1999年7の月、ノストラダムスの予言は本当なのか?
参加メンバー
高城陽介(以下、高城):司会進行役。まあ、どっちでもいいや。
葉山有紀(以下、葉山):以外と現実主義者。否定派。
真崎孝治(以下、コージ):目指すは世界制覇? 肯定派。
リューンアナッサ:アドバイザーとして、特別出演。
高城:今回のテーマは、いつもとは雰囲気を変えてノストラダムスの大予言でやってみようと思う。
葉山:なによそれ? そんなのやるまでもないわよ。私の手によらずして、世界が破滅してたまるもんですか!
コージ:おいおい、それは俺のセリフだろ?
高城:あのぉ……誰が世界を滅ぼすかはどうでもいいから、取りあえず予言についてどう思っているかだけ答えてくれる?
コージ:人類滅亡とは言わないけど、なにかはあるんじゃない? あわよくば、、そのどさくさにまぎれて……。
葉山:馬鹿馬鹿しい。私は信じないわよ。私の許可無しに、何事だって起きてたまるもんですか。
高城:ようするに、コージが肯定で、葉山さんは否定するわけね。
コージ:それはいいけどさ、今回はこの三人だけなの? ちょっと寂しくないか?
高城:ふっふっふ、よくぞ聞いてくれました。こういうこともあろうかと……。
葉山:あっ、私のセリフ取ったわね。
高城:別に葉山さんのセリフってわけじゃないじゃん。真田さんのセリフだよ。
コージ:それで、なにがこういうこともあろうかと、なんだ?
高城:こういうこともあろうかと、その道のスペシャリスト、紅き魔女ことリューンアナッサさんを呼んであります!
リューンアナッサ:もう、登場していいのかしら?
葉山:で、出たわね。
コージ:お、俺、この人苦手……。
リューンアナッサ:怖がる必要はありません。今日は死霊もつれていませんし、火の玉を飛ばしたりもしませんから。
葉山:そういう非常識なことはしないで欲しいわ。まったく。
リューンアナッサ:お言葉ですが、バトルスーツとやらに変身するのは、非常識ではないのかしら?
葉山:そ、それは置いといて。
高城:本題に入りましょう!
コージ:まずはさあ、争点をはっきりさせたいんだけど、1999年7月に人類が滅ぶかどうかってことなの? それとも、予言なんてものは非科学的だから、完全否定するのか、どっちなの?
高城:そこまで深く考えていなかったな……。取りあえずは、1999年ものだけでいいんじゃない?
葉山:その前に、本物の魔道士さんに質問していいかしら? 予言とか、占いとか、どういう根拠があるの?
リューンアナッサ:私は占いはしますが、本職ではありません。また、予言者ではまったくありませんから、確実なことは言えないのですが、人間誰もが持つ知覚力──視力や聴覚、嗅覚から得られた情報をもとに、論理的に判断して先を予測するのが占い、さらに高度でほとんど確信の域に達するものが予言だと思っています。
高城:それじゃあ、僕たちが普通に「これからどうなるか?」って考えるのと一緒じゃない。神秘的でも、魔法でもないような……。
リューンアナッサ:そうですね。多少は魔力の関与もあるでしょうが、それ以上に一般的な五感による部分が大きいです。ただ、人間は普通に生活していると嗅覚や触覚はあまり使いません。見るもの、聞くものにしたところで、ちょっと角度を変えてみると、まったく違ったものを感じ取れるものです。
葉山:それじゃあ、あなたが知っている予言者で、ノストラダムスみたいな人はいる?
リューンアナッサ:これははっきり言って、いないとしか言えません。予言者とは違いますが、神の神託を聞くエルサイス王国の王族でさえ、長くても数ヶ月後のことしか知らされませんし、それ以外の魔道士で予言者となると、かなり漠然とした予言なら数年後まで予言するものも知っていますが、通常は数時間が限界でしょう。「ここにいては危険な気がする」その程度です。少なくとも、自分の死後数百年さきのことまで予言できる魔道士は、過去にも存在したという記録はありません。
コージ:ノストラダムスの感想は?
