プール漏水でも核燃料を搬入(2002年2月)


2002年2月3日東奥日報社説

 日本原燃の六ケ所再処理工場の使用済み核燃料貯蔵プールで続いている異常出水は漏水であることが分かった。
  プールのステンレス製内張りに穴か亀裂があるのではないかとみられているが、施工ミスなのか、腐食のような現象が起きているのか、今のところは不明だ。
  このプールには、使用済み核燃料とそれを冷却するための水が入っており、水は放射能を帯びている。いわゆる危険施設だ。水漏れなどあるはずがないと県民は思っていた。そのあるはずのない事態が生じたことに、県民は衝撃を受け、不安を感じている。
  漏れ出た水は適切に処理しているということで、問題はないかもしれないが、なぜこんな事態が発生したのか、日本原燃はしっかりと原因を究明し、県民に分かりやすく説明しなければならない。
  ところが、日本原燃は出水原因がプールからの漏水だと判明する前から、国内の原発から出る使用済み核燃料の受け入れを計画通り実施する意向を示した。これはどうしたことか。
 (中略)
  原子力関係者は「住民の不安を解消するために万全を尽くす」とことあるごとに強調してきた。だからこそ、問題が生じた時は、徹底的に原因を究明し、その調査結果を住民に示すことで、地道に住民の信頼を勝ち得て来たのではなかったか。
 そもそも技術者集団である事業者の安全判断の目線と、常に不安を抱いている県民の安全判断の目線に開きがあることは、原子力関係者なら十分に分かっているはずだ。そのことを無視して、自分たちだけの目線で物事を決めていくやり方は独善と言うしかない。
  六ケ所再処理工場に使用済み核燃料の搬入が始まって一年余。既に千六百本以上が運び込まれた。ひところ原発によっては使用済み核燃料があふれ、このまま運転できるかどうか、先行きに赤信号がともっていた所もあったが、今では相当な余裕ができたはずだ。
  プルトニウムを普通の原発で燃料として燃やすプルサーマルも今のところ実施のめどが立っていない。六ケ所再処理工場への使用済み核燃料の搬入や操業を急ぐ必要はないはずだ。
  今回の漏水個所の特定や原因究明、修理は長期に及ぶ可能性も指摘されている。いったん使用済み核燃料の搬入を中断したら、いつ再開できるか分からないから、できるうちに多く搬入しておこうとでも考えているのだろうか。
(以下略)

2月6日の搬入風景 1

今回は福島第二原発から午前10時頃に入港。使用済み核燃料は約13トンで、2台の輸送車両で16:00頃に輸送開始しました。今年度中にもう一回予定されています。

2月6日の搬入風景 2

2月6日の搬入風景 3

抗議行動と接触を避けるために作った輸送専用道路は、頑丈さに自信がないと見えて、二つの橋を渡り終えないと次の車両は走り出さないのです。
それにしても、一般車両の走る道路の上を走るというのは、どう考えてもまともではない。阪神大震災で高速道路が壊れたのは記憶に新しいが、輸送中に大地震に見舞われたら、一般車両の上に核燃料物質を載せた輸送車両が落ちないとも限らない。(写真と説明は三沢のYさん)




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