのメールニュースOPEN-J BOOMERANG 329の転載です。
03/04/17 15:33
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OPEN-J BOOMERANG 329【略奪は予定された戦略であった】
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■転載・転送・大歓迎■
■山田和尚■
バウです。奥多摩湖から深い谷底に流れる多摩川を青梅まで下ってきました。
今回は、川の中からの報告です。
メソポタミアの貴重な文化財が集められていた、バクダッドの博物館が暴徒に襲われ、ほとんどの文化財が略奪されました。こういった一連の略奪の原因となる発端が、下のふたつの記事からうかがう事ができます。
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■バグダッド略奪は米軍が引き起こした■TUP速報から
オリー・ローゼンボーグ
4月11日、ダゲン・ニエター紙(スウェーデン)
カリード・バヨミは、アメリカ軍指揮官が、「我々にはバグダッドの略奪を阻止する手だてがなくて困っている」とテレビで不平をもらすのを見てびっくりした。
「私は、米軍部隊がイラク人たちに略奪に走るよう仕向けている現場に、たまたま居合わせたのです」
カリード・バヨミは「人間の盾」になるため、ヨーロッパからバグダッドに向かい、現地に到着したその日に戦争が始まった。彼は戦争体験だけでも多くの証言ができるが、最も興味深いのは、略奪勃発現場での目撃体験についてだろう。
「私は、チグリス川西岸ハイファ大通りのちょっと向こうの貧民街近くにある友人に会いに行っていました。それは4月8日のことで、戦闘があまりにも激しくなり、川向こうに戻れなくなりました。
午後になると戦闘が止んでまったく静かになり、そこへ4台のアメリカ軍戦車が貧民街の境に移動しました。米兵はハイファ大通りの向こう側にある自治体行政府ビルの門前に立っていたスーダン人警備員二人を撃ち殺し、行政府ビルの扉を粉々に破壊しました。その後、戦車の中から貧民街に隠れている人々に向かって、アラビア語で、近くまで来るように熱心に誘う声が聞こえてきたのです。
午前中いっぱいは、大通りを横切ろうとする者は誰でもみな撃ち殺されていたのに、米軍の通訳は、今度は近くに寄るように誘うのです。銃撃戦も終わり、何とも言いようのない静けさがしばらく続きましたが、家々に隠れている人々はその誘いに、徐々に好奇心を持ち始めたのでしょう。
45分後には、最初のバグダッド市民が思いきって家から出てきました。すると、戦車に乗っているアラビア語通訳は、近くに寄ってきた市民たちに、行政府ビルの中に入っていって、何でも好きな物を手当たり次第に持ち出してもいいぞと奨励したのです。
この指図はあっというまに広まり、ビルの中のすべての物が奪い去られました。警備員が米兵に撃ち殺されたとき、私はその300メートル側に立っていたので、状況をはっきりと目撃できました。その後、米戦車は近くにある法務省ビルの入口を破壊し、そこでもまた略奪が引き続きおこなわれたのです。
私は大勢の見物人たちの中に立ち、この略奪劇を一緒に見ました。見物していた群衆は、略奪には参加しなかったけれど、それを止めようともしませんでした。多くの人々の目には、恥の涙があふれていました。
翌朝、略奪の波は、400メートル向こうにある現代美術館にまで広がっていきました。そこでもまた2種類の群衆がいました。略奪にせいをだす人々と、それをむかつきながら見物する人々です」
「バヨミさん、ではあなたは、アメリカ軍部隊が略奪の口火を切ったと言うのですね?」
「まったくそのとおりです。喜びにあふれたバグダッド市民が路上でお祝いする場面が見つからないものだから、米軍にとっては別な形で、市民がサダムを憎んでいたという証拠の映像を流す必要があったのです」
「でもバヨミさん、バグダッド市民は、サダムの大きな銅像を引き倒したじゃあないですか?」
「あれを、本当にバグダッド市民が自発的にやったと思っているんですか?銅像を引き倒したのはアメリカ軍の戦車です。それも、報道陣が宿泊しているホテルのすぐ側でです。
あの銅像引き倒しがあったのは、4月9日なのですが、それまで私は誰一人としてサダムの肖像を壊しているのを見たことがありません。もし人々がサダムの銅像を引き倒したいのなら、米軍戦車の助けなんか借りないで簡単に倒せる小さなやつから始めるわけじゃあないですか。
もしバグダッド市民が政治的な暴動を起こしたかったのなら、まずは銅像を引き倒して、その後に略奪が始まったはずです」
「でもまあ、サダムがいなくなって、よかったじゃあないですか?」
「サダムは消えてはいませんよ。彼は自分の軍隊を、ごく小さな部隊に小分けしたのです。だから、大きな戦闘が起こらなかったわけです。公式発表では、サダムは1992年にすでに大部隊を解散させています。彼はそれに並行して、イラクでは圧倒的な決定権を有する部族機構を再編しました。
アメリカがこの侵略戦争を始めたとき、サダムは国家組織を完全に放棄しました。そして今は、部族機構に頼っているのです。だから、彼は戦わずして大都市を捨てたわけです。
イラクを統治する政治組織が壊滅した今となっては、アメリカはすべてを自分たちでやらざるをえなくなっています。国外から送られてきたイラク人の二人は、あっというまに殺されました。(二人とは、デンマークから帰国したナザル・アル・カズラジ将軍と、シテ回教徒指導者のアブドル・マジド・アルコエイ師を意味する)
