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『空の色』

 白くて丸くてふわふわしたなにか。

 空からあたしの手におちてすぐになくなってしまいます。

 あ、えと、あたし、まきっていいます。小学生です。
 よろしくおねがいしますです。

 まきはいつもおかしいな、っておもっていたんです。
 なんであの白いのは空からおちてくるのかなって。
 じめんから生えてきてもいいじゃないですか。

 なつやすみにあさがおのタネをまきました。
 ちっちゃなはっぱはじめん・・・じゃないです、うえきばちの土のなかから生えてきました。
 先生は
「種を埋めただろう?あれから双葉は生まれてくるんだよ」
 っていっていました。

 じゃあ、あの白いののタネはどこにあるんでしょう?
 まきにはわかりません。
 だから先生にききました。

「空を見てごらん。雲があるだろう?あれが種なんだよ」
 あれがタネだったらあの白いのはとってもおっきくなっちゃうじゃないですか。
「雲の中にね、いくつもいくつも、小さな種がいっぱい詰まってるんだよ」
 でも、水もおちてくるんですよ。
「白いのと水の粒は兄弟なんだよ」
 そうなんですか。

 タネが空にあるからあの白いのはおちてくるですか?

 じゃ、空からタネをもってきて、うえきばちにまいたら、あの白いのが生えてくるですか?
 あさがおみたいにちっちゃなはっぱが生えて、あさがおみたいにつるがのびて、白いのがさくですか?
 それとも、うえきばちからあの白いのがタネとおんなじかずだけとんでいくですか?
 先生はわらっていました。

「そうだねえ・・・どう説明したらいいかな」
 おしえてください。でないと、まき、ねむれないです。
「まずね、白いのの種は取ってこれないんだよ」
 ・・・そうなんですか?
「とても高いところにあるからね。それに溶けやすいんだ。触ることもできないだろうねえ」
 しょうぼうしゃのはしごでもだめですか?れいぞうこで手をつめたくしてもだめですか?
「無理だねえ」
 それはざんねんです。

 でもまきはおもうんです。
 あの白いのはだれかが雲にタネをまいてるです。
 だから、雲のうえに行ったらあの白いのがいっぱい生えてるです。
 ときどきこぼれたのがおちてくるです。

 そうなんです。
 まきはそうしんじます。


 でも、だれかって・・・だれですか?



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Materials: WindSeeds, 幻影素材工房, BlueMaterial


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