なんか変だぞ自民党。


編集長:今日のテーマは行政改革だけど、みんなはどんな意見を持っているんだ?

青柳:もちろん、押し進めるべきだと思いますよ。省庁に振り回されるようでは、民主主義とはいえませんからね。

流しの竜:俺も賛成だ。そもそも、反対するのは官僚とその家族だけじゃないのか?

DL:そうですわ。官僚というのは現代の貴族みたいなものじゃありません?

RRR:むずかしいことはわからんが、一部の人間が特権を持つのは許せねえな。

編集長:官僚は世襲じゃないけど、特権を持って、それを当然と思っているのは確かに貴族だよな。官僚たちが自分たちの権力の源を、いったいなんであるか理解しているかどうかだけど……。

RRR:理解してないんじゃないか? わかってたら、あんなに給料とらねえぞ。天下りだってするはずがない。

流しの竜:官僚って公務員だろ? 税金で食わしてもらってるわけだよな。いうなれば、俺たちが雇っているみたいなもんだ。それなのに、俺たちよりずっといい暮らししてるよな。

編集長:まあ、官僚の給料が高いか安いかはともかく、今回は行政改革の話だから。

青柳:そうなると、敵は族議員ですね。

流しの竜:なあ、そもそも、族議員って何者なんだ?

編集長:省庁出身の議員のことだ。

青柳:もっと詳しくいうと、省庁の代表として議会に送り込まれた連中のことだね。

DL:いつのまに、そんな連中が議会に入り込んだの? 選挙の時、投票した覚えないんだけど……。

編集長:比例区で当選してるんじゃないのか? 面と向かって「大蔵省出身です」なんていったら、反感かうからな。

青柳:比例区はやっぱり問題ですよ。候補者の顔が見えませんから、気がついたらとんでもない人物が当選してたりして……。族議員みたいなね。

DL:橋本首相の行政改革案に反対しているのも、族議員たちですわよね。

青柳:ええ、省庁を代表しているわけですから、その省庁の権限を弱めるようなことを許すわけはありません。

RRR:なんで、そんな連中を比例区とはいえ候補者に押しているんだ?

青柳:省庁に対するご機嫌取りですよ。省庁に太いパイプがあれば、政治はやりやすいですからね。

りゅう:結局、この国を動かしているのは官僚ってことだよな。

青柳:まあ、それが事実なんですけど……。

流しの竜:本人たちにその自覚がないと。

青柳:いえ、ありすぎるんです。自分たちがいなければ、この国はどうにもならないと……。

RRR:度を超えたエリート意識だな。

編集長:やっぱり貴族化してるってことだ。実際にはそんなことないんだけど、自分たちの力を過大評価してるっていうか、民衆を見下しているというか。

流しの竜:ここはひとつ革命でも起こすか?

RRR:物騒だな。まあ、武力以外にも革命はあるけどな。

編集長:精神的に官僚たち自身が革命を起こさないとな。それに、族議員たちも。

DL:話を戻しますけど、族議員たちも自民党に所属しているんなんら、その党首には逆らえないんじゃなくて? それに、公約には?

流しの竜:でも、行政改革案には反対してるよな。前日には無投票で橋本首相を総裁に再任したのにな。

編集長:なんで、自分たちの代表をたてて、行政改革に反対する総裁を擁立しようとしないのかな?

青柳:いくらなんでも、国民の意思に反するような政権は作れませんよ。族議員たちができるのは、裏でぶつぶつ文句をいうだけです。怖いのは族議員自身より、その背後の官僚ですから。

編集長:彼らはパイプにすぎないわけだな。

RRR:しかしなあ、仮にも橋本首相は自分たちのボスなんだろ。そのボスに逆らうんなら、党を離れたらいいのにな。

DL:そうですわよね。権力争いに負けて離党するより、意見の相違のほうがよっぽど正当な理由ですわ。

青柳:族議員は、政権政党にいなければその意味がないわけですから、離党はしませんし、されたら困るでしょう。

流しの竜:自民党にとっても、反対されるだけの存在ではなくて、利用することもあるわけだ。

編集長:まあ、意味があるから、そこにいるわけだからな。

RRR:やだねえ。官僚に頼らなければ、なにもできないのかよ。

青柳:できないこともないでしょうが、楽ですからね。任しておけば、行政を勝手にやってくれるわけですから。

流しの竜:それって、貴族そのものじゃないか。民主主義っていうのは、人民による政治だろ?

DL:リンカーンですわね。

青柳:あれは、理想ですけどね。誰かが代表になって権限を持たないと、物事はなかなか進みませんから。

DL:そうですけど「人民のための」っていうのは譲れません。

RRR:少なくとも、官僚の便宜を図るのは人民のためじゃないよな。

編集長:まあ、官僚のすべてが私利私欲に走っているとはいわないけど、そんな人間も組織の中にはいるだろう。

青柳:私利私欲というより、官僚が力を持っていることこそが、この国のためだと考えている者は多いと思いますよ。自分たちが絶大な力を持って、ぐいぐいと引っ張っていくから、この国は動いているんだと信じている官僚たちがほとんどでしょう。だから、この国のため、ひいては国民のためには、自分たちが力を持たなければいけないと、本気で思っている。力を持つためには、お金がいるから予算をよこせとか、賄賂をよこせとか……。

RRR:誰か注意してやろうっていう人はいないのか? 奴らの横暴を止めるんだ!

青柳:すでに権力は彼らの手の中にあります。これを止めるには、本当の主権者たる国民が奮起するしかありません。政治を他人任せにせず、もっと細部にまで注目すべきです。そして、全部選挙で決めるんですよ。

流しの竜:それって、すごくめんどくさくないか?

編集長:一ヶ月に一度くらい、選挙になったりして。

青柳:それぐらいしないと、いけないんじゃないかって僕は思っているんですよ。政治家任せは官僚任せにつながります、官僚は企業に任せようとするでしょうしね。政治ってめんどくさいですから、金にならないとできません。

編集長:結局は誰がめんどくさいことを引き受けるか、ってことか。今のシステムのままだって、いろんな形で政治に意見を述べることはできるからな。そういった活動に労力を惜しまないことが、まず第一だと。

DL:こういうホームページをつくることも、必要だってことですわね。

RRR:なんか、自己の正当化みたいな終わり方だけど、まあいいか。

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1997.9.12