彼らはアメリカの傀儡として送り込まれたとみなされ、激怒したナジャフの群衆によりナイフと刀でずたずたに切り裂かれてしまいました。
オランダの新聞、BT紙によると、アル・カズラジ将軍はCIAによりデンマークからイラクに送られたそうです。
イラクでは今、いつまで居座るか分からない占領軍が駐留しています。米軍は民主選挙の期日も、市政統治計画もまだ発表してはいません。こんな状態では、想像できないくらいの混乱が起こる恐れがあるのです」
(翻訳・パンタ笛吹)
このインタビューは、ストックホルムに本拠を置くスウェーデン最大の新聞、ダゲン・ニエター紙4月11日版に掲載されたものである。この記事はオリー・ローゼンボーグにより書かれ、ジョー・バラセックにより英訳された。
カリード・バヨミは、ランド大学で10年間、中近東問題について研究し教鞭をとった。彼はこのインタビューを広範に広めることを許可している。
http://www.dn.se/
*上記はダゲン・ニエターのURL(スウェーデン語)
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TUP速報
菅原 秀 Schu Sugawara
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※TUP=平和のための緊急翻訳チーム Translators United for Peace
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■バグダードの目撃者■パレスチナ・フォーラムMLから
米国のCIAと海兵隊はバグダード中央刑務所を解放し、収容されている刑事犯や窃盗犯に略奪や暴動をそそのかす。
弾幕のごとくイラクから日々伝えられるニュースがパレスチナや他のアラブの国々で観察している人に伝えられるにつれて、イラクの国の象徴や大学さらに歴史というものが汚され略奪されているのを見ることに多くの人々は深い悲しみと苦痛を感じている。現在、アラブ世界ではアメリカ占領軍が意図的にイラクの多くの都市において、この無法状態、無秩序状態をそそのかしているというは常識的になっている。
イラクで現在進行していることに関するアラブのメディアからのニュースを観察するとそれは他の国際的な情報筋特にアメリカのメディアからのものと異なる。
略奪が行われているときに撮影されたアルジャジーラTVでは一人のバグダード住民がインタビューで、アメリカ海兵隊とCIAの諜報員がバグダード中央刑務所の扉を開け、全ての囚人、多くは刑事犯や窃盗犯の類が解放されたと証言した。その住民は「海兵隊が約300人の囚人を引き連れ、この政府の合同庁舎に放ち、中の全てを破壊させるのを私はこの目で見ました」とも述べた。
さらに彼は怒り、確固たる調子で次のように付け加えた。
「私たちはイラク人であることを誇りに思っています。私たちの価値観ではこのようなことは許せません。それはアメリカ兵が意図的にさせているものなのです。イラク人はこの様な悲惨な戦争を私たちにもたらしたことで、これらの兵士達を放逐し、殺すでしょう。」
英国王立国防学研究所の所員でイラク系英国人で、最近のイラク戦争に関するゲストとして、しばしば多くのアラブ系メディアに登場しているムスタファ・アル−アンニ博士は次のように述べている。
「私たちが今見ている略奪や強奪はアメリカによって計算された政策の一つである、それは国家としてイラクに何を残すかという破壊そのものであり、イラクの人民に絶望とあきらめをもたらそうとする意図的な行動である。」
その結果、イラクの人々はアメリカによって数週間後に強制される政治体制がどんな形態であろうと容易にそれを受け入れるであろう。
彼はさらに付け加えて言う。
「私は確信しています。CIAと海兵隊はこの混沌とした状態、無政府状態に積極的に関わっていることを。アメリカ人達はバグダード中央刑務所に押し入りあらゆる種類の犯罪者を解放したのです。」
アル−アンニ博士は話を続けた。
「アメリカ人は少なくともバグダードや他の諸都市を征服した後の数日は戒厳令を引くべきでした。なぜ彼らは警察力を導入しなかったのか?彼ら(アメリカ人)が一般の人々にある程度の治安を確保する妨害に対する戦いを計画することが出来るのであれば、占領軍として国際法の下で現在占領下にある人々に基本的に必要なものや安全をもたらすのは彼らの責任ではないだろうか。」
このゲストは略奪者たちが内務省に入った場面を見て次のようにもコメントした。
「ここはとても重要な省です。ここにある記録(*が失われること)はイラクにとって大きな損失になることは確実です。今、例えばアメリカ人はどんな部外者でも連れてきて非合法的にその人をイラク市民とすることができるのです。ご覧ください。記録は破壊されつつあります。アメリカ兵は見ているだけです。また病院や大学も破壊されつつあります。それは将来アメリカの企業にその施設を好きなように再建築する契約が与えられるということなのです。それはイラクに対する広大な戦略なのです。」
2003年4月12日
B.サーメド
Reported by,B.Samed
April, 12th., 2003
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配信責任者 山田和尚