プルトニウム利用はやめよう


六ヶ所再処理工場を止めるのは今

 青森県六ヶ所村で建設中の再処理工場は、1年間に約8トンものプルトニウムを生産します。プルトニウムはわずか数キログラムで核爆弾を製造できる、猛毒の物質です。

原発の使用済み核燃料を貯蔵するための巨大なプール(3000トン)が完成し、日本中の原発から燃料が輸送されていましたが、水漏れが発生し調査したところ、内張りのステンレスの不良溶接箇所が、なんと再処理工場本体も含めて291箇所も見つかりました。その後の補修作業で、火災を出したり、補修ミスで正常部品を壊したり、信じがたい事態が続いています。

再処理実施が遅れ、仮にできなくなっても核燃料貯蔵プールは必要なので、原子力保安院は、プール内張りの張替えを指示。使用済み核燃料の新規搬入はストップしています。

電力自由化を背景に、再処理工場の解体費用など、再処理事業は採算が合わない・・・国の補助が必要・・・というコスト計算が電事連から公表されました。経済産業省もやっと検討委員会で、再処理費用などを加えた原発の発電単価を計算することにしました・・・再処理工場を作る前に計算してないというのはあきれるばかりですが・・・。

2003年から予定していたウラン試験を2004年4月からに延期し、その後2005年2月に予定されていた、実際に使用済み核燃料を使った総合試験が2005年4月に延期されましたが、試験期間を短縮する事により工場本体の2006年7月の操業開始予定は変更しない方針を示しています。
延期につぐ延期で、コストアップは必至です。

必要のないプルトニウム生産工場にストップをかける、それも工場が汚染される前に止めるならば今しかありません。。

プルサーマルも原発も止められる!

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原発損傷隠しでプルサーマルも原発もストップ
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東京電力が、長期間にわたり原発の重要部品の損傷を隠してきたことが明るみに出て、他の電力会社も含めて、原発の大半は運転を停止。東京電力では全基停止させることになってしまいました。

2003年の夏は電力不足になると、東電は大口需要家や一般家庭に節電を呼びかけ、原発の電力がなくても停電はしませんでした。

傷だらけの原発を動かすために「維持基準」を導入して、地元の了解を得ようとしています。しかし、ウラン燃料でも危ない原発で、プルトニウムをもやすなんてとんでもないと、プルサーマル実施の事前了解は、新潟県、福島県共に撤回されたままです。

それにもかかわらず、プルトニウムの生産工場を建設中の青森県は、あくまでも建設推進の立場を崩していません。
政府が策定を進めている、新しい「エネルギー基本計画」でも、核燃料サイクルは相変わらず「推進」です。いつまで「無理・無駄」を続けるつもりなのでしょうか!

六ヶ所再処理とプルサーマルのおかしな関係

 2002年7月13日(土)の東奥日報に、「 電力会社ごとにプルトニウム計画」という以下の内容の記事が載った。

『 二○○五年に予定される日本原燃の再処理工場(六ケ所村)の運転開始に向け、政府は十二日までに、原発を持つ電力会社ごとにプルトニウム利用計画を策定させる方針を決めた。プルサーマル導入のめどが立たなければ電力会社は再処理ができないため、原燃再処理工場の操業やMOX(ウラン・プルトニウム混合酸化物)燃料工場立地計画に影響が及ぶ可能性もある。

 使用済み核燃料の再処理で取り出すプルトニウムが余剰にならないことを明確にし、日本の再処理計画への批判をかわすのが目的。プルトニウムは原爆の材料になるとして、再処理工場の運転開始に反対する意見が国際的にも根強いことに対応した。

 利用計画では、プルトニウムをウランと混ぜた混合酸化物(MOX)燃料にして普通の原発で燃やすプルサーマルについて、電力会社ごとにMOX燃料を使う時期や量を明らかにし、発電に必要な分以外の余剰プルトニウムがないことを示す。

 地元の了解が取れないなどの理由で、プルサーマルが進まない電力会社は再処理ができず、使用済み燃料がたまる可能性がある。国の原子力委員会は「日本は平和利用に限定していることを示すためにも、新たなルールを守ることが必要」と、プルサーマルを推進する重要性を指摘している。

 六ケ所村の再処理工場は二○○四年から使用済み燃料を使った試験を始める計画で、経済産業省は、そのころからのルール運用を想定している。

 国の方針について原燃は「直接確認していないのでコメントはできないが、現段階では各電力会社が計画を策定した後に、再処理の契約を当社と結ぶことになるのかも不明。事業に及ぶ影響は何とも言えない」と話している。』

 刈羽村へのプルサーマル強要もこのシナリオにしたがって、何が何でもと圧力をかけたものだ。
 しかし、この話には基本的にごまかしがある。

 刈羽村の品田村長がわざわざベルギーの燃料工場を見学したことからわかるように、柏崎・刈羽原発に運び込まれた燃料はベルギーで製造されたもので、燃料に使っているプルトニウムはフランスで取り出した物だ。本来、『高速増殖炉』で使う予定だったプルトニウムが「もんじゅ」の事故で見通しが立たなくなったために、急遽リリーフで登場したプルサーマルなので、そこで利用するのは、すでにフランスとイギリスで再処理されているプルトニウムが当然先になる。

 六ヶ所村の再処理で取り出すプルトニウムと、プルサーマルで使うプルトニウムの量のつじつまを無理やり合わせさせたとしても、海外再処理分がそっくり余る計算になる。実際に六ヶ所で取り出したプルトニウムが必要になるのは何年先になることやら。2004年から使用済み核燃料を利用した試験(プルトニウムの抽出)をする必要などどこにもない。

使用済み核燃料の搬出先を確保できないために六ヶ所再処理工場を中止できない電力会社に、なかなか進まないプルサーマル実施の責任を押し付けて、実際にはすでに破綻が明らかなプルトニウム利用計画を見直しもせず、責任を取ろうとしない政府経済産業省の本性が丸見えだ。




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