リューンアナッサ:これは、予言などではありません。私には、適当な言葉が無秩序に綴られているだけに過ぎないように思えます。予言は、たんなる予知だけではなく、警鐘でもあるわけです。ですから、起こってみるまでなんのことかわからないというのは予言ではないのです。ノストラダムスの散文詩にはそういったものが多く含まれています。もっとも、すべてを否定するつもりはありませんが。
高城:それじゃあ、1999年ってやつはどう? これは予言かな?
リューンアナッサ:確かに、時期がはっきりしているという点では、まともな部類にはいるかも知れませんが、これだけでは結果がわかりません。「火星が幸せのうちに統治する」では、なんのことか、さっぱりわかりません。
葉山:そうなのよね。みんな前半部分しか見ないけど、後半はわけわからないわ。
コージ:前半だけでいいじゃん。俺は「恐怖の大王が振ってくる」だけを、信じているって言うか、考えているんだけど。
高城:じゃあ、「恐怖の大王」ってなにさ?
コージ:そりゃ、恐いもんだろ? みんなは、なにが恐い?
高城:うーん、降ってくるようなものだろ。鉄骨とか降ってきたらいやだな。
リューンアナッサ:私は神が恐ろしい。我々の神──大神アリアナは、あまりに残酷です。
コージ:葉山さんは?
葉山:私? 降ってきたら困るものねぇ……ずばり!
一同:すばり?
葉山:お金かしら? これ以上あったら、邪魔で邪魔で。
リューンアナッサ:上沼恵美子みたいなことを……。
高城:なんで、あんたが上沼恵美子を知ってるんだ!
リューンアナッサ:そ、それは……予言です。
葉山:じゃあ、なに? 恐怖の大王は上沼恵美子なの? 私いやよ、上沼さんが大勢空から降ってくるなんて!
コージ:なんでそうなるんだよ!
高城:話を戻すけど、コージは「恐怖の大王」っていうのは、なんだと思うの?
コージ:そんなもんはわからないよ。核ミサイルかも知れないし、UFOかも知れない。鉄骨かも知れないし、植木鉢かも知れない。
高城:ずいぶん、スケールの小さな「恐怖の大王」だな。
コージ:ノストラダムスの予言に、スケールは関係ないよ。個人的なことだって、当てはまっちゃえば、それが当たりなんだから。
葉山:それじゃあ、みんな当たるんじゃない? 7月に、なにかが空から降ってきて、それで誰かが驚けば、それが「恐怖の大王」なの?
コージ:俺はそう解釈してるよ。たとえば、歩いてて突然目の前に毛虫がぶら下がってきたら……俺にとっては、十分すぎるほど「恐怖の大王」だよ。
高城:あっ、僕もそう思う。どうも、毛虫は苦手なんだ。
葉山:私も毛虫嫌い! うう……考えただけで寒気がする。
リューンアナッサ:そうですね、私も毛虫はダメです。毛虫なら、まだゾンビの方がマシです。言うことを、良く聞きますし。
高城:僕、ゾンビも嫌だ。
葉山:結局、みんなの意見を総合すると、「恐怖の大王」は、毛虫なの?
高城:それでいいよ。十分恐いし、でも死ぬことはないからね。
コージ:毛虫でもいいんじゃない? でも、俺のところには降ってくるな。
リューンアナッサ:私は、自分の世界に帰りますので関係ありませんが、それでもやっぱり毛虫は降ってきて欲しくありません。
高城:夏休みにカブトムシ取りに行ったとき、木を蹴ったりするよね。きっとその時に毛虫が落ちて来るんだよ。
コージ:今年は、カブトムシ取りに行くの、やめようっと。
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1999.6